おばあちゃんと、介護する家族との関係で悩むあなたへ：大学生ができること、そしてキャリア形成へのヒント

この記事では、おばあ様の介護と、それを取り巻く家族の関係性に悩む大学生の方に向けて、具体的なアドバイスと、将来のキャリア形成に役立つヒントを提供します。介護というデリケートな問題に直面しながらも、自分にできることを見つけ、前向きに未来を切り開くためのサポートをさせていただきます。

おばあちゃんと、その介護をする母親達との接し方に悩んでいます。

先日96歳になりましたが、足腰は丈夫で受け答えもしっかりしている見かけは元気な祖母が居ます。

現在の祖母の状態は要介護１か２で、物忘れだったり同じことを何度も聞いたりはしますが、90歳前半までは近くに親族はいるものの一人できちんと生活していました。ですが、3年前ほどに、引っ越しが続き生活環境が変わったことで、認知症が進行したような印象があります。そういった症状が見え始めてからは、食事面では主に私の母親が面倒を見、伯母１はお金の管理等その他のサポートをしている状態です。これまで出来ていた役割を奪うのは良くない、とよく言われていますが、お金の管理に関しては、祖母のお世話にほとんど参加していない伯母２に色々と唆され、祖母が深刻に悩んでしまうことが多かったため、伯母１がすることになりました。

母や伯母１は仕事をしている中、祖母の面倒を見ていますので、祖母にあれやこれや言われるとストレスが溜まるのはよくわかります。元気だった祖母の認知症進行度合いについていけない上に、認めたくないというのもあると思います。

しかしそういった中で、母や伯母１が怒ったような話し方をしたり、老人ホームに入れようかと言ったりすると、祖母は悲しそうにするので、見ている私もとても悲しい気持ちになります。母親自身もあまりホームには入れたくないという気持ちもあるようで、日々面倒を見ています。

祖母は年末年始等、一緒にご飯を食べる機会があると非常に楽しそうにしています。元々人とのおしゃべりが好きな人ですから、そういう交流の場がもっとあればいいとは思うのですが、なかなか現実は上手くいきません。

私は現在学生で、母や伯母とは一世代間がありますので、あまり祖母に頼られるといったことはないのですが、祖母と接することの出来る時間は一番多いと思います。こういった中で私の出来ることと言えば何があるでしょうか？

一緒にご飯を食べに行ったり？お散歩したり？何でもいいので私に出来そうなことがあったら教えて下さい。また、祖母や介護をする母親達と接する上での注意点等ありましたら、アドバイスをお願いします。補足ご回答下さいまして、ありがとうございます。

お二方の回答の中にデイサービス等の利用、とありますが、現在デイサービスへは週に３日ほど通っています。

祖母としてはあまり行きたくないようで、送迎車が来ても自ら断ったり、誰も来ている人がいない（実際にはいます）からもう行きたくないと言ったり、あまり好意的に思っていないようです。

このことに関しても悩むところであります。

1. 大学生であるあなたが、おばあ様のためにできること

おばあ様の介護をされているお母様や伯母様を支えたい、そしておばあ様自身を笑顔にしたいというあなたの温かい気持ちは、とても素晴らしいものです。大学生であるあなたが、介護の現場で直接的な役割を担うことは難しいかもしれませんが、できることはたくさんあります。ここでは、具体的な行動と、その際に意識すべきポイントを解説します。

1.1 コミュニケーションを大切にする

おばあ様とのコミュニケーションは、あなたにとって最も重要な役割の一つです。認知症の進行度合いに関わらず、おばあ様はあなたの言葉や態度に敏感に反応します。以下の点を意識して、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

