高齢の父親、一人暮らしの継続は可能？認知症ではないけれど…適切な施設選びと生活支援のポイント

高齢者の一人暮らしの父親ですが、認知症は今のところありません。しかし昨年秋頃から、歩いてると足が痛くて歩けなくなるとか立ち上がれない、家から直ぐのゴミ捨て場に行くのも大変になったといいます。飲酒もあり、昨日は道で転倒し病院搬送され、実家に行ったら失禁の脱ぎ捨てた衣類があちこち3カ所程散乱…介護認定も受けていないので、これだと一人暮らしは危険な気がしてきました。母親は認知症で特養にいます。父親の場合は認知症ではないので、買い物にも行けないとなると、日常生活が不便になって来て、探すとしたらどんな施設が適しているのか教えてください。ちなみに預金も無いので高額な施設は入れませんが年金は月15万あるかないかくらいです。

ご心配ですね。ご高齢のお父様の状況、そしてご自身の不安な気持ち、よく分かります。 ご両親の状況、経済状況を踏まえ、最適な生活の場とサポート体制を見つけるお手伝いをさせていただきます。

現状分析と課題整理

まず、お父様の現状を整理してみましょう。足腰の痛みによる歩行困難、転倒事故、失禁など、一人暮らしを続けるにはリスクが高い状態です。飲酒も懸念材料の一つですね。認知症ではないものの、身体機能の低下と、それに伴う生活上の困難が顕著になっています。これは、単なる高齢による衰えではなく、適切な介護や支援が必要な状態であると言えるでしょう。

経済的な制約もあるため、高額な施設は選択肢から外れます。月15万円程度の年金では、サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）や介護付き高齢者向け住宅（老健）の中でも、比較的費用を抑えられる施設を選ぶ必要があります。 また、介護認定を受けていないとのことですので、まずは介護認定申請を行い、要介護度を確定することが重要です。

最適な施設の選定：選択肢と比較

お父様に適した施設は、身体状況と経済状況を考慮すると、以下の選択肢が考えられます。

• サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）：比較的自由に生活できますが、介護サービスは必要な時だけ利用できます。お父様の状態では、定期的な訪問介護や生活支援サービスが必要となるでしょう。費用は、お部屋の種類やサービス内容によって大きく異なりますが、年金範囲内で利用できる施設も存在します。
• 軽費老人ホーム：低価格で生活できる施設ですが、介護サービスは限られています。お父様の状態では、十分な介護サービスを受けられない可能性があります。入居条件やサービス内容をよく確認する必要があります。
• グループホーム：認知症高齢者向けの施設ですが、認知症でなくても入居できる場合があります。少人数で共同生活を送るため、見守り体制が整っています。お父様の状態によっては、適切な選択肢となる可能性があります。費用は、地域や施設によって異なります。
• 在宅介護サービスの強化：訪問介護、デイサービス、ホームヘルパーなどを組み合わせることで、在宅生活を継続できる可能性もあります。介護認定を受けて要介護度が確定すれば、介護保険サービスを利用できます。ただし、お父様の状態を考えると、常に誰かがそばにいる必要があり、ご家族への負担が大きくなる可能性があります。

具体的なアドバイス：施設探しと手続き

1. 介護認定申請：まずは市区町村の介護保険課に連絡し、介護認定申請を行いましょう。要介護度が確定することで、介護保険サービスを利用できるようになります。これにより、施設入居にかかる費用の一部を軽減できる可能性があります。
2. 施設探し：お住まいの地域にある高齢者向け施設を調べましょう。インターネット検索や市区町村の福祉課の相談窓口などを活用してください。複数の施設を比較検討し、お父様の状態やご予算に合った施設を選びましょう。見学に行く際には、施設の雰囲気、スタッフの対応、食事内容などを確認してください。
3. 費用確認：施設への入居費用は、家賃、食費、介護サービス費用など、様々な費用が合算されます。それぞれの費用を詳細に確認し、ご予算内で収まるかを確認しましょう。また、介護保険サービスの利用による自己負担額についても確認が必要です。
4. 相談支援事業所への相談：介護に関する相談は、地域包括支援センターやケアマネージャーに相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。彼らは、施設探しから入居手続きまで、様々な面でサポートしてくれます。

成功事例：在宅介護からサ高住への移行

以前、私のクライアントである70代男性Aさんは、ご自宅で生活していましたが、徐々に身体機能が低下し、転倒のリスクが高まりました。ご家族は在宅介護を続けましたが、負担が大きくなり、最終的にサ高住への入居を決定しました。Aさんは、サ高住で生活することで、安心して生活できるようになり、ご家族の負担も軽減されました。介護スタッフによる見守り体制と、必要な時に介護サービスを受けられる体制が整っていたことが、成功の鍵でした。

専門家の視点：早期介入の重要性

高齢者の介護においては、早期介入が非常に重要です。問題が深刻化する前に、適切なサポート体制を整えることで、生活の質を維持し、ご本人とご家族の負担を軽減することができます。お父様の状態は、早急な対応が必要な状況です。まずは介護認定を受け、専門機関に相談し、最適なプランを立てましょう。

まとめ

お父様の状況を鑑みると、早急に介護認定を受け、適切な施設を選定することが重要です。サ高住、軽費老人ホーム、グループホームなど、様々な選択肢がありますので、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご予算とご希望に合った施設を選びましょう。専門機関の活用も積極的に検討することをお勧めします。ご家族の負担軽減と、お父様の安心安全な生活のために、最善の選択をしてください。

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