訪問看護を上手にやめるには？後悔しないためのステップと注意点

この記事では、ご家族の介護で訪問看護を利用しているものの、その対応に不満を感じ、やめることを検討している方に向けて、円満に訪問看護を終了させるための具体的な方法と、その際に考慮すべきポイントを解説します。訪問看護の質に疑問を感じている、サービスを中断したいが、その後のケアについて不安がある、といった悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

訪問看護に来てもらうのを上手にやめる方法を教えて下さい。

父ががんで自宅で緩和療養中です。父が突然熱を出したり、薬をきちんと飲まなかったりするので、あまり上手に病人の世話をできない母が「何かあったらどうしよう」と不安がるので、近所の人に訪問看護を勧められ申し込みました。私は離れて暮らしていた時なのですが(今は実家に帰ってます)、そういう流れです。私は今、実家の近所で勤めに出ているので私は看護師さんたちに会ったことがありません。看護師さんが来始めて1か月になります。

主治医からの指示での訪問看護ではなく、こちらから希望してのことなので、結局あまり必要じゃなかったのだと思います。「熱と血圧と酸素を計って、薬を数えて帰るだけ。挨拶はネームプレートをかざすだけで名乗らないし、手も洗わないで触るし布団を踏みたくるし、汚いファイルを布団に置いて何か書き込むし、大声でうるさい」看護師さんがいるそうで、父も母も「訪問看護はやめたい、来てもらうとストレスだ」と言っています。ストレスな看護師さんは1～2人で、あとの数名は普通みたいです。本人たちがストレスを感じているなら、残念だし勝手で申し訳ないけどやめたほうがいいかなと考えてます。

突然の発熱や痛みなどの場合、電話で対応してくれたり来てくれたり、主治医と連絡を取り合ってくれているだけで安心感があるのですが、毎週定期的な訪問看護をやめてしまうと、そういったオプションみたいなもの(電話応対、夜間・休日応対、主治医との連絡)などもなくなってしまいますか？また、やめたい場合、1か月くらい前に言ったほうがいいのでしょうか？

訪問看護を円満に終了させるためのステップ

訪問看護の利用を終了させることは、ご家族のケアの質を向上させる上で重要な決断となる場合があります。しかし、感情的な対立を避け、スムーズに移行するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、訪問看護を終了したい具体的な理由を明確にしましょう。今回のケースでは、看護師の態度、サービスの質、そしてご本人たちのストレスが主な問題点として挙げられています。これらの問題を具体的にリストアップし、記録しておくと、後々の話し合いや、代替案を検討する際に役立ちます。

• 看護師の態度： 挨拶がない、手洗いをしない、大声で話すなど。
• サービスの質： バイタルチェックと服薬管理のみで、それ以上のケアがない。
• ご本人たちのストレス： 看護師の対応に対する不満。

2. 訪問看護ステーションへの連絡

訪問看護ステーションに連絡し、状況を説明します。この際、感情的にならず、冷静かつ客観的に問題点を伝えましょう。電話でも構いませんが、可能であれば、訪問看護ステーションの管理者と直接会って話すことをお勧めします。面と向かって話すことで、相手に真剣さが伝わりやすくなります。

連絡の際には、以下の点を意識しましょう。

• 具体的な理由を伝える： なぜ訪問看護を終了したいのか、具体的に説明します。
• 改善の余地があるか確認する： もし改善の可能性がある場合は、どのような対応を期待するのかを伝えます。
• 終了の希望時期を伝える： いつから訪問看護を終了したいのか、希望する時期を伝えます。

3. 訪問看護ステーションとの話し合い

訪問看護ステーションとの話し合いでは、双方が納得できる解決策を探ることが重要です。問題点に対する改善策が提示される可能性もありますし、どうしても改善が見込めない場合は、円満な終了に向けて具体的な手続きについて話し合います。

話し合いの際には、以下の点を意識しましょう。

• 相手の意見を尊重する： 訪問看護ステーション側の意見にも耳を傾け、理解しようと努めます。
• 代替案を検討する： 訪問看護を完全に終了するのではなく、訪問回数を減らす、特定の看護師の交代を依頼するなど、代替案を検討することも可能です。
• 書面での合意： 話し合いの結果、合意に至った場合は、書面で記録を残しておきましょう。

4. 主治医との連携

訪問看護を終了する際には、必ず主治医に相談し、今後のケアについてアドバイスを求めましょう。主治医は、患者さんの病状やニーズを最もよく理解しており、適切なアドバイスをしてくれるはずです。また、訪問看護の終了に伴い、必要な医療的サポートが途絶えないように、主治医と連携して、今後のケアプランを立てる必要があります。

主治医との連携の際には、以下の点を意識しましょう。

• 訪問看護を終了する理由を説明する： なぜ訪問看護を終了することにしたのか、主治医に説明します。
• 今後のケアについて相談する： 訪問看護がなくなった場合、どのようなケアが必要になるのか、主治医に相談します。
• 必要な医療的サポートを確認する： 緊急時の対応や、定期的な診察など、必要な医療的サポートについて確認します。