• 傾聴の姿勢: おばあ様の言葉に耳を傾け、最後まで話を遮らずに聞きましょう。相槌を打ち、共感の言葉をかけることで、安心感を与えられます。
• 昔話に花を咲かせる: おばあ様の思い出話を聞き出すことは、彼女の心を豊かにします。写真を見せながら、昔の出来事について質問し、一緒に語り合いましょう。
• 分かりやすい言葉遣い: 認知症の症状によっては、複雑な言葉や抽象的な表現が理解しにくい場合があります。ゆっくりと、分かりやすい言葉で話しかけ、短く簡潔な文章を心がけましょう。
• 笑顔を絶やさない: 笑顔は、コミュニケーションの潤滑油です。笑顔で接することで、おばあ様との距離が縮まり、安心感を与えることができます。

1.2 日常生活をサポートする

日常生活の中で、おばあ様をサポートできることはたくさんあります。無理のない範囲で、できることから始めてみましょう。

• 一緒に食事をする: 食事は、おばあ様にとって楽しみの一つです。一緒に食事をすることで、会話が生まれ、孤独感を軽減できます。食事の準備を手伝うことも、良いでしょう。
• 散歩や軽い運動: 体力に合わせて、散歩や軽い運動に付き添いましょう。外の空気に触れることは、気分転換になり、心身の健康に良い影響を与えます。
• 趣味や娯楽を共有する: おばあ様の好きなこと（例えば、テレビを見ること、音楽を聴くこと、手芸など）を一緒に楽しみましょう。共通の趣味を持つことで、会話のきっかけが生まれ、楽しい時間を過ごせます。
• 身の回りの整理整頓: おばあ様の部屋や身の回りの整理整頓を手伝いましょう。安全な環境を整えることは、転倒などの事故を防ぎ、安心した生活を支えます。

1.3 家族間の連携を円滑にする

介護は、一人で抱え込むものではありません。家族間で協力し、情報を共有することが重要です。あなたは、家族間の連携を円滑にするための役割を担うことができます。

• 情報伝達: おばあ様の様子や変化を、お母様や伯母様に伝えましょう。些細なことでも、共有することで、家族全体で状況を把握しやすくなります。
• 意見交換の場を作る: 家族で集まって、おばあ様の介護について話し合う機会を作りましょう。それぞれの考えや悩みを共有し、より良い方法を模索することができます。
• 感謝の気持ちを伝える: 介護に携わる家族に対して、感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の言葉は、介護者のモチベーションを高め、支えとなります。

2. 介護をする家族との接し方

介護は、介護をする家族にとっても大きな負担となります。あなたは、お母様や伯母様の気持ちを理解し、寄り添うことで、家族全体の心の負担を軽減することができます。ここでは、介護をする家族との接し方について、具体的なアドバイスをします。

2.1 相手の気持ちを理解する

介護をする家族は、様々な感情を抱えています。疲労、ストレス、不安、罪悪感など、その感情は人それぞれです。相手の気持ちを理解しようと努め、共感の姿勢を示すことが大切です。

• 話を聞く: 相手の悩みや不安を、じっくりと聞いてあげましょう。話を聞くことで、相手は気持ちを整理し、安心感を得ることができます。
• 共感の言葉をかける: 相手の気持ちに寄り添い、「大変ですね」「つらいですね」といった共感の言葉をかけましょう。
• 批判をしない: 相手の行動や言動を批判することは避けましょう。相手の気持ちを理解しようと努め、受け入れる姿勢を示しましょう。

2.2 適切な距離感を保つ

家族といえども、適切な距離感を保つことが重要です。相手のプライベートな領域に踏み込みすぎず、尊重する姿勢を示しましょう。

• 干渉しすぎない: 介護の方針や方法について、過度に干渉することは避けましょう。相手の考えを尊重し、アドバイスを求められた場合にのみ、意見を述べましょう。
• 自分の意見を押し付けない: 自分の考えを押し付けるのではなく、相手の意見を聞き、尊重しましょう。
• 感謝の気持ちを伝える: 介護をしてくれていることに対して、感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。

