家族が心の病を患った時、拒絶する家族への接し方と介護者の心のケア：キャリアコンサルタントが教える具体的な対策

まず、ご相談ありがとうございます。ご家族が心の病を患い、そのサポートに苦悩されている状況、大変お辛いことと思います。遠方での一人暮らし、そして母親の精神状態へのご心配、ご自身の心の負担も計り知れません。この状況を少しでも改善できるよう、具体的なアドバイスとサポートを提供させていただきます。

私には、こころの病を患った成人済みの弟がいます。医者には統合失調症に近い症状が出ているが、統合失調症の患者さまにはでない症状もあるため、色々薬を試し（あまり効果は無いようですが…）、今年からカウンセリングも通い始めました。弟はシングルマザーの母と実家に2人で暮らしているのですが、悩んでいるのはその母との弟へのアプローチです。引きこもって社会に出られない弟の苦しんでいる姿を見るのはとても辛いですし、今後の彼の将来がとても心配です。ですが一方で、一人で弟の治療をサポートしながら働く母の精神状態をとても心配しています。弟は母に対して嫌悪感や恐怖感があるようで、「僕の時間を返せ」「虐げていた時間を謝れ」「今更元気になっても意味ない」「あなたのせいだ」「心の底では嘲笑っているんだろう」などの言葉をLINEではありますが母に言っています。（弟の状態を考え、基本的に母は弟とのやりとりを最低限に、LINEで済ませています）虐げていた、と言っていますが、私の記憶上一般的な親が言うような学校をずる休みしたらなぜ休んだのかなどの当たり前のことしか言っていません。もちろん暴力はふっていませんし、嘲笑ってもいません。本気で弟を心配し、どうすればいいのが泣きながら悩み、苦しんでいます。（私は仕事で遠方で一人暮らしをしており、母の苦しみを電話口で聞くことしかできません。また、コロナで時折しか家に帰ることができていません。）弟が少しでも楽になり、回復に向かっていけるようにサポートをしたいのですが、現に近くでサポートしている母が拒絶されているという現状もあり、母の心が心配でたまりません。家族がこころの病になった場合、家族のサポートが不可欠だと思うのですが、このようにその家族から拒絶されている場合はどうすればいいのでしょうか。お医者さまは母と弟と並行してカウンセリングをし、治療をすすめてくださるようですが、遠方で一人で家族のことを思うと今母は泣いていないか、弟は苦しんでいるんじゃないかと心配で時折一人泣いてしまいます。最近は家族の逆夢を見るようになり、現実との違いに絶望して朝一人泣くことあります。同じようにこころの病を抱えた家族を持つ方や、実際に病を経験している方、家族に拒絶されていながらも治療をすすめた患者家族の方、いらっしゃいましたらアドバイスをくださいませんか。支離滅裂な文章でわかりにくいかとは思います。この他には色々混み合った事情はありますが、とにかくサポートする家族を拒絶する患者への接し方、介護する家族の精神状態への心配が大きな悩みです。よろしくお願いします。

補足ですが，弟も時折体調や感情の波があり落ち込んだ時にぐったりとしんどそうにする時があります。「しんどい」「怖い」と、何がしんどくて怖いのかは言いませんが言うこともあるので辛そうなのは確かです。ですが、実は過去に（恐らくこの頃からこころの病の兆候があったとは思うのですが、お恥ずかしながら家族の私達は気づくことができず…）大学受験をすっぽかしたことがあり、母が本当に怒ったことがあります。後から弟がこころの病と診断され、母のせいだと責めるようになってから分かったことですが大勢の人がいる場所が怖くて行かなかった（行けなかった？）そうです。シングルマザーでただでさえ裕福な家庭ではないので、母はお金を無駄にしたと怒りました。（体調のことを知らなかったので親としては当然の反応だとは思います）そのことを覚えているのか、お金の無駄だから治療に行かない、意味がない、と治療に前向きではありません。ですがしんどいから行かない、とも言います。過去の経験からの弟の言動も、彼の病の兆候に気づくことができなかったり私達にとっては苦しいものがあります…

今回の記事では、ご相談内容を踏まえ、以下の2つのテーマに焦点を当てて解説します。

• 悩みの深掘り（共感、感情の理解、メンタル、ネガティブすぎない心理的なアドバイス）：弟さんの苦しみ、お母様の苦しみ、そしてあなたの苦しみに寄り添い、それぞれの感情を理解するための具体的なアプローチを提案します。
• 多様な働き方：弟さんの社会復帰を視野に入れ、様々な働き方の選択肢を提示します。アルバイト、パート、フリーランス、副業など、本人の状態に合わせた働き方を見つけるためのヒントを提供します。

