サービス付き高齢者住宅での父の待遇に不満…どこに相談すべき？法的手段や費用の問題も解説

この記事では、サービス付き高齢者住宅に入居している父親の待遇に不満を感じ、どこに相談すべきか悩んでいるあなたに向けて、具体的な解決策を提示します。施設の対応、ケアマネージャーとの関係、費用の問題、そして法的手段について、専門家の視点から詳しく解説します。あなたの抱える不安を解消し、より良い選択ができるよう、具体的なステップとアドバイスを提供します。

サービス付き高齢者住宅について。父親が入居しています。入荷時には「寝たきりになっても大丈夫」との事でした。入荷者募集の看板にも書いてあります。

コロナでデイサービスを全て辞めました。その頃からあからさまに態度が豹変。「他の施設に移った方がいいと思う」など施設の方に言われました。後でわかった事は、サービス付き高齢者住宅はデイサービスに入れる事でお金になるようで多分それかなと思っています。

関わる事がないのでこちらが何かした、などはあり得ません。

最近外部のケアマネに変わりました。その方にグループホームなどに移る事も考えるよう言われました。理由は1人で生活できない、でした。（施設側の対応を見て、出ていったほうが良いということだと思っています。）寝たきりになっても…という謳い文句とは全く違う内容です。

最近父親のところへ行くと、匂いがひどくトイレを見たらダンボールにゴミ袋を入れ、使用済みオムツがそのまま大量に入っていました。ゴミは週一捨てているはずなのです。そういうスケジュールになっているので。そもそも、ある程度の量でゴミ袋を結ぶなどもなく…

必要なものの買い出しのと洗濯のお金を置いているのですが、小銭で一円単位で残っていたものが（買い物するので）ぴったり100円単位しかなかったりしています。これも父親が触らないよう施設の人にしかわからない場所に保管しています。

色々数年に渡りあったので、ここまでされたら退去する方がいいのでしょうが、腑に落ちません。これで入居資金も取られ…やり方が酷いので退去するにも費用を返してほしいです。サービス料もしっかり払っているのに汚物は溜まりっぱなし、これも返金してほしいくらいです。

こういった事はどこに相談するべきでしょうか？ケアマネも面倒だから関わらないといった雰囲気です。

問題の核心：サービス提供の質と契約内容の不履行

ご相談内容を拝見し、まずはお父様の置かれている状況に心から同情いたします。サービス付き高齢者住宅に入居する際には、誰もが安心して質の高いケアを期待するものです。しかし、現状では、入居前の説明と実際のサービス内容に大きな乖離があり、非常に不信感を抱かれていることと思います。特に、以下のような点が問題として挙げられます。

• 契約内容との相違: 「寝たきりになっても大丈夫」という謳い文句と、現在の「一人で生活できない」という状況は、明らかに契約内容と異なっています。
• サービスの質の低下: オムツの処理、金銭管理のずさんさ、施設側の対応など、基本的なケアが適切に行われていないように見受けられます。
• ケアマネージャーとの連携不足: ケアマネージャーが積極的に関与しない姿勢は、問題解決を困難にしています。

これらの問題は、お父様の生活の質を著しく低下させるだけでなく、精神的な負担も与えています。以下では、これらの問題を解決するための具体的なステップと、相談先について詳しく解説していきます。

ステップ1：事実関係の整理と証拠の収集

問題を解決するためには、まず事実関係を正確に把握し、証拠を収集することが重要です。感情的にならず、客観的な視点から状況を整理しましょう。

• 記録の作成: 施設の対応、お父様の状況、費用の支払い状況などを記録します。日付、時間、具体的な内容を詳細に記録することで、後々の交渉や法的手段に役立ちます。
• 証拠の収集: 写真や動画を撮影し、客観的な証拠を残しましょう。例えば、オムツの処理状況、金銭管理の状況などを記録します。また、施設とのやり取りを録音することも有効です。
• 契約書の確認: 入居契約書を再度確認し、サービス内容、料金、退去に関する条項などを確認します。「寝たきりになっても大丈夫」という文言がどのように記載されているか、注意深く確認しましょう。

これらの証拠は、問題解決のための交渉や、必要に応じて法的手段を取る際に非常に重要な役割を果たします。

ステップ2：施設との話し合いと交渉

事実関係を整理したら、まずは施設側と直接話し合い、問題解決を目指しましょう。感情的にならず、冷静に、具体的に問題を提示することが重要です。

• 責任者の特定: 施設の責任者（施設長など）と面会し、問題点を具体的に説明します。
• 改善要求: 具体的な改善策を提示し、実施を求めます。例えば、オムツの処理方法の改善、金銭管理の徹底、ケアの質の向上などを要求します。
• 記録の提示: 収集した記録や証拠を提示し、問題の深刻さを理解してもらいます。
• 交渉の記録: 話し合いの内容を記録し、合意事項があれば書面で残します。

