介護と仕事の両立で疲弊…施設とのトラブルと、母との関係改善のためにできること

介護と仕事の両立は、多くの人が直面する大きな課題です。特に、親の介護が必要になった場合、仕事とのバランスを保ちながら、親のケアをすることも求められます。今回の相談者様は、お母様の介護とデイサービス利用に関する問題に直面し、精神的なストレスを抱えているようです。まずは、ご相談内容を詳しく見ていきましょう。

今年一月に母が在宅中、（私は仕事で不在）フロアマットにつまずき転倒、大腿骨頚部骨折で、人工骨をいれる手術をし、3月中旬まで入院をしていました。母は81歳です。今までは普通に生活をしていたので、私も不自由はしていなかったのですが、入院をきっかけにせん妄だとかになり、最終的に介護４の認定になり、病院の紹介でデイサービスを使用するように言われました。

最初は順調だったのですが、彼女も疲れたのか、行きたくないと言い出し、毎朝軽い口喧嘩がでるようになり、ストレスになりそうだったので、休みたい日は休ませることにしました。すると家にいると思っていた彼女が、私が仕事で不在中、施設側が勝手に連れ出し、夕方「お預かりしてますから迎えに来て下さい」と電話がきました。 本当にびっくりです。

彼女は呼び鈴を何度も鳴らされ しつこく言われたから行ったと言っていました。私もケアマネージャーの方に週1,2回にしてもらえませんか？とお願いしたら、「もうう少し様子をみましょう」と軽くあしらわれ、今日の留守電には「今日もお母様みえてないので、本人と話し合って日程を詰めていいでしょうか？」メッセージが残され、折り返しても電話にでてくれません。

不信感でいっぱいです。元々自分から積極的施設をリサーチする暇もなく、仕事と看病で思考回路も不完全、病院での話し合いも今思えば狭い個室に4対1状態で、施設を利用しないと母がどうなってもよいのか位の強い口調でした。

そもそも介護4の母と、施設側もまともな話ができるのか？ なぜ私に一番最初に話をしないのか？ 勝手に人の母親を承諾もなしに連れ出し、事後報告って・・・・なにがなんだか さっぱりです。

介護に娘さんがストレスを抱えないようにデイサービスを～と言っていましたが、その施設のせいで、母も脅え 電話も出ないし、玄関にも出てこない 挙句のはてに、私がそんなとこに勝手に申し込んで！といわれ この上ないストレスを呼び込んでしまいました。正直 ギブアップです。私とのんびり家で過ごしてる母は普通で、少し歩くのが不自由ですが、杖もつきませんし、会話も普通です。どうして介護4なのかもわかりません。

今回の相談者様は、お母様の介護と仕事の両立に苦労されており、デイサービスとのコミュニケーション不足や、お母様の精神的な負担、そしてご自身のストレスなど、多くの問題を抱えています。この記事では、これらの問題に対する具体的な解決策と、介護と仕事の両立をより良くするためのヒントを提案します。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。相談者様の抱える問題は多岐にわたりますが、大きく以下の3つに分類できます。

• 施設とのコミュニケーション不足と不信感: デイサービスとの情報共有不足、一方的な利用の押し付け、連絡の不徹底など。
• お母様の精神的な負担: デイサービスへの拒否感、施設への恐怖心、娘である相談者様への不信感など。
• 相談者様の精神的・肉体的負担: 仕事と介護の両立によるストレス、施設とのやり取りによる精神的負担、お母様との関係悪化による苦悩など。

これらの問題点を整理することで、具体的な対策を立てやすくなります。まずは、それぞれの問題に対して、どのような対応ができるのかを考えていきましょう。

2. 施設とのコミュニケーション改善策

施設とのコミュニケーション不足は、今回の問題の根幹を成す部分です。以下の対策を講じることで、関係を改善し、より良い介護環境を築くことができます。

• ケアマネージャーとの連携強化: ケアマネージャーは、介護に関する専門知識を持ち、相談者様とお母様の間に立って調整役を担います。積極的に連絡を取り、現状の悩みや希望を伝え、適切なアドバイスをもらいましょう。週1、2回のデイサービス利用を希望していることを改めて伝え、お母様の意向も尊重した上で、最適な利用頻度を検討してもらいましょう。
• 施設との定期的な面談: 施設長や担当者と定期的に面談の機会を設け、お母様の状況や気になる点を直接話し合いましょう。面談では、お母様の性格や生活習慣、過去の病歴などを伝え、よりパーソナルなケアプランを作成してもらうように働きかけましょう。また、連絡体制についても確認し、緊急時の連絡方法や、情報共有の頻度などを明確にしておくことが重要です。
• 記録の活用: 施設とのやり取りや、お母様の様子を記録に残すことは、後々のトラブルを避けるために役立ちます。面談の内容、電話でのやり取り、お母様の様子などを記録しておきましょう。
• 疑問点の解消: 施設側の対応で疑問に思う点があれば、遠慮なく質問しましょう。「なぜ事前に連絡がなかったのか」「なぜ本人の意向を確認せずに連れて行ったのか」など、疑問点を明確にし、納得のいく説明を求めましょう。

