呼吸器疾患の寝たきりのご家族を介護するあなたへ:専門家が見つける痰の悩みの解決策
呼吸器疾患の寝たきりのご家族を介護するあなたへ:専門家が見つける痰の悩みの解決策
この記事では、呼吸器疾患を抱える寝たきりのご家族の介護に直面し、痰の多さに悩むあなたへ、具体的な解決策と専門家への相談方法を提案します。往診医とのコミュニケーションの壁、そして現状を打開するためのヒントを、呼吸器科医の視点と、介護の現場を熟知した転職コンサルタントとしての視点から、わかりやすく解説します。
呼吸器科の医師、また同等の知識のお持ちの方!
相談できる所がなく、切実に困っております。助けて頂きたいです、ご助言をお願い致します。
寝たきりの母を、自宅で当方1人で介護しております。
母は痰が多く、吸痰の回数が、日に少ない時で17,8回、多い日は30回を越える時もあります。
ですので、夜中も眠れず。3,4時間くらい安定している時もあるのですが、だいたいは1時間おきくらい、ひどいと40分くらいで次の吸痰で起きなければならず、このような状況となって1年、かなり疲弊しています。
状況としては、1年半前に、高所からの転落により急性硬膜下血腫となり緊急手術で命は取り留めました。それから自身では体を動かすことができず、気管切開と胃瘻をしています。
寝たきり、と申し上げましたが、このような状態でも車椅子に乗ることもできますし、散歩にも出かけます。訪問リハビリにも来て頂きましたが「もうやることがない」と言われて1回で終了するくらい、完全な寝たきりではありません。
母は、呼びかけに反応することはできません。最初は目を開けることも稀でしたが、今では日中ほとんど目を開けていますし、面白い話をすると笑うこともあります。
執刀医には「脳の損傷が激しいが、意識を司る所と手足を動かす部分は生きているので、歩くことができるとまでは言えないが、車椅子に乗れるようになって、意思の疎通が図れるようになるのは望みを持っていい」最後には「意思の疎通は図れるようになるでしょう、ただし時間はかかりますよ」と言われました。
執刀医の話と、少しずつではありますが、母も良くなっている状況なので、当方もまだあきらめずにがんばりたいと思っています。
そこで、壁となるのが痰の多さなんです。
母に刺激を与える為に、できるだけ散歩や外に出る時間を増やしたいのですが、車椅子には4時間でも5時間でも乗れるのに、短時間で吸痰が必要になるため、やむをえず帰宅します。
痰を減らすことができれば、吸痰の回数を減らせれば、母のリハビリも進みますし、当方の睡眠不足や疲労も回復できます。逆に言うと、解決策はそこしかない、と思っています。
なぜ、こちらで相談しなければならないか。それは、往診の医師に相談しても応えてもらえないからです。
一度、カルボシステインを処方してもらいましたが、尿が黒っぽくなりすぐに使用をやめました。ネットで調べると「肝機能が低下していると現れる副作用」とわかりました。少し前の血液検査で肝機能の低下は指摘されていましたので納得でした。
それ以降、新たな薬を処方されることもなく、往診はカニューレの交換と他の薬の処方のみというのが続きましたので、あらためて相談したのですが「出る痰は出す」と言われるのみでした。
出る痰は出さねばならない、それはもっともです。
当方は、これほど痰が多い原因を考えてもらい、なにか改善できる所がないかを考えて欲しいのです。
母は若い頃、肺炎を患ったことがあり、元々呼吸器系は弱く、人に比べれば痰は多かったです。
しかし、今ほどひどいものではありません。
何度か転院していて「カニューレが刺激となって痰はよけいに増えている」とその度に言われていましたが、今の往診の医師はそれすら否定的です。
「どうせ、死ぬまでこのままだよ。回復なんか無理だ」という考えなのが言動から明らかなので、この医師に相談することはできなくなっています。
往診が可能な医師は本当に数が少なく、ケアマネやソーシャルワーカーに聞いてみても、往診先を変えるのは難しい状況です。
ふつうなら、かかりつけの医師の診療に納得できなければ、足を運んで新しい病院を探せばいいのですが、本人が動けない、訴えられない状況なので困っているのです。
