20代で父親の認知症が心配…介護と将来への不安を乗り越えるためのチェックリストと心のケア

20代で、父親の認知症の可能性に直面し、介護と将来への不安を抱えているあなたへ。この問題は非常にデリケートであり、一人で抱え込むにはあまりにも大きすぎるものです。この記事では、認知症の初期症状に関する具体的な情報を提供し、あなたが抱える不安を和らげ、前向きな一歩を踏み出すためのサポートをします。介護と仕事の両立、将来への漠然とした不安、そして自分自身の心のケアについて、具体的なアドバイスとチェックリストを通じて、一緒に考えていきましょう。

20代です。父親の認知症が始まっているのではないかと考えています。言動の端々に気配はあったのですが、もう無視できないレベルにまでなってきており、一緒に生活することがつらいです。

認知症の家族を持つ方や、専門の方に、認知症に以下のような症状があるかどうか、お聞きしたいです。

具体的には、

• トイレに一日何十回も行く。ひどい時には10分に三回行く
• 歯磨き、入浴をやたら頻繁に行う（それぞれ１日で10回以上は行っている）
• 風呂場で粗相をする
• 書類を正確に書けない、ものをなくす
• しないでと言ったこと（約束）を守れない
• 同じことを何度も何度も何度も言う

父は現在アルコール依存症の治療を受けており、大量飲酒の影響で既に脳の萎縮が見られています。認知症ではなく、脳の萎縮や処方薬の影響ではないかと母やかかりつけの医師は言いますが、自分はまず間違いなく認知症の初期症状ではないかと思っています。

また、今は酒を飲んでいないものの、治療のための処方薬に依存しているように思えます。（用法用量を守れず、大量に飲みたがる。）

親が認知症を患い初めており、介護に向き合わなければならなくなるかもしれないことを思うと、とてもつらい気持ちになります。現実にうまく向き合うことができず、逃げることばかり考えてしまいます。

同時に、認知症とはいえ程度はまだ軽いようにも思えるので、この程度で辛くなっていて大丈夫なのか、介護から逃げようとしている自分は最低なんじゃないかと、自己嫌悪を覚えます。

もはや父とは同じ家で暮らすことも辛く、家を出ることを考えていますが、同居する母親一人に介護を押しつけ、見捨てることになってしまうのではないかという不安もあります。

考えることが多すぎるのに話せる人がいなくて苦しいです。

まとまりない文章で申し訳ないですが、共感してくれる方が一人でもいてくれたら嬉しいです。

1. 認知症の初期症状を理解する

まず、ご自身の状況を客観的に理解するために、認知症の初期症状について詳しく見ていきましょう。ご相談内容にある症状は、認知症の可能性を示唆するものです。ただし、アルコール依存症の治療中であること、処方薬の服用があることから、これらの影響も考慮する必要があります。専門家の診断を受けることが重要ですが、現時点で考えられる症状と、それに対する対応策を以下にまとめます。

1-1. 頻尿と過剰な入浴・歯磨き

トイレに何度も行く、入浴や歯磨きを頻繁に行うという症状は、認知症の初期に見られることがあります。これは、脳の機能低下により、排尿や衛生管理に関する判断力が低下することが原因として考えられます。また、不安感からくる行動である可能性もあります。アルコール依存症の治療薬の影響や、その他の要因も考えられるため、医師に相談し、詳細な検査を受けることが重要です。

• 対応策:
  • 排尿回数や入浴・歯磨きの頻度を記録し、医師に伝える。
  • トイレへの誘導を促し、安全な環境を整える。
  • 入浴や歯磨きの回数を減らすための工夫をする（回数を決める、声かけをするなど）。

1-2. 風呂場での粗相

風呂場での粗相は、場所や時間の認識能力の低下、または身体機能の衰えが原因で起こることがあります。これは、認知症の進行に伴い、起こりやすくなる症状の一つです。また、アルコール依存症による脳への影響も考えられます。安全を確保するために、以下の対策を講じましょう。

• 対応策:
  • 風呂場の床に滑り止めマットを敷く。
  • 入浴時は付き添い、安全を確認する。
  • 粗相があった場合は、落ち着いて対応し、叱責しない。

1-3. 書類を正確に書けない、物をなくす

書類の記載ミスや、物を頻繁に紛失することは、記憶力や判断力の低下を示すサインです。これは、認知症の初期症状としてよく見られます。また、アルコール依存症による脳への影響や、薬の影響も考えられます。

