介護の職場で「おかしい」と感じたら？ 経験者が語る、あなたを守るための対処法

介護の仕事は、人々の生活を支えるやりがいのある仕事です。しかし、残念ながら、すべての職場環境が良いとは限りません。今回は、介護の職場で「おかしい」と感じたときに、どのように対処すれば良いのか、具体的な方法を解説します。あなたの悩みは決して珍しいものではありません。この記事を参考に、より良い職場環境を見つけ、安心して介護の仕事を続けていきましょう。

できるだけ多くの介護従事者の方々のご意見求めます。

自分の勤めている介護施設についてですが、さまざまな意味で疑問があります。

・どうやら事故報告書を書いていない、そもそも用紙がない・・・ようなのですが。

転倒などがあってもスタッフ間で申し送りもしていないし、利用者の痣や傷などの確認もしていない。

その日に施設長や所長に報告もしていない。

事故報告書のことについてスタッフに質問したら「？」という顔をされました。

・利用者一人で、見守りもせず入浴させている。

ある程度自立した利用者に限ってなのですが、（認知症は当然あるし、風呂場なのでシャワーで誤って火傷したり転倒したら どうするんだろう・・・？と感じてしまいます。）これは大丈夫なのでしょうか・・・？

・利用者に対して死角、背を向けて書きものしている。たまに利用者の様子を見ようともしてません。それどころかスタッフ同士

おしゃべりに夢中になっている。

・いたるところにシャーペン、ハサミ、メモ、書類、消しゴム、など放置しています。

（利用者のポケットに入っていたこと多々ありました。）

・食事が始まって介助の必要な利用者でも自立を促すため、ということで30分～1時間くらい放置しています。

その利用者がこぼしたり、手や服が汚れていても拭いたりはあまりしていません。お茶すら勧めていません。

ずうっと空のご飯茶碗をつついている利用者に声もかけない、汁やお茶を勧めることもしません。

・利用者の個人的な記録や申し送り簿などが利用者の座るテーブルやソファーによく放置されている。

・服薬の際利用者に「飲んどってね」とその人のお膳の上や外に置いているようなのですが、その人が口に入れて飲んだかを見て

いないです。床に錠剤が転がっていたり、薬が入ったまま利用者のポケットから出てきたり・・・。

・スタッフが買い物で外に出るときや利用者を散歩につれて行くとき、日勤者に一言伝えてくれません。

利用者の所在確認もままならない状態です。

自分は今の職場が介護で二番目のところなので分からないことだらけなのですが、正直この施設はちょっと・・・と感じています。介護の仕事をしている方、なんでもよろしいのでご意見お願いします。

長文失礼しました。補足この職場環境に慣れたくないし染まりたくありません。今この職場でプラスになることは多分ありません。

退職を申し出ていますが難しい状況です。

ここの職員はこれが介護ってものなのよ！という自信みたいのにあふれていて・・・私のような新人が上記に書いているようなことを思うこと自体が不思議なようです。

介護の仕事は続けたいです。でも最近わからなくなります。

本当に悩んでいます。

1. 状況の整理と問題点の明確化

まず、あなたが抱えている問題を具体的に整理しましょう。質問者様の状況から、以下の点が問題点として挙げられます。

• 事故報告書の未作成と情報共有の欠如: 転倒などの事故が発生しても、記録や報告が適切に行われていない。
• 入浴時の見守り体制の不備: 利用者の安全管理が徹底されていない。
• スタッフの業務態度: 利用者への配慮が不足し、おしゃべりに夢中になっている。
• 物品管理の杜撰さ: 危険なものが放置され、利用者の安全を脅かす可能性がある。
• 食事介助の不徹底: 利用者の状態に合わせた適切な介助が行われていない。
• 記録の管理体制: 個人情報が適切に管理されていない。
• 服薬管理の不備: 服薬の確認が徹底されていない。
• 利用者の所在確認の甘さ: 連絡体制が整っていない。

これらの問題は、利用者の安全や健康を脅かすだけでなく、介護職員の法的責任を問われる可能性もあります。問題を具体的に整理することで、次に取るべき行動が明確になります。

