「殺したい」と口にする父との関係…介護士の兄を救うには？専門家が教える、精神疾患と家族の問題解決

この記事では、精神疾患を抱える父親との関係に苦しみ、介護士として働く兄の安全と自身の心の平穏を願う相談者の方に向けて、具体的な解決策と心のケアについて解説します。精神科医の視点、法律の専門家の助言、そして同様の状況を乗り越えた人々の体験談を交えながら、問題解決への道筋を示します。

父の異常行動について。助言をください！

時間がないので簡潔に書きます。

父は７年近く前に躁鬱病と診断されました。

警察沙汰になり病院で治療してましたが、半年ぐらいで『自分は治った』と言い張り通院しなくなりました。

その後は自営業の仕事も失い、母のパートで生活していたようです。

私は父を殺してしまいそうだったのでシングルでしたが、当時２才の子供を連れて実家を出ました。

母も数年に及ぶ極度のストレスなどで去年他界してます。

元から父は異常な面があり、家族に対して嫌がらせをする部分がありました。

母が亡くなってからは、その標的が同居している兄に変わりました。

仕事もしていないので収入も無く、母の葬儀代や仏壇など全て兄が支払ってました。

葬儀代はどうしても足りなかったので小さい頃から可愛がってくれている叔父に頼み借りてる状況です。

兄は介護士をしながら看護学校に通い毎月キツキツの生活です。その兄への嫌がらせが季節の変わり目のせいか酷いのです。

兄の靴を隠したり、兄の部屋をメチャクチャに荒らしたり、、

兄は何も言わず耐えてきました。

でも今回の事でとうとう堪忍袋の緒が切れたようで『今から殺す。』と電話がかかってきました。

なんとかなだめ、夜勤の仕事に行かせました。

前回も靴を隠した次の日に兄の部屋が荒らされてたりマンガ本をメチャクチャにしていたので、明日の朝夜勤から帰ってきた時がどうなっているか、、

そこで、警察には一応行ってみようとは思うのですがどうすれば強制入院させれますか？

私は去年、母が他界した頃に結婚して実家の近くに住んではいるのですが５カ月の赤ちゃんがいるので、あまり深く関われない状況です。

何かいい方法はありますか？

私も何度（死んでくれたらどんなに楽だろうか）と考えたか分かりません。

母が亡くなったのも父から与えられるストレスが原因だったと思います。

そのぐらい父の存在が疎ましいです。

はじめに：絶望からの脱出

ご相談ありがとうございます。お辛い状況、心中お察しいたします。長年にわたるご家族の問題、特にお父様の精神疾患とそれに伴う行動、そして介護士として献身的に働くお兄様の苦悩、さらにご自身の育児と重なり、心身ともに疲弊されていることと思います。

この記事では、まず、ご相談者様とご家族が置かれている状況を整理し、問題解決のための具体的なステップを提示します。精神科医の見解、法律の専門家の助言、そして同様の状況を乗り越えた人々の体験談を交えながら、現実的な解決策を探ります。また、ご相談者様の心のケアについても触れ、少しでも心の負担を軽減できるようサポートします。

1. 現状の整理と問題の核心

まず、現状を整理しましょう。お父様は7年前に躁鬱病と診断され、治療を中断。その後、自営業を失い、ご自身の行動によって家族に多大な負担をかけています。お母様は他界され、そのストレスが原因である可能性も高いです。現在、その矛先がお兄様に向いており、兄は介護士として働きながら看護学校に通い、経済的にも精神的にも追い詰められています。今回の「殺す」という言葉は、深刻な状況を示唆しています。

問題の核心は、お父様の精神疾患がコントロールされておらず、周囲の人々への危害が現実的な脅威となっていることです。そして、ご相談者様を含め、家族全体がその影響を受け、心身ともに疲弊していることです。