2.3 困ったときの対処法

介護に関する問題や悩みは、一人で抱え込まずに、誰かに相談することが大切です。ここでは、困ったときの対処法について、いくつか提案します。

• 専門家への相談: 介護に関する専門家（ケアマネジャー、医師、看護師など）に相談しましょう。専門家は、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
• 地域の支援サービスを利用する: 地域の介護保険サービスや、その他の支援サービスを利用しましょう。これらのサービスは、介護者の負担を軽減し、生活の質を向上させるために役立ちます。
• 家族で話し合う: 家族で集まって、問題点や解決策について話し合いましょう。

3. デイサービスに対するおばあ様の抵抗感への対応

おばあ様がデイサービスを嫌がる場合、その背景には様々な要因が考えられます。単に「行きたくない」という感情だけでなく、不安や不満、あるいは認知機能の低下による理解力の問題などが影響しているかもしれません。ここでは、おばあ様の抵抗感への具体的な対応策を提案します。

3.1 理由を探る

まずは、おばあ様がデイサービスを嫌がる理由を探ることが重要です。直接話を聞くことはもちろん、普段の様子を観察したり、家族やデイサービスのスタッフから情報を集めたりすることで、原因を特定できます。

• 直接話を聞く: おばあ様に、なぜデイサービスに行きたくないのか、優しく尋ねてみましょう。具体的な理由を聞き出すことで、対応策を立てやすくなります。
• 観察する: デイサービスに行く前の様子、デイサービスから帰ってきた後の様子などを観察しましょう。不安そうな表情をしているか、不機嫌そうにしているかなど、細かく観察することで、原因の手がかりが見つかることがあります。
• 情報収集: デイサービスのスタッフに、おばあ様の様子や、デイサービスでの過ごし方について尋ねてみましょう。また、他の利用者との関係性についても、情報を集めましょう。

3.2 安心感を与える

デイサービスに対する不安を解消し、安心感を与えることが重要です。そのためには、以下の点を意識しましょう。

• 説明を丁寧にする: デイサービスで何をするのか、どのような人がいるのか、具体的に説明しましょう。写真やパンフレットなどを使って、視覚的に分かりやすく説明することも効果的です。
• 一緒に体験する: 可能であれば、おばあ様と一緒にデイサービスを見学したり、体験利用したりしてみましょう。実際にデイサービスの雰囲気を体験することで、不安が軽減されることがあります。
• 送迎に付き添う: 送迎に付き添い、デイサービスに到着するまで、おばあ様と一緒に行動しましょう。安心感を与えることができます。
• 好きなものを持ち込む: おばあ様の好きなもの（写真、お気に入りの小物など）をデイサービスに持ち込むことを許可してもらいましょう。

3.3 デイサービスの活用方法を見直す

デイサービスの利用方法を見直すことで、おばあ様の満足度を高めることができます。以下の点を検討してみましょう。

• デイサービスの種類を変える: デイサービスには、様々な種類があります。おばあ様のニーズに合ったデイサービスを選びましょう。例えば、レクリエーションが充実しているデイサービス、認知症ケアに特化したデイサービスなどがあります。
• 利用頻度を変える: 利用頻度を調整することで、おばあ様の負担を軽減できる場合があります。週に3回が多すぎる場合は、週に1回や2回に減らしてみましょう。
• 送迎方法を変える: 送迎方法を変えることで、おばあ様の負担を軽減できる場合があります。
• デイサービスのスタッフとの連携を密にする: デイサービスのスタッフと連携し、おばあ様の様子や変化について情報交換を行いましょう。

4. 大学生のあなたが、介護を通して得られる経験と、キャリア形成への活かし方

介護は、大変な面もありますが、同時に多くの学びと成長の機会を与えてくれます。大学生であるあなたが、介護を通して得られる経験は、将来のキャリア形成にも大いに役立ちます。ここでは、介護経験をどのようにキャリアに活かせるのか、具体的な方法を解説します。

4.1 コミュニケーション能力の向上

介護を通して、様々な人とコミュニケーションを取る機会が増えます。おばあ様、家族、介護スタッフなど、それぞれの立場の人とのコミュニケーションを通じて、以下の能力が向上します。

