訪問看護ステーションの闇と転職：管理者として感じた不安と今後のキャリア

訪問看護ステーションのオープニングスタッフとして雇用されて7ヶ月経ちます。面接の時に管理者か一般スタッフとして働くかと聞かれましたが、雇ってもらえるなら任せますと言って雇われた時には管理者でした。結局は私、管理者ひとりで始まり、他の看護師は実態のない誌面上の雇用契約で2人居たようです。介護保険上の仕事は初めてで、雇われてから訪問看護初任研修などを受けました。理学療法士出身の人が個人で法人を立ち上げて個人ではじめた訪問看護ステーションなので営業に回ってもなかなか利用者さんは増え無かった状態でした。営業に周る際に「看護師は何人居られますか？」と聞かれたら「3人です」と答えてくださいと言われてましたが、実際はわたしひとり。24時間対応の訪問看護ステーションなのに実際にオンコールはずっとひとりでの対応でした。約４５日間ほど。その後、子育て中のスタッフをひとり雇用してくれました。 色々と調べていき、疑問に思うことや改善点などを言って行ったら「事業所が資金繰りが悪く、銀行からの融資を断られたので、賞与の延期と給与の8万円/月の減額に協力して欲しい」と言われました。元々、労働基準監督署に相談に言ってましたが、なかなかスムーズに対応が難しく公共機関への告発をしました。開業時点で虚偽の申請をしていて、そもそもそれが認可されて申請許可がおりたのが疑問に感じてます。そんな簡単に虚偽の申請で介護保険上で訪問看護ステーションが開業出来るのでしょうか⁈正直なところ、こんな状態であれば看護師は居つかないと思いました。会社都合での退職を申し出ると、事業主は「来年度の働きやすい職場申請が出来ずで50万円の助成金が貰えないので、延期にしていた賞与は無しで良いのなら、会社都合退職を認めます」と言ってきました。こんな訪看があるのでそもそも看護師は定着しにくいんだと感じました。もう直ぐ、公共機関から実地指導が訪看に入るようです。色んな証拠は提出しましたが監査では無いので、どうなのかと思います。私も管理者として在職してた以上、処罰は受けるつもりですが。逆にこんな訪看ステーションが指導だけで住むのでしょうか⁈

この相談は、訪問看護ステーションにおける深刻な問題、そして相談者の方のキャリアにおける大きな岐路を示しています。 7ヶ月という短い期間で、虚偽の従業員数、過酷な労働条件、給与減額、そして公共機関への告発という事態に直面された相談者の方の状況は、多くの訪問看護師、そして医療従事者にとって大きな警鐘となるでしょう。この記事では、このケーススタディを元に、訪問看護師の転職活動、特に「ブラック企業の見抜き方」と「安心して働ける職場選び」について、具体的なアドバイスと専門家の視点から解説していきます。

1. ブラック訪問看護ステーションの見抜き方：面接段階から注意すべき点

今回のケースで最も恐ろしいのは、面接段階で既に不自然な点があったにも関わらず、相談者の方がそれに気づけなかった点です。 オープニングスタッフとして「管理者か一般スタッフか」という曖昧な提示、実態のない従業員、そして最初から過剰な労働負担を暗示する状況など、多くの危険信号がありました。 転職活動では、これらの危険信号を見抜くスキルが不可欠です。

• 従業員数と業務内容の不一致：面接で提示された従業員数と、実際の人員配置、業務量に大きな差がないか確認しましょう。 「人員不足」を理由に過剰な労働を強要されるケースが多いです。
• 曖昧な雇用条件：雇用形態、給与、休日、福利厚生など、全ての条件が明確に提示されているか確認しましょう。曖昧な表現は、後々のトラブルにつながる可能性が高いです。
• 職場環境の確認：面接時に、実際に職場を見学し、雰囲気やスタッフの表情を観察しましょう。 疲弊した様子のスタッフが多い、またはスタッフ同士のコミュニケーションが不足している場合は注意が必要です。
• 事業所の財務状況：訪問看護ステーションの経営状況は、安定した雇用を確保できるかどうかに直結します。 事業所の財務状況に関する情報を入手し、安定性があるか確認することが重要です。
• 労働時間とオンコール体制：労働時間、休憩時間、オンコール体制などが、労働基準法に則っているか確認しましょう。 過剰な労働時間やオンコール体制は、心身への負担が大きくなります。

