【緊急対応】義両親の転居問題：介護と住環境の課題を乗り越えるための親身なアドバイス

今回は、ご両親の介護と住環境に関する緊急の課題についてのご相談ですね。ご両親の健康状態、特に母親の転倒による骨折と、父親のサポート能力の限界、そして現在の住環境の問題が複雑に絡み合っています。さらに、ご家族間の協力体制や経済的な側面も考慮する必要があり、非常にデリケートな状況です。

転居すべきか否か、また、高齢者の賃貸契約についてアドバイスお願いします。

旦那（46）の母（74）が転倒で手首、尾てい骨骨折で緊急入院。父（74、障がい者手帳４級）はまだ働いており元気です（パート）。

どちらも今のところ認知はありませんが、父も入院書類不備や提出用紙などの紛失があり、完全自立の生活は難しいと判明。

母のADLは著しく低下。今後退院してからの生活に不安があります。

介護申請中です。

現在、市営住宅に34年住んでいますがトイレは半壊（水が流れずらく異臭がひどい）、風呂はバランス釜、キッチンはどろどろ、給湯器もなく畳や壁も劣化が凄まじく、よく今まで住めていたなと思う有り様です。

（ちなみに仏壇には18年前に他界した祖父の遺骨があり、納骨さえされていませんでした）

母はどうもここ数ヵ月で転倒を繰り返していたようで身の回りのことなど何も出来ていなかったようです。

旦那と私、旦那の妹2人、の４人で話し合いましたが、さてどうしたものかと。

私の考えとして、認知がない今のうちに近くの一般住宅に引っ越すべきと考えています。

実家の近くに次女家族が、車で20分ほどの所に私たち（長男家族）が、車で1時間程の所に長女家族がいますので、住み慣れた今の実家近辺か私たち家族の自宅近くあたりに転居をさせた方がよいのではと考えています。

母の回復がどこまでかは分かりかねますが退院の目処がたち次第物件を当たろうかと考えています。

ちなみに預金等をみたところ、父、母それぞれの国民年金は手付かずで合算すると1100万程はありました。

しかし、父が働けなくなると国民年金のみの収入になりますので、預金を崩す生活になるため余裕はありません。

ただ、清潔な環境で快適に当たり前の生活をしてほしいと思っています。

兄妹間で仲違いをせず、基本は父母の預金と収入で今後の生活をというところは一致しています。

支離滅裂になりましたが、どのように進めていくべきかご教授願います。

この状況を乗り越えるために、いくつかのステップを踏み、冷静かつ計画的に対応していくことが重要です。以下に、具体的なアドバイスと、それぞれのステップにおける注意点、そして成功事例を交えて解説します。

1. 現状の正確な把握と情報収集

まず、現状を正確に把握することが重要です。具体的には、以下の情報を収集し、整理しましょう。

• 母親の健康状態の詳細： 転倒の原因、現在のADL（日常生活動作）レベル、今後のリハビリの見込み、持病の有無など、医師からの情報を詳しく聞き取りましょう。
• 父親の状況： 障がいの程度、現在の仕事の継続可能性、家事能力、認知機能の有無などを確認します。必要であれば、専門家（ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなど）に相談し、客観的な評価を受けることも検討しましょう。
• 現在の住環境の問題点： トイレ、風呂、キッチンなどの具体的な劣化状況を写真や動画で記録し、修繕費用や改修の可能性を検討します。
• 経済状況の詳細： 預貯金、年金収入、介護保険の利用状況、今後の費用（医療費、介護費用、住居費など）の見積もりを作成します。

この情報収集は、今後の計画を立てる上で非常に重要な基盤となります。情報が不足している場合は、関係各所に積極的に問い合わせ、情報を集めましょう。

2. 転居の必要性の検討と選択肢の比較

情報収集の結果を踏まえ、転居の必要性を検討します。現在の住環境の改善が困難であり、母親の介護や父親のサポートを考えると、転居は現実的な選択肢となるでしょう。転居する場合、以下の選択肢を比較検討します。

