認知症の祖父の虐待疑惑…隠しカメラ設置は許される？介護施設での対応と家族の役割

老人ホームに入居している祖父のことで相談。介護職員からの回答だととても助かります。上記の通りです。祖父は重度の認知症ですが、月に５～６回程、祖父の元に足を運んでいます。兄夫婦・私の両親・旦那・私、全員が頻繁に祖父に会いに行ってる状態ですが、気になることがあり心配です。私も含めて身内の人間が様子を見に行くと、高確率で手首や脇腹や肩に打撲？青アザがあります。重度の認知症なのでパニックになり暴れることもある(私も何度か目にしています)職員からはあまりに酷い時には身体を固定する時もあります。と言われています。身体を固定した際は両親に報告が入ることになっていますし、報告書？？何時～何時まで固定しました等詳しく報告するとも言われたようです。何度かそういった報告を両親が受けたようですが、報告を受けて時期でも身体にアザがあります。１週間の中で誰かか必ず最低一人は様子を見に行ってる状態ですが、両親が様子を見に行った時に初めて気づきました。その時は新しい服を買って持っていった時に着替えをするのに服を脱がした時、脇腹が真っ青になっていました。その時に父が職員に理由を聞くと、暴れた時にどこかにぶつけられたと思います。と言われたようです。そこから身体にアザを見つける事が多く、会いに行った時は身体をチェックしています。私の時も見える範囲はチェックしています(祖父は大柄なので私だけの時はサポートしたりできないので)。私の時も手首にアザ？があり、固定する際に使用されるのは、太いバンド？のようなものなのですが、どう見てもバンドの跡ではなく人の手の跡のようになっています。半年くらい前から身体にアザができていますが、重度の認知症は１年前からです。親族で話し合い、なんだかおかしい。となり、介護職員の人に対して失礼だとは理解していますが、どうにも不審が残ってしまい・・・祖父の部屋に祖父のプライバシーは一旦別にして、隠しカメラを置いても施設に対して問題ないのでしょうか？施設の職員には言うつもりはないです。補足　大事な部分が抜けていましたが、報告を受けていない時期にアザがあります。

ご心配ですね。認知症の祖父が老人ホームで青あざを負っているとのこと、ご家族の不安はごもっともです。介護施設における身体的虐待の疑い、非常にデリケートな問題です。まずは、ご家族の気持ちに寄り添いながら、冷静に状況を整理し、適切な対応を検討していきましょう。この問題、実は多くのご家族が直面する可能性のある深刻な問題なのです。

ケーススタディ：青あざの謎と家族の葛藤

ご相談内容を元に、よくあるケーススタディとして考えてみましょう。ご家族が頻繁に面会し、それでも気づかれない程度の青あざがあるということは、日常的に発生している可能性が高いです。報告されている身体拘束以外の原因も疑わなければなりません。例えば、職員の不注意による転倒、意図的な暴力、あるいは、認知症による行動障害を適切にケアできていない可能性も考えられます。

ご家族が気づいた「人の手の跡のようなアザ」は、非常に重要な証拠となり得ます。これは、身体拘束の方法に問題があったり、暴行があった可能性を示唆しています。また、報告されている身体拘束の頻度と、アザの発生頻度を比較することで、報告の正確性にも疑問が生じます。

さらに、重度の認知症が発症する前からアザが見られるという点も、注意深く検討すべき点です。認知症の症状とアザの発生時期を照らし合わせることで、虐待の可能性の有無をより正確に判断できる可能性があります。もしかしたら、認知症の症状が現れる前から、何らかの問題があったのかもしれません。

専門家の視点：介護施設における虐待と対応策

介護施設における虐待は、残念ながら決して稀なケースではありません。高齢者虐待防止法に基づき、施設には虐待防止のための体制整備が義務付けられています。しかし、実際には、人員不足や研修不足、あるいは管理体制の不備などにより、虐待が隠蔽されたり、未然に防げないケースも少なくありません。専門家として、まず重要なのは、事実関係の解明です。

• 証拠集め：写真や動画の撮影（ただし、プライバシーに配慮し、合法的な範囲内で）。
• 記録：アザの場所、大きさ、日時、状況などを詳細に記録。誰が発見したかも明確に。
• 証言：ご家族間の証言を揃え、一貫性を保つ。

これらの証拠を基に、施設側に改めて状況説明と改善要求を行う必要があります。その際、感情的にならず、冷静に事実を伝え、具体的な改善策を求めることが重要です。施設側が対応しない場合、福祉事務所や警察への相談も検討すべきです。

隠しカメラ設置について：法的リスクと倫理的配慮

隠しカメラの設置は、プライバシー権の侵害に当たる可能性があり、法的リスクを伴います。祖父のプライバシーを尊重する観点からも、安易な設置は避けるべきです。しかし、虐待の疑いがある場合、証拠確保のためにやむを得ず設置するケースもあります。この場合、弁護士に相談し、法的リスクを最小限に抑える方法を検討することが重要です。

設置するとしても、必ず祖父の部屋だけでなく、共用スペースなども含めて撮影する必要があるかもしれません。また、撮影した映像は証拠として提出する際に、適切な管理と保管が必要です。安易な設置は、逆に訴訟リスクを高める可能性があるため、専門家の助言を仰ぐことを強くお勧めします。

代替手段：施設への直接的な働きかけと外部機関への相談

隠しカメラ設置に代わる手段として、施設への直接的な働きかけと外部機関への相談があります。まずは、施設の責任者と面談し、これまでの状況を詳しく説明し、改善を求めるべきです。その際、証拠となる写真や記録を提示し、具体的な対応策を要求しましょう。施設側が適切な対応を取らない場合、福祉事務所や高齢者虐待相談センター、警察などに相談することを検討してください。

これらの機関は、虐待の調査や対応を行うための専門的な知識と経験を持っています。相談することで、適切なアドバイスや支援を受けることができます。また、弁護士に相談し、法的措置を検討することも可能です。

まとめ

認知症の祖父の青あざ問題、非常に難しい状況ですが、ご家族の不安は正当なものです。まずは、冷静に事実関係を解明し、証拠を集めることが重要です。隠しカメラの設置は法的リスクを伴うため、慎重な検討が必要です。施設への直接的な働きかけ、外部機関への相談なども有効な手段です。専門家のアドバイスを得ながら、適切な対応を進めていきましょう。大切なのは、祖父の安全と尊厳を守ることです。

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