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母の入院後の認知症悪化と病院不信…家族ができることとは?【専門家が解説】

母の入院後の認知症悪化と病院不信…家族ができることとは?【専門家が解説】

今回は、72歳のお母様の入院をきっかけに、認知症の悪化と病院への不信感を抱いている方からのご相談です。長年連れ添ったパートナーとの関係、結婚を機に家を出られたご自身の喪失感、そしてコロナ禍での面会制限など、様々な要因が複雑に絡み合い、ご家族は大きな不安を抱えていらっしゃいます。専門家として、この状況をどのように理解し、どのようなアドバイスができるのか、一緒に考えていきましょう。

母は今年72歳で、5年前に大腸癌を患い、再発なく5年が過ぎた所でした。癌がきっかけで3年前にパートをやめ、家に1人でいる時間が増えました。父と上手くいかずストレスを抱えながらの生活でお酒に逃げることもあり依存を心配していました。

しかし今年になり私が結婚を機に実家を出て、そのショックからか元気がなくなったように思いました。さらにその後コロナで2ヶ月会えず、毎日電話、ラインをしても様子がおかしい時があり、てっきりアルコール依存だと思っていました。

自粛が弱まった6月に癌の主治医にアルコール依存ではないかと相談し、別病院を紹介されました。入院を勧められましたが母は拒否をし、その日に念のため認知症の口頭テストもしましたが認知症ではないと言われました。

夏に家で転倒し腰を打って、いつの間にか骨折がわかり、それからは痛くてしっかり歩けず家で1人で座っている時間が増えました。父は母のことを心配し、文句を言われても早く帰ってきてよく話したりしていました。

私も毎週1度会いにいき毎日電話やラインでは毎日話していましたが、ここ2ヶ月ほどボケたかなと思う発言や、何度も同じことを聞いてくることが増えました。しかしそれはアルコールのせいかと思っていました。眠れないと少量でも強いアルコールを飲み、やめるよう言っても昼間は1人で飲んでしまったり、全部捨てても注文していると父からも聞いていました。

ここ1ヶ月は排泄が間に合わなくなることもありました。本人は老化と大腸癌を患ったせいだと言っており、私もアルコールも関係してそうなっているのだと思っていました。

訪問介護のために、介護認定を受けたくて病院に依頼しましたが、アルコールの影響もあるかもしれないからと書いてもらえず、紹介してもらって6月に行った病院なら書いてもらえるかも、と言われてすぐに行きました。

すると状態を聞き、アルコールから離れた生活をするため、ベッドもあいているし、担当医がいる曜日のその日のうちの方が手続きも早く出来るということで、その日に入院することとなってしまいました。

父が付き添っていたのですが、今までかかった病院すべて(癌・アルコール・骨折)に入院を勧められていたので、母も今回は受け入れて入院をしました。

その際はアルコールから離れることを目的とする1ヶ月ほどの療養入院ということでした。コロナの影響で面会が週1回オンラインのみだとの説明も受けました。母は家族と会わないことがストレスになるので心配でしたが、1ヶ月入院ということだったので家族一同決意して入院しました。

突然の入院でその日の夕方に連絡を受けた私は、翌日すぐに病院へ行きました。特別に5分だけ会って良いということで話をし、その際は変わらず母は会話が出来ていました。夜にはラインで連絡も取っていました。

しかしその日の夜に「家に帰りたい」と騒ぎ、警察にも電話をしたということで、急遽精神科病棟へ移動しました。やむを得ず手もバンドでリストをすることになってしまいました。

精神科病棟では、6月に認知症テストをしていただいた先生が担当してくださることになり、それからずっとよく見てくださってはいます。医者はせん妄症状を疑い、投薬など色々と対応してくださっています。

5日ほど過ぎて騒ぐことはなくなったものの、精神科に移動して以来食べ物を食べなくなり、点滴による栄養補給を続ける毎日です。

医者や看護師との会話では、時や場所がわかっていなかったりしているようです。脳のCTを撮ると萎縮も進んでおり、前から認知症が進んでいたのだろうと言われました。

医者が親切で頻繁に電話で様子を連絡してくれてはいます。しかし精神科ではスマホも持たせてもらえないので連絡も取れず、コロナで面会も出来ず、不安な毎日です。

私自身もアルコール依存症だけ疑って認知症の可能性を口頭検査後疑っていなかったこと、認知症と思わず強い接し方をしてしまったことをひどく後悔しています。認知症の可能性や高齢者の入院によるせん妄などのリスクについて説明のなかった病院・医者にも疑問しかありません。

