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85歳母の胃ろう設置への同意:家族間の意見対立と法的有効性

85歳母の胃ろう設置への同意:家族間の意見対立と法的有効性

同意について 専門の方教えてください。85才の母の胃瘻に反対しております。でも弟がたった1日私が不在した日に医師に胃瘻の同意をしたそうです。医師は私が反対をしているのを知っております。この同意は 有効なのでしょうか。母はくも膜下出血により失語、全介護(介護度5)介護施設入所中。口から物を食べられなくなり入院しました。点滴をしていたのですが、医師からこのままでは餓死する、医師としては胃瘻等の処置をするしかないといわれました。母が倒れた5年前、母のQOLを考え私は仕事を辞め母の口や手足になることを決め母が入所している老人ホームに毎日通いました(そして2週間前病院に運ばれました)。その間、母の最後をいかに安らかなものにするかたくさんの本を読みまた、胃瘻をしている方々も見る機会がありました。母の車いすをおしながら花も見ましたし音楽やTVも楽しみ(と思います)、母なりに苦しみや悲しみを乗り越え精一杯生きてきたとそばで見ている私は確信しています。食べられなくなった時が旅立ちの時と私は考えており弟(長男で母と住んでおりました)にも伝えておりました。彼は単身赴任で1週間に1度10分位面会に来る程度です。以前、胃瘻には反対の意見を言ったとき弟も賛成していたのです。それなのに、母がどんなに苦しんでも生きられる希望があるならば生きていて欲しいと言いだし、担当医師を信頼しているから、医師の言うとおりにするといい、上記のように私が嫁ぎ先で来客接待のため病院に行けなかったたった1日に医師と面会、同意したそうです。弟が跡継ぎ(長男)とはいえ上記の様に母の世話をしてきた娘がいくら反対しても、その同意は有効なものでしょうか。今、母は鼻菅栄養(胃瘻の前の段階だそうです)をされており、痰の吸引の苦しみや点滴の針をとらないため手袋を着けられた状態、見守る私は母がかわいそうで気が狂いそうです。私は母を退院させ入所先で自然死(見守り)を希望しており、入所先ではそれを受け入れてくれる許可も取っております。(ホームには医師がおります)。母は元気なとき寝たきりは嫌だ、ぽっくりが一番と何度もいっておりました。弟はそんなことは俺は聞いていないといいます。

ケーススタディ:85歳母の胃ろう設置問題と家族間の葛藤

このケースは、高齢者の医療における意思決定、特に家族間の意見対立と、その法的有効性に関する複雑な問題を示しています。85歳のお母様はくも膜下出血の後遺症で全介護状態にあり、胃ろう設置の是非をめぐって娘さんと長男の弟さんとの間で深刻な対立が生じています。娘さんはお母様の意思を尊重し、自然死を望んでいますが、弟さんは医師の判断に従い胃ろう設置に同意したのです。

まず、重要なのは、お母様の意思表示です。「寝たきりは嫌だ、ぽっくりが一番」というお母様の以前の発言は、延命措置への拒否を示唆する重要な情報です。しかし、お母様は現在失語症のため、ご自身の意思を直接伝えることができません。この点が、このケースを非常に困難なものにしています。

次に、弟さんの同意の有効性について検討する必要があります。医師は娘さんの反対を承知の上で、弟さんから同意を得たとのことです。民法では、成年被後見人・準成年被後見人以外の方の医療行為への同意は、原則として本人の意思に基づいて行われるべきとされています。しかし、本人が意思表示ができない場合、家族の同意が必要となります。この場合、誰が同意権を持つのか、そしてその同意が有効かどうかは、状況証拠に基づいて判断されることになります。

弟さんが単身赴任で、お母様の介護に直接関わっていない点を考慮すると、娘さんがお母様の意思を最もよく理解し、長期間にわたって介護に携わってきたという事実が、同意権の判断において重要な要素となります。弟さんの同意が、娘さんの反対を無視した一方的なものだったと判断されれば、その有効性に疑問符が付く可能性があります。

さらに、医師の役割も重要です。医師は、患者さんの意思を尊重し、可能な限り最善の医療を提供する義務があります。このケースでは、医師が娘さんの反対を承知の上で弟さんの同意のみで胃ろう設置を進めた点が問題視される可能性があります。医師は、家族間の意見対立を認識した場合、より慎重な対応、例えば、倫理委員会への諮問や、裁判所の判断を仰ぐなどの対応をとるべきだったかもしれません。

具体的なアドバイス:

1. **弁護士への相談:** まず、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、このケースの法的側面を専門的に分析し、適切なアドバイスを提供してくれます。特に、お母様の意思表示に関する証拠を収集し、弟さんの同意の有効性について法的判断を得ることが重要です。

2. **医療機関との交渉:** お母様の現在の状態、そして娘さんの意思を明確に医療機関に伝え、胃ろう設置の中止、または退院と在宅介護への移行について交渉する必要があります。お母様の意思を尊重する医療機関を選択することも重要です。

3. **家族間のコミュニケーション:** 弟さんとの間で、冷静に話し合うことが必要です。お互いの立場や考えを理解し、合意点を見出す努力をしましょう。もし、話し合いがうまくいかない場合は、家族療法士などの専門家の介入を検討することも有効です。

4. **成年後見制度の活用:** お母様の意思決定能力が不十分な場合、成年後見制度を利用することも検討できます。成年後見人は、お母様の意思を尊重し、その利益のために必要な措置をとる役割を担います。

5. **記録の保持:** お母様の意思表示に関する記録(手紙、日記、録音など)、医療記録、家族間のやり取りの記録などをきちんと保管しておきましょう。これらは、今後の法的対応において重要な証拠となります。

成功事例と専門家の視点:

類似のケースでは、裁判で患者の意思が尊重され、延命措置が中止された事例があります。これらの事例は、患者の意思を尊重することの重要性を示しています。専門家である弁護士や医療倫理の専門家は、家族間の紛争を解決し、患者の意思を尊重する適切な方法を提案することができます。

比較検討:胃ろう設置と自然死のメリット・デメリット

| 項目 | 胃ろう設置 | 自然死 |
|—————|———————————————|———————————————-|
| **メリット** | 生命維持が可能になる | 苦痛からの解放、尊厳死の尊重 |
| **デメリット** | 身体的苦痛、精神的負担、医療費の負担が大きい | 生命維持ができない、家族の精神的負担が大きい |

  • 胃ろう設置のメリット:生命維持が可能となり、家族は「もう少し一緒に過ごせる」という希望を持てます。しかし、胃ろう設置後も、嚥下困難による苦痛や、感染症のリスク、医療費の負担など、様々なデメリットも伴います。
  • 自然死のメリット:苦痛からの解放、尊厳死の尊重、そして、ご自身の意思を尊重できるという点です。しかし、家族にとっては、最期の瞬間を見送るという精神的負担が大きいかもしれません。

チェックリスト:ご自身の状況を確認しましょう

□ お母様の意思表示に関する記録はありますか?
□ 弁護士に相談しましたか?
□ 医療機関と交渉しましたか?
□ 家族間のコミュニケーションはできていますか?
□ 成年後見制度の利用を検討しましたか?

まとめ

このケースは、高齢者の医療における意思決定の難しさと、家族間の葛藤の深刻さを浮き彫りにしています。お母様の意思を尊重しつつ、家族間の合意形成を図ることが重要です。弁護士や医療関係者、専門機関への相談を積極的に行い、最善の解決策を見つける努力をしましょう。 お母様の尊厳とご家族の心の平穏を願っております。

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