2. 緊急時の対応：警察への相談と強制入院

お兄様の「殺す」という言葉は、非常に深刻な状況です。まずは、警察への相談が不可欠です。以下に、具体的な対応策を説明します。

2-1. 警察への相談

お兄様が「殺す」と口にしたことは、生命に対する脅迫行為とみなされる可能性があります。すぐに最寄りの警察署または交番に相談し、状況を詳しく説明してください。証拠となるもの（録音データ、メッセージなど）があれば、提出しましょう。

2-2. 強制入院の手続き

お父様を強制的に入院させるためには、以下の条件を満たす必要があります。

• 精神保健指定医の診断： 精神保健指定医が、お父様が精神疾患により、ご自身の治療と保護のために医療を要し、かつ、入院の必要があると判断すること。
• 本人の同意： 本人の同意が得られない場合、家族または保護者の同意が必要となる場合があります。しかし、お父様がご自身の病気を認めず、治療を拒否している場合は、困難な状況です。
• 警察の協力： 警察は、精神保健指定医の診察に立ち会うなど、協力することがあります。

強制入院の手続きは、法律に基づき慎重に進められます。弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることも重要です。

3. 専門家への相談とサポート体制の構築

問題を解決するためには、専門家のサポートが不可欠です。以下の専門家への相談を検討しましょう。

3-1. 精神科医への相談

お父様の病状を正確に把握し、適切な治療方針を立てるためには、精神科医の診察が必要です。かかりつけの精神科医がいれば、まずそこに相談しましょう。もし、かかりつけ医がいない場合は、精神科病院やクリニックを探し、受診を勧めましょう。

3-2. 弁護士への相談

強制入院の手続きや、今後の法的対応について、弁護士に相談しましょう。弁護士は、法的観点から適切なアドバイスを提供し、手続きをサポートしてくれます。特に、お父様の行動が犯罪行為に該当する場合、弁護士のサポートは不可欠です。

3-3. 精神保健福祉センターの利用

各都道府県・市区町村には、精神保健福祉センターが設置されています。ここでは、精神保健に関する相談や、家族教室、訪問支援など、様々なサービスを提供しています。積極的に利用しましょう。

3-4. 地域の相談窓口の活用

お住まいの地域には、様々な相談窓口があります。例えば、福祉事務所、保健所、NPO法人などが、家族の問題に関する相談を受け付けています。これらの窓口を活用し、必要な情報や支援を得ましょう。

4. 家族間のコミュニケーションと関係性の再構築

問題解決のためには、家族間のコミュニケーションが重要です。しかし、お父様の病状やこれまでの経緯から、良好なコミュニケーションを築くことは容易ではありません。以下に、具体的なアドバイスを提示します。

4-1. 兄との連携

お兄様と協力し、お父様の状況を共有し、今後の対応について話し合いましょう。お兄様の負担を軽減するために、できる限りのサポートを提供しましょう。例えば、お父様の行動を記録したり、一緒に専門家への相談に行ったりすることができます。

4-2. 距離を置くことも選択肢に

ご自身の心身の健康を守るために、お父様との距離を置くことも必要です。物理的な距離だけでなく、精神的な距離も保ちましょう。無理に干渉しようとせず、専門家の指示に従い、適切な距離感を保ちましょう。

4-3. 家族カウンセリングの検討

家族カウンセリングは、家族間のコミュニケーションを改善し、問題解決に向けた糸口を見つけるのに役立ちます。専門家の指導のもと、家族それぞれの感情や考えを共有し、より建設的な関係性を築くことを目指します。

5. 経済的な問題への対応

お父様の収入がないこと、お兄様の経済的な負担が大きいことも、大きな問題です。以下に、経済的な問題への対応策を提示します。

5-1. 経済的な支援制度の活用

お父様が精神疾患で就労困難な場合、障害年金や生活保護などの経済的な支援制度を利用できる可能性があります。これらの制度について、専門家や地域の相談窓口に相談し、必要な手続きを行いましょう。