• 傾聴力: 相手の話に耳を傾け、理解しようと努める力。
• 共感力: 相手の気持ちに寄り添い、共感する力。
• 表現力: 自分の考えや気持ちを、分かりやすく伝える力。
• 交渉力: 相手との間で、合意形成を図る力。

これらの能力は、社会人として働く上で、非常に重要なスキルです。特に、人と接する仕事、チームで働く仕事、問題解決能力が求められる仕事など、幅広い職種で役立ちます。

4.2 問題解決能力の向上

介護の現場では、様々な問題に直面します。おばあ様の体調の変化、家族間の意見の対立、介護サービスの利用に関する問題など、問題解決能力が求められます。介護を通して、以下の能力が向上します。

• 問題発見能力: 問題を的確に認識する力。
• 分析力: 問題の原因を分析し、解決策を検討する力。
• 実行力: 解決策を実行し、結果を評価する力。
• 柔軟性: 状況に応じて、柔軟に対応する力。

これらの能力は、社会人として働く上で、非常に重要なスキルです。どんな仕事においても、問題解決能力は不可欠です。介護を通して得られた経験は、困難な状況に直面した際に、冷静に問題解決に取り組むための力となります。

4.3 チームワークと協調性の向上

介護は、一人で行うものではありません。家族、介護スタッフ、医療関係者など、様々な人と協力して行います。介護を通して、以下の能力が向上します。

• チームワーク: チームの一員として、目標達成のために協力する力。
• 協調性: 他者の意見を尊重し、協力して物事を進める力。
• コミュニケーション能力: チーム内で、円滑にコミュニケーションを取る力。
• リーダーシップ: チームをまとめ、引っ張っていく力。

これらの能力は、社会人として働く上で、非常に重要なスキルです。多くの仕事は、チームで行われます。介護を通して得られた経験は、チームの一員として、あるいはリーダーシップを発揮して、チームを成功に導くための力となります。

4.4 キャリア形成への具体的な活かし方

介護経験を通して得られたスキルや経験は、将来のキャリア形成に大いに役立ちます。ここでは、具体的な活かし方をいくつか紹介します。

• 自己PR: 就職活動の面接や、履歴書で、介護経験をアピールしましょう。介護を通して得られたスキルや経験を具体的に説明し、あなたの強みをアピールしましょう。
• 自己分析: 介護経験を通して、あなたの価値観や強み、弱みを深く理解しましょう。自己分析をすることで、自分に合った仕事を見つけることができます。
• キャリアプラン: 介護経験を活かせるキャリアプランを検討しましょう。介護福祉士、社会福祉士、医療ソーシャルワーカーなど、介護や福祉に関わる仕事だけでなく、人と接する仕事、問題解決能力が求められる仕事など、幅広い職種で活かすことができます。
• ボランティア活動: 介護に関するボランティア活動に参加することで、介護に関する知識や経験を深めることができます。また、社会貢献活動を通して、あなたの人間性を高めることができます。
• インターンシップ: 介護施設や、福祉関連の企業でインターンシップに参加することで、仕事内容を具体的に知ることができます。

介護経験は、あなたの人間性を豊かにし、将来のキャリア形成に大きな影響を与えます。介護を通して得られた経験を、積極的に活かしていくことで、あなたの未来は大きく開けます。

5. まとめ：介護を通して、あなた自身の成長を

おばあ様の介護を通して、あなたは多くのことを学び、成長することができます。それは、コミュニケーション能力、問題解決能力、チームワーク、そして人間性です。介護は、決して楽なものではありませんが、その経験は、あなたの人生を豊かにし、将来のキャリア形成にも大きな影響を与えます。おばあ様を大切に想う気持ちを胸に、できることから始めてみましょう。そして、介護を通して得られた経験を、積極的に活かしていくことで、あなたの未来は大きく開けます。

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