2. 証拠の収集と記録

問題点を具体的に示すために、証拠を収集し記録することが重要です。具体的には、以下の方法を試してみましょう。

• 事実の記録: 事故や問題が発生した日時、状況、関係者を詳細に記録します。メモ、写真、動画など、客観的な証拠となるものを残しておきましょう。
• 関係者への聞き取り: 同僚や上司に、問題について意見を聞いてみましょう。ただし、個人的な感情ではなく、事実に基づいた情報を収集することが重要です。
• 施設のルール確認: 施設の運営方針や、事故報告に関するルールを確認します。

記録は、問題解決のための交渉や、必要に応じて外部機関に相談する際の重要な証拠となります。記録をまとめる際は、日付、時間、場所、関係者、具体的な状況を明確に記載しましょう。

3. 職場内での改善提案

問題解決のためには、まず職場内で改善を試みることが重要です。具体的には、以下のステップで進めましょう。

1. 上司への相談: 記録した内容をもとに、上司に相談します。問題点と、改善を求める点を具体的に伝えましょう。
2. 改善提案: 事故報告書の作成、入浴時の見守り体制の強化、スタッフの意識改革など、具体的な改善策を提案します。
3. 協力の要請: 同僚や上司に協力を求め、共に問題解決に取り組む姿勢を示しましょう。

改善提案を行う際は、感情的にならず、客観的な視点から問題点を指摘し、建設的な提案をすることが重要です。また、改善に向けた具体的な行動計画を立て、定期的に進捗状況を確認しましょう。

4. 外部機関への相談

職場内での改善が難しい場合や、状況が改善しない場合は、外部機関に相談することも検討しましょう。相談できる主な機関は以下の通りです。

• 労働基準監督署: 労働環境に関する問題について相談できます。
• 介護保険課: 介護施設の運営に関する問題について相談できます。
• 弁護士: 法的な問題について相談できます。
• 介護支援専門員（ケアマネジャー）: 介護に関する専門的なアドバイスを受けられます。

相談する際には、これまでの経緯や証拠を整理し、具体的に説明できるように準備しておきましょう。外部機関は、あなたの権利を守り、問題解決を支援してくれます。

5. 退職も視野に入れた選択

職場環境が改善せず、心身に負担がかかる場合は、退職も選択肢の一つです。退職を決意する前に、以下の点を考慮しましょう。

• 転職先の検討: 介護業界は人手不足のため、多くの求人があります。あなたの経験やスキルを活かせる職場を探しましょう。
• 退職の手続き: 就業規則に従い、退職の意思を上司に伝えます。退職時期や手続きについて、事前に確認しておきましょう。
• キャリアプランの検討: 今後のキャリアプランを考え、どのような介護職として働きたいのか、明確にしておきましょう。

退職は、決して後ろ向きな選択ではありません。より良い職場環境で、あなたの能力を活かせる可能性を広げるための、前向きな一歩です。

6. 介護の仕事への情熱を維持するために

介護の仕事は、大変なことも多いですが、その分、やりがいも大きい仕事です。あなたの介護への情熱を維持するために、以下の点を意識しましょう。

• 自己研鑽: 介護に関する知識やスキルを向上させるために、研修や資格取得に積極的に取り組みましょう。
• 情報収集: 介護に関する最新の情報や、他の介護施設の取り組みについて、積極的に情報収集しましょう。
• 仲間との交流: 同じ志を持つ仲間と交流し、情報交換や悩み相談をすることで、モチベーションを維持しましょう。
• メンタルヘルスケア: ストレスを溜め込まず、心身の健康を保つために、休息やリフレッシュする時間を確保しましょう。

介護の仕事は、あなたの努力次第で、よりやりがいのあるものになります。常に学び続け、成長し続けることで、介護のプロフェッショナルとして活躍することができます。

7. 介護施設を選ぶ際のポイント

もし転職を考えているのであれば、介護施設を選ぶ際には、以下の点を参考にしましょう。

• 施設の理念と方針: 施設の理念や方針が、あなたの価値観と合致しているかを確認しましょう。
• 職場環境: 労働時間、給与、福利厚生、人間関係など、働きやすい環境が整っているかを確認しましょう。
• 教育体制: 新人教育や研修制度が充実しているかを確認しましょう。
• 情報公開: 施設の情報を積極的に公開しているか、透明性の高い運営が行われているかを確認しましょう。
• 見学: 実際に施設を見学し、雰囲気やスタッフの様子を確認しましょう。

