脳腫瘍と乳がん転移…最愛の家族を看取る中で、私たちができること

この記事では、愛するご家族の病気と向き合い、その看病や介護、そして心のケアについて、具体的なアドバイスと寄り添う視点を提供します。特に、脳腫瘍や乳がんの転移という、非常にデリケートな状況に置かれたご家族が、どのようにして最良の選択をし、残された時間を大切に過ごせるのかを掘り下げていきます。

老人ホームに居た84歳の祖母（認知症で要介護5度）が発熱と意識混濁状態で入院をしました。MRIやCT検査をしたところ左脳全体が白く、右脳は一部白かったそうです。

医師の判断は脳梗塞で手術もできない状態で3日がヤマだと言われました。しかし入院6日が過ぎた本日になって脳腫瘍であることが伝えられました。

半年前に乳癌の摘出手術を行ったのですが、その際には脳への転移は発見されなかったそうです。しかし医師は見ただけでは確実とは言えないが、乳癌の転移だと思います。ただ、きちんと判断ができない状況ですが、これだけ広範囲なので、手術もできないので治療方針は変えず、延命もせず点滴のみで安らかに眠れるように…との事でした。

祖母は2日ほど血圧が高く170あります。嚥下機能がなく、1時間以内ごとに痰や唾を看護士さんにチューブで取ってもらってます。意識はあるようでほとんど目は開きませんが、瞼をピクピクと反応しています。もちろん喋ることはできません。手足の浮腫は酷いですが体は骨と皮状態。熱は36度代に下がりました。心拍数は落ち着いてるのですが、呼吸数や脈拍は乱れることが多いです。

そんな高齢な祖母ですが、そこまで癌の転移が早く広範囲になるものなのでしょうか？

余命は言われませんでしたが、あとどの位生きられるのでしょうか？

半年前の乳癌の摘出手術の時にはすでに転移していたという事でしょうか？その場合、その場で気づいていれば祖母はここまで苦しまずにいられたのでしょうか？

回復は見込めない状況なのはわかりますが、家族が祖母にできることはなんでしょうか？

質問ばかりで申し訳ありませんが、少しでも多くの回答を頂けたら幸いです。補足補足です。もともと高血圧で、薬を飲まないと200もある人でした。なので、もしかしたらある意味170とは正常な数値かもしれません。

それを踏まえて、日によって180～110と変動するのは悪いことなんでしょうか？一気に下がるのは気になりますが、亡くなる前の血圧の高さや変動ではないですよね？？

また脳腫瘍の場合、亡くなる際はゆるやかに下がり静かに逝くのでしょうか？できるのであれば苦痛がなく逝ってほしいので…。

この度は、大変つらい状況の中、ご相談いただきありがとうございます。最愛の祖母様の病状について、ご家族として様々な思いを抱え、不安な日々を過ごされていることと思います。今回のケースは、脳腫瘍という深刻な病状に加え、乳がんの既往歴、高齢、認知症、そして看取りという、非常に複雑な要素が絡み合っています。この状況下で、ご家族が抱える疑問や不安は計り知れません。以下、それぞれの疑問に寄り添いながら、専門的な視点と具体的なアドバイスを提供させていただきます。

1. 脳腫瘍の進行と乳がん転移について

まず、脳腫瘍の進行と乳がんの転移についてです。乳がんが脳に転移する場合、その進行速度は個々のケースによって大きく異なります。一般的に、乳がんの転移は、原発巣（乳がん）の性質や患者様の体質、治療の有無など、様々な要因に影響されます。今回のケースのように、半年前に乳がんの摘出手術を行い、その時点では脳への転移が確認されなかったとしても、その後、転移が起こる可能性はあります。脳への転移は、早期に発見されにくい場合もあり、症状が現れた時にはすでに広範囲に及んでいることも少なくありません。

脳腫瘍の進行速度も、腫瘍の種類や悪性度によって異なります。今回のケースでは、MRIやCT検査の結果から、脳全体に広範囲に及んでいることが示唆されています。これは、非常に進行が速いタイプの腫瘍である可能性もあれば、転移性脳腫瘍の場合、原発巣からの転移が急速に進んだ結果である可能性も考えられます。医師が「見ただけでは確実とは言えない」と仰っているように、正確な診断にはさらなる検査が必要となる場合もありますが、現状では治療が難しい状況であることは想像できます。

2. 余命と、もし早期に気づいていれば…という思いについて

余命についてですが、医師から明確な言及がない場合、それは患者様の状態が非常に不安定であり、予測が難しい状況であることを示唆しています。脳腫瘍の進行度合い、全身の状態、そして治療の選択肢などによって、余命は大きく左右されます。ご家族としては、残された時間をどのように過ごすか、どのようにサポートしていくかを考えることが重要になります。

