祖父の最期と後悔…救急車を呼んだ私の判断は正しかったのか？～後悔と自責の念からの解放～

私の祖父に対する懺悔です。私の祖父はがんの末期患者で自宅療養を行っていました。放射線治療を諦め緩和ケアを行っており、もう自分で歩くことや食べることも難しく、週に2回訪問看護の方に来ていただき様子を見てもらっていました。祖父、祖母、父、母、叔母、私、妹という7人家族なのですが、祖父が寝たきりになる前に父と祖父の間でいざこざがあり、同じ家に住んではいますが、父、母、私、妹は、祖父母や叔母とは別々の生活スタイルで過ごしていました。そのため祖父母とのコミュニケーションの機会が少なく、今どんな状態であるのかがあまりわかっていませんでした。なんとなく、死期が近いようだから今のうちに話をしておこうという漠然とした印象だけがありました。介護はほぼ祖母が行っていました。今日の夜中、祖父が唸っている声が聞こえ様子を見に行くと、ぜぇぜぇと苦しそうにしていて、はじめは意思疎通も難しいような状態でした。暫くすると曖昧ではありますが話せるようになり、「祖母を呼んで欲しい」と話していたため祖母を呼びました。私が祖母を起こして祖父のところに連れていくなど初めてのことだったので、祖母もよっぽど体調が悪いと思ったのでしょう。昨日からなかなか調子が良くないこともあり、訪問看護の方に連絡をしました。様子を伝えると救急車を呼んでも良いのではないかという話になり、私と祖母で救急車を呼びました。その後叔母が祖母に起こされ部屋に来ました。叔母は長年介護職に勤めており、介護については詳しいです。そのとき、叔母に、「あれだと一生病院から戻ってこられないのに何故救急車を呼んだのか。本人はもう戻って来られないことをわかっているのか。自宅療養で看取るべきだったのに。あの状態ではまだ死にはしない。訪問看護の人にどんな言い方をしたら救急車を呼ぶことになるんだ。」という話をされました。私は緊急事態だと思い慌ててしまっていたため、そこまで頭が回りませんでした。たしかに本人は元気な頃、病院への入院をとても嫌がっていました。そのため今まで自宅療養を行ってきました。今更とても後悔しています。あのとき救急車を呼んだ私の判断が祖父の幸せを壊してしまったかもしれません。祖父は私と妹をとても可愛がってくれていました。特に妹はお調子者で元気で明るく、祖父も妹と過ごすときはとても楽しそうににこにこ笑っていました。その妹が大学進学を機に引っ越すことになり、父と母とともにその引越しに出発して1時間ほどたったときにこの出来事が起こりました。祖父はもう戻って来られないのでしょうか。私があのとき祖母を起こさなければこんなことにはならなかったでしょうか。救急車を呼ぶ前に叔母を呼んでいればこんなことにはなりませんでした。後悔や自責いろいろな感情がぐちゃぐちゃになっています。みなさんの考えやこの話を聞いてみての感想など、回答として頂けると幸いです。

このご相談は、ご自身の判断に揺れる気持ち、そして亡くなった祖父への深い愛情が伝わってきます。ご家族間の複雑な関係性や、限られた時間の中で下された判断の重圧、そして叔母さんからの言葉による葛藤…多くの感情が渦巻いていることが分かります。この状況下で、救急車を呼ぶという決断を下されたこと、そしてその後の後悔と自責の念を抱えていること、大変つらい状況にあると思います。

まず、大切なのはご自身の気持ちを肯定することです

あなたは、最愛の祖父が苦しんでいる状況を見て、助けを求める行動をとりました。これは、決して間違った判断ではありません。緊急事態に直面した時の、あなたの人間的な優しさ、そして責任感の表れです。 叔母さんの言葉は、介護のプロとしての経験に基づいた見解かもしれませんが、あなたの状況や感情、そして何より祖父の意思を十分に考慮したものではなかった可能性があります。 ご自身の行動を責める前に、その時の状況、そしてあなたの心を理解してあげましょう。

あの時の状況を改めて振り返ってみましょう

祖父は苦しんでおり、祖母を呼ぶように訴えていました。これは、祖父の意思表示であり、助けを求めるサインだったと言えるでしょう。あなたは、そのサインをキャッチし、適切な対応を取ろうとしました。訪問看護師の方にも相談し、救急車を呼ぶという判断に至ったプロセスは、決して軽率なものではありませんでした。 緊急事態に適切に対応しようとしたあなたの行動は、正しかったと私は考えます。

叔母さんの言葉への対処法

叔母さんの言葉は、介護のプロとしての経験に基づいたものであり、ご自身の経験からくる強い思いがあるのだと思います。しかし、それはあなたの状況や感情を十分に理解した上での発言ではなかった可能性があります。 叔母さんの言葉に傷ついた気持ちは、ご自身で抱え込まずに、落ち着いて、そして冷静に、ご自身の行動を説明する機会を持つことが大切です。叔母さんの経験とあなたの状況を比較検討し、お互いの立場を理解し合うことが重要です。 もし、叔母さんと話し合うのが難しい場合は、他の家族の協力を得ながら、穏やかな話し合いの場を設けることをお勧めします。

自宅療養と病院での治療、それぞれのメリット・デメリット

自宅療養は、慣れ親しんだ環境で最期を迎えられるというメリットがあります。しかし、緊急事態への対応が遅れる可能性や、家族への負担が大きくなるというデメリットも存在します。一方、病院での治療は、高度な医療設備と専門家のサポートを受けられるというメリットがあります。しかし、慣れない環境での生活や、家族との距離が遠くなるというデメリットもあります。 今回のケースでは、祖父の意思、家族の状況、そして緊急性の高さを総合的に判断する必要がありました。 事後的に判断するのは難しいですが、あなたは、その時できる限りの最善を尽くしたのではないでしょうか。

後悔と自責の念からの解放

後悔や自責の念は、誰しもが経験する感情です。しかし、過去を変えることはできません。大切なのは、過去の出来事を反省し、そこから学び、未来へと進んでいくことです。 あなたは、今回の経験から多くのことを学びました。そして、その学びを、今後の生活に活かすことができるでしょう。 ご自身の行動を責め続けるのではなく、祖父への愛情と、最期を看取った経験を胸に、前を向いて進んでいきましょう。

具体的なステップとして、以下のようなことを試してみてはいかがでしょうか？

• 日記を書く：今の気持ちを整理し、客観的に状況を振り返るのに役立ちます。
• 信頼できる友人や家族に話す：話を聞いてもらうことで、気持ちが軽くなることがあります。
• 専門家への相談：カウンセラーや精神科医に相談することで、心のケアを受けることができます。特に、ご家族との関係性の修復や、ご自身の心の整理に役立ちます。
• 祖父との思い出を振り返る：祖父との楽しかった思い出を思い出すことで、心の支えになります。

まとめ

あなたは、緊急事態に適切に対応しようとした、優しい心を持った方です。 叔母さんの言葉に惑わされることなく、ご自身の行動を肯定し、後悔や自責の念から解放されるよう、一歩ずつ進んでいきましょう。 大切なのは、過去の出来事を糧に、未来を明るく照らしていくことです。 そして、もしご自身の気持ちの整理がつかない、またはご家族との関係に悩まれている場合は、専門家の力を借りることを検討してみてください。