92歳のお母様の介護と将来への不安…専門家が教える、穏やかな選択肢と心の整理

この記事では、92歳のお母様の介護に関する深い悩みと、将来への不安を抱えるあなたへ向けて、具体的なアドバイスと心の整理術を提供します。お母様の体調が優れず、今後の対応に迷われている状況、本当に辛いですよね。この記事では、医療、介護、そしてご自身の心のケアという多角的な視点から、穏やかな解決策を探求します。専門家の意見や、同様の状況を乗り越えた方々の体験談を交えながら、あなたにとって最善の選択肢を見つけるためのお手伝いをさせていただきます。

92歳の母の事で悩んでおります。

元々、痴呆はあるのですが、３月になってから、ただひたすら眠るようになり、食べる量も減りました。昼夜逆転があり、気の向いた時に食べるようになっています。

あまりに良く眠るのでこのままほおってよいのかどうかずっと迷っていました。

日曜日の夜中２時に、食事をした後、ベッドに戻るように言うと、そのまま倒れ込み、動かなくなりました。

もう救急車を呼ぶしかないと思い、救急搬送されたのですが、心電図、血圧など異常がないとの事で、そのまま明け方にタクシーで二人で帰宅しました。

日曜日以降も、さらによく眠るようになりました。食事は１日１回ほどは食べましたが、すぐに吐いていました。もともと、逆流性食道炎を患い投薬していたのですが、食事の回数も減ったのでお薬もあまり飲ませられませんでした。

昨日はジュースとパンを少し食べましたが、今日はまったく食べません。

３か月に一度外来で看て頂いている脳神経外科の予約を来週、とっています。

それに合わせて、消化器内科も受診させようと思っております。

ただ、ぐったりと寝ている状態なので、起こしてタクシーに乗ることが困難です。

で、介護タクシーなどを調べておりますが・・・

ずっと寝ていたい母を無理やり起こして受診される方がいいのか・・・と疑問が出てきました。

受診などさせないでこのままゆっくりと寝させてあげたほうがいいのではないか・・・と思ったりしています。

もう外来は受診しないで、往診をお願いして家で安らかに自然死を迎える準備をしたほうがいいのか・・・など、気持ちは乱れます。

あれこれ考え過ぎて、どうしたらいいのか判らないです。

皆さんなら、どのようにされますか？

よろしくお願いいたします。

1. 現状の理解と初期対応：まずは落ち着いて状況を整理しましょう

お母様の現在の状況は、非常にデリケートで、ご心痛のことと思います。まずは、現状を客観的に理解し、落ち着いて対応することが重要です。以下に、具体的なステップを提示します。

• 体調の変化の記録: 毎日、お母様の食事量、睡眠時間、排泄の状況、そして精神状態を記録しましょう。メモを取ることで、医師や専門家への情報提供がスムーズになり、適切なアドバイスを得やすくなります。
• かかりつけ医との連携: 現在かかりつけの脳神経外科医には、今回の症状について詳しく伝え、今後の対応について相談しましょう。可能であれば、消化器内科医にも相談し、連携を取ることが望ましいです。
• 緊急時の連絡体制の確認: 救急搬送された際の対応を振り返り、今後のために、かかりつけ医や訪問看護ステーションの連絡先を明確にしておきましょう。

2. 医療機関との連携：専門家の意見を参考に、最適な選択を

お母様の状態を考えると、医療機関との連携は不可欠です。しかし、無理に受診させることだけが正解ではありません。以下に、医療機関との連携方法と、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを解説します。

• 外来受診:
• メリット: 専門医による詳細な検査や診断を受けられる可能性があります。また、最新の治療法やケア方法に関する情報が得られます。
• デメリット: 移動の負担が大きく、お母様の体調によっては、かえって負担をかけてしまう可能性があります。
• 訪問診療:
• メリット: 自宅で診察を受けられるため、移動の負担がありません。お母様の生活環境を考慮した上で、適切なアドバイスや治療を受けられます。
• デメリット: 外来受診に比べて、検査や治療の選択肢が限られる場合があります。
• 緩和ケア:
• メリット: 痛みの緩和や精神的なサポートなど、QOL（生活の質）の向上に重点を置いたケアを受けられます。
• デメリット: 治療ではなく、症状緩和が目的となるため、病状の根本的な改善は期待できません。

これらの選択肢を検討する際には、お母様の状態、ご本人の意思、そしてご自身の負担などを総合的に考慮し、医師やケアマネージャーと相談しながら、最適な方法を選びましょう。

3. 介護サービスの活用：専門家のサポートで、負担を軽減

介護サービスを積極的に活用することで、ご自身の負担を軽減し、お母様の生活の質を向上させることができます。以下に、利用できる介護サービスと、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

