専業主婦が離婚！1200万円の資産と養育費、どうすれば？弁護士相談の前に知っておくべきこと

養育費についての質問です。夫(39)会社員、私(30)専業主婦、息子、娘の四人家族です。昨年から離婚を考えています、親権は実家のサポート等を考えて二人とも夫にという話で落ち着いています。離婚の原因は様々ありますが、夫のモラハラと夫側拒否のセックス(コミュニケーション)レスです。離婚協議書の作成にあたって話し合いを続けているのですが、夫が「権利(子どもとの面会)を主張するなら養育費を払え」「責任放棄しておきながら面会はするというのは都合良いんじゃないか？」と言ってきました。わたしは大学卒業後にアルバイトをしながら実家で祖母の介護をし、そのまま結婚して専業主婦になったので手に職どころか職歴もありません。ただ、父と母が亡くなっており遺産相続で1200万円ほど資産として保有しております。「常識的に考えてその資産から養育費を捻出するべき、弁護士にも聞いてみたが請求権があると教えてもらった」と言われてしまいました。たしかに1200万円はありますが、わたしとしても今後やっていけるのか不安なので老後に蓄えておきたい気持ちがあります。もちろん、子どもに使いたくないということは一切ないので出してあげたい気持ちもありますが…夫は年収600万あり、どんなに下がったとしても年収400万を切ることはなさそうです。調べたところ、双方の生活水準を参考に養育費を算出するようなのですが、保有資産も加味されてしまうのでしょうか？弁護士にきちんと相談して決めようとは考えていますが、娘がいるためなかなか相談に行くこともできないので知恵袋でまず相談させていただきました。詳しい方いらっしゃいましたら回答のほどよろしくお願い致します。

専業主婦の離婚と養育費：1200万円の資産は本当に必要？

この質問は、多くの専業主婦の方々が直面する可能性のある、非常にデリケートな問題です。離婚、養育費、そして自身の将来への不安…様々な感情が渦巻いていることと思います。まず、落ち着いて一つずつ整理していきましょう。ご主人の発言は、感情的な部分も含まれているように感じられます。しかし、法律的な観点から見て、ご自身の資産が養育費の算定に影響を与える可能性はあります。

このケースでは、まず以下の点を明確にする必要があります。

• 養育費の算定基準： 養育費は、子どもの生活水準を維持するために必要な費用を、両親で分担するものです。算定基準は、子どもの年齢、地域の生活水準、両親の収入、そして資産などを考慮して決定されます。裁判例では、高額な資産保有者がいる場合、その資産からの支出も考慮されるケースがあります。
• ご自身の生活費： 離婚後、ご自身の生活費をどのように確保していくのか、具体的なプランが必要です。1200万円の資産は、老後資金として確保したい気持ちも理解できますが、同時に、生活費や再就職のための費用、お子さんの教育費なども考慮しなければなりません。専門家のアドバイスを受けながら、現実的な資金計画を立てましょう。
• ご主人の主張の妥当性： ご主人の「権利（子どもとの面会）を主張するなら養育費を払え」という発言は、必ずしも法的根拠があるとは限りません。面会交流の権利は、養育費の支払いとは別個に認められるものです。ただし、ご主人の収入とご自身の資産状況を総合的に判断し、養育費の額が決定される可能性は高いです。

ケーススタディ：似た状況の女性がどのように解決したか

私のキャリア支援の経験から、似たような状況の女性を何人も見てきました。例えば、Aさんは専業主婦として10年以上生活し、離婚を決意したものの、仕事経験がなく、経済的な不安を抱えていました。彼女はまず、ハローワークや転職支援サービスを利用して、自分に合った仕事を探し始めました。同時に、弁護士に相談し、養育費の算定基準や自身の資産の扱いについて明確な説明を受けました。結果、彼女は自身のスキルアップに投資し、安定した職に就き、自立した生活を送ることに成功しました。

Aさんのケースは、ご自身の状況を客観的に分析し、専門家の力を借りながら、具体的な行動を起こすことで解決できた好例です。

仮想インタビュー：弁護士への相談ポイント

質問：弁護士に相談する際、どのような点に注意すべきでしょうか？

弁護士：まず、ご自身の状況を正確に伝えましょう。資産状況、収入、今後の生活計画、そしてお子さんの状況など、詳細な情報を提供することで、弁護士は適切なアドバイスができます。また、ご主人の主張についても、具体的な内容を伝えることが重要です。弁護士は、法的観点からご主人の主張の妥当性を判断し、あなたにとって最善の解決策を提案してくれます。さらに、弁護士費用についても事前に確認しておきましょう。相談料や着手金、成功報酬など、費用体系を理解した上で相談を進めることが大切です。

比較検討：資産活用と養育費のバランス

1200万円という資産は、確かに大きな財産です。しかし、老後資金として確保したい気持ちも理解できます。そこで、資産の活用方法を検討する必要があります。

• 養育費への一部活用： 一括で渡すのではなく、月々の養育費の一部として活用する方法も考えられます。これにより、ご自身の生活費の負担を軽減し、老後資金を確保しつつ、子どもの生活を支えることができます。
• 投資による資産運用： 資産の一部を投資に回すことで、将来の生活資金を増やすことも可能です。ただし、リスクも伴うため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
• スキルアップへの投資： 将来の経済的な自立を目指すため、スキルアップのための費用に充てることも考えられます。資格取得や再就職のための研修など、将来の収入増加につながる投資は有効です。

チェックリスト：離婚協議前に確認すべきこと

離婚協議を進める前に、以下の点をチェックしましょう。

• [ ] 養育費の算定基準について理解しているか
• [ ] 自分の生活費を確保するための具体的なプランがあるか
• [ ] 弁護士への相談を検討しているか
• [ ] 離婚後の住居、子どもの学校、医療保険などの問題について考えているか
• [ ] 資産の活用方法について検討しているか

まとめ

離婚は人生における大きな転換期です。感情的な面だけでなく、法的、経済的な面も冷静に判断することが重要です。1200万円の資産は、今後の生活を支える上で重要な役割を果たしますが、どのように活用するかは、ご自身の状況や将来の計画によって異なります。弁護士に相談し、専門家のアドバイスを受けながら、ご自身と子どもの将来にとって最善の選択をしましょう。

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