躁鬱病の家族を支えるあなたへ：転職コンサルタントが教える、心の負担を軽減し、より良い未来を築くための具体的な対策

今回は、ご家族が躁鬱病を患っており、その対応に苦慮されている方からのご相談です。ご相談者様は、ご自身の親御さんの病状に長年悩まされており、その対応に疲弊しきっている状況です。ご家族の病気は、本人だけでなく、周囲の方々にも大きな影響を与えます。この記事では、そのような状況にある方が、少しでも心穏やかに、そしてより良い未来を築けるよう、具体的なアドバイスを提供していきます。

母が長年躁鬱状態を繰り返し悩んでおります。

母の場合は更年期に入り鬱病になったと思い込んでいました。何年間もの間寝たきりで何もしたくないという状態でしたが、突如ハイテンションになり自分の意見を押し付け、意見が通らないとその人には暴言を吐いたりし、常識外れな行動を繰り返し近所の方々には敬遠されるようなりました。

それが躁鬱だと気付いたのは6年前ほどで、その時からは酷くなると強制入院をさせ落ち着かせるということを繰り返してきました。

躁状態の時は上記に付け加え、金銭感覚がわからなくなり借金を繰り返し、お金を持ってないにも関わらず食事をしたり、タクシーを利用するなどします。買い物を異常にしたがり、八百屋へ行くと野菜しか買わないのにも関わらず5000円程1度に使いダンボール3、4箱の野菜を八百屋さんと一緒に持ち帰り父に代替えをさせます。父や兄の定期預金を解約し使い込んだり、持ち家の担保にし借金しようとしたこともありました。

本人は元気になったと思い込んでおり、精神科の薬は上がった時には捨ててしまいます。掃除など家のことは出来ないのですが、なぜか他人の世話、ボランティアの掃除などをしたがります。寝なくても平気になるので電話を1日中掛け回し、自分が信仰している宗教を勧誘し、違う宗教に入っているなど言われるとボロクソ言います。その癖鬱状態の時毎日手を合わせていたのに手を合わさなくなります。

数年前の躁状態の時のことを覚えているのかいないのか、当時喧嘩して疎遠になった人にも連絡をし、またつるむようになり喧嘩をしと繰り返します。その人達は母がツケにした金を父があとで必ず持ってくることを知っているので、わざと高いものを買わせ要求してきたりします。

鬱状態の時は躁状態の時のことを覚えているのかいないのか、一切話さなくなり、食事の支度もせず、電話やインターホンにも出なくなります。

以前までの躁状態の時は私も家族も未熟だったこともあり、次第に母の吐く暴言や行動に怒りを出してしまい、家に寄り付かなくなるという状態を何度も繰り返してきました。その都度母は50〜60代だったにも関わらず六本木のクラブに入り浸り顔パスで踊ってるのなどと言っていました。

今回4年ぶりに躁状態になってしまい、父も高齢で、今回は入院させる費用も体力もないという事で困っています。躁状態の時には携帯を持たせると月10万超えることもざらにありましたので持っておらず、母は喘息もちにも関わらず自転車でどこへでも行ったりするのでどこかでのたれ死んでいるのではと気が気ではありません。

精神科へ行く予定はありますが、精神病以外の薬をもらいに行っているようなものです。病院の先生たちや、役所のケースワーカーに相談してもどうにもなりません。警察沙汰にも何度もなりましたが、警察は何もできないとのことでした。

薬を飲まない以上入院をさせずに落ち着かせるということは無理なのでしょうか？

一緒に住む父が参ってしまい、毎度心中するなど言い出すので心配です。毎度躁になる度入院費もいれ100万をゆうに超えるので老後資金も底を尽きようとしています。

どうすれば落ち着かせることができるのでしょうか？

離婚は母を路頭に迷わせ、野垂れ死にさせるも同然なので出来ないと言います。

ご相談ありがとうございます。ご家族の病気と、それを取り巻く状況は、非常に複雑で、ご心痛お察しいたします。今回は、ご相談者様が抱える問題に対して、具体的な解決策と、心の負担を軽減するためのヒントを、キャリア支援の専門家である私の視点から、いくつか提案させていただきます。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、問題点を明確にすることが重要です。ご相談内容から、以下の点が問題として挙げられます。

• 病状の不安定さ: 躁状態と鬱状態を繰り返し、症状がコントロールできていない。
• 金銭問題: 躁状態での浪費、借金、資産の使い込み。
• 服薬の問題: 薬を自己判断で中断してしまう。
• 人間関係の問題: 周囲とのトラブル、孤立。
• 介護者の負担: 父親の精神的・経済的負担、ご相談者様の精神的負担。

これらの問題に対して、一つずつ具体的な対策を講じていく必要があります。

2. 医療機関との連携強化

まず、精神科医との連携を密にすることが不可欠です。現状では、精神科医とのコミュニケーションが十分ではないように見受けられます。以下の点を試してみてください。

• 主治医との情報共有: 普段の様子、症状の変化、服薬状況などを詳細に伝え、適切な治療方針を相談する。必要であれば、ご家族も同席して話を聞く機会を設ける。
• セカンドオピニオンの検討: 現在の治療に疑問がある場合や、他の選択肢を探りたい場合は、別の医師の意見を聞くことも有効です。
• 入院の検討: 症状が重篤で、ご家族だけでの対応が難しい場合は、一時的な入院も検討しましょう。入院によって、症状の安定化を図り、適切な治療を行うことができます。

