介護施設の異変…親の安否を案ずるあなたへ。専門家が教える、今すぐできること
介護施設の異変…親の安否を案ずるあなたへ。専門家が教える、今すぐできること
この記事は、北海道函館在住の方からの切実なご相談への回答です。ご相談者様は、2年前から体調を崩されているお母様が入居されている介護施設での異変に気づき、その状況を大変心配されています。面会が制限される中で、お母様の様子がおかしいと感じ、施設の対応にも不信感を抱いているとのこと。この記事では、介護施設で何が起こっているのか、そしてご相談者様が今すぐできることについて、具体的なアドバイスを提供します。
北海道函館に住んでいます。2年前から体を壊している母の入居している介護施設がコロナの為面会できず、介護職員に日用品や様子を描いたノートの授受しているのですが、面会禁止になってからどうも様子が変です。
気づいた内容を挙げると。
- 母の姿の写真を以前は提示してくれていたが最近ない。窓越しの面会もなくなりました。
- ノートを含む日常の記録が具体的でなくなり、「同上、元気です、変化なし」の内容ばかりになった。
- スタッフの服装や言葉遣い、態度が徐々に乱れていき先日は明らかに酔っぱらっている。(お酒です。呂律や臭いで分かりました、アルコール消毒のにおいではないです)
- 職員の人が今までと違う人になり毎度担当も変わっている。スタッフが変わった旨のあいさつがない。(以前はあった 直接会っても自己紹介すらしない)
- 請求の中に本人向けの嗜好品欄現れ金額が月々徐々に上がっている。(糖尿病ですし日用品の中に必要分は入れています)
- ベットからの転落や転倒などの回数が増えた。(幸いけがはないです)
- 以前はよく見かけた施設長や事務長の姿がない(以前はよく話をしていました)
- 職員の一覧の写真が玄関や広報から消えた
- 施設自体照明が暗くなり、ほこりなどの掃除が行き届いていないところが目に付くようになった。
夫や子供(高校生)が行っても同じような感じだそうです。
施設の中で何が起こっているのでしょうか? コロナの影響でどこもこんな感じなのでしょうか? 必要ならどこかに相談するべきでしょうか?
つたない文章ですがご回答をお願いいたします。
1. 状況の整理と、考えられる原因
ご相談内容を拝見し、大変ご心配な状況であると痛感いたしました。お母様の介護施設での状況に、様々な異変が見られるとのこと。まずは、現状を整理し、考えられる原因をいくつか考察してみましょう。
1-1. 状況の整理
ご相談者様が気づかれた異変を整理すると、以下のようになります。
- 情報伝達の質の低下: 写真の提示がなくなった、ノートの記録が簡素化された、窓越しの面会がなくなった。
- 職員の質の低下: 服装や言葉遣いの乱れ、飲酒、担当者の頻繁な交代、自己紹介の欠如。
- 金銭管理の不透明さ: 本人向けの嗜好品の請求、金額の増加。
- 安全管理の低下: ベッドからの転落や転倒の増加。
- 組織運営の停滞: 施設長や事務長の不在、職員一覧の撤去、施設の清掃状況の悪化。
1-2. 考えられる原因
これらの異変の原因として、以下の可能性が考えられます。
- 職員の負担増加と質の低下: コロナ禍での人員不足、過重労働、精神的な疲労などにより、職員の質が低下している可能性があります。
- 組織運営の機能不全: 施設長や事務長の不在、リーダーシップの欠如、組織内のコミュニケーション不足などが、運営の停滞を招いている可能性があります。
- 金銭的な問題: 施設の経営状況の悪化、不適切な金銭管理など、金銭的な問題が隠されている可能性があります。
- 虐待やネグレクトの可能性: 非常に低い可能性ではありますが、虐待やネグレクトが行われている可能性も否定できません。
2. 今すぐできること:具体的なアクションプラン
状況を把握し、原因を推測したところで、ご相談者様が今すぐできる具体的なアクションプランを提案します。
2-1. 情報収集と記録
まずは、現状を正確に把握するための情報収集と記録を行いましょう。
- 記録の継続: 異変に気づいた日時、状況、具体的な内容を詳細に記録します。写真や動画を記録することも有効です。
- 関係者への聞き取り: 夫や子供、他の入居者の家族など、関係者に状況を聞き取り、情報を共有します。
- 施設の記録の確認: 介護記録、請求書、日報など、施設の記録を確認し、矛盾点や不審な点がないか確認します。
2-2. 施設への働きかけ
情報収集と記録と並行して、施設に対して積極的に働きかけましょう。