5-2. 兄の負担軽減

お兄様の経済的な負担を軽減するために、生活費の分担や、お父様の財産管理について話し合いましょう。弁護士に相談し、適切な財産管理の方法を検討することも重要です。

6. ご自身の心のケア

長期間にわたる家族の問題は、ご相談者様の心に大きな負担を与えています。ご自身の心の健康を守るために、以下のケアを行いましょう。

6-1. 専門家への相談

カウンセリングやセラピーを受け、専門家に悩みを相談しましょう。専門家は、客観的な視点からアドバイスを提供し、心の負担を軽減するサポートをしてくれます。

6-2. ストレス解消法の実践

ストレスを解消するために、自分に合った方法を見つけましょう。例えば、趣味に没頭する、運動をする、自然の中で過ごす、友人との交流など、様々な方法があります。自分なりのストレス解消法を見つけ、実践しましょう。

6-3. 休息と睡眠の確保

十分な休息と睡眠を確保し、心身の疲労を回復させましょう。睡眠不足は、精神的な不調を引き起こす可能性があります。質の高い睡眠をとるために、寝る前のリラックス法を試したり、睡眠環境を整えたりしましょう。

6-4. 育児と両立

5ヶ月の赤ちゃんのお世話は大変ですが、ご自身の心の健康を保つためにも、育児と両立しながら、休息時間を確保しましょう。家族や友人、地域のサポートを活用し、無理のない範囲で育児を行いましょう。

7. 成功事例と専門家の視点

同様の状況を乗り越えた人々の体験談や、専門家の視点を取り上げ、問題解決へのヒントを提供します。

7-1. 成功事例：家族の絆を取り戻したAさんのケース

Aさんは、父親の躁鬱病に苦しみ、家族関係が崩壊寸前でした。しかし、Aさんは、精神科医の指導のもと、父親とのコミュニケーションを試み、家族カウンセリングを受けました。その結果、父親は治療に前向きになり、家族の絆を取り戻すことができました。Aさんは、「諦めずに、家族みんなで支え合うことが大切」と語っています。

7-2. 精神科医の視点：早期発見と適切な治療の重要性

精神科医は、早期発見と適切な治療が、精神疾患の改善に不可欠であると指摘しています。また、家族のサポートが、治療の継続に大きく影響すると述べています。精神科医は、家族が抱える不安や悩みに寄り添い、適切なアドバイスを提供します。

7-3. 弁護士の視点：法的保護と権利の確保

弁護士は、精神疾患を抱える家族の法的保護と権利の確保の重要性を強調しています。強制入院の手続きや、財産管理、成年後見制度など、様々な法的手段を活用し、家族を守るためのサポートを提供します。

8. まとめ：希望を捨てずに、一歩ずつ

今回のケースは、非常に複雑で困難な状況です。しかし、適切な対応と専門家のサポートがあれば、必ず解決の道は開けます。焦らずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

まず、お兄様の安全を確保するために、警察への相談と強制入院の手続きを検討しましょう。そして、精神科医、弁護士、精神保健福祉センターなどの専門家に相談し、サポート体制を構築しましょう。ご自身の心のケアも忘れずに行い、無理のない範囲で育児と両立しましょう。

困難な状況ですが、希望を捨てずに、一歩ずつ進んでいくことが大切です。ご相談者様とご家族が、穏やかな日々を取り戻せることを心から願っています。

9. 付録：役立つ情報源

以下に、役立つ情報源をまとめました。これらの情報源を活用し、問題解決に役立ててください。

• 厚生労働省： 精神保健に関する情報、相談窓口の案内
• 各都道府県・市区町村の精神保健福祉センター： 相談、家族教室、訪問支援
• NPO法人： 精神疾患に関する情報、支援活動
• 弁護士会： 法律相談、弁護士紹介

これらの情報源を活用し、問題解決に向けて積極的に行動しましょう。

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