要介護5の祖父の介護、どうすればもっと優しくできる？自宅介護の悩みと解決策

自宅での要介護5の介護相談 よろしくお願いいたします。 (大型連休ですが、お世話の話が嫌なひとはご遠慮ください) 寝たきりです。食事はペーストです。毎日、お着替えのヘルパーサービスを利用しています。そのほか、週に三回、排泄のためにお尻に看護師さんが指を入れて。そのあとお着替えです。 週に１回は、看護師さんがお尻に指を入れて排泄を掻き出したあと、入浴になります。 祖父が、このまえは入浴が辛そうでした。「やめておくれ」と、訴えても入浴させました。 まるで、意志のないロボットみたいなあつかいで可愛そうになりました。 みんな、スケジュールどおりに動く介護スタッフです。笑顔もないし、愛嬌もない。(それは、求めても無理だとはおもいます) 毎日、全裸になってお着替えをさせられるのは、寒い日は可愛そうです。(おしっこで服が濡れたままのほうが可愛そうとスタッフはいいます) さいきんは、食欲もありまん。宅配のお弁当をやっと食べています。もともと、お弁当は大好きでした。 母は、サービスに２割とられることが痛いと話します。 わたしは、祖父と接する介護スタッフの目にやさしさがないのが気にかかります。 お尻に指を入れて、掻き出すのは体力を使いませんか？毎日のお着替えをやめさせたいですが、どうしたらよいですか？ お金がないから、と究極をつきつければ、よいですか？ 祖父にとって、ベッドやお部屋が安住ではなくなっています。 話しは違うけれど、たとえば、母のおばさあんは、介護のお世話にはならないひとでした。 おばあさんになったある日、テレビを見ていて、それきりでした。 そのことが幸せかどうかは、わかりませんが、他人に体をいじらせないで老後を過ごせたことは、祖父とはぜんぜん違いました。 長文、おゆるしください。

ご心配ですね。要介護5の祖父さんの介護、特に尊厳を保ちながらのケアは、ご家族にとって大きな課題です。毎日のお着替えや排泄介助、そして入浴…どれも大切なケアですが、ご家族の思いやりと、プロの介護サービスの適切な連携が不可欠です。このQ&Aでは、ご質問を丁寧に紐解き、具体的な解決策と、より良い介護生活を送るためのアドバイスをご提案します。

１．現状の分析と課題の明確化

まず、現状を整理してみましょう。祖父さんは要介護5、寝たきり状態であり、食事はペースト食、毎日のお着替え、週3回の排泄介助（浣腸）、週1回の入浴と排泄介助を伴う入浴、そして食欲不振といった状況です。ご家族は、介護スタッフの対応に「やさしさ」を感じられないこと、祖父さんの尊厳が損なわれていると感じていること、そして経済的な負担も心配されています。

特に問題視されているのは、

• 介護スタッフの態度：笑顔や愛嬌がなく、スケジュール重視の対応に感じている点。
• 毎日の着替え：寒い時期の全裸での着替えが、祖父さんにとって辛いこと。
• 排泄介助：浣腸による排泄介助が、祖父さんの身体的負担になっている可能性。
• 入浴：祖父さんの意思を無視して無理やり入浴させている点。
• 経済的負担：サービス利用料の高さ。

これらの課題を一つずつ解決していく必要があります。

２．具体的な解決策とアドバイス

(1) 介護スタッフとのコミュニケーション：

まずは、介護事業所と直接話し合うことが重要です。具体的な事例を伝え、「祖父さんの尊厳を保ち、より快適な生活を送れるよう、どのような配慮が可能か」を相談しましょう。スタッフの教育や配置転換を依頼することも検討できます。必要であれば、ケアマネージャーにも相談し、事業所との橋渡しをしてもらいましょう。 具体的な改善策として、

• 記録の共有：祖父さんの状態や好み、苦手なことを記録し、スタッフ間で共有してもらう。
• 定例ミーティング：定期的にご家族と事業所が話し合う機会を設ける。
• スタッフ教育：高齢者の尊厳を尊重した介護の研修を事業所に依頼する。

などを提案してみましょう。

(2) 毎日の着替えの見直し：

毎日のお着替えは、本当に必要でしょうか？ 濡れた部分だけ着替え、もしくはパジャマの上に着る介護用衣類などを検討することで、頻度を減らすことが可能です。寒さ対策として、保温性の高いパジャマや毛布なども有効です。 スタッフとの話し合いで、着替えの頻度や方法を調整できないか検討してみましょう。どうしても抵抗がある場合は、介護用品メーカーに相談し、より快適な着替え方法を提案してもらうのも良いでしょう。

(3) 排泄介助と入浴の見直し：

浣腸による排泄介助は、身体的負担が大きく、ストレスの原因にもなりかねません。排泄ケアは、介護のプロである看護師に相談し、より負担の少ない方法（例えば、座薬や浣腸以外の方法）を検討しましょう。入浴に関しても、祖父さんの状態や意思を尊重し、無理強いしないことが大切です。週1回ではなく、頻度を減らす、もしくはシャワーに変更するなど、柔軟な対応を検討しましょう。 また、入浴介助だけでなく、清拭（せいき）という方法もあります。これは、濡れたタオルで体を拭く方法で、入浴よりも負担が少なく、祖父さんの状態に合わせて行うことができます。

(4) 食欲不振への対応：

食欲不振は、身体的、精神的な問題が原因となっている可能性があります。医師に相談し、原因を特定し、適切な治療や食事療法を行うことが重要です。 また、祖父さんが好む食材や食べやすい形態の食事を工夫することで、食欲増進を促すことができます。少量でも良いので、祖父さんが喜んで食べられるものを提供しましょう。

(5) 経済的な負担の軽減：

介護サービスの費用は高額ですが、公的な介護保険制度を利用することで、負担を軽減できます。ケアマネージャーに相談し、利用できるサービスや助成金制度などを確認しましょう。また、介護保険以外の支援制度も存在しますので、市町村の福祉課などに相談することをお勧めします。

(6) 「お金がないから」という発言：

「お金がないから」と訴えることは、最終手段として有効な場合もありますが、まずは上記のように、より良い介護方法を模索し、事業所と話し合うことが先決です。 お金の問題は、介護サービスの見直しや公的支援の活用によって解決できる可能性が高いです。 直接的な発言は、関係性を悪化させる可能性もあるため、慎重に判断しましょう。

３．成功事例と専門家の視点

私の経験から、多くのケースで、ご家族と介護事業所が良好なコミュニケーションを取り、個々の状況に合わせたケアプランを作成することで、介護の質が向上しています。例えば、あるご家族は、介護スタッフと定期的に面談を行い、祖父さんの状態や希望を共有することで、スタッフの対応が大きく改善しました。また、別のケースでは、ケアマネージャーのアドバイスを受けて、より適切な介護サービスを選択することで、経済的な負担を軽減しつつ、質の高いケアを実現しました。

大切なのは、祖父さんの尊厳を尊重し、快適な生活を送れるよう、ご家族と介護事業所が協力して、最適なケアプランを構築することです。 そして、ご家族自身のメンタルヘルスにも気を配り、必要に応じて、介護相談窓口や専門機関に相談することをお勧めします。

４．まとめ

要介護5の祖父さんの介護は、ご家族にとって大きな負担ですが、適切なケアとコミュニケーションによって、より良い生活を送ることが可能です。 まずは、介護事業所との話し合い、ケアマネージャーへの相談、そして医師への相談を積極的に行いましょう。 祖父さんの意思を尊重し、尊厳を守りながら、快適な生活を送れるよう、一緒に解決策を探していきましょう。

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