義母の言動が気になる…認知症の初期症状？介護と仕事の両立、どうすればいい？

今回は、ご自身の義母の言動について、認知症の初期症状ではないかと心配されている方からのご相談です。介護と仕事の両立、そしてご自身の心の負担について、一緒に考えていきましょう。

認知症の初期症状を教えてください。義母（73）の行動・言動が認知症かな？と感じています。半年ほど前・・・正確には1年くらい前から様子が変わりました。もともと過干渉な性格なのですが、具体的には主人など自分の子ども達（主人の姉が2人いる）に電話をかけまくる（夜勤で仕事中だと説明しても、いつ終わるんだなどとしつこく言って一日に何度もかける。やめてくれと言って分かったと返事をしても2日もすると繰り返す）・嫁の名前、今年産まれた孫の名前を覚えられない（会うたび聞く）・人の状況を読めない（電話以外にしょっちゅう訪問し、いないと探しまわる。どこにいて何してるなど詮索する）・怒りっぽい（少し注意すると「親捨てるのか」など極端に怒る）・子ども達の家の周りをウロウロ歩き観察する・10分くらいの間に同じ話題を3回ほど繰り返すなどです。きっかけは義姉の子ども（義母にとっては孫）を事情があり育てていたのですが、その子が進学で家を出て一人暮らしになったこと（義父は亡くなっている）、それから昨年体調を崩し少し入院したことかな？と思っています。

私には0歳児がいて義母に対応するのは厳しく、義姉は2人とも看護師なので相談したのですが、もう少し様子をみていよいよになったら病院へ連れて行くといいます。義姉は自分よりふたまわり以上年上で、私もなかなか強く言いづらく、主人も姉ちゃん達に任せればいいよと言いますが・・・早く病院へ行き診察を受けたほうがいいのではと思います。義母の症状は認知症と思われますか？参考までに教えてください。

説明不足ですみません。同居はしていませんが、義姉のひとりは独身（うちのすぐ近くに住んでいる）ので、義母もたびたび来ている状態です。

ご相談ありがとうございます。ご家族の介護と、小さなお子さんの育児、そしてご自身の仕事と、本当に大変な状況だと思います。義母様の言動について、認知症の可能性を心配されているのですね。まずは、ご相談内容から考えられること、そして具体的な対応策について、一緒に見ていきましょう。

1. 認知症の初期症状とは？

認知症は、様々な原因で脳の機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。初期症状は、人によって現れ方が異なり、見過ごされやすいこともあります。以下に、よく見られる初期症状をいくつかご紹介します。

• 記憶障害: 最近の出来事を忘れやすい、同じことを何度も言う、物をどこに置いたか忘れるなど。
• 見当識障害: 時間や場所、人が分からなくなる。道に迷う、日付が分からないなど。
• 理解力・判断力の低下: 複雑な指示が理解できない、判断に時間がかかる、お金の管理ができなくなるなど。
• 実行機能障害: 計画を立てたり、順序立てて物事をこなすことが難しくなる。
• 言語障害: 言葉が出てこない、話の内容が理解できない、話がまとまらないなど。
• 性格・行動の変化: 怒りやすくなる、疑い深くなる、徘徊する、意欲がなくなるなど。

ご相談者様の義母様の症状を振り返ってみると、

• 電話を何度もかける、孫の名前を覚えられない（記憶障害）
• 人の状況を読めない（判断力の低下、行動の変化）
• 怒りっぽい（性格の変化）
• 同じ話題を繰り返す（記憶障害、言語障害）

といった点が、認知症の初期症状として考えられます。

2. 義母様の状況を詳しく見てみましょう

義母様の状況をより詳しく見ていきましょう。ご相談内容から、いくつかのポイントが考えられます。

• 環境の変化: 孫の進学、義父様の他界、ご自身の体調不良など、環境の変化が重なっています。このような変化は、認知症の発症や進行を早める要因となることがあります。
• 過干渉な性格: 元々過干渉な性格とのことですが、認知症が進行すると、この傾向がさらに強くなることがあります。不安や寂しさから、より強く干渉してしまうことも考えられます。
• 介護者の負担: ご相談者様は、0歳のお子様を抱え、仕事もされているとのこと。義母様の対応に加えて、育児と仕事の両立は、心身ともに大きな負担となります。
• ご家族の対応: 義姉様は看護師さんですが、もう少し様子を見ようというスタンスのようです。ご主人は姉妹に任せれば良いという考えです。ご相談者様としては、早期の対応を望んでいるものの、ご家族の理解が得られない状況に、孤立感を感じているかもしれません。

