発達障害の妹のクレジットカード不正利用？介護士のあなたが今すぐできること

この記事は、発達障害のある妹さんのクレジットカード不正利用の可能性に直面し、困惑しているあなたへ向けたものです。妹さんの置かれた状況を理解し、具体的な対応策と、将来に向けた対策を提示します。介護職として働きながら、妹さんの問題にも向き合わなければならないあなたの負担を少しでも軽減できるよう、専門家の視点からアドバイスします。

身に覚えのないクレジットカードの引き落としについての質問です。事情が特殊なので長文になりますがどなたか回答いただけると幸いです。

わたしには発達障害の妹がいます。現在26才です。

具体的には言葉がスムーズにでてこない。(は、が、の、に、が上手につかえません。)暗算や時計の計算に時間がかかります。両親は、妹の発達障害と向き合えず親のエゴで普通学級で過ごしました。(自分の子に発達障害があるという現実を受け入れたくなかったのだと思います。)言葉が上手にでてこないので友達もいません。

(発達障害と表現しておりますが、両親は妹と向き合ってこなかったので医者に連れて行ったりして正式な診断はうけていません。)

現在は介護の仕事をしておりますが、短大をでたあと就職した介護施設はコミュニケーション不足ということで3ヶ月でクビになりました。そのあとに就職した施設でなんとか勤め続けています。

2年ほど前妹が出会い系サイトで130万円にもわたる大金をつかったことがわかり、以降姉の私が妹の銀行口座のアプリをとり大金が出金されていないかチェックするようになりました。(130万は全て妹の働いたお金だったこともあり、借金をしてしまった様子もなかったので両親には内緒にしています。)

本題なのですが、今日いつものように妹の銀行口座のアプリをチェックするとオリコから11308円の引き落としがありました。

すぐに妹にカードを最近作ったか確認しましたが本人は作った記憶がないと言っています。そこで私の頭をよぎったのが

①オリコカードを作ったが、作った自覚がない。

②第三者が妹の名前でカードをつくった。

(通常②はありえないことでしょうが、他人に頼まれて特に何も深く考えず銀行口座等を教えてしまった。ということが私の妹の場合充分あり得ると思います。)

いまは、私は実家をでてしまっているので、すぐに妹の財布等を確認することができません。

最悪の場合、オリコへ電話をし引き落とし口座をつたえれば明細を教えてもらうということはできるのでしょうか？

カード番号がわからないので教えてもらえないのでしょうか？

1. 現状把握と初期対応：まずは落ち着いて、できることから始めましょう

妹さんのクレジットカードの不正利用疑惑は、非常に心配な状況です。しかし、まずは落ち着いて、できることから一つずつ確認していくことが重要です。介護の仕事で忙しい中、大変だとは思いますが、初期対応を誤ると、事態が悪化する可能性があります。ここでは、具体的なステップと、その際に意識すべきポイントを解説します。

1-1. 妹さんとのコミュニケーション：事実確認と感情のケア

まず、妹さんと落ち着いて話す時間を作りましょう。妹さんがカードを作った記憶がないとのことですが、発達障害のある方の場合、記憶があいまいだったり、状況を正確に理解することが難しい場合があります。以下の点に注意して、コミュニケーションを図りましょう。

• 言葉遣い： 妹さんが理解しやすいように、簡潔で具体的な言葉を選びましょう。「カードを使った？」ではなく、「オリコのカードを使った覚えはある？」のように、具体的な質問をしましょう。
• 環境： 静かで落ち着ける場所で話しましょう。周囲の音や視覚的な情報が少ない方が、妹さんは集中しやすくなります。
• 感情： 妹さんの不安や困惑に寄り添い、否定的な言葉遣いは避けましょう。「なぜこんなことをしたんだ！」ではなく、「何か困ったことはなかった？」のように、妹さんの気持ちを理解しようとする姿勢が大切です。
• 記録： 話した内容や妹さんの反応をメモしておきましょう。後で状況を整理する際に役立ちます。

