70代夫婦の老後資金不安と老人ホーム入居：生活保護以外の選択肢と具体的な対策

知人の事なんですが。夫婦2人で国民年金6万円支給らしいです。自営業をしてて国民年金を払わない時期があったのかもしれませんが。今は旦那さんは無職82歳、認知症あり。 奥さんは元気で77歳でバイトをして月に8万円ぐらい貰ってるそうです。月の収入が14万円です。奥さんも77歳なので頑張っても後 1年か2年でバイトも辞めなければならないと思います。 子供が息子が1人いるそうです。月に4万円くらい生活費を貰っているそうです。もし、この夫婦のどちらかが、老人ホームに入らなければならないとなると、間違いなくお金を支払う能力がありません。息子さんも4万円負担するぐらいがやっとだと思います。こういった場合、老後。老人ホーム等に入る場合は どうすれば いいのでしょうか？詳しい方がいましたら、お知恵を頂きたいと思います。 生活保護受給者になるしかないのでしょうか？

この記事では、70代後半の夫婦が直面する老後資金の不安、特に老人ホーム入居費用に関する問題について、生活保護以外の選択肢を探り、具体的な対策を提案します。高齢者の介護、年金、生活保護、そして家族の役割といったキーワードに焦点を当て、現実的な解決策を提示していきます。70代後半で年金収入が少なく、介護が必要になった場合の不安を抱えるご本人、ご家族、そして同様の状況に直面する可能性のある方々にとって、役立つ情報を提供することを目指します。

1. 現状の経済状況の分析と課題

まず、ご質問にある70代夫婦の経済状況を整理してみましょう。

* **収入：**国民年金6万円＋アルバイト収入8万円＝14万円
* **支出：**不明（生活費、医療費など）
* **息子からの援助：**月4万円
* **課題：**奥様のアルバイト終了による収入減、認知症の夫の介護費用、老人ホーム入居費用

現状では、夫婦2人の生活費すらギリギリかもしれません。奥様のアルバイトが終了すれば、収入は大幅に減少し、介護費用や老人ホーム費用を賄うことは困難です。息子さんからの援助も限られています。生活保護を検討せざるを得ない状況であることは否めません。

2. 生活保護以外の選択肢を探る

しかし、生活保護をすぐに選択する前に、他の選択肢を検討してみましょう。

2-1. 国民年金の受給額の確認と見直し

国民年金の受給額が6万円とありますが、これは確定した金額でしょうか？国民年金は、加入期間や保険料の納付状況によって受給額が変動します。自営業だった期間に国民年金の未納期間があった場合、受給額が低くなっている可能性があります。年金事務所に問い合わせ、受給額の見直しや未納分の追納について相談することをお勧めします。

2-2. 介護保険制度の活用

ご主人の認知症は、介護保険制度の対象となる可能性が高いです。介護保険サービスを利用することで、介護費用の一部を軽減できます。具体的には、以下のサービスが利用できます。

* **訪問介護：**自宅に介護職員が訪問し、身体介護や生活援助を行います。
* **デイサービス：**日中に施設に通い、介護やリハビリ、レクリエーションなどを利用できます。
* **ショートステイ：**一時的に施設に入所し、介護を受けられます。
* **ホームヘルプ：**家事援助や生活援助を行います。

介護保険サービスの利用には、介護認定が必要になります。市区町村の介護保険窓口に連絡し、認定申請を行いましょう。

2-3. 高齢者向け住宅の検討

老人ホーム以外にも、高齢者向け住宅には様々な種類があります。それぞれに特徴があり、費用も異なります。

* **サービス付き高齢者向け住宅：**介護サービスを受けながら生活できる住宅です。
* **高齢者向け賃貸住宅：**バリアフリー設計で、高齢者にとって住みやすい住宅です。
* **ケアハウス：**介護が必要な高齢者が生活できる施設です。

これらの住宅は、老人ホームよりも費用が抑えられる可能性があります。それぞれの住宅の特徴を比較検討し、夫婦の状況に最適な住宅を選びましょう。

2-4. 資産の活用

預貯金や不動産など、夫婦が所有する資産があれば、それを活用することも検討できます。資産を売却して老人ホーム費用に充てる、または生活費の足しに充てることも可能です。

2-5. その他の公的支援制度

生活保護以外にも、高齢者向けの様々な公的支援制度があります。例えば、低所得者向けの住宅補助制度や医療費助成制度などです。これらの制度を活用することで、生活の負担を軽減できる可能性があります。

3. 具体的な行動計画

上記の選択肢を検討した上で、具体的な行動計画を立てましょう。

1. **年金事務所への相談：**国民年金の受給額の見直し、未納分の対応について相談します。
2. **介護保険サービスの利用申請：**ご主人の介護認定申請を行い、適切な介護サービスを利用します。
3. **高齢者向け住宅の調査：**様々な高齢者向け住宅の情報収集を行い、費用やサービス内容を比較検討します。
4. **資産の活用検討：**必要に応じて、資産の活用方法を検討します。
5. **公的支援制度の活用：**利用可能な公的支援制度を調べ、申請します。
6. **専門家への相談：**社会福祉士やケアマネージャーなどの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。

4. 家族の役割

息子さんには、経済的な援助だけでなく、精神的な支えも重要です。高齢の両親を支えることは、大きな負担となりますが、家族としてできる限りのサポートを行うことが大切です。定期的な訪問や連絡、介護の負担軽減のための協力など、具体的な支援策を検討しましょう。

5. まとめ

70代夫婦の老後資金不安と老人ホーム入居問題は、生活保護だけでなく、様々な選択肢があります。年金の見直し、介護保険サービスの活用、高齢者向け住宅の検討、資産の活用、公的支援制度の利用など、可能な限り多くの選択肢を検討し、最適なプランを立てることが重要です。そして、専門家への相談を積極的に行い、適切なアドバイスを受けることが成功への鍵となります。

この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。