先日やっとオンライン面会を出来ました。初めて病院でお風呂に入って疲れたとのことで、眠くて意識もはっきりせず鼻水も唾液も出て、それを拭かれて顔は赤く、しっかり座れてもおらず、細くなり、全く違う姿でした。呼びかけても応答はありませんでした。

入院後10日間で、こんなにも変わってしまうものなのでしょうか?この病院は信じても良いのでしょうか?もう母は家に帰ったり家族を認識して話したり、できないのでしょうか?

私たち家族の判断が誤っていたのだということも重々承知していますが、どなたかわかる方アドバイスいただけるととても心が救われます。よろしくお願いします。

1. 現状の整理と専門家の視点

ご相談内容を拝見し、まずはお母様とご家族が置かれている状況を整理しましょう。72歳のお母様は、過去の大腸がん治療、パート退職、ご自身の結婚による環境の変化、そしてアルコール依存の疑いなど、様々な要因が重なり、心身ともに不安定な状態に陥っていると考えられます。さらに、今回の入院と、それに伴う認知症の悪化、病院への不信感は、ご家族にとって計り知れない不安と苦しみを与えていることでしょう。

専門家として、この状況を多角的に分析し、具体的なアドバイスを提供します。まず、お母様の状況を医学的な視点から見てみましょう。認知症の可能性、入院によるせん妄、そしてアルコール依存の影響など、複合的な要因が考えられます。次に、ご家族が抱える不安や疑問に対し、具体的な対応策を提示します。そして、今後の見通しと、ご家族が心の平穏を保ちながら、お母様を支えるためのヒントをお伝えします。

2. 認知症とせん妄、そしてアルコール依存

お母様の症状を理解するためには、認知症、せん妄、そしてアルコール依存の関係性を理解することが重要です。

2-1. 認知症とは

認知症は、様々な原因によって脳の機能が低下し、記憶力、判断力、理解力などが障害される状態を指します。アルツハイマー病や血管性認知症など、様々な種類があり、原因や進行速度も異なります。今回のケースでは、以前から認知症の兆候があった可能性が示唆されており、入院をきっかけに症状が顕在化したと考えられます。

2-2. せん妄とは

せん妄は、意識障害や注意力の低下を特徴とする精神状態です。高齢者の入院中に多く見られ、環境の変化、薬剤の影響、身体的な疾患などが原因となります。今回のケースでは、入院環境の変化、投薬、そして身体的な衰弱などが、せん妄を引き起こした可能性があります。せん妄は、適切な治療と環境調整によって改善することが多いですが、認知症を悪化させるリスクも伴います。

2-3. アルコール依存との関連性

アルコール依存は、長期間にわたる飲酒習慣によって、アルコールへの強い欲求が生じ、飲酒をコントロールできなくなる状態です。認知症やせん妄とアルコール依存は、互いに影響し合うことがあります。アルコールは脳機能を低下させ、認知症を悪化させる可能性があります。また、アルコール離脱症状は、せん妄を引き起こす原因にもなります。今回のケースでは、アルコール依存が認知症の進行を加速させ、入院中のせん妄を悪化させた可能性も考えられます。

3. 病院とのコミュニケーションと情報収集

現在の状況を改善するためには、病院との適切なコミュニケーションと情報収集が不可欠です。ご家族が抱える不安や疑問を解消し、お母様の最善のケアを実現するために、以下の点を意識しましょう。

3-1. 医師との面談

まずは、担当医との面談を積極的に行いましょう。現在の病状、治療方針、今後の見通しについて、詳しく説明を求めましょう。疑問点や不安な点は遠慮なく質問し、納得のいくまで説明を受けてください。可能であれば、主治医だけでなく、看護師やソーシャルワーカーなど、他の医療スタッフとも連携し、多角的な情報を収集しましょう。

3-2. 情報共有と記録

お母様の状態に関する情報を、積極的に医師や看護師と共有しましょう。普段の生活での様子、食欲、睡眠状況、排泄状況など、些細なことでも構いません。記録をつけ、情報共有に役立てましょう。また、医師からの指示や説明も記録しておくと、後で確認する際に役立ちます。