- 書面での質問と回答の要求: 施設の管理者に対し、書面で質問を行い、回答を求めます。口頭でのやり取りだけでなく、記録に残る形でやり取りを行うことが重要です。質問内容としては、
- 職員の交代理由
- 嗜好品の請求に関する詳細
- 転倒や転落の状況と対策
- 施設運営に関する説明
などを含めましょう。
- 面会機会の確保: 面会制限がある場合でも、可能な範囲で面会機会を確保し、直接お母様の様子を確認します。オンライン面会も活用しましょう。
- 改善要求: 施設の対応に問題がある場合は、改善を求めます。記録に基づき、具体的にどのような改善を求めるのかを明確に伝えましょう。
2-3. 相談窓口の活用
施設との交渉がうまくいかない場合や、状況が改善しない場合は、専門の相談窓口を活用しましょう。
- 市区町村の介護保険担当窓口: 介護保険に関する相談や、施設の指導・監督を依頼できます。
- 地域包括支援センター: 高齢者の生活に関する相談や、介護サービスの利用に関する相談ができます。
- 弁護士: 虐待やネグレクトの疑いがある場合、法的手段を検討するために相談できます。
- 第三者機関: 介護サービスの質の評価や、苦情を受け付ける第三者機関もあります。
3. 専門家からのアドバイスと成功事例
介護問題に詳しい専門家や、同様の状況を乗り越えた方の事例を参考に、より具体的なアドバイスを提供します。
3-1. 専門家の視点
介護問題に詳しい専門家は、以下のようなアドバイスをしています。
- 早期の対応: 問題が深刻化する前に、早期に対応することが重要です。
- 証拠の確保: 記録や証拠を確保することで、問題解決がスムーズに進みます。
- 冷静な対応: 感情的にならず、冷静に状況を分析し、対応することが重要です。
- 専門家の活用: 専門家の意見を聞き、適切なアドバイスを受けることが、問題解決の近道です。
3-2. 成功事例
同様の状況を乗り越えた方の成功事例を参考に、具体的な行動をイメージしましょう。
- 事例1: 施設の対応に不信感を抱いたAさんは、記録を詳細に残し、施設との交渉を重ねました。最終的に、施設の改善を勝ち取り、お母様の生活環境を改善することができました。
- 事例2: 施設の虐待を疑ったBさんは、弁護士に相談し、法的手段を検討しました。証拠を収集し、最終的に施設側の過失を認めさせ、お母様の安全を確保することができました。
- 事例3: 施設とのコミュニケーションがうまくいかなかったCさんは、地域包括支援センターに相談し、第三者を交えた話し合いの場を設けました。その結果、施設との関係が改善し、お母様のケアが向上しました。
4. コロナ禍における介護施設の現状と、今後の展望
コロナ禍において、介護施設は様々な困難に直面しています。しかし、その中でも、質の高い介護サービスを提供するために、様々な取り組みが行われています。
4-1. コロナ禍における介護施設の現状
- 人員不足: 感染症対策のための人員確保が難しく、職員の負担が増加しています。
- 感染症対策: 感染症対策のために、面会制限やイベントの中止など、様々な制限が設けられています。
- 入居者の孤立: 面会制限により、入居者の孤立が進み、精神的な負担が増加しています。
4-2. 今後の展望
- ICTの活用: オンライン面会や、見守りシステムの導入など、ICTを活用した介護サービスの提供が進んでいます。
- 職員の負担軽減: 業務効率化や、ICTの活用により、職員の負担軽減が図られています。
- 入居者のQOL向上: 感染症対策を徹底しながら、入居者のQOLを向上させるための取り組みが進んでいます。
5. まとめ:あなたができること、そして未来のために
今回の状況は、大変ご心配なものですが、適切な対応を取ることで、必ず改善の道は開けます。まずは、情報収集と記録を行い、施設とのコミュニケーションを図りましょう。そして、必要に応じて、専門家や相談窓口を活用してください。お母様の安心した生活のために、そして、ご自身のためにも、諦めずに、できることから一つずつ取り組んでいきましょう。
今回のケースは、介護施設における問題のほんの一部です。しかし、この問題は、決して他人事ではありません。私たち一人ひとりが、介護問題に関心を持ち、理解を深めることで、より良い社会を築くことができるはずです。
ご相談者様が、一日も早く、お母様の安心した生活を取り戻せるよう、心から願っています。
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