• 現在の実家近辺への転居： 慣れ親しんだ地域であり、次女家族のサポートを受けやすいというメリットがあります。しかし、物件の選択肢が限られる可能性や、現在の住環境の問題が解決しない場合は、改めて改修が必要になる可能性があります。
• 長男家族の自宅近くへの転居： 長男家族のサポートを受けやすく、安心感があります。しかし、生活空間が変化することへの抵抗感や、プライバシーの問題も考慮する必要があります。
• 長女家族の自宅近くへの転居： 長女家族のサポートを受けられますが、移動距離が長くなるため、頻繁な訪問やサポートが難しくなる可能性があります。
• 介護施設への入居： 介護サービスが充実しており、専門的なケアを受けられます。しかし、費用が高額になることや、入居後の生活への適応が課題となる場合があります。
• サービス付き高齢者向け住宅への入居： 介護サービスと住居が一体となっており、比較的安価に利用できます。しかし、入居条件やサービスの質を事前に確認する必要があります。

それぞれの選択肢について、メリットとデメリットを比較検討し、ご両親の状況や希望、家族のサポート体制、経済状況などを総合的に考慮して、最適な選択肢を選びましょう。この際、ご両親の意向を尊重し、一緒に話し合うことが重要です。

3. 転居先の選定と準備

転居先が決まったら、具体的な準備に取り掛かります。賃貸物件を探す場合、高齢者の入居を拒否する物件もあるため、事前に高齢者向けの物件や、高齢者の入居を歓迎する物件を探す必要があります。また、以下の点に注意しましょう。

• バリアフリー仕様： 手すりの設置、段差の解消、広い間取りなど、安全で快適な生活を送るためのバリアフリー仕様の物件を選びましょう。
• アクセス： 病院や買い物、公共交通機関へのアクセスが良い物件を選びましょう。
• 周辺環境： 静かで落ち着いた環境、近隣住民との交流の機会があるなど、生活の質を高める要素も考慮しましょう。
• 契約条件： 敷金、礼金、家賃、更新料などの費用、連帯保証人、保証会社の利用など、契約条件を詳しく確認しましょう。
• 介護保険サービスの利用： 転居後も、現在の介護保険サービスを継続して利用できるか、新しい地域で利用できる介護サービスを事前に調べておきましょう。

賃貸契約については、高齢者の場合、連帯保証人が見つからない、保証会社の審査に通らないなどの問題が発生する可能性があります。その場合は、以下の対策を検討しましょう。

• 連帯保証人： 親族に連帯保証人になってもらうことが難しい場合は、保証会社を利用しましょう。
• 保証会社： 保証会社によっては、高齢者向けのプランを用意している場合があります。
• 家賃保証制度： 家賃保証制度を利用することで、連帯保証人や保証会社なしで賃貸契約を結ぶことができます。
• 不動産会社への相談： 高齢者の賃貸契約に詳しい不動産会社に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。

4. 介護保険サービスの利用とケアプランの作成

転居後、または転居前から、介護保険サービスの利用を検討しましょう。介護保険サービスを利用することで、ご両親の生活をサポートし、介護負担を軽減することができます。介護保険サービスを利用するには、以下の手続きが必要です。

• 要介護認定の申請： 市町村の窓口で要介護認定の申請を行います。
• 認定調査： 調査員による聞き取り調査が行われます。
• 審査・判定： 介護認定審査会で審査・判定が行われます。
• 認定結果の通知： 要介護度に応じた認定結果が通知されます。
• ケアプランの作成： ケアマネージャーに相談し、ケアプランを作成します。
• サービスの利用： ケアプランに基づいて、介護保険サービスを利用します。

ケアプランは、ご両親の心身の状態や生活状況に合わせて作成されます。ケアマネージャーは、介護保険サービスの利用に関する相談や手続きのサポート、サービス事業者との連絡調整などを行います。ケアプランを作成する際には、ご両親の希望や意向を尊重し、最適なサービス内容を検討しましょう。