3-3. 病院への要望

面会制限がある場合でも、可能な範囲で面会の機会を増やせるよう、病院に相談してみましょう。オンライン面会だけでなく、対面での面会を希望することもできます。また、お母様の状態に合わせて、環境調整やケア方法について、病院に要望を伝えましょう。例えば、馴染みのある写真や小物を病室に置く、好きな音楽を流すなど、お母様の不安を和らげる工夫を提案することもできます。

4. 家族ができること:心のケアとサポート

お母様のケアだけでなく、ご家族自身の心のケアも重要です。今回の状況は、ご家族にとって大きな精神的負担となっていることでしょう。以下の点を意識し、ご自身をいたわりながら、お母様を支えましょう。

4-1. 感情の整理と受け入れ

まずは、ご自身の感情を整理し、受け入れることから始めましょう。後悔や自責の念にとらわれず、現在の状況を冷静に受け止めましょう。そして、ご自身の感情を誰かに話すことで、心の負担を軽減しましょう。家族、友人、専門家など、誰でも構いません。話すことで、気持ちが楽になることがあります。

4-2. 情報収集と学習

認知症やせん妄に関する情報を積極的に収集し、学習しましょう。書籍、インターネット、専門家への相談など、様々な方法で情報を得ることができます。正しい知識を持つことで、お母様の状態をより深く理解し、適切な対応ができるようになります。また、認知症ケアに関するセミナーや講座に参加することも、役立つでしょう。

4-3. 家族間の連携と協力

ご家族間で連携し、協力体制を築きましょう。お母様のケアに関する情報を共有し、役割分担を決めることで、負担を分散することができます。また、互いに支え合い、励まし合うことで、困難な状況を乗り越えることができます。定期的に話し合いの機会を持ち、互いの気持ちを理解し合うことが大切です。

4-4. 専門家の活用

必要に応じて、専門家のサポートを受けましょう。精神科医、認知症専門医、臨床心理士、ソーシャルワーカーなど、様々な専門家がいます。専門家は、病状の診断や治療、心理的なサポート、介護に関するアドバイスなど、様々な形でご家族を支援してくれます。一人で抱え込まず、積極的に専門家を活用しましょう。

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5. 今後の見通しと希望

お母様の今後の見通しについて、現時点では断定的なことは言えません。しかし、適切な治療とケア、そしてご家族のサポートがあれば、症状の改善や、穏やかな生活を取り戻すことは十分に可能です。希望を捨てずに、前向きな気持ちで、お母様を支えましょう。

5-1. 回復の可能性

せん妄は、適切な治療と環境調整によって、改善することが多いです。アルコール依存についても、専門的な治療とサポートによって、克服することが可能です。認知症の進行を遅らせるための治療法や、症状を緩和するためのケア方法も存在します。お母様の状態に合わせて、最適な治療とケアを提供することで、回復の可能性を高めることができます。

5-2. 退院後の生活

退院後の生活については、様々な選択肢があります。自宅での生活、施設への入所、デイサービスなどの利用など、お母様の状態やご家族の状況に合わせて、最適な選択肢を選ぶことができます。退院前に、医師やソーシャルワーカーと相談し、十分な準備をしておきましょう。

5-3. 家族の心の平穏

ご家族が心の平穏を保つことが、お母様のケアにとって最も重要です。無理をせず、ご自身の心と体の健康を大切にしてください。そして、お母様との時間を大切にし、愛情をもって接しましょう。困難な状況を乗り越え、心穏やかな日々を送れるよう、心から応援しています。

6. まとめ:寄り添い、支え合うことの大切さ

今回のケースでは、お母様の認知症の悪化、入院、そして病院への不信感など、様々な困難が重なり、ご家族は大きな不安を抱えています。しかし、適切な情報収集、病院とのコミュニケーション、そしてご家族の心のケアとサポートがあれば、必ず状況は改善に向かいます。専門家として、ご家族が抱える不安を理解し、具体的なアドバイスを提供することで、少しでも心の支えになれば幸いです。

認知症は、本人だけでなく、ご家族にとっても、非常に大きな負担となる病気です。しかし、決して一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながら、寄り添い、支え合うことが大切です。今回の記事が、ご家族が困難な状況を乗り越え、心穏やかな日々を送るための一助となることを願っています。

ご相談者様、そしてお母様とご家族の皆様が、一日も早く笑顔を取り戻せるよう、心から応援しています。

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