施設側が誠意ある対応を示さない場合は、次のステップに進む必要があります。

ステップ3：外部機関への相談

施設との話し合いで解決しない場合は、外部の専門機関に相談しましょう。以下の機関が、あなたの力強い味方となってくれるはずです。

• 市区町村の高齢者相談窓口（地域包括支援センター）: 高齢者に関する様々な相談に対応しており、施設とのトラブルについても相談に乗ってくれます。専門の相談員が、問題解決に向けたアドバイスや、必要に応じて他の機関との連携をサポートしてくれます。
• 弁護士: 契約内容の解釈、法的手段の検討、施設との交渉など、法的側面からサポートしてくれます。特に、退去費用やサービス料の返還を求める場合は、弁護士への相談が不可欠です。
• 消費者センター: サービスに関するトラブルについて、相談を受け付けています。契約内容やサービスの質に関する問題について、アドバイスや情報提供をしてくれます。
• 介護保険サービス事業者苦情処理委員会: 介護保険サービスに関する苦情を受け付けており、第三者の立場で問題解決を支援してくれます。

これらの機関に相談することで、客観的なアドバイスを得ることができ、問題解決への道が開ける可能性があります。

ステップ4：法的手段の検討

施設との話し合いや外部機関への相談でも解決しない場合は、法的手段を検討する必要があります。弁護士に相談し、具体的な法的措置について検討しましょう。

• 内容証明郵便の送付: 施設に対して、問題点の改善要求や、契約解除、損害賠償などを求める内容証明郵便を送付します。これは、後々の法的措置のための証拠となります。
• 契約解除: 契約内容に違反がある場合、契約解除を求めることができます。退去費用やサービス料の返還についても、交渉や法的手段を通じて求めることができます。
• 損害賠償請求: 施設の不適切な対応によって生じた損害（精神的苦痛、医療費など）について、損害賠償を請求することができます。

法的手段は、時間と費用がかかる場合がありますが、問題解決のための有効な手段となります。弁護士とよく相談し、最適な方法を選択しましょう。

ステップ5：ケアマネージャーとの連携強化

現在のケアマネージャーとの関係がうまくいっていない場合、別のケアマネージャーへの変更も検討しましょう。より積極的に対応してくれるケアマネージャーを見つけることが、問題解決の鍵となります。

• ケアマネージャーの変更: 別のケアマネージャーを探し、現在の状況を説明し、今後のサポートについて相談します。
• 情報共有: 新しいケアマネージャーと協力し、お父様の状況や施設の対応について情報を共有します。
• 連携強化: ケアマネージャーと連携し、施設との交渉や、必要に応じて他の専門家との連携を図ります。

ケアマネージャーは、お父様の生活を支える重要なパートナーです。信頼できるケアマネージャーと連携することで、より良いケアを受けることができます。

費用の問題：返金請求と今後の対策

サービス料の支払いと、退去費用に関する問題は、非常に重要です。以下の点に注意し、対応しましょう。

• 契約内容の確認: 退去時の費用、サービス料の返還に関する条項を契約書で確認します。
• 返金請求: サービスの質の低下や、契約内容との相違がある場合は、サービス料の返還を請求することができます。弁護士に相談し、適切な方法で請求を行いましょう。
• 入居金の扱い: 入居金が返還されるかどうかは、契約内容によって異なります。契約書を確認し、返還の可能性を検討します。
• 今後の費用: 今後の費用についても、施設との交渉や、必要に応じて法的手段を通じて、適切な対応を取りましょう。

費用の問題は、経済的な負担だけでなく、精神的な負担も与えます。専門家と相談し、適切な対応を取ることが重要です。

成功事例と専門家の視点

過去には、同様の問題を抱えた入居者が、弁護士や消費者センターの協力を得て、問題解決に成功した事例があります。これらの事例から、以下の点が重要であることがわかります。

• 早期の相談: 問題が深刻化する前に、専門家に相談することが重要です。
• 証拠の収集: 事実関係を正確に把握し、証拠を収集することが、問題解決の鍵となります。
• 粘り強い交渉: 施設との交渉は、粘り強く行う必要があります。
• 専門家の活用: 弁護士やケアマネージャーなど、専門家のサポートを受けることが、問題解決を加速させます。

専門家は、豊富な経験と知識に基づき、あなたをサポートしてくれます。積極的に相談し、問題解決に向けて共に歩みましょう。

まとめ：より良い未来のために

サービス付き高齢者住宅での問題は、決して珍しいものではありません。今回のケースでは、契約内容の不履行、サービスの質の低下、ケアマネージャーとの連携不足など、多くの問題が複合的に絡み合っています。しかし、適切な対応を取ることで、必ず解決の道が開けます。

まずは、事実関係を整理し、証拠を収集することから始めましょう。そして、施設との話し合い、外部機関への相談、法的手段の検討など、段階的に問題を解決していくことが重要です。ケアマネージャーとの連携を強化し、信頼できる専門家と協力することで、お父様のより良い生活を実現することができます。

あなたの行動が、お父様の未来を明るく照らすことを心から願っています。困難な状況ではありますが、諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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