• 対応策:
  • 重要な書類は、本人が記入する前に確認する。
  • 物の置き場所を決め、紛失を防ぐ工夫をする。
  • 紛失した場合は、一緒に探し、本人の不安を取り除く。

1-4. 約束を守れない、同じことを繰り返す

約束を忘れたり、同じ話を何度も繰り返すことは、記憶障害や理解力の低下が原因で起こります。これは、認知症の典型的な症状です。また、不安感からくる行動である可能性もあります。

• 対応策:
  • 約束を紙に書き出し、目につく場所に貼る。
  • 同じ話を聞いても、落ち着いて対応する。
  • 話の途中で遮らず、最後まで聞くように心がける。

2. 認知症の検査と診断

上記のような症状が見られる場合、専門医による正確な診断を受けることが不可欠です。早期発見と適切な治療は、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持するために重要です。以下のステップで検査を進めましょう。

2-1. 専門医の受診

まずは、認知症専門医または精神科医を受診しましょう。かかりつけ医に相談し、適切な医療機関を紹介してもらうのも良いでしょう。受診の際には、これまでの症状や生活状況を詳しく伝え、医師の指示に従いましょう。

2-2. 検査の種類

認知症の診断には、以下のような検査が行われます。

• 問診: 本人や家族からの聞き取りを通して、症状や生活状況を把握します。
• 神経心理検査: 記憶力、言語能力、判断力などを評価する検査です。
• 画像検査: CTやMRIを用いて、脳の状態を詳しく調べます。
• 血液検査: 認知症の原因となる病気を特定するために行われます。

2-3. 診断後の対応

診断結果に基づき、適切な治療やケアプランが立てられます。薬物療法やリハビリテーション、生活環境の調整など、様々なサポートが提供されます。また、介護保険サービスの利用についても相談しましょう。

3. 介護と将来への不安を軽減する

父親の認知症が疑われる状況において、介護や将来に対する不安は非常に大きいものです。しかし、一人で抱え込まず、様々なサポートを活用することで、不安を軽減し、より良い未来を築くことができます。

3-1. 介護保険サービスの活用

介護保険サービスを利用することで、介護負担を軽減することができます。まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、介護保険の申請を行いましょう。介護保険サービスには、訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々な種類があります。これらのサービスを組み合わせることで、ご自身の負担を減らしながら、父親のケアをすることができます。

3-2. 家族や親族との連携

家族や親族と協力し、介護体制を構築することも重要です。一人で全てを抱え込まず、役割分担を決め、互いにサポートし合いましょう。定期的に家族会議を開き、現状や課題を共有し、解決策を話し合うことも有効です。

3-3. 専門家への相談

認知症に関する専門家（医師、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど）に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。専門家は、症状の進行状況に応じたケアプランを提案し、介護に関する様々な疑問や悩みに答えてくれます。また、精神的なサポートも提供してくれるため、心の負担を軽減することができます。

3-4. 介護から逃げたいという気持ちとの向き合い方

介護から逃げたいという気持ちは、決して悪いものではありません。それは、あなたが真剣に父親のことを考えているからこそ生まれる感情です。しかし、その気持ちを放置すると、自己嫌悪や罪悪感につながり、精神的な負担が増大します。以下の方法で、この気持ちと向き合いましょう。

• 自分の感情を認める: 介護に対する不安や負担は当然の感情です。まずは、自分の感情を否定せず、受け入れることから始めましょう。
• 休息を取る: 介護から一時的に離れ、休息を取る時間を作りましょう。気分転換になるような趣味や活動に時間を使い、心身ともにリフレッシュしましょう。
• 専門家やカウンセラーに相談する: 専門家やカウンセラーに相談することで、客観的なアドバイスやサポートを受けることができます。自分の気持ちを吐き出し、心の負担を軽減しましょう。
• 罪悪感を手放す: 介護から逃げたいという気持ちを持つことは、決して悪いことではありません。罪悪感を感じる必要はありません。自分を責めるのではなく、自分を大切にし、無理のない範囲で介護に関わるようにしましょう。