5. 終了の手続き

訪問看護ステーションとの合意に基づき、必要な手続きを行います。具体的には、訪問看護の契約解除、関連書類の整理などを行います。また、訪問看護ステーションによっては、終了前に患者さんやご家族への挨拶を希望する場合もありますので、その場合は、丁寧に対応しましょう。

終了の手続きの際には、以下の点を意識しましょう。

• 契約内容を確認する： 契約解除に関する規定を確認し、それに従って手続きを行います。
• 関連書類を整理する： 訪問看護に関する書類を整理し、保管しておきましょう。
• 感謝の気持ちを伝える： 訪問看護ステーションのスタッフに、これまでの感謝の気持ちを伝えます。

訪問看護をスムーズにやめるための注意点

訪問看護を円満に終了させるためには、いくつかの注意点があります。これらの注意点を守ることで、トラブルを避け、スムーズに移行することができます。

1. 感情的にならない

訪問看護に対する不満が募り、感情的になることもあるかもしれません。しかし、感情的な言動は、相手との対立を招き、解決を困難にする可能性があります。冷静さを保ち、客観的に問題を伝えるように心がけましょう。

2. 事前に準備をする

訪問看護ステーションに連絡する前に、問題点を整理し、代替案を検討しておくことで、スムーズな話し合いを進めることができます。また、主治医との連携についても、事前に準備をしておくことで、より的確なアドバイスを得ることができます。

3. 記録を残す

訪問看護ステーションとの話し合いの内容や、主治医との相談内容など、重要な情報は記録しておきましょう。記録を残しておくことで、後々トラブルが発生した場合に、証拠として役立ちます。

4. 余裕を持ったスケジュール

訪問看護の終了には、ある程度の時間がかかる場合があります。余裕を持ったスケジュールを立て、早めに準備を始めることで、焦らずに手続きを進めることができます。一般的には、1ヶ月前には訪問看護ステーションに連絡するのが望ましいとされています。

5. 代替案の検討

訪問看護を完全に終了するのではなく、訪問回数を減らす、特定の看護師の交代を依頼するなど、代替案を検討することも可能です。ご家族の状況やニーズに合わせて、最適な方法を選択しましょう。

訪問看護終了後のケアプラン

訪問看護を終了した後、どのようなケアが必要になるのか、事前に検討しておく必要があります。ご家族の状況や病状に合わせて、適切なケアプランを立てましょう。

1. 家族によるケア

ご家族が中心となってケアを行う場合は、必要な知識や技術を習得し、患者さんの状態を常に把握しておく必要があります。また、ご家族だけで対応できない場合は、外部のサポートを利用することも検討しましょう。

2. 訪問診療の利用

定期的な診察や、緊急時の対応が必要な場合は、訪問診療を利用することも検討しましょう。訪問診療は、自宅で医師の診察を受けることができるため、通院が困難な場合に有効です。

3. デイサービスやショートステイの利用

日中のケアや、一時的な介護が必要な場合は、デイサービスやショートステイを利用することも検討しましょう。これらのサービスを利用することで、ご家族の負担を軽減することができます。

4. 介護保険サービスの活用

介護保険サービスを利用することで、様々なサポートを受けることができます。ケアマネージャーに相談し、ご家族の状況やニーズに合ったサービスを検討しましょう。

これらのケアプランを参考に、ご家族の状況に合わせて、最適な方法を選択してください。

よくある質問（FAQ）

訪問看護に関するよくある質問とその回答をまとめました。

Q1: 訪問看護をやめる場合、どのくらい前に伝えるべきですか？

A1: 一般的には、1ヶ月前には訪問看護ステーションに伝えるのが望ましいとされています。しかし、契約内容によっては、異なる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

Q2: 訪問看護をやめた後、緊急時の対応はどうすればいいですか？

A2: 訪問看護をやめた後、緊急時の対応については、主治医に相談し、指示を仰ぎましょう。また、地域の救急医療機関や、24時間対応の医療相談窓口などを把握しておくと安心です。

Q3: 訪問看護の費用はどのくらいですか？

A3: 訪問看護の費用は、利用するサービス内容や、介護保険の適用状況によって異なります。詳細は、訪問看護ステーションや、ケアマネージャーにご確認ください。

Q4: 訪問看護ステーションとのトラブルを避けるには？

A4: 訪問看護ステーションとのトラブルを避けるためには、契約内容をよく確認し、疑問点があれば事前に質問しましょう。また、サービス内容や料金について、明確な合意を形成しておくことが重要です。

Q5: 訪問看護の質に不満がある場合、どうすればいいですか？

A5: 訪問看護の質に不満がある場合は、まず訪問看護ステーションに相談し、改善を求めましょう。それでも改善が見られない場合は、他の訪問看護ステーションへの変更を検討することも可能です。また、必要に応じて、行政の相談窓口や、第三者機関に相談することもできます。

まとめ

訪問看護を円満に終了させるためには、事前の準備、冷静な対応、そして関係者との連携が重要です。この記事で解説したステップと注意点を参考に、ご家族にとって最適なケアプランを立て、安心して生活できる環境を整えましょう。

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