介護職の悩み！新人職員の対応に困ったら？20年キャリアのベテラン介護士が教える解決策

介護士をしています。（特別養護老人ホーム） 新人２名に対して、呆れています。 1人目・・・私と１ヶ月違いに入職（介護経験8ヶ月） 2人目・・・4年老人保健施設の経験者 まず1人目、介護経験が8ヶ月なのですが入社したのがほぼ同期なのにオムツの当て方から仕事の順序まで教えてますが『メモした方が』と言ってるのにしないし軽い返事ばかり！重い利用者は、介助しない！ そして2人目『私のいた老健施設では・・・』 と言うし！トロミをつけなくても良い利用者のお茶にトロミつけるので注意したら『この方が飲むので！』 いや！逆に嚥下が下がるから！と話すと『ここは、嚥下機能検査しないんですか？老健施設では・・・』と言うし！先輩と言い合いするし！どっかにフラーっと居なくなる！ 2人目に関しては、私も老健施設経験してたから分かるげど今は特養に居るんだよ！老健、忘れて！と上司にも言われてる！ 呆れてしまう！ 上司から『貴女の方はかなり動く！』と！２人比べないで欲しい！８ヶ月と4年と！ 20年のキャリアあるし！ただ、反論する方々なので何言っても無駄だし呆れた！ どうすれば良いと思いますか？

20年のキャリアを持つベテラン介護士の方から、新人職員の対応に悩むというご相談をいただきました。経験豊富なあなたが、なぜ「呆れてしまう」のか、その原因と具体的な解決策を、多角的に分析し、提案させていただきます。 この記事では、介護職における新人教育の課題と、ベテラン介護士が抱えるストレスへの対処法、そして職場環境改善へのアプローチについて、具体的なステップを踏まえて解説します。 経験の差による教育の難しさ、世代間のギャップ、そして自身のモチベーション維持についても深く掘り下げ、あなた自身のキャリアを守るための戦略を一緒に考えていきましょう。

１．新人職員の対応：問題点の明確化と原因分析

まず、問題点を整理してみましょう。1人目の新人職員は、基本的な介護スキルが不足している上に、指示に従わず、学習意欲も低いようです。2人目の新人職員は、過去の経験に固執し、新しい環境への適応ができていません。さらに、指示に従わず、反論を繰り返すなど、コミュニケーションにも課題が見られます。これらの問題の根本原因は、以下の３点に集約できるでしょう。

• スキル不足と学習意欲の欠如：1人目の職員は、経験が浅いため、基本的な介護スキルが不足しています。加えて、メモを取ったり、指示をきちんと聞こうとする姿勢が見られないことから、学習意欲も低い可能性があります。
• 過去の経験への固執と環境への適応不足：2人目の職員は、過去の経験に固執しすぎており、特養と老健施設の違いを理解できていません。新しい環境に適応する柔軟性も欠けているようです。
• コミュニケーション能力の不足：両名とも、指示や注意に対して反論したり、軽率な返答をしたりするなど、コミュニケーション能力に課題が見られます。これは、指示の伝え方やフィードバックの方法にも問題がある可能性があります。