この記事を読むことで、あなたは以下のことを理解し、実践できるようになるでしょう。

• 弟さんの病状を理解し、適切なコミュニケーションをとる方法
• お母様の精神的な負担を軽減し、サポートするための具体的な方法
• 弟さんの社会復帰に向けた、多様な働き方の選択肢
• ご自身の心の健康を保ち、家族を支え続けるためのヒント

1. 弟さんの状態を理解する：病気の特性と接し方

まず、統合失調症に近い症状が出ている弟さんの状態を理解することが重要です。心の病は、本人の意思とは関係なく、様々な症状を引き起こします。弟さんの場合、過去の出来事に対する強い後悔や、将来への不安、そして周囲への不信感が、拒絶という形で現れていると考えられます。

1-1. 病気の特性を理解する

統合失調症やそれに近い症状は、現実との区別がつきにくくなる、感情のコントロールが難しくなる、といった特徴があります。弟さんの「僕の時間を返せ」「虐げていた時間を謝れ」といった言葉は、過去の出来事に対する歪んだ認識や、強い怒り、悲しみからくるものです。また、「今更元気になっても意味ない」という言葉は、将来への絶望感や自己肯定感の低下を表している可能性があります。

具体的な対策

• 専門家との連携：医師やカウンセラーから、病気の特性や適切な接し方についてアドバイスを受けましょう。
• 情報収集：統合失調症に関する情報を積極的に集め、病気への理解を深めましょう。
• 焦らない：病気の回復には時間がかかります。焦らず、長期的な視点でサポートすることが大切です。

1-2. 弟さんとのコミュニケーション

弟さんとのコミュニケーションは、病状を悪化させないように、慎重に進める必要があります。彼の言葉を真に受けすぎず、感情的にならないように心がけましょう。また、一方的に話すのではなく、彼の気持ちを理解しようと努める姿勢が大切です。

具体的な対策

• 共感を示す：「つらいね」「大変だったね」など、彼の気持ちに寄り添う言葉をかけましょう。
• 否定しない：彼の言葉を否定せず、「そう感じたんだね」と受け止めるようにしましょう。
• 無理強いしない：治療や社会復帰を急がず、彼のペースに合わせてサポートしましょう。
• 距離を置く：彼が拒絶する場合は、無理に近づかず、距離を置くことも必要です。
• LINEでのやり取り：LINEでのやり取りは、対面よりも感情のコントロールが難しくなることがあります。誤解を避けるために、短く、簡潔なメッセージを心がけましょう。

2. 母親の心のケア：負担を軽減し、支える方法

次に、弟さんの治療を支えるお母様の心のケアについて考えましょう。シングルマザーとして、経済的な負担に加え、弟さんの病気に対する不安や罪悪感、そして拒絶されることへの寂しさなど、精神的な負担は計り知れません。彼女の心の健康を守ることが、弟さんの回復にとっても重要です。

2-1. お母様の気持ちを理解する

お母様は、弟さんの病気に対して、様々な感情を抱いているはずです。罪悪感、無力感、孤独感、そして将来への不安など、その感情は複雑に絡み合っています。彼女の気持ちを理解し、寄り添うことが、サポートの第一歩です。

具体的な対策

• 話を聞く：定期的に電話や面会をし、彼女の話をじっくりと聞いてあげましょう。
• 共感を示す：「つらいね」「大変だね」など、彼女の気持ちに寄り添う言葉をかけましょう。
• 感謝を伝える：弟さんの世話をしてくれていることへの感謝の気持ちを伝えましょう。
• 非難しない：彼女を責めるような言葉は避け、彼女の努力を認めましょう。

2-2. サポート体制を構築する

お母様一人で抱え込まずに、周囲のサポートを得ることが大切です。家族、友人、専門家など、頼れる人に頼り、負担を分散させましょう。

具体的な対策

• 地域の相談窓口：地域の精神保健福祉センターや保健所などに相談し、情報収集やサポートを受けましょう。
• 家族会：同じような悩みを抱える家族が集まる家族会に参加し、情報交換や心のケアを行いましょう。
• レスパイトケア：一時的に弟さんの介護を他の人に頼み、お母様が休息できる時間を作りましょう。
• カウンセリング：お母様自身がカウンセリングを受け、心のケアを行いましょう。
• 経済的な支援：必要に応じて、生活保護や障害年金などの制度を利用しましょう。