3. 今後の具体的な対応策

義母様の状況を考慮し、具体的な対応策をいくつか提案します。

3-1. 専門家への相談

まずは、専門家への相談を検討しましょう。以下のような選択肢があります。

• かかりつけ医: まずは、かかりつけ医に相談し、義母様の状況を説明しましょう。必要に応じて、専門医（精神科医、神経内科医など）への紹介を受けることができます。
• 地域包括支援センター: お住まいの地域の地域包括支援センターに相談することも有効です。介護に関する相談や、必要なサービスの紹介を受けることができます。
• 認知症疾患医療センター: 認知症に関する専門的な医療を提供する機関です。専門医による診断や、今後の対応について相談することができます。

早期に専門家の意見を聞くことで、適切な診断と、今後の対応についてのアドバイスを受けることができます。また、ご家族への情報提供や、連携についてもサポートを受けることができます。

3-2. 義姉様との連携

義姉様は看護師さんなので、介護に関する知識が豊富です。しかし、ご相談者様との間に、温度差があるように感じられます。まずは、義姉様とじっくり話し合い、連携を深めることが重要です。

• 率直な気持ちを伝える: 義母様の現状に対する不安や、早期の対応を望んでいることを、率直に伝えましょう。
• 情報共有: 義母様の言動について、具体的にどのような点が気になっているのか、情報共有しましょう。
• 役割分担: 介護における役割分担について、話し合いましょう。ご相談者様の負担を軽減するため、できる範囲で協力体制を築くことが大切です。
• 専門家の意見を共有: 専門家への相談結果や、アドバイスを共有し、共通認識を持つようにしましょう。

義姉様との連携がうまくいけば、介護の負担を軽減できるだけでなく、ご家族全体で義母様を支えることができます。

3-3. ご主人との協力

ご主人は、ご自身の母親のことなので、最も頼りになる存在です。ご主人の理解と協力は、介護をスムーズに進める上で不可欠です。

• 現状を理解してもらう: 義母様の現状について、ご主人に詳しく説明し、理解を求めましょう。
• 一緒に考える: 今後の対応について、ご主人と一緒に考え、協力体制を築きましょう。
• 負担を分担する: 介護における負担を、できる範囲で分担しましょう。
• 精神的なサポート: ご相談者様の不安や悩みを、ご主人に打ち明け、精神的なサポートを受けましょう。

ご主人との協力があれば、介護の負担を軽減できるだけでなく、精神的な支えにもなります。

3-4. 介護サービスの活用

介護保険サービスや、その他の介護サービスを積極的に活用しましょう。これらのサービスを利用することで、介護の負担を軽減することができます。

• 介護保険の申請: 義母様が40歳以上であれば、介護保険の申請を検討しましょう。介護保険を利用することで、様々な介護サービスを受けることができます。
• 訪問介護サービス: ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの介助を行います。
• デイサービス: 日中に、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを提供します。
• ショートステイ: 短期間、施設に入所し、介護サービスを受けられます。
• 認知症対応型共同生活介護（グループホーム）: 認知症の方が、少人数で共同生活を送る施設です。

介護サービスを適切に利用することで、ご相談者様の負担を軽減し、義母様の生活の質を向上させることができます。

3-5. 自分の心と体のケア

介護は、心身ともに大きな負担がかかります。ご自身の心と体をケアすることも、非常に重要です。

• 休息時間の確保: 睡眠時間を確保し、十分な休息を取りましょう。
• 気分転換: 趣味を楽しんだり、友人との時間を過ごすなど、気分転換になることを積極的に行いましょう。
• 相談できる相手を持つ: 家族や友人、専門家など、相談できる相手を持ち、悩みを一人で抱え込まないようにしましょう。
• 専門家のサポート: 介護に関する悩みや不安は、専門家（カウンセラーなど）に相談することも有効です。

ご自身の心と体をケアすることで、介護の負担を軽減し、長く介護を続けることができます。

4. まとめ：まずは専門家へ相談を

義母様の言動について、認知症の可能性を心配されているとのこと、大変な状況だと思います。まずは、専門家（かかりつけ医、地域包括支援センターなど）に相談し、適切な診断と、今後の対応についてのアドバイスを受けることをおすすめします。そして、ご家族と連携し、介護サービスを積極的に活用しながら、ご自身の心と体を大切にしてください。

今回のケースでは、義母様の状況を詳細に把握し、ご家族との連携、介護サービスの活用、そしてご自身のケアが重要です。早期の対応が、義母様の生活の質を維持し、ご相談者様の負担を軽減することにつながります。

もし、あなたが今の仕事について、キャリアプランや転職について悩んでいるなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。あなたの状況に合わせて、最適なアドバイスをさせていただきます。

“`