52歳主婦が直面する介護と心の葛藤：着信を無視することは冷たいこと？専門家が教える、自分を大切にするための選択

この記事では、52歳の主婦の方が抱える、介護と自身の感情の間での葛藤に焦点を当てます。実母の介護と、過去の複雑な関係性から生じる感情、そして「冷たい」と感じてしまう自己嫌悪感。これらの問題に対し、専門家として、具体的なアドバイスと心のケアを提案します。介護と自身の心のバランスを保ちながら、より良い選択をするためのヒントをお届けします。

自分は52歳の主婦です。主人は56歳。子供はいません。ペットのセキセイインコ２羽と夫婦二人で慎ましく穏やかに暮らしています。

私の実母が、軽い認知症を患っています。実母とは、電車で３０分ほどの距離に住んでいます。実父はとうに亡くなっています。

実母、、これが又厄介な人で(実母は８６歳になります)私自身、彼女には殴る蹴るの虐待に近い行為で育ちました。

ですが、高校(お金のかかる私立)、専門学校と続けて私の為にお金を出してくれました。その恩は本当に感謝しています。

彼女がまだ正常な思考を持ってる時は（母親だし・・老い先短いから・・ひと月に一度は会おう）と思い、一か月に一度は食事に招待して(夫にお願いをして)親交を深めていました。

２年前に母親から不審なわけわからない電話に始まり紆余曲折を経て、母が「脳梗塞」を患ってるのがわかりました。

ケアマネさん、ヘルパーさん、地域の包括さんを巻き込みありとあらゆる伝手を頼って、自分は母との直接接触をしないようにしました。

直接接触したら殺してしまうかもしれないという危惧もありました。

大嫌いです。早く死んでくれ。としか思っていません。

会話が成り立たないから、母からの携帯への着信は無視しています。自分は冷た過ぎるのでしょうか。でも、話が通じないのです。

半年ほど前、母が「血便が出た」と大騒ぎにし、私の主人が救急車を呼び一大騒動になった時母は、入ってた病院での検査が耐え切れず「こんな病院に入院させて！人でなし！娘のくせに！死ね！！」と罵倒をもらいました。・・主人と私は半日ずっと病院で色々手続きをして・・本当に頑張ったつもりです。

私の気持ちはその時に全て、切れたような気がします。

とりあえず、マンションで一人暮らししている母。でももう、、これ、どうでしょう。

こんな人からの電話の着信、無視していいでしょうか。

私は冷たいですか？

どうかお言葉頂けないでしょうか。

ご相談ありがとうございます。52歳という年齢で、介護と過去のトラウマ、そして現在の感情の間で揺れ動くお気持ち、痛いほど理解できます。この状況は非常に複雑で、一人で抱え込むには辛すぎるものです。この記事では、あなたの抱える問題に対し、いくつかの視点から光を当て、具体的なアドバイスを提供します。

1. 感情の整理：許されない感情なんてない

まず最初に理解していただきたいのは、あなたが抱く感情は、どんなものであれ「許される」ということです。「大嫌い」「早く死んでほしい」という感情を抱くことは、決して異常なことではありません。過去の虐待という経験、そして現在の介護という負担。これらの状況下では、そのような感情が生まれるのは自然なことです。

• 自己否定を手放す: 「冷たい」「悪い」と自分を責める必要はありません。あなたの感情は、あなたの心を守るための防衛反応である可能性があります。
• 感情を認める: 感情を否定せず、まずは「私は今、こう感じている」と認めることから始めましょう。
• 専門家のサポート: 専門家（カウンセラー、精神科医）に話を聞いてもらうことで、感情の整理を助けることができます。

2. 状況の整理：客観的な視点を持つ

次に、現在の状況を客観的に整理しましょう。感情に振り回されず、冷静に状況を把握することが重要です。

• 介護サービスの活用: ケアマネージャー、ヘルパー、地域の包括支援センターなど、利用できる介護サービスを最大限に活用しましょう。
• 距離を置く: 物理的な距離だけでなく、精神的な距離を置くことも重要です。直接的な接触を避けることは、あなたの心の健康を守るために必要なことです。
• 情報収集: 認知症に関する情報を集め、理解を深めることで、状況への対応がしやすくなります。

3. 選択肢の検討：あなたにとって最善の道を選ぶ

状況を整理した上で、あなたにとって最善の選択肢を検討しましょう。

3-1. 着信への対応

着信を無視することは、必ずしも「冷たい」ことではありません。母親とのコミュニケーションが負担になっている場合、無視することも一つの選択肢です。

• 着信拒否: 精神的な負担を軽減するために、着信拒否設定をすることも有効です。
• 着信時の対応: 出る場合は、短く要件だけを伝えるなど、対応の仕方を工夫することもできます。
• 第三者への相談: 状況を理解している第三者（ケアマネージャーなど）に相談し、対応を検討することもできます。

3-2. 介護の継続

介護を続けるかどうかは、非常に難しい問題です。

• 介護の限界: あなたの心身の健康を最優先に考え、介護の限界を見極めることが重要です。
• 施設への入居: 施設への入居も選択肢の一つです。専門的なケアを受けられるだけでなく、あなた自身の負担も軽減されます。
• 家族との話し合い: 兄弟姉妹がいる場合は、介護について話し合い、協力体制を築くことも重要です。

3-3. 罪悪感との向き合い方

罪悪感を感じることは自然なことです。しかし、その感情に囚われすぎないようにしましょう。

• 自己肯定感: あなたは十分頑張っています。自分を褒め、自己肯定感を高めましょう。
• 過去との区切り: 過去の出来事と現在の状況を切り離し、未来に向かって進むことも大切です。
• 専門家のサポート: カウンセリングなどで、罪悪感と向き合い、乗り越えるためのサポートを受けましょう。

4. 具体的な行動プラン：今日からできること

具体的な行動プランを立て、今日からできることから始めましょう。

• 専門家への相談: 精神科医やカウンセラーに相談し、心のケアを受けましょう。
• 介護サービスの利用: ケアマネージャーに相談し、利用できる介護サービスを最大限に活用しましょう。
• 休息時間の確保: 自分のための時間を確保し、心身を休ませましょう。趣味やリラックスできる活動を取り入れることも大切です。
• 情報収集: 認知症に関する情報を集め、理解を深めましょう。

5. 専門家からのアドバイス：心の健康を最優先に

専門家として、あなたに伝えたいことは、あなたの心の健康を最優先に考えてほしいということです。

• 自分を責めない: あなたは十分頑張っています。自分を責めないでください。
• 助けを求める: 一人で抱え込まず、周囲の人や専門家に助けを求めてください。
• 心の声に耳を傾ける: 自分の心の声に耳を傾け、本当に必要なことを選択してください。

この状況は非常に大変ですが、あなたは一人ではありません。専門家や周囲の人々のサポートを受けながら、自分を大切にし、より良い未来を築いていくことができます。

最後に、あなたの心が少しでも軽くなることを願っています。

“`