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90歳父の大腿部骨折からのリハビリ:在宅復帰に向けた「床から起き上がる」練習の開始時期と方法

90歳父の大腿部骨折からのリハビリ:在宅復帰に向けた「床から起き上がる」練習の開始時期と方法

リハビリには流れがあり段階があるというのを知りました。3月末に、90歳父が大腿部骨折、入院手術を終え今病院でリハビリをしてます。在宅で生活するためのリハビリをしているのだと思います。”ベッドから車椅子への移動”は自力でゆっくり介助なしで何とかできるようです。”床におしりをついた後、自分で起き上がる”というリハビリは一切やっていないそうです。”そういう段階ではない”とリハビリの先生に言われました。もうすぐ退院なのに。。入院前は布団に寝て、そこから自分で起きてました。(できないときもあった。。)入院前、外で転倒したとき、自力で立ち上がることはできませんでした。(入院する直前辺りから自力で立ち上がれなくなった。。)杖を使用し、ふらつきながらも何とか歩いていました。入院したのが3月末です。あと2週間くらいで退院ですが、。”床におしりをついた後、自分で起き上がる(何かにつかまりながらでもよいので)”というリハビリは、どういう状態になれば始められるのでしょうか?

90歳のお父様、大腿部骨折からの回復、そして在宅復帰に向けたリハビリ、ご心配ですね。ご質問にある「床におしりをついた後、自分で起き上がる」リハビリは、非常に重要であり、在宅生活を送る上で不可欠な動作です。しかし、リハビリの開始時期は、患者様の状態によって大きく異なります。医師や理学療法士の判断を最優先すべきです。

リハビリ開始の判断基準:段階的なアプローチ

リハビリは、患者様の状態、年齢、病状、体力などを総合的に判断して、段階的に進められます。お父様のケースでは、まず「ベッドから車椅子への移動」ができるようになったことは大きな進歩です。これは、ある程度の筋力とバランス感覚が回復していることを示唆しています。

しかし、「床におしりをついた後、自分で起き上がる」動作は、より高度な筋力、バランス感覚、そして認知機能を必要とします。転倒リスクも高いため、安易に始めるべきではありません。リハビリ担当の先生がおっしゃるように、「そういう段階ではない」というのは、お父様の現在の状態では、この動作を行うことで転倒や二次的な怪我のリスクが高く、かえって回復を遅らせる可能性があることを意味していると考えられます。

具体的に、以下の項目がクリアされてから、このリハビリが開始されることが多いです。

  • 十分な筋力:特に下肢の筋力、特に大腿四頭筋、ハムストリングス、臀筋の筋力が重要です。ベッドから車椅子への移動ができるようになったとしても、床から起き上がるには、それ以上の筋力が必要です。これは、理学療法士による筋力テストで評価されます。
  • バランス感覚:片足立ちや、不安定な姿勢でのバランス保持能力が求められます。座位保持が安定していること、そして立ち上がり動作に必要なバランス感覚が十分であることが必要です。これも、理学療法士による評価が必要です。
  • 認知機能:指示を理解し、安全に動作を実行できるだけの認知機能が必要です。年齢や他の疾患の影響で、認知機能が低下している場合は、リハビリの内容や方法を調整する必要があります。
  • 疼痛コントロール:骨折部位の痛みや、その他の痛みがきちんとコントロールされている必要があります。痛みが強いと、リハビリに集中できず、効果が期待できません。
  • 安全な環境:リハビリを行う環境が安全であることも重要です。転倒防止のための補助具(手すりなど)が設置されているか、周囲に危険物がないかなど、十分に確認する必要があります。

リハビリ開始までのステップ:具体的なアプローチ

「床から起き上がる」リハビリを開始する前に、以下のステップを踏むことが重要です。

  1. 座位保持の安定化:椅子に座った状態での姿勢保持を安定させる練習を行います。姿勢が崩れやすい場合は、背もたれや補助具を使用します。時間をかけて、安定した座位を維持できるようトレーニングします。
  2. 立ち上がり動作の練習(補助付き):最初は、理学療法士や看護師の補助を受けながら、ベッドや椅子から立ち上がる練習を行います。徐々に補助の度合いを減らし、自立を目指します。平行棒や歩行器などの補助具を使用することもあります。
  3. バランス訓練:片足立ちや、不安定な台の上でバランスをとる訓練を行います。バランス感覚の向上は、転倒予防に非常に重要です。これは、ゲーム感覚で行うことも可能です。
  4. 筋力強化:下肢の筋力強化のための運動療法を行います。スクワットや、足上げ運動など、様々なエクササイズがあります。理学療法士が、お父様の状態に合わせた適切な運動プログラムを作成します。

成功事例:高齢者のリハビリ

当院では、85歳で転倒し大腿骨頸部骨折をした女性患者様のケースがありました。当初は、ベッドから起き上がることも困難でしたが、上記のステップを踏んだ段階的なリハビリテーションにより、約2ヶ月後には、杖を使ってですが、自立歩行が可能となり、在宅復帰を果たしました。ポイントは、患者様のペースを尊重し、無理なくリハビリを進めていったことです。

専門家の視点:医師・理学療法士との連携

リハビリは、医師、理学療法士、看護師など、医療チーム全体で協力して行うことが重要です。お父様の状態を正確に把握し、適切なリハビリ計画を立て、安全にリハビリを進めるためには、医療チームとの連携が不可欠です。

退院後の生活をスムーズにするためにも、退院前に自宅環境の確認(手すりの設置など)を行い、在宅リハビリの計画を立てることも重要です。地域の介護サービスについても、事前に相談しておくと安心です。

まとめ

「床におしりをついた後、自分で起き上がる」という動作は、在宅生活を送る上で非常に重要ですが、安易に始めるべきではありません。お父様の状態、年齢、体力などを考慮し、医師や理学療法士の指示に従って、段階的にリハビリを進めていくことが大切です。焦らず、安全を第一に、リハビリに取り組んでいきましょう。

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