1-2. 妹さんの持ち物の確認：カードや関連書類の捜索

妹さんの財布、カバン、部屋などを確認し、オリコカードや関連書類がないか探しましょう。カードが見つかれば、不正利用の可能性を特定しやすくなります。また、明細書や利用履歴があれば、不正利用の具体的な内容を把握できます。

• カードの有無： オリコカードそのものが見つかれば、不正利用の可能性を裏付ける重要な証拠となります。
• 明細書： 過去の利用履歴を確認し、身に覚えのない利用がないか確認しましょう。
• 契約書類： カード作成時に交わした契約書類があれば、カードの種類や利用規約などを確認できます。
• その他： 妹さんがカード関連で受け取った可能性のある郵便物（利用案内、請求書など）も確認しましょう。

1-3. オリコへの問い合わせ：情報開示と対応策の確認

オリコに電話をして、引き落としの詳細について問い合わせましょう。カード番号が分からなくても、引き落とし口座の情報があれば、明細の開示を依頼できる場合があります。しかし、個人情報保護の観点から、本人確認が厳格に行われる可能性があります。妹さん本人が問い合わせるのが原則ですが、状況によっては、あなたが代理で問い合わせることも検討できます。その際は、妹さんの状況を正直に伝え、協力を仰ぎましょう。

• 問い合わせ方法： オリコのウェブサイトやカードに記載されている電話番号に連絡し、カスタマーサービスに繋ぎましょう。
• 伝えるべきこと：
  • 妹さんの氏名、生年月日、住所などの個人情報
  • 引き落とし口座の情報
  • 妹さんがカードを作った記憶がないこと
  • 妹さんの発達障害の状況
  • 不正利用の疑いがあること
• 確認事項：
  • 引き落としの詳細（利用日時、利用店舗、利用金額など）
  • カードの利用状況（利用可能枠、利用残高など）
  • 不正利用に対するオリコの対応策（調査、補償など）

2. 不正利用が確定した場合の対応：法的措置と再発防止策

もし、不正利用が確定した場合、あなたは法的措置と再発防止策を講じる必要があります。妹さんのような状況の場合、第三者による詐欺や、本人の認識不足による不注意など、様々な要因が考えられます。ここでは、具体的な対応策と、注意すべきポイントを解説します。

2-1. 警察への相談と被害届の提出：法的手段の行使

不正利用が確認された場合、まずは警察に相談し、被害届を提出しましょう。警察は、不正利用の経緯を調査し、犯人を特定するための捜査を行います。また、被害届を提出することで、カード会社からの補償を受けやすくなる場合があります。

• 相談： 最寄りの警察署または交番に相談し、状況を説明しましょう。
• 被害届： 警察の指示に従い、被害届を作成・提出しましょう。被害届には、不正利用の事実、被害額、犯人に関する情報などを記載します。
• 証拠： 警察に提出できる証拠（明細書、カード会社とのやり取りの記録など）を準備しておきましょう。
• 弁護士： 必要に応じて、弁護士に相談し、法的アドバイスを受けることも検討しましょう。

2-2. カード会社との交渉：補償と今後の対応

カード会社との交渉を行い、不正利用による被害の補償を求めましょう。カード会社は、不正利用の状況や契約内容に基づいて、補償の可否を判断します。妹さんの場合、発達障害による判断能力の制限が考慮される可能性があります。弁護士に相談し、交渉を有利に進めることも検討しましょう。

• 連絡： カード会社に連絡し、不正利用の事実を伝え、補償を求めましょう。
• 必要書類： カード会社から求められる書類（被害届のコピー、診断書など）を提出しましょう。
• 交渉： カード会社との交渉を行い、補償内容や今後の対応について合意しましょう。
• 異議申し立て： 万が一、カード会社からの補償が不十分な場合、異議申し立てを行うことも可能です。