これらの原因を踏まえ、具体的な解決策を検討していきましょう。 単に「呆れる」のではなく、新人職員の立場や背景を理解し、適切な指導方法を見つけることが重要です。

２．新人職員への効果的な指導方法

新人職員への指導は、単にスキルを教えるだけでなく、モチベーションを高め、主体的に行動できるよう促すことが重要です。そのためには、以下の点を意識しましょう。

• 具体的な指示と丁寧な説明：抽象的な指示ではなく、具体的な手順を明確に伝えましょう。なぜその手順が必要なのか、利用者にとってどのようなメリットがあるのかを丁寧に説明することで、理解度を高めることができます。 例えば、オムツ交換の方法を説明する際には、図解を用いたり、実際に一緒に練習したりするのも効果的です。「メモした方が良い」と伝えるだけでなく、メモを取るメリットを具体的に説明し、メモの取り方を指導する必要があります。
• ポジティブなフィードバックとモチベーション向上：小さな成功体験を積み重ねることで、自信とモチベーションを高めることができます。努力や改善点を具体的に褒めることで、前向きな姿勢を育むことができます。 「重い利用者の介助をしない」という問題に対しては、まずは軽い利用者からの介助を成功体験として積み重ねさせ、徐々に重い利用者への介助にステップアップしていくように指導しましょう。 「メモを取らない」という問題に対しては、メモを取ることによって業務効率が向上し、ミスが減ることを具体的に説明し、効果を実感させることが重要です。
• ロールプレイングやシミュレーション：実際の場面を想定したロールプレイングやシミュレーションを行うことで、実践的なスキルを習得することができます。 例えば、利用者とのコミュニケーションの練習や、緊急時の対応訓練などを行うことで、実践的なスキルと自信を養うことができます。
• 個別指導と継続的なフォロー：それぞれの職員の個性や学習スタイルに合わせて、個別指導を行いましょう。定期的な面談を行い、困っていることや不安なことを聞き取ることで、継続的なフォローを行うことができます。 1人目と2人目では、指導方法を変える必要があるかもしれません。1人目には、基本的なスキルを丁寧に教え、学習意欲を高める工夫が必要です。2人目には、特養での業務内容を理解させ、過去の経験を活かしながら新しい環境に適応できるようサポートする必要があります。

３．職場環境の改善と上司への相談

新人職員の指導がうまくいかない場合、職場環境自体に問題がある可能性もあります。 上司や同僚との連携を強化し、職場全体の雰囲気を改善することで、新人職員の育成をスムーズに進めることができます。

• 上司への相談：現状を上司に伝え、具体的な課題と解決策を相談しましょう。上司は、あなたの経験とスキルを高く評価しているようですから、相談しやすい関係を築くことが重要です。 「２人比べないで欲しい」という気持ちは理解できますが、上司に相談する際には、具体的な事例を挙げ、客観的に問題点を説明することが大切です。 例えば、「1人目の職員は、基本的な介護スキルが不足しており、指示に従わないため、業務に支障が出ています」のように、具体的な事例を挙げて説明することで、上司も問題の深刻さを理解しやすくなります。
• 同僚との連携：同僚と協力し、新人職員の指導を共有することで、負担を軽減し、より効果的な指導を行うことができます。 経験豊富な同僚に相談したり、協力を得たりすることで、新たな視点や解決策を得られるかもしれません。
• 教育体制の改善：職場全体の教育体制を見直し、新人職員への研修プログラムを充実させることで、より効果的な育成を行うことができます。 新人研修の内容や頻度を見直したり、メンター制度を導入したりすることで、新人職員の育成をサポートできます。

４．自身のメンタルヘルスのケア

長年介護の現場で活躍してきたあなたは、新人職員の対応に疲弊しているかもしれません。自身のメンタルヘルスを守ることも非常に重要です。 以下のような対策を講じましょう。

• 定期的な休息：十分な睡眠を取り、休日はしっかりと休息を取りましょう。 趣味や好きなことに時間を使うことで、リフレッシュできます。
• ストレス解消法：ストレスを感じたら、適度な運動や趣味、リラックスできる方法を見つけることが大切です。 深呼吸や瞑想、アロマテラピーなども効果的です。
• 相談窓口の利用：どうしても一人で抱えきれない場合は、上司や同僚、専門機関などに相談しましょう。 相談することで、新たな視点や解決策を得られるだけでなく、心の負担を軽減することができます。

５．まとめ

新人職員の指導は、忍耐と工夫が必要です。 スキル指導だけでなく、モチベーション向上やコミュニケーション能力の育成にも配慮し、個別指導や継続的なフォローを行うことが重要です。 職場環境の改善や上司への相談、そして自身のメンタルヘルスのケアも忘れずに、長期的な視点で取り組んでいきましょう。 20年のキャリアを持つあなたの経験と知識は、新人職員にとって貴重な財産です。 その経験を活かし、彼らを育成することで、職場全体のレベルアップにも繋がります。