4. 自分自身の心のケア

介護は、心身ともに大きな負担を伴います。自分自身の心の健康を保つことは、介護を続ける上で非常に重要です。以下の方法で、心のケアを行いましょう。

4-1. ストレス管理

ストレスを溜め込まないように、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。趣味に没頭する、友人や家族と話す、適度な運動をするなど、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。

4-2. 休息と睡眠

十分な休息と睡眠を取ることは、心身の健康を保つために不可欠です。睡眠不足は、精神的な不調を引き起こしやすくなります。質の良い睡眠を確保するために、寝る前のカフェイン摂取を控えたり、リラックスできる環境を整えたりするなどの工夫をしましょう。

4-3. 相談できる相手を持つ

一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。家族、友人、専門家など、誰でも構いません。自分の気持ちを話すことで、心の負担が軽減されます。また、客観的なアドバイスをもらうこともできます。

4-4. 自分を大切にする時間を作る

自分のための時間を作り、心身ともにリフレッシュしましょう。好きなことをしたり、リラックスできる場所に行ったりするなど、自分を大切にする時間を意識的に作りましょう。

5. 介護と仕事の両立

20代で介護をしながら、仕事を続けることは容易ではありません。しかし、適切な準備と工夫をすることで、両立は可能です。以下に、仕事と介護を両立するための具体的な方法を紹介します。

5-1. 職場の理解と協力

まずは、職場の同僚や上司に、介護の状況を伝え、理解と協力を求めましょう。介護休暇や時短勤務制度など、利用できる制度について確認し、積極的に活用しましょう。また、周囲のサポートを得るために、積極的にコミュニケーションを取り、協力体制を築きましょう。

5-2. 介護サービスの活用

介護保険サービスや、民間の介護サービスを積極的に活用しましょう。訪問介護やデイサービスを利用することで、ご自身の負担を軽減することができます。また、ショートステイを利用することで、一時的に介護から離れることも可能です。

5-3. 柔軟な働き方

テレワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方を検討しましょう。これらの制度を利用することで、仕事と介護の両立がしやすくなります。また、仕事の効率を上げるために、タスク管理や時間管理を徹底しましょう。

5-4. キャリアプランの見直し

介護の状況に合わせて、キャリアプランを見直すことも必要になるかもしれません。転職やキャリアチェンジを検討する際には、介護と両立しやすい働き方や、自分のスキルを活かせる仕事を探しましょう。介護に関する知識や経験を活かせる仕事もあります。

6. まとめ：チェックリストと行動計画

ここまで、認知症の初期症状、介護と将来への不安、そして自分自身の心のケアについて、様々な情報を提供してきました。最後に、これらの情報を踏まえ、あなたが今すぐできること、そして長期的な目標を達成するためのチェックリストと行動計画を作成します。

6-1. 今すぐできること

• 専門医への相談: 認知症専門医または精神科医を受診し、父親の症状について相談する。
• 症状の記録: 父親の症状を記録し、医師に伝えるための準備をする。
• 情報収集: 認知症に関する情報を集め、理解を深める。
• 相談相手を見つける: 信頼できる人に、今の気持ちを話す。

6-2. 1ヶ月以内の目標

• 診断を受ける: 父親に専門医の診察を受けさせ、診断結果を得る。
• 介護保険の申請: 介護保険の申請を行い、介護サービスを利用できるようにする。
• 家族会議: 家族と介護に関する話し合いを行い、役割分担を決める。
• ストレス解消法の実践: 自分なりのストレス解消法を見つけ、実践する。

6-3. 長期的な目標

• 介護体制の構築: 家族や親族、専門家と連携し、安定した介護体制を構築する。
• 仕事との両立: 仕事と介護を両立するための働き方を見つけ、実践する。
• 心の健康維持: 定期的に心のケアを行い、心身ともに健康な状態を保つ。
• 将来の計画: 介護の状況を踏まえ、将来の計画を立てる。

このチェックリストと行動計画を参考に、一歩ずつ前進していきましょう。あなたの抱える不安は、決して一人だけの問題ではありません。そして、あなたは必ず乗り越えることができます。困難な状況ではありますが、決して諦めずに、自分自身を大切にしながら、前向きに進んでいきましょう。

“`