介護と生活保護：施設入居に関する疑問を解決！キャリアと両立するための具体的なアドバイス

この記事では、介護と仕事の両立に悩み、将来的な生活保護も視野に入れている方に向けて、施設入居に関する疑問を解決し、安心して生活を送るための具体的なアドバイスを提供します。特に、施設への入居申請時に「生活保護を受ける予定である」と伝えるべきか、どのように情報収集し、準備を進めるべきか、といった点に焦点を当てています。介護と仕事の両立は非常に困難ですが、適切な情報と準備があれば、必ず道は開けます。この記事が、あなたの不安を少しでも軽減し、前向きな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。

教えて下さい。

父が認知症で徘徊がひどく、同居の母もかなり疲れています。

そこで、特別養護老人ホーム（特養）に入居したいと思っています。

今は介護度3です。

現在は週に3回、昼間のデイサービスを受けています。

両親二人は年金暮らしで、自営業だったため月8万円ほどの収入です。そこから介護保険料などが引かれるため、生活は厳しい状況です。

別居している私は会社員で、家のローンもあり、介護のために仕事を休むことはできません。

あまりにも生活が苦しいため、父親が生活保護の申請をしましたが、去年、申請が通る一歩手前で、若くから掛けていた生命保険（終身保険100万円ずつ、払い込み終了）の解約金が2人で150万円ほどあることが判明し、却下されました。

もともと生活費が足りなかったので、今はその解約金を使って生活しています。

いずれ解約金も底をつきるでしょう。

なので、生活保護を頼る時が来ると思います。

今後、特養数件に入居申込をしたいと思っています。

ここで質問です。

施設に「将来的に生活保護を受けるつもりです」と言うのは、入居に左右されるのでしょうか？満員で待機の方々もたくさんいらっしゃる中、少しでも早く入居したいと思っています。

言わない方がいいのですか？

サイトで調べて、認知症相談可、生活保護相談可の施設を探して伺うつもりです。

よろしくお願いします。

補足：生活保護の申請をしたのは母親です。父親は認知症なので、出来ません。

ご相談ありがとうございます。ご両親の介護と生活費のやりくり、そしてご自身の仕事との両立と、本当に大変な状況ですね。特養への入居、生活保護の申請、そして施設への告知について、様々な疑問をお持ちのことと思います。一つずつ、丁寧に解説していきます。

1. 施設入居と生活保護：伝えるべきか、伝えないべきか？

結論から言うと、施設に対して「将来的に生活保護を受ける可能性がある」という事実を伝えることは、必ずしも不利に働くわけではありません。むしろ、正直に伝えることで、入居後の生活設計や、必要なサポートをスムーズに受けられる可能性が高まります。

なぜ正直に伝えるべきなのか？

• 信頼関係の構築: 施設側は、入居者の状況を正確に把握することで、適切なケアプランを作成し、必要なサービスを提供することができます。将来的な生活保護の可能性を隠した場合、後々、誤解や不信感を生む可能性があります。
• 適切な情報提供: 施設によっては、生活保護受給者向けのサービスや、費用に関する相談窓口を設けている場合があります。事前に伝えておくことで、そうした情報を得やすくなります。
• 入居後の安心感: 生活保護の申請が必要になった場合、施設側が手続きをサポートしてくれることもあります。事前に伝えておくことで、入居者も施設側も、心の準備ができます。

伝える際の注意点

• 伝え方: 「生活保護を受けるつもりです」とストレートに伝えるのではなく、「将来的に、経済状況によっては生活保護の申請を検討する可能性があります」といった、よりソフトな表現を用いることもできます。
• タイミング: 入居を希望する施設に、まずは相談という形で、状況を説明し、入居の可能性や、生活保護に関する施設の考え方などを確認することをおすすめします。
• 情報収集: 施設によっては、生活保護に関する知識や経験が少ない場合もあります。事前に、生活保護制度について詳しく調べておき、施設側に説明できるようにしておくと良いでしょう。

2. 特養への入居をスムーズに進めるために

特養への入居は、待機期間が長くなることも珍しくありません。少しでも早く入居できるよう、以下の点に注意して準備を進めましょう。

• 情報収集:
  • 地域の特養の情報収集: 地域の特養の情報を集め、それぞれの施設の入居条件、費用、サービス内容などを比較検討しましょう。
  • 見学: 複数の施設を見学し、施設の雰囲気や、スタッフの対応などを自分の目で確認しましょう。
  • 相談: 施設の相談員に、ご両親の状況や、入居に関する疑問などを相談しましょう。
• 申請書類の準備:
  • 必要書類の確認: 施設によって、必要な書類が異なります。事前に確認し、早めに準備を始めましょう。
  • 正確な情報の記載: 申請書類は、正確に記入しましょう。
  • 主治医の意見書: 医師に、ご両親の健康状態や、介護の必要性などを記載してもらう意見書は、非常に重要です。
• 優先順位を上げるための工夫:
  • 緊急性の高い状況をアピール: ご両親の現在の状況（認知症の進行、身体的な衰え、介護者の負担など）を、具体的に説明しましょう。
  • 地域との連携: 地域の包括支援センターや、ケアマネージャーと連携し、情報共有や、必要なサポートを受けましょう。
  • 複数の施設への申請: 複数の施設に申請することで、入居できる可能性を高めることができます。