3. 服薬管理の工夫

薬を自己判断で中断してしまう問題に対しては、以下の対策を検討しましょう。

• 服薬の重要性の説明: 薬を飲むことで、症状がどのように改善されるのか、具体的に説明し、服薬の必要性を理解してもらう。
• 服薬カレンダーの活用: 服薬時間や量を記録するカレンダーを作成し、服薬を習慣化する。
• 服薬補助グッズの利用: 薬の管理を助けるグッズ（ピルケース、服薬リマインダーなど）を活用する。
• 服薬のサポート体制の構築: 家族、訪問看護師、ヘルパーなど、服薬をサポートしてくれる人を見つける。

4. 金銭管理の対策

躁状態での金銭問題は、深刻な問題です。以下の対策を講じましょう。

• 財産管理: 家族間で財産管理について話し合い、適切な管理方法を決定する。成年後見制度の利用も検討する。
• クレジットカード、キャッシュカードの管理: 本人の手元からクレジットカードやキャッシュカードを取り上げ、使用を制限する。
• 金銭管理のサポート: 家族、または専門家（ファイナンシャルプランナーなど）に金銭管理を依頼する。

5. 周囲との連携

ご家族だけで問題を抱え込まず、周囲との連携を図ることが重要です。

• 家族会や自助グループへの参加: 同じような問題を抱える人たちと情報交換し、悩みや不安を共有する。
• 地域包括支援センターの利用: 地域の相談窓口として、様々なサポートを受けることができる。
• ボランティア団体の活用: 本人の活動をサポートしてくれるボランティア団体を探す。
• 近所の人々への理解を求める: 病状を説明し、理解と協力を求める。

6. 介護者の負担軽減

介護者の負担は、心身ともに大きな影響を与えます。以下の対策を講じ、負担を軽減しましょう。

• 休息時間の確保: 介護から一時的に離れる時間を作り、休息をとる。
• 相談窓口の利用: 専門家や相談窓口に相談し、アドバイスを受ける。
• レスパイトケアの利用: 短期間、介護を他の人に任せることで、介護者の負担を軽減する。
• 家族間の協力: 家族間で役割分担し、協力して介護を行う。

7. 離婚について

離婚は最終手段ですが、ご自身の心身を守るために、選択肢の一つとして検討することも必要です。離婚する場合でも、ご家族の生活を支えるための方法を模索することができます。

• 離婚後の生活設計: 離婚した場合の生活費、住居、介護体制などを事前に検討する。
• 専門家への相談: 弁護士、カウンセラーなど、専門家に相談し、アドバイスを受ける。
• 支援制度の活用: 離婚後の生活を支えるための支援制度（生活保護、児童扶養手当など）を活用する。

8. コミュニケーションの工夫

ご家族とのコミュニケーションは、良好な関係を築く上で重要です。以下の点に注意しましょう。

• 傾聴: 相手の話をよく聞き、共感する姿勢を示す。
• 冷静な対応: 感情的にならず、冷静に対応する。
• 適切な距離感: 相手との適切な距離感を保ち、無理のない範囲で関わる。
• 肯定的な言葉: 相手を励ます言葉や、感謝の言葉を伝える。

9. 精神的なサポート

ご相談者様ご自身の精神的なサポートも重要です。以下の点を試してみてください。

• カウンセリングの利用: 専門家によるカウンセリングを受け、心のケアを行う。
• 趣味やリフレッシュ: 趣味やリフレッシュできる時間を作り、ストレスを解消する。
• 休息: 十分な睡眠と休息をとり、心身の健康を保つ。

10. 今後のキャリアプラン

ご家族の介護と、ご自身のキャリアプランを両立させることは、容易ではありません。しかし、諦めることなく、両立を目指すことができます。以下に、具体的なアドバイスをいくつかご紹介します。

• 柔軟な働き方: 在宅勤務、時短勤務、フレックスタイム制度など、柔軟な働き方を選択できる企業を探す。
• キャリアコンサルタントへの相談: キャリアコンサルタントに相談し、ご自身の状況に合ったキャリアプランを立てる。
• スキルアップ: スキルアップのための学習や資格取得を行い、キャリアアップを目指す。
• 転職: 現在の職場での両立が難しい場合は、介護と両立しやすい職場への転職を検討する。

ご自身のキャリアプランを考えることは、将来への不安を軽減し、心の安定にもつながります。積極的に行動し、より良い未来を築いていきましょう。

これらの対策を講じることで、ご家族の病状を少しでも安定させ、ご相談者様自身の心の負担を軽減できる可能性があります。焦らず、一つずつ、できることから取り組んでいきましょう。

最後に、ご相談者様が抱える問題は、非常に複雑で、解決には時間がかかることもあります。しかし、諦めずに、一つずつ、できることから取り組んでいくことが大切です。そして、ご自身の心と体を大切にしながら、無理のない範囲で、ご家族を支えていきましょう。応援しています。

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