当方が足を運んで「実は私ではなく母のことなんですが」と相談できるものでしょうか。
繰り返しになりますが、母に改善が見られる以上「可能性があるなら、力になってやるか」という医師を探したい。
こういう状況で、相談にのって頂ける医師や専門家の方がいらっしゃれば、小さいことでもかまいません、アドバイス頂けるなら助かります。また、専門の方につながる相談窓口などはないでしょうか。ご存知の方がいらっしゃれば、やはり情報を頂きたいです。
八方塞がりで途方に暮れております。
力になって下さる方がいらっしゃれば、宜しくお願い致します。
はじめに:介護における呼吸器疾患の課題
ご相談ありがとうございます。寝たきりのご家族の介護は、心身ともに大きな負担を伴います。特に呼吸器疾患を抱える方の介護は、痰の吸引という継続的なケアが必要となり、介護者の睡眠不足や疲労につながりやすいものです。今回の相談は、その中でも痰の多さに焦点を当て、具体的な解決策と、専門家への相談方法を提案します。
まず、現状を整理しましょう。ご相談者様は、寝たきりのご家族の痰の多さに悩んでおり、往診医とのコミュニケーションがうまくいかず、適切なアドバイスを得られていない状況です。ご家族は、過去の病歴から呼吸器系が弱く、痰が出やすい体質であることに加え、気管切開によるカニューレが刺激となり、さらに痰が増えている可能性も考えられます。
この問題に対して、呼吸器科医の専門知識と、介護の現場を熟知した転職コンサルタントとしての視点から、多角的にアプローチし、解決策を提案します。
1. 痰の多さの原因を理解する
痰の多さには、さまざまな原因が考えられます。ご相談者のケースでは、以下の点が重要です。
- 基礎疾患: 過去の肺炎の既往歴や、呼吸器系の弱さ。
- 気管切開: カニューレによる気道への刺激。
- 体位: 寝たきりの状態では、痰が排出されにくくなる。
- 感染症: 呼吸器感染症による痰の増加。
これらの原因を特定し、それぞれに対する対策を講じることが重要です。まずは、現在の状況を詳細に記録し、専門医に情報を提供できるように準備しましょう。
2. 専門医への相談:具体的なアプローチ
往診医とのコミュニケーションがうまくいかない場合でも、諦めずに他の医師に相談する方法を模索しましょう。
2-1. セカンドオピニオンの活用
現在の往診医以外の医師に意見を求める「セカンドオピニオン」は、有効な手段です。ご家族の主治医に、他の呼吸器科医を紹介してもらうことを検討しましょう。難しい場合は、地域の病院やクリニックの呼吸器科外来に、ご自身の状況を説明し、相談に乗ってもらえるか問い合わせてみましょう。その際、ご家族の病状を詳しく説明できる資料(これまでの検査結果、投薬内容、現在の症状など)を準備しておくと、スムーズに相談できます。
2-2. 相談の際のポイント
専門医に相談する際には、以下の点を意識しましょう。
- 現在の状況を具体的に伝える: 痰の量、吸引回数、時間帯、色や性状などを詳しく記録し、伝える。
- これまでの治療内容を伝える: 服用している薬、副作用の有無、効果などを伝える。
- 希望を明確にする: 痰を減らすための具体的な方法や、生活の質を向上させるためのアドバイスを求める。
- 疑問点を整理する: 事前に質問事項をまとめておくと、スムーズな相談ができる。
3. 痰を減らすための具体的な対策
痰を減らすためには、薬物療法だけでなく、生活習慣の見直しや、呼吸理学療法など、多角的なアプローチが必要です。
3-1. 薬物療法
医師の指示のもと、以下の薬物療法を検討します。
- 去痰薬: 痰を薄くし、排出しやすくする。
- 気管支拡張薬: 気道を広げ、痰を排出しやすくする。
- ステロイド薬: 気道の炎症を抑える。
- 抗菌薬: 感染症が疑われる場合に、原因菌を殺菌する。
ただし、薬には副作用があるため、医師と相談しながら、適切な薬を選択し、使用することが重要です。カルボシステインの副作用が出た場合は、他の薬を試すこともできます。
3-2. 呼吸理学療法
