介護士の悩み！看護師との服薬連携不足…管理者に相談すべき？

介護士をしています。職場の看護師との服薬セットに関しての連携不足が3回続いています。1回目はある利用者の定期内服していた緩下剤がセットされておらず、看護師に電話で確認すると「今回の処方から中止になりました」と言われました。2回目は2日に1度内服のはずの抗精神薬が毎日セットされており、この日もその看護師が休みだったので電話して聞くと「3日に1回に変わったので今日も飲ませて大丈夫です」と言われました。3回目は抗精神薬をセットする時間帯が変更されており、私が服薬前に数が合わないことに気付いて発覚しました。それを看護師に確認すると「今回から夕食後ではなく、眠剤として内服するように変わりました」と言われました。前回と今回の薬情を確認したり、内服前のチェックで全て私が気付いて看護師へ確認したのですが、「私と薬局とでちゃんと連携取れてますので大丈夫ですよ」などとちょっとめんどくさいように言われました。しかし、現場で利用者と接するのは介護士がメインなので、処方薬に変更があった場合はささいなことでも伝えてほしいと思っています。3回も短期間で続いているのですが、精神的にお疲れなのかなとか気になっています。管理者へさりげなく伝えておいたほうが良いでしょうか？

この記事では、介護職従事者の皆様が直面する可能性のある、看護師との連携不足という深刻な問題を取り上げます。特に、服薬管理における連携の欠如は、利用者の安全と健康に直接的な影響を与えるため、非常に注意が必要です。 現場で働く介護士の皆様が抱える不安やストレス、そして適切な対応策について、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。 この記事を読めば、同様の状況に陥った際に、どのように対処し、自身の精神的な健康を守りながら、利用者への安全なケアを継続できるのかが理解できるでしょう。

1. 繰り返される服薬連携不足：深刻な問題と潜在的リスク

ご質問にあるように、服薬管理における看護師との連携不足が3回も続いている状況は、決して軽視できる問題ではありません。 一回のミスですら、利用者の健康状態に悪影響を及ぼす可能性があり、それが3回も繰り返されているということは、重大なリスクを抱えていることを示しています。

具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか？

• 薬物過剰摂取： 必要以上の薬剤投与は、副作用を引き起こし、利用者の健康状態を悪化させる可能性があります。ご質問の2回目の事例がまさにこれに該当します。
• 薬物不足： 必要な薬剤が投与されないことで、症状の悪化や治療効果の低下につながる可能性があります。1回目の事例が該当します。
• 投与時間の間違い： 薬剤の作用時間や効果に影響を与え、治療効果を阻害する可能性があります。3回目の事例が該当します。
• 医療事故： 最悪の場合、医療事故につながる可能性も否定できません。これは、利用者の生命に関わる重大な問題です。
• 介護士の精神的負担： 常にミスがないか確認する必要があり、大きな精神的負担を強いられます。これは、 burnout（燃え尽き症候群）につながる可能性もあります。

これらのリスクを考えると、現状を放置することは非常に危険です。 あなた自身の精神的な健康だけでなく、利用者の安全を守るためにも、早急な対応が必要です。

2. 看護師との直接的なコミュニケーション：改善策を探る

まずは、看護師との直接的なコミュニケーションを試みることをお勧めします。 しかし、単に「連携不足です」と伝えるだけでは、効果がない可能性があります。 具体的な事例を提示し、改善策を一緒に考える姿勢を示すことが重要です。

例えば、以下の様な話し合いを提案してみましょう。

• 具体的な事例を共有する： 「〇〇さんの薬が、1回目は抜けており、2回目は過剰投与、3回目は時間帯が間違っていました。これにより、利用者の健康に影響が出る可能性があり、非常に心配です。」と具体的に説明します。
• 改善策を提案する： 「処方変更があった場合は、必ず私たち介護士にも連絡して頂きたいです。薬剤師からの情報伝達方法を見直したり、服薬記録の共有システムを導入するなど、連携強化の具体的な方法を一緒に考えましょう。」と提案します。
• 共感と理解を示す： 「もしかしたら、業務が忙しくてミスが起こってしまったのかもしれません。私たちも協力して、ミスを防ぐシステムを作っていきましょう。」と、相手への理解を示すことも大切です。
• 記録を残す： 連携不足の状況を記録として残しておくことは、今後の対応に役立ちます。日付、時間、状況、対応内容などを詳細に記録しましょう。

しかし、直接的な話し合いがうまくいかない場合、または既に良好な関係を築けているにも関わらず改善が見られない場合は、次のステップに進みましょう。

3. 管理者への相談：適切な対応と組織的な解決

看護師との直接的な話し合いだけでは改善が見られない場合、または、看護師の態度に問題があると感じた場合は、管理者への相談を検討すべきです。 管理者に相談する際には、以下の点を意識しましょう。

• 事実を淡々と伝える： 感情的な言葉ではなく、客観的な事実を基に、具体的な事例を説明します。「3回に渡り服薬の連携に問題があり、利用者の安全に影響する可能性があるため、相談させて頂きました。」と伝えましょう。
• 具体的な改善策を提案する： 管理者に対して、具体的な改善策を提案することで、問題解決への意欲を示すことができます。「薬剤師との情報共有システムの改善」「服薬チェックリストの作成」「定期的なチームミーティングの実施」などを提案しましょう。
• 自分の感情をコントロールする： 不安や不満をぶつけるのではなく、冷静に状況を説明することが重要です。感情的になると、問題解決に繋がりにくくなります。
• 記録を提出する： これまで記録してきた連携不足の状況を、証拠として管理者に提出しましょう。これは、あなたの主張を裏付ける重要な資料となります。

管理者は、施設全体の運営責任者であり、このような問題を解決する責任があります。 あなたの相談を真剣に受け止め、適切な対応をしてくれるはずです。

4. 自身のメンタルヘルスのケア：大切な自分を守る

このような状況は、介護士の皆様にとって大きな精神的負担となります。 自身のメンタルヘルスを守ることも非常に重要です。

• 同僚や友人への相談： 同じ職場で働く同僚や、信頼できる友人などに相談することで、ストレスを軽減できます。
• 専門機関への相談： 必要であれば、産業医やメンタルヘルス相談窓口などに相談しましょう。
• 休息を取る： 十分な睡眠を取り、休日はしっかりと休息を取るように心がけましょう。
• 趣味を持つ： 仕事以外の趣味を持つことで、気分転換になり、ストレスを軽減できます。

自分のメンタルヘルスを軽視せず、適切なケアをすることで、より長く、安心して介護の仕事に携わることができます。

5. まとめ： proactive な行動で安全な職場環境を

介護の現場では、利用者の安全と健康を守るために、チームワークが不可欠です。 今回の事例は、チーム内の連携不足がいかに危険であるかを示しています。 あなたは既に proactive に問題点に気づき、改善に向けて行動しようとしています。これは非常に素晴らしいことです。

管理者への相談は、問題解決への第一歩となります。 しかし、相談する前に、自分自身でできる限りのことを行い、具体的な事例や改善策を準備しておくことが重要です。 そして、相談後も、改善状況を継続的に確認し、必要に応じて再度相談するなど、 proactive な姿勢を維持しましょう。

今回のケースは、介護士と看護師間の連携不足という、医療現場で起こりうる深刻な問題を浮き彫りにしました。 早期発見と適切な対応が、利用者の安全と、介護士自身の精神的な健康を守る上で非常に重要です。 この記事が、皆様の職場環境改善の一助となれば幸いです。