5. 家族間の協力体制の構築

ご両親の介護は、一人で行うには負担が大きすぎます。家族間で協力体制を構築し、役割分担を明確にすることが重要です。具体的には、以下の点を検討しましょう。

• 情報共有： ご両親の状況や介護に関する情報を、家族間で定期的に共有しましょう。
• 役割分担： 介護、家事、金銭管理など、それぞれの得意分野や負担能力に応じて、役割分担を決めましょう。
• 定期的な話し合い： 定期的に家族会議を開き、状況の変化や課題について話し合い、必要な対策を検討しましょう。
• 休息とリフレッシュ： 介護者は、心身ともに疲労が蓄積しやすいため、定期的に休息を取り、リフレッシュする時間を作りましょう。
• 専門家への相談： 介護に関する悩みや問題は、一人で抱え込まず、ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、医師などの専門家に相談しましょう。

家族間の協力体制を構築することで、介護負担を軽減し、ご両親の生活の質を向上させることができます。また、家族間の絆を深め、より良い関係を築くことにもつながります。

6. 経済的な側面への対応

ご両親の介護には、様々な費用がかかります。経済的な側面についても、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。具体的には、以下の点を検討しましょう。

• 介護保険サービスの利用： 介護保険サービスを利用することで、介護費用の自己負担を軽減できます。
• 医療費控除： 医療費控除を利用することで、所得税を軽減できます。
• 高額療養費制度： 高額療養費制度を利用することで、医療費の自己負担を軽減できます。
• 預貯金の活用： 預貯金は、介護費用や生活費に充当することができます。
• 年金収入の管理： 年金収入を適切に管理し、生活費に充当しましょう。
• 資産の有効活用： 不動産などの資産を有効活用することで、収入を増やすことができます。
• 専門家への相談： 介護費用に関する悩みや問題は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談しましょう。

経済的な問題を解決するために、様々な制度やサービスを活用し、専門家のアドバイスを受けながら、最適な対策を講じましょう。

7. 成功事例の紹介

以下に、同様の状況を乗り越えた方の成功事例を紹介します。

• 事例1： 70代の母親と40代の息子家族が同居していたAさんのケース。母親が転倒し、骨折したことをきっかけに、バリアフリー仕様のマンションに転居。息子夫婦が介護と家事を分担し、ケアマネージャーのサポートを受けながら、母親の生活を支えています。
• 事例2： 80代の父親と70代の母親が二人暮らしをしていたBさんのケース。父親が認知症を発症し、生活に支障をきたすようになったため、サービス付き高齢者向け住宅に入居。施設での手厚い介護を受けながら、穏やかな生活を送っています。
• 事例3： 50代の娘と70代の両親が暮らしていたCさんのケース。母親が病気で入院し、退院後の生活に不安を感じたため、実家をリフォームし、バリアフリー化。娘が介護と家事を担当し、訪問介護サービスを利用しながら、両親の生活を支えています。

これらの事例から、ご自身の状況に合った解決策を見つけるヒントを得ることができます。それぞれの家族の状況や価値観に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。

8. まとめと今後のステップ

今回のケースでは、ご両親の健康状態、住環境、経済状況、家族のサポート体制など、様々な課題が複雑に絡み合っています。しかし、冷静に状況を把握し、適切な対策を講じることで、これらの課題を乗り越えることは可能です。

まずは、情報収集を行い、現状を正確に把握することから始めましょう。次に、転居の必要性を検討し、最適な選択肢を選びます。転居が決まったら、物件探しや介護保険の手続きを進め、家族間の協力体制を構築します。経済的な側面についても、事前にしっかりと準備しておきましょう。

ご両親の介護は、長期間にわたる可能性があります。焦らず、一つ一つ課題を解決していくことが重要です。専門家のアドバイスを受けながら、ご家族で協力し、ご両親が安心して暮らせる環境を整えていきましょう。

このプロセスは、ご家族にとって大きな負担となるかもしれませんが、ご両親の安心した生活と、ご家族の絆を深めるためにも、積極的に取り組んでいきましょう。

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