2. 安心して働ける訪問看護ステーションの選び方：具体的なステップ

ブラック企業を避けるだけでなく、安心して働ける職場を選ぶためには、具体的なステップを踏む必要があります。 単に給与や待遇が良いだけでなく、「働きやすさ」を重視した選択が重要です。

• 求人情報の精査：求人情報サイトだけでなく、複数の情報源から情報を集め、比較検討しましょう。 口コミサイトや、実際に働いている看護師からの情報も参考になります。
• 複数企業への応募：複数の企業に応募することで、比較検討の幅が広がり、より自分に合った職場を見つけやすくなります。 焦らず、じっくりと時間をかけて選考を進めましょう。
• 職場見学の活用：必ず職場見学を行い、実際の雰囲気やスタッフの様子を確認しましょう。 見学を通して、疑問点を解消し、不安を払拭することが重要です。 スタッフとの面談を通して、職場の雰囲気や人間関係について詳しく聞きましょう。
• 契約内容の確認：雇用契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば質問しましょう。 特に労働時間、給与、休日、福利厚生などは、しっかりと確認することが重要です。
• キャリアプランの相談：キャリアプランについて、企業側に相談し、自身の成長やキャリアアップをサポートしてくれる体制があるか確認しましょう。 研修制度やキャリアパスなどが整備されている企業を選ぶことが重要です。

3. 専門家への相談：転職活動におけるサポート

転職活動は、一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けることをお勧めします。 転職エージェントやキャリアカウンセラーは、あなたのキャリアプランに合わせた求人紹介や面接対策、交渉支援など、様々なサポートを提供してくれます。 特に今回のケースのように、複雑な状況に直面している場合は、専門家のアドバイスが不可欠です。

4. 今回のケースからの学び：今後のキャリアを考える上で

相談者の方のケースは、訪問看護師の置かれている厳しい現実を浮き彫りにしています。 しかし、同時に、「自分を守るための知識と行動」の重要性を示しています。 今回の経験を活かし、より良い職場を選び、安心して働ける環境を築くことが、今後のキャリアにとって非常に重要です。

• 労働基準法の知識：労働時間、休憩時間、残業代、有給休暇など、労働基準法に関する知識を身につけ、自分の権利を守りましょう。
• 相談窓口の活用：労働基準監督署、労働組合、弁護士など、相談できる窓口を事前に知っておきましょう。 問題が発生した際に、適切な対応を取ることが重要です。
• 自己防衛：過剰な労働を強要されたり、不当な扱いを受けたりした場合は、毅然とした態度で拒否し、適切な対応を取りましょう。
• キャリアプランの見直し：今回の経験を踏まえ、自身のキャリアプランを見直し、より自分らしい働き方を模索しましょう。 転職活動を通じて、自身の価値観やキャリア目標を明確にすることで、より良い職場選びにつながります。

5. まとめ：安心して働ける環境を選択することが大切

訪問看護師は、高齢化社会を支える重要な役割を担っています。 しかし、その一方で、過酷な労働環境や待遇の悪さといった問題も抱えています。 今回のケースは、その問題を改めて浮き彫りにしたと言えるでしょう。 転職活動においては、給与や待遇だけでなく、「働きやすさ」を重視し、安心して働ける環境を選択することが非常に重要です。 そして、何か問題が発生した際には、一人で抱え込まず、専門家や相談窓口に相談することが大切です。 相談者の方の今後のキャリアが、より良い方向へと進むことを心から願っています。