2-3. 専門家への相談：法的アドバイスとサポート

妹さんの状況は特殊であり、専門家のサポートが必要となる場合があります。弁護士、精神科医、発達障害支援センターなど、様々な専門家がいます。それぞれの専門家が、異なる視点から、あなたと妹さんをサポートしてくれます。

• 弁護士： 法的な手続きや交渉について、アドバイスとサポートを提供します。
• 精神科医： 妹さんの精神的な状態を評価し、適切な治療やサポートを提供します。
• 発達障害支援センター： 発達障害に関する専門的な知識と、具体的な支援策を提供します。
• 消費生活センター： 消費者トラブルに関する相談や、情報提供を行います。

3. 再発防止策：妹さんの自立支援とリスク管理

不正利用の問題が解決した後も、再発防止のための対策を講じることが重要です。妹さんの自立を支援しつつ、リスクを管理するための具体的な方法を解説します。介護の仕事に加え、妹さんのサポートも行うあなたの負担を軽減できるよう、無理のない範囲でできることを提案します。

3-1. 金銭管理のサポート：口座管理と利用制限

妹さんの金銭管理をサポートし、不正利用のリスクを軽減しましょう。妹さんの判断能力や理解度に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。

• 口座の確認： 定期的に妹さんの口座を確認し、不審な出金がないかチェックしましょう。
• 利用制限： クレジットカードの利用限度額を引き下げたり、利用できる店舗を制限したりすることで、不正利用による被害を最小限に抑えることができます。
• デビットカード： クレジットカードではなく、デビットカードを利用することも検討しましょう。デビットカードは、口座残高以上の利用ができないため、不正利用による被害額を限定できます。
• プリペイドカード： プリペイドカードは、事前にチャージした金額しか利用できないため、使いすぎを防ぐことができます。
• 家計簿： 妹さんと一緒に家計簿をつけ、お金の使い方について話し合うことも有効です。

3-2. 情報リテラシーの向上：詐欺対策と自己防衛

妹さんの情報リテラシーを向上させ、詐欺や不正利用から身を守るための知識を身につけさせましょう。妹さんの理解度に合わせて、分かりやすく説明することが重要です。

• 詐欺の手口： 詐欺の手口や、その対策について説明しましょう。具体的には、
  • 不審な電話やメールに注意すること
  • 個人情報を安易に教えないこと
  • 怪しいサイトやアプリを利用しないこと
• パスワード管理： パスワードの重要性と、安全なパスワードの作り方について説明しましょう。
• ネット利用の注意点： インターネット利用におけるリスクと、安全な利用方法について説明しましょう。
• 相談窓口： 困ったことがあれば、誰に相談すれば良いのかを教えましょう。

3-3. 専門機関との連携：継続的なサポート体制

専門機関と連携し、妹さんの継続的なサポート体制を構築しましょう。発達障害支援センターや、精神科医など、専門家のサポートを受けることで、妹さんの自立を支援し、リスクを管理することができます。

• 発達障害支援センター： 発達障害に関する専門的な知識と、具体的な支援策を提供します。定期的に相談し、妹さんの状況に合わせたアドバイスを受けましょう。
• 精神科医： 妹さんの精神的な状態を評価し、適切な治療やサポートを提供します。必要に応じて、定期的な診察を受けましょう。
• 相談窓口： 困ったことがあれば、いつでも相談できる窓口を確保しておきましょう。
• 家族会： 同じような悩みを持つ家族が集まる家族会に参加し、情報交換や悩み相談を行いましょう。

妹さんのクレジットカード不正利用問題は、解決まで時間がかかるかもしれませんが、諦めずに一つずつ対応していくことが大切です。そして、あなた自身も、無理をせず、周囲のサポートを受けながら、妹さんと向き合ってください。あなたの献身的なサポートが、妹さんの自立と、より良い未来に繋がることを願っています。

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