「半年前の乳がん摘出手術の際に、もし脳への転移に気づいていれば…」という思いは、ご家族として当然抱く感情です。しかし、医療の限界や、検査のタイミング、腫瘍の成長速度など、様々な要因が絡み合い、早期発見が困難な場合もあります。過去を振り返るよりも、今、そしてこれからの時間に目を向け、祖母様にとって最善のケアを提供することに集中しましょう。

3. 家族としてできること：具体的なケアと心のサポート

回復が見込めない状況下で、家族としてできることはたくさんあります。それは、祖母様の尊厳を守り、安らかな最期を迎えられるようにサポートすることです。具体的なケアとしては、以下の点が挙げられます。

• 痛みの管理: 脳腫瘍による痛みや不快感を和らげるために、医師と連携し、適切な鎮痛剤を使用します。
• 呼吸のサポート: 呼吸が苦しそうであれば、酸素吸入などの処置を検討します。
• 口腔ケア: 嚥下機能が低下しているため、口腔内の清潔を保ち、誤嚥性肺炎を予防します。
• 体位変換: 床ずれを予防するために、定期的に体位を変えます。
• コミュニケーション: 意識がある場合は、話しかけたり、手を握ったりすることで、安心感を与えます。

心のサポートも非常に重要です。祖母様が安らかに過ごせるように、以下の点に配慮しましょう。

• 寄り添う時間: できるだけそばに寄り添い、手を握ったり、話しかけたりすることで、安心感を与えます。
• 思い出を語る: 過去の楽しい思い出を語り合い、穏やかな時間を過ごします。
• 好きな音楽や香り: 祖母様の好きな音楽を流したり、アロマを焚いたりして、リラックスできる環境を作ります。
• 感謝の気持ちを伝える: 感謝の気持ちを伝え、愛情を伝えます。
• 宗教的なサポート: 信仰心がある場合は、宗教的な儀式や祈りを共にすることもできます。

また、ご家族自身の心のケアも大切です。看病疲れや精神的な負担を感じたら、以下の方法でケアを行いましょう。

• 休息を取る: 十分な睡眠を取り、心身を休ませます。
• 気分転換をする: 趣味を楽しんだり、散歩に出かけたりして、気分転換を図ります。
• 誰かに話す: 家族や友人、専門家（医師、看護師、カウンセラーなど）に悩みや不安を話すことで、気持ちが楽になります。
• サポートを求める: 介護サービスや、地域のサポート団体などを利用し、負担を軽減します。

4. 血圧の変動と最期の迎え方

高血圧の祖母様の血圧が、日によって180～110と変動することについてですが、これは一概に悪いこととは言えません。もともと高血圧の薬を服用されていた場合、血圧の変動は、体調や薬の効果、そして精神的な状態など、様々な要因に影響されます。医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

脳腫瘍の場合、亡くなる際には、徐々に意識が薄れ、呼吸が弱くなり、脈拍もゆっくりになることが多いです。苦痛を伴う場合もありますが、鎮痛剤などで痛みをコントロールし、安らかな最期を迎えられるようにサポートすることが可能です。ご家族としては、最期まで寄り添い、愛情を伝え、穏やかな時間を過ごすことが大切です。

5. 専門家への相談とサポートの活用

今回のケースでは、医師、看護師、緩和ケアチームなど、多職種の専門家との連携が不可欠です。医師からは、病状や治療方針について詳しく説明を受け、今後の見通しについて理解を深めましょう。看護師には、日々のケアに関する疑問や不安を相談し、適切なアドバイスを受けましょう。緩和ケアチームは、痛みや苦痛の緩和、精神的なサポート、そしてご家族の心のケアなど、多岐にわたるサポートを提供してくれます。

また、地域の介護サービスや、サポート団体なども活用しましょう。介護保険サービスを利用することで、介護負担を軽減できます。地域の相談窓口や、NPO法人などでは、様々な情報提供や相談支援を行っています。一人で抱え込まず、積極的にサポートを求めることが大切です。

最愛の祖母様を看取ることは、非常に辛い経験です。しかし、ご家族が心を一つにし、愛情を持って接することで、祖母様は安らかな最期を迎えることができるはずです。そして、その経験は、ご家族にとっても、かけがえのないものとなるでしょう。

6. 精神的な負担を軽減するために

看病や介護は、心身ともに大きな負担を伴います。特に、今回のケースのように、病状が深刻で、回復の見込みがない状況では、精神的な負担はさらに大きくなるでしょう。ご家族が抱える不安や悲しみ、そして無力感は、計り知れません。精神的な負担を軽減するために、以下の点に留意しましょう。