事前にしっかりと情報収集し、自分に合った介護施設を選ぶことで、長く安心して働くことができます。

8. 介護職としてのキャリアパス

介護職には、さまざまなキャリアパスがあります。あなたの目標や興味に合わせて、キャリアプランを立てましょう。

• 介護福祉士: 介護に関する専門的な知識と技術を持つ国家資格です。
• ケアマネジャー: 利用者のケアプランを作成し、関係機関との連携を行います。
• 施設長: 介護施設の運営を統括します。
• サービス提供責任者: 訪問介護事業所などで、サービスの提供を管理します。
• 専門職: 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、専門的な知識や技術を活かして活躍します。

キャリアパスを明確にすることで、目標に向かって努力し、成長することができます。

9. 法律と倫理観

介護の仕事は、法律と倫理観に基づき行われるべきです。以下の点を意識しましょう。

• 介護保険法: 介護保険制度に関する基本的な知識を習得し、法律を遵守しましょう。
• 個人情報保護法: 利用者の個人情報を適切に管理し、プライバシーを保護しましょう。
• 倫理綱領: 介護職としての倫理観を持ち、利用者の尊厳を守り、人権を尊重しましょう。
• コンプライアンス: 法律や規則を遵守し、不正行為を行わないようにしましょう。

法律と倫理観を遵守することで、信頼される介護職として、安心して働くことができます。

10. ストレスマネジメントとメンタルヘルス

介護の仕事は、精神的な負担が大きい場合があります。ストレスを溜め込まず、心身の健康を保つために、以下の点を意識しましょう。

• 休息: 十分な睡眠と休息をとり、心身をリフレッシュしましょう。
• 趣味: 趣味や好きなことに時間を使い、ストレスを解消しましょう。
• 相談: 悩みや不安を一人で抱え込まず、同僚や上司、家族、友人などに相談しましょう。
• 専門家のサポート: 必要に応じて、カウンセリングや精神科医のサポートを受けましょう。

メンタルヘルスを良好に保つことで、介護の仕事に前向きに取り組み、長く活躍することができます。

11. 成功事例と専門家の視点

多くの介護職員が、問題に直面しながらも、様々な工夫や努力によって、より良い職場環境を築き、介護の仕事への情熱を維持しています。以下に、成功事例と専門家の視点を紹介します。

• 成功事例1: ある介護職員は、事故報告書の作成を提案し、上司や同僚と協力して、報告書のフォーマットを作成し、情報共有の仕組みを構築しました。その結果、事故の再発防止に繋がり、職場全体の安全意識が向上しました。
• 成功事例2: ある介護職員は、入浴時の見守り体制の改善を提案し、スタッフ間の連携を強化し、利用者の状態に合わせた見守り方法を導入しました。その結果、利用者の安全性が向上し、スタッフの負担も軽減されました。
• 専門家の視点: 介護施設の運営コンサルタントは、「介護施設の質は、そこで働く職員の質によって決まります。職員が安心して働ける環境を整えることが、質の高い介護サービスの提供に繋がります。」と述べています。
• 専門家の視点: 精神科医は、「介護職は、心身ともに負担の大きい仕事です。定期的な休息や、ストレス解消のための工夫が必要です。一人で抱え込まず、周囲に相談することが重要です。」と述べています。

これらの成功事例や専門家の視点を参考に、あなた自身の状況に合わせて、問題解決に取り組んでいきましょう。

12. まとめ

介護の職場で「おかしい」と感じたときは、まず状況を整理し、証拠を収集し、職場内で改善を試みることが重要です。改善が難しい場合は、外部機関への相談や、退職も視野に入れる必要があります。あなたの介護への情熱を維持するために、自己研鑽、情報収集、仲間との交流、メンタルヘルスケアを意識しましょう。介護施設を選ぶ際には、施設の理念や方針、職場環境などを確認し、自分に合った職場を選びましょう。法律と倫理観を遵守し、ストレスマネジメントを行い、心身の健康を保ちながら、介護の仕事に長く携わってください。あなたの努力が、より良い介護の未来を創ります。

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