3. 生活保護の申請について

生活保護は、経済的に困窮している人々に対して、最低限度の生活を保障するための制度です。申請をためらう方もいらっしゃるかもしれませんが、必要な場合は、積極的に利用を検討しましょう。

• 申請の条件:
  • 資産の活用: 預貯金や、生命保険の解約金など、活用できる資産がないこと。
  • 親族からの援助: 親族からの援助が受けられないこと。
  • 就労の可能性: 就労できない状況であること。
• 申請の手続き:
  • 相談: 地域の福祉事務所に相談し、申請に必要な書類や、手続きについて説明を受けましょう。
  • 申請書の提出: 申請書を提出し、必要な書類を添付します。
  • 調査: 福祉事務所が、申請者の状況を調査します。
  • 決定: 調査の結果に基づいて、生活保護の受給が決定されます。
• 申請前に準備すること:
  • 家計簿の作成: 収入と支出を記録し、生活費の内訳を把握しましょう。
  • 資産の整理: 預貯金や、生命保険など、資産の状況を整理しておきましょう。
  • 親族との話し合い: 親族に、経済的な援助を求めることができないか、話し合ってみましょう。

4. 仕事と介護の両立を支援する制度とサービス

仕事と介護の両立は、非常に困難です。しかし、国や自治体、企業は、両立を支援するための様々な制度やサービスを提供しています。積極的に活用し、負担を軽減しましょう。

• 介護休業制度:
  • 概要: 家族の介護のために、最長93日まで、休業できる制度です。
  • 利用条件: 雇用保険に加入していることなど、一定の条件を満たす必要があります。
  • 注意点: 介護休業中は、給与が支払われません。
• 介護休暇制度:
  • 概要: 家族の介護のために、年5日（対象家族が2人以上の場合は10日）まで、休暇を取得できる制度です。
  • 利用条件: 雇用形態に関わらず、利用できます。
  • 注意点: 介護休暇は、無給休暇です。
• 介護保険サービス:
  • 訪問介護: ヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの介護を行います。
  • デイサービス: 施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けます。
  • ショートステイ: 短期間、施設に宿泊し、介護を受けます。
• 企業の取り組み:
  • 介護に関する相談窓口: 介護に関する相談ができる窓口を設置している企業もあります。
  • 介護休暇・休業制度の拡充: 介護休暇や、休業制度を拡充している企業もあります。
  • テレワークの導入: テレワークを導入し、自宅で仕事をしながら、介護ができるようにしている企業もあります。

5. 経済的な問題への対策

介護費用や、生活費の不足は、大きな問題です。経済的な問題を解決するために、以下の対策を検討しましょう。

• 介護保険サービスの利用: 介護保険サービスを最大限に活用し、自己負担を減らしましょう。
• 高額介護サービス費制度: 介護保険サービスの利用料が高額になった場合、一定額を超えた分は払い戻される制度です。
• 医療費控除: 医療費控除を利用し、税金の負担を軽減しましょう。
• 生活福祉資金貸付制度: 低所得者や、高齢者世帯などに対して、生活費や、介護費用などを貸し付ける制度です。
• 障害者総合支援法: 障害のある方の介護や、生活を支援する制度です。
• 資産の見直し: 不要な資産を売却し、生活費に充てることも検討しましょう。
• 収入の確保: 副業や、在宅ワークなど、収入を増やす方法を検討しましょう。

これらの制度やサービスを組み合わせることで、経済的な負担を軽減し、安心して介護と仕事を両立することができます。

6. 精神的な負担を軽減するために

介護と仕事の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。精神的な負担を軽減するために、以下のことを心がけましょう。

• 休息: 睡眠をしっかりとる、休息時間を確保するなど、心身を休ませる時間を意識的に作りましょう。
• 気分転換: 趣味や、好きなことをする時間を作り、気分転換を図りましょう。
• 相談: 家族や友人、専門家などに相談し、悩みを打ち明けましょう。
• サポートグループ: 同じような状況の人たちが集まる、サポートグループに参加し、情報交換や、悩み相談をしましょう。
• 専門家のサポート: 精神科医や、カウンセラーなどの専門家に相談し、心のケアを受けましょう。

一人で抱え込まず、周囲のサポートを積極的に活用することが大切です。

7. 今後のステップ

最後に、今後の具体的なステップをまとめます。

1. 情報収集:
   • 地域の特養の情報収集を始めましょう。
   • 生活保護制度について、詳しく調べましょう。
   • 介護保険サービスについて、理解を深めましょう。
2. 相談:
   • 地域の包括支援センターや、ケアマネージャーに相談しましょう。
   • 特養の相談員に、入居に関する相談をしましょう。
   • 必要に応じて、専門家（弁護士、税理士など）に相談しましょう。
3. 準備:
   • 申請書類の準備を始めましょう。
   • ご両親の状況を、関係者に伝えましょう。
   • 介護休業制度や、介護休暇制度の利用を検討しましょう。
4. 行動:
   • 特養への入居申請を行いましょう。
   • 生活保護の申請を検討しましょう。
   • 仕事と介護の両立を支援する制度やサービスを、積極的に活用しましょう。

これらのステップを踏むことで、少しずつ状況を改善し、より良い方向へ進むことができます。困難な状況ではありますが、諦めずに、一つずつ問題を解決していきましょう。応援しています。

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