• 訪問介護（ホームヘルプサービス）:
• サービス内容: 食事、入浴、排泄などの身体介護、掃除、洗濯などの生活援助を行います。
• メリット: 専門的な知識を持つヘルパーが、お母様の身の回りの世話をしてくれるため、ご自身の負担が軽減されます。
• デメリット: サービス利用には、事前の申請や契約が必要です。
• 訪問看護:
• サービス内容: 医師の指示に基づき、健康状態の観察、医療処置、服薬指導などを行います。
• メリット: 専門的な医療知識を持つ看護師が、お母様の健康管理をサポートしてくれます。
• デメリット: サービス利用には、医師の指示が必要です。
• デイサービス:
• サービス内容: 日帰りで、食事、入浴、レクリエーション、機能訓練などを行います。
• メリット: お母様の社会的な交流を促し、心身機能の維持・向上をサポートします。
• デメリット: ご自宅から施設までの送迎が必要になります。
• ショートステイ:
• サービス内容: 短期間、施設に入所し、食事、入浴、排泄などの介護サービスを受けられます。
• メリット: ご自身の休息時間や、冠婚葬祭、旅行などの際に利用できます。
• デメリット: 施設によっては、空きがない場合があります。

これらの介護サービスを組み合わせることで、お母様のニーズに合わせた、きめ細やかなケアを提供することが可能です。ケアマネージャーに相談し、最適なサービスプランを作成してもらいましょう。

4. 心のケア：ご自身の心と向き合い、支えを見つける

お母様の介護は、心身ともに大きな負担を伴います。ご自身の心のケアも忘れずに行いましょう。以下に、具体的な方法を提示します。

• 休息時間の確保: 介護から離れる時間を作り、心身を休ませましょう。
• 相談できる相手を見つける: 家族、友人、専門家など、誰でも良いので、悩みを打ち明けられる相手を見つけましょう。
• 地域のサポートを活用する: 地域の介護相談窓口や、家族会などを利用し、情報交換や交流を行いましょう。
• 専門家のサポートを受ける: 精神科医やカウンセラーに相談し、心のケアを受けましょう。

ご自身の心の健康を保つことは、お母様の介護を続ける上で非常に重要です。無理をせず、自分自身を大切にしてください。

5. 終末期ケア：穏やかな最期を支えるために

お母様の病状によっては、終末期ケアについて考える必要が出てくるかもしれません。終末期ケアとは、人生の最終段階にある患者とその家族が、穏やかで尊厳ある時間を過ごせるように支援することです。以下に、終末期ケアに関する重要なポイントを解説します。

• 本人の意思の尊重: 本人の意思を尊重し、どのようなケアを望んでいるのか、事前に話し合っておきましょう。
• 緩和ケアの選択: 痛みの緩和や、精神的なサポートなど、QOL（生活の質）の向上に重点を置いたケアを選択することもできます。
• 自宅でのケア: 自宅で過ごしたいという本人の希望があれば、訪問診療や訪問看護を利用し、可能な限り自宅でケアを行いましょう。
• 家族のサポート: 家族だけで抱え込まず、医療・介護の専門家や、地域のサポートを活用し、支え合いましょう。

終末期ケアは、非常にデリケートな問題です。しかし、本人の意思を尊重し、最善のケアを提供することで、穏やかな最期を支えることができます。

6. 事例紹介：同じ悩みを乗り越えた人々の体験談

実際に、同様の状況を経験された方々の体験談をご紹介します。これらの事例から、希望を見出し、今後の対応のヒントを得てください。

• 事例1: 80代のお母様の介護をされているAさん。お母様の体調が優れず、病院への通院が困難になったため、訪問診療に切り替えました。訪問診療のおかげで、自宅で安心して過ごせるようになり、Aさんの負担も軽減されました。
• 事例2: 90代のお父様の介護をされているBさん。お父様の病状が悪化し、終末期ケアについて悩んでいたところ、緩和ケア病棟の存在を知りました。緩和ケア病棟でのサポートのおかげで、お父様は穏やかな最期を迎え、Bさんの心の負担も軽減されました。
• 事例3: 70代のお母様の介護をされているCさん。介護保険サービスを最大限に活用し、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどを組み合わせました。これにより、Cさんは自分の時間を確保しつつ、お母様のケアを続けることができました。

これらの事例は、あくまで一例です。それぞれの状況に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。

7. まとめ：あなたにとって最善の選択を

お母様の介護は、本当に大変な道のりです。しかし、一人で抱え込まず、医療、介護、そしてご自身の心のケアをバランス良く行うことで、より良い選択をすることができます。

今回の記事では、以下のポイントを解説しました。

• 現状の理解と初期対応
• 医療機関との連携
• 介護サービスの活用
• 心のケア
• 終末期ケア

これらの情報を参考に、ご自身と、そしてお母様にとって最善の選択をしてください。そして、決して一人で悩まず、周囲のサポートを頼ってください。あなたの心が少しでも軽くなることを願っています。

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