• 感情を抑え込まない: 悲しい時は泣き、辛い時は弱音を吐くなど、感情を素直に表現することが大切です。
• 休息を取る: 疲れていると感じたら、無理をせずに休息を取りましょう。睡眠不足は、精神的な負担を増大させます。
• 気分転換をする: 趣味を楽しんだり、好きな音楽を聴いたり、軽い運動をしたりして、気分転換を図りましょう。
• 誰かに話す: 家族や友人、専門家（医師、看護師、カウンセラーなど）に悩みや不安を話すことで、気持ちが楽になります。
• 専門家のサポートを受ける: 精神科医やカウンセラーに相談し、専門的なサポートを受けることも有効です。
• 宗教的なサポート: 信仰心がある場合は、宗教的な儀式に参加したり、祈りを捧げたりすることで、心の安らぎを得ることができます。

7. 介護保険サービスの活用

介護保険サービスを積極的に活用することで、介護負担を軽減し、ご家族の心身の負担を軽減することができます。介護保険サービスには、様々な種類があります。以下に主なものを紹介します。

• 訪問介護: 訪問介護員（ヘルパー）が自宅を訪問し、入浴、排泄、食事などの身体介護や、調理、掃除、洗濯などの生活援助を行います。
• 訪問看護: 看護師が自宅を訪問し、健康状態の観察、医療処置、服薬指導などを行います。
• 通所介護（デイサービス）: 日中に、入浴、食事、レクリエーションなどを行い、心身機能の維持・向上を図ります。
• 短期入所生活介護（ショートステイ）: 短期間、施設に入所し、入浴、食事、排泄などの介護を受けます。
• 福祉用具の貸与・購入: 車椅子、ベッド、歩行器などの福祉用具を借りたり、購入したりできます。
• 住宅改修: 手すりの取り付けや、段差の解消など、住宅環境をバリアフリー化するための改修費用の一部を補助します。

これらのサービスを利用することで、ご家族の介護負担を軽減し、祖母様の生活の質を向上させることができます。介護保険サービスの利用には、要介護認定を受ける必要があります。お住まいの市区町村の介護保険窓口や、地域包括支援センターに相談し、手続きを進めましょう。

8. 終末期ケアとグリーフケア

終末期ケアは、患者様の尊厳を守り、安らかな最期を迎えられるようにサポートすることです。今回のケースでは、延命治療を行わず、点滴のみで安らかに眠れるようにする方針が示されています。終末期ケアでは、以下の点に配慮します。

• 痛みの緩和: 痛みや不快感を和らげるために、適切な鎮痛剤を使用します。
• 呼吸の管理: 呼吸が苦しそうであれば、酸素吸入などの処置を検討します。
• 栄養と水分の補給: 食事ができない場合は、点滴などで栄養と水分を補給します。
• 口腔ケア: 口腔内の清潔を保ち、誤嚥性肺炎を予防します。
• 精神的なサポート: 患者様の不安や恐怖を和らげ、心の安らぎを与えます。
• スピリチュアルケア: 宗教的な儀式や、祈りなど、精神的な支えとなるものを提供します。

グリーフケアは、大切な人を亡くしたご家族が、悲しみや喪失感から立ち直り、心の平穏を取り戻すためのサポートです。グリーフケアは、喪失体験から立ち直るためのプロセスを支援し、心の傷を癒すための様々な方法を提供します。グリーフケアには、以下のようなものがあります。

• カウンセリング: 専門家によるカウンセリングを受け、悲しみや喪失感、怒りなどの感情を表現し、心の整理をします。
• グリーフサポートグループ: 同じような経験をした人たちが集まり、互いに支え合い、情報交換を行います。
• 自助グループ: 宗教団体やNPO法人などが主催する、グリーフケアに関する情報提供や、交流の場です。
• 遺族会: 遺族同士が集まり、情報交換や交流を行います。
• 専門家のサポート: 医師、看護師、精神科医、カウンセラーなど、専門家からのサポートを受けます。

グリーフケアは、悲しみを乗り越え、前向きに生きていくための重要なプロセスです。一人で抱え込まず、積極的にサポートを求めることが大切です。

9. まとめ：最愛の祖母様との時間を大切に

今回のケースは、非常に困難な状況ですが、ご家族が心を一つにし、愛情を持って接することで、祖母様は安らかな最期を迎えることができます。そして、その経験は、ご家族にとっても、かけがえのないものとなるでしょう。残された時間を大切にし、祖母様との思い出をたくさん作り、感謝の気持ちを伝えましょう。そして、ご家族自身の心のケアも忘れず、支え合いながら、この困難な時期を乗り越えてください。

最後に、今回の状況は非常に困難ですが、ご家族の愛情とサポートがあれば、祖母様は安らかな最期を迎えることができると信じています。そして、その経験は、ご家族にとって、かけがえのないものとなるでしょう。残された時間を大切にし、祖母様との思い出をたくさん作り、感謝の気持ちを伝えてください。そして、ご家族自身の心のケアも忘れず、支え合いながら、この困難な時期を乗り越えてください。

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