3. 弟さんの社会復帰を支援する：多様な働き方の選択肢

弟さんの回復が進み、社会復帰を目指す段階になったら、様々な働き方の選択肢を検討しましょう。彼の病状や能力、希望に合わせて、無理のない範囲で社会との繋がりを築くことが大切です。

3-1. 段階的なアプローチ

社会復帰は、段階的に進めることが重要です。いきなりフルタイムの仕事を目指すのではなく、まずは短時間勤務や在宅ワークなどから始め、徐々にステップアップしていくのが良いでしょう。

具体的な対策

• 就労移行支援：就労移行支援事業所を利用し、就労に必要なスキルや知識を身につけましょう。
• 職場実習：企業での職場実習を通して、仕事の経験を積むことができます。
• アルバイト：短時間勤務のアルバイトから始め、社会との繋がりを再構築しましょう。
• 在宅ワーク：在宅ワークは、自分のペースで仕事ができるため、精神的な負担を軽減できます。

3-2. 多様な働き方の選択肢

弟さんの状況に合わせて、様々な働き方を検討しましょう。

• アルバイト・パート：短時間勤務や、自分のペースで働ける仕事を選びましょう。
• 在宅ワーク：パソコンを使ったデータ入力や、ライティングなど、自宅でできる仕事を探しましょう。
• フリーランス：デザインやプログラミングなど、専門的なスキルがあれば、フリーランスとして働くことも可能です。
• 就労継続支援：障害者向けの就労継続支援事業所を利用し、仕事のサポートを受けながら働くことができます。
• 副業：本業を持ちながら、副業として自分の興味のある分野で働くことも可能です。

4. あなた自身の心のケア：無理せず、支え続けるために

最後に、あなた自身の心のケアについて考えましょう。遠方での一人暮らし、家族のサポート、そして将来への不安など、あなたの心にも大きな負担がかかっているはずです。無理せず、自分を大切にしながら、家族を支え続けるために、以下のことを心がけましょう。

4-1. 休息とリフレッシュ

心身ともに疲れているときは、しっかりと休息を取りましょう。趣味に時間を費やしたり、友人との交流を楽しんだり、気分転換になるようなことを積極的に行いましょう。

具体的な対策

• 休息時間：十分な睡眠時間を確保し、心身を休ませましょう。
• 趣味：自分の好きなことや、興味のあることに時間を使いましょう。
• 友人との交流：友人との会話や、一緒に楽しい時間を過ごすことで、気分転換を図りましょう。
• 旅行：気分転換に、旅行に出かけるのも良いでしょう。

4-2. 専門家への相談

一人で抱え込まずに、専門家に相談しましょう。カウンセラーや精神科医に相談することで、心の負担を軽減し、客観的なアドバイスを受けることができます。

具体的な対策

• カウンセリング：カウンセリングを受け、自分の気持ちを整理し、心のケアを行いましょう。
• 精神科医：精神科医に相談し、必要に応じて薬物療法などの治療を受けましょう。
• 家族相談：家族カウンセリングを受け、家族間のコミュニケーションを改善しましょう。

4-3. 情報収集と学び

心の病に関する情報を収集し、理解を深めることで、不安を軽減し、適切な対応ができるようになります。また、家族のサポートに関する情報を学ぶことも、役立ちます。

具体的な対策

• 書籍やウェブサイト：心の病に関する書籍やウェブサイトを参考に、情報を収集しましょう。
• セミナーや講演会：心の病に関するセミナーや講演会に参加し、知識を深めましょう。
• 家族教室：家族教室に参加し、家族のサポートに関する知識を学びましょう。

5. まとめ：家族を支え、自分も大切に

ご家族が心の病を患い、そのサポートに苦悩されている状況は、本当に大変なものです。しかし、適切な知識とサポートを得ることで、状況を改善し、より良い未来を築くことができます。弟さんの状態を理解し、お母様の心のケアを行い、弟さんの社会復帰を支援し、そしてあなた自身も大切にすることで、家族全員がより良い生活を送ることができるでしょう。焦らず、一歩ずつ、前向きに進んでいきましょう。

今回の記事が、少しでもあなたの助けになれば幸いです。困難な状況ではありますが、諦めずに、家族みんなで支え合い、乗り越えていくことを願っています。

もし、さらに具体的なアドバイスやサポートが必要な場合は、専門家にご相談ください。あなたの状況に合わせた、よりパーソナルなアドバイスを受けることができます。

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