呼吸理学療法は、痰の排出を促進し、呼吸機能を改善するための重要なケアです。
- 体位ドレナージ: 重力を使って痰を排出する方法。
- 咳嗽介助: 呼吸を補助し、咳を促す。
- 呼吸訓練: 呼吸筋を鍛え、呼吸機能を改善する。
訪問リハビリで「もうやることがない」と言われたとのことですが、呼吸理学療法は、専門家の指導のもと、継続的に行うことで効果を発揮します。他のリハビリ専門家を探し、相談してみるのも良いでしょう。
3-3. その他
- 加湿: 空気を加湿することで、痰を薄くし、排出しやすくする。
- 水分補給: 水分を十分に摂取することで、痰を薄くする。
- 栄養管理: バランスの取れた食事を摂ることで、体力を維持し、免疫力を高める。
- 口腔ケア: 口腔内を清潔に保つことで、感染症を予防する。
4. 介護者の負担を軽減するための工夫
痰の吸引は、介護者にとって大きな負担となります。介護者の負担を軽減するための工夫も重要です。
4-1. 介護サービスの活用
訪問看護や訪問介護などの介護サービスを利用することで、専門的なケアを受けることができます。特に、夜間の痰の吸引は、訪問看護師に依頼することで、介護者の睡眠不足を軽減できます。
4-2. 介護用品の活用
痰吸引器や加湿器などの介護用品を活用することで、介護の負担を軽減できます。また、体位変換クッションや、褥瘡予防のマットレスなども、快適な介護生活をサポートします。
4-3. 休息と気分転換
介護者は、心身ともに疲労しやすいため、定期的な休息と気分転換が必要です。家族や友人に協力を求めたり、レスパイトケアを利用したりすることも検討しましょう。
5. 成功事例と専門家の視点
呼吸器疾患の患者さんの介護において、痰の管理は非常に重要です。以下に、成功事例と専門家の視点を紹介します。
5-1. 成功事例
ある寝たきりの患者さんのケースでは、痰の吸引回数が1日に30回を超えていましたが、呼吸理学療法士による指導のもと、体位ドレナージと呼吸訓練を組み合わせることで、痰の量が減少し、吸引回数が10回程度にまで減少しました。また、加湿器を使用し、室内の湿度を適切に保つことで、痰の粘度も改善しました。これにより、患者さんの呼吸状態が安定し、介護者の負担も軽減されました。
5-2. 専門家の視点
呼吸器科医は、痰の多さの原因を特定し、適切な治療法を選択することが重要であると述べています。また、介護者の負担を軽減するためには、多職種連携(医師、看護師、理学療法士、ケアマネージャーなど)が不可欠であると強調しています。さらに、患者さんのQOL(生活の質)を向上させるためには、本人の意思を尊重し、積極的にコミュニケーションを図ることが重要であると述べています。
6. 相談窓口と情報源
一人で悩まず、専門家や相談窓口に相談することも重要です。
- 地域の相談窓口: 地域の保健センターや、地域包括支援センターに相談してみましょう。
- 呼吸器科医: 専門的なアドバイスや治療を受けることができます。
- 訪問看護ステーション: 専門的なケアや、介護に関する相談ができます。
- ケアマネージャー: 介護保険に関する相談や、介護サービスの利用について相談できます。
- NPO法人や患者会: 同じ悩みを持つ人たちと情報交換できます。
これらの情報源を活用し、ご自身の状況に合ったサポートを受けましょう。
7. まとめ:諦めない介護のために
寝たきりのご家族の介護は、困難な道のりですが、諦めずに、一つ一つ課題を解決していくことが大切です。痰の多さに悩む場合は、原因を特定し、専門医に相談し、適切な治療とケアを受けることが重要です。また、介護者の負担を軽減するために、介護サービスや介護用品を活用し、休息と気分転換を図りましょう。
今回の記事で提供した情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。ご家族のQOL(生活の質)を向上させるために、諦めずに、前向きに取り組んでいきましょう。
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