これらの対策を通じて、施設との信頼関係を築き、より円滑なコミュニケーションを図ることが、問題解決の第一歩となります。

3. お母様の精神的な負担軽減策

お母様の精神的な負担を軽減することも、非常に重要です。以下の対策を参考に、お母様の不安を取り除き、穏やかな生活を取り戻しましょう。

• お母様の気持ちを尊重する: デイサービスに行きたくないというお母様の気持ちを尊重し、なぜ行きたくないのか、その理由をじっくりと聞いてあげましょう。不安や不満を理解し、共感することで、お母様の気持ちは落ち着きます。
• デイサービスの目的を説明する: デイサービスが、単なる「預かり」ではなく、お母様の心身の健康を維持し、社会的なつながりを保つためのものであることを説明しましょう。デイサービスでの活動内容や、他の利用者との交流など、具体的な情報を伝えることで、お母様の理解を深めることができます。
• 一緒にデイサービスを見学する: デイサービスに抵抗がある場合は、一緒に行き、施設の雰囲気やスタッフの対応を実際に見てみましょう。他の利用者との交流の様子を見たり、食事やレクリエーションに参加したりすることで、デイサービスに対するイメージが変わる可能性があります。
• 無理強いしない: デイサービスに行くことを無理強いせず、お母様のペースに合わせて、少しずつ慣れていくようにしましょう。最初は短時間から始め、徐々に利用時間を増やしていくなど、段階的なアプローチが有効です。
• 自宅での時間を大切にする: デイサービスを利用しない日は、お母様との時間を大切にし、一緒に食事をしたり、会話を楽しんだり、趣味 activitiesをしたりしましょう。穏やかな時間を過ごすことで、お母様の心の安らぎにつながります。

お母様の気持ちに寄り添い、安心できる環境を提供することが、精神的な負担を軽減するために不可欠です。

4. 相談者様のストレス軽減策

仕事と介護の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。相談者様自身のストレスを軽減するために、以下の対策を実践しましょう。

• 周囲のサポートを求める: 家族、親戚、友人、地域の支援サービスなど、周囲の人々に積極的にサポートを求めましょう。家族には、お母様の介護を手伝ってもらったり、相談に乗ってもらったりすることで、負担を軽減できます。地域の支援サービスには、訪問介護や、一時的に介護を代行してくれるショートステイなどがあります。
• 休息時間を確保する: 仕事と介護の合間に、必ず休息時間を確保しましょう。短時間でも良いので、仮眠を取ったり、好きな音楽を聴いたり、リラックスできる時間を持ちましょう。
• 自分の時間を確保する: 趣味 activitiesや、友人との交流など、自分の時間を大切にしましょう。自分の好きなことに時間を使うことで、気分転換になり、ストレスを軽減できます。
• 専門家への相談: 介護に関する悩みや不安は、一人で抱え込まずに、専門家（ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、カウンセラーなど）に相談しましょう。専門家は、介護に関する知識や経験が豊富で、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
• 仕事とのバランスを考える: 仕事と介護の両立が難しい場合は、働き方を見直すことも検討しましょう。時短勤務、在宅勤務、テレワークなど、柔軟な働き方を選択することで、仕事と介護の両立がしやすくなります。

自分自身の心身の健康を第一に考え、無理のない範囲で介護に取り組むことが重要です。

5. 介護保険制度の活用

介護保険制度を理解し、積極的に活用することで、介護の負担を軽減することができます。

• 介護認定の再検討: お母様の介護度が、現在の状況に適切であるか、ケアマネージャーに相談し、介護認定の再検討を依頼しましょう。状態が変化した場合は、介護度の見直しが必要になる場合があります。
• 介護サービスの選択肢を広げる: デイサービスだけでなく、訪問介護、ショートステイ、グループホームなど、さまざまな介護サービスの選択肢を検討しましょう。お母様の状況や、ご自身の負担に合わせて、最適なサービスを選択することが重要です。
• 介護保険制度の情報を収集する: 介護保険制度に関する情報を収集し、制度を理解しましょう。地域の介護保険窓口や、インターネットなどで、さまざまな情報を入手できます。

介護保険制度を有効に活用することで、経済的な負担を軽減し、より質の高い介護を受けることができます。

6. 仕事との両立を支援する制度の活用

仕事と介護の両立を支援する制度を活用することも、重要です。以下のような制度を積極的に利用しましょう。

• 介護休業制度: 介護が必要な家族がいる場合、最長93日間の介護休業を取得できます。
• 介護休暇制度: 1年間に5日（対象家族が2人以上の場合は10日）の介護休暇を取得できます。
• 勤務時間や勤務形態の変更: 企業によっては、時短勤務、在宅勤務、テレワークなど、柔軟な働き方を選択できます。
• 介護に関する相談窓口: 企業によっては、介護に関する相談窓口を設置している場合があります。

これらの制度を活用することで、仕事と介護の両立がしやすくなり、精神的な負担を軽減できます。

7. まとめ：より良い介護生活のために

介護と仕事の両立は、困難な道のりですが、適切な対策を講じることで、より良い介護生活を送ることができます。今回の相談者様は、施設とのコミュニケーション不足、お母様の精神的な負担、そしてご自身のストレスという、多くの問題を抱えていました。しかし、これらの問題に対して、具体的な解決策を提示しました。具体的には、施設とのコミュニケーション改善策、お母様の精神的な負担軽減策、相談者様のストレス軽減策、介護保険制度の活用、仕事との両立を支援する制度の活用などです。

これらの対策を実践することで、施設との関係を改善し、お母様の不安を取り除き、ご自身の負担を軽減することができます。そして、より良い介護生活を送るために、以下の点を心がけましょう。

• 情報収集を怠らない: 介護に関する情報を積極的に収集し、知識を深めましょう。
• 周囲のサポートを求める: 一人で抱え込まず、周囲の人々に積極的にサポートを求めましょう。
• 自分の心身の健康を大切にする: 無理をせず、自分の心身の健康を第一に考えましょう。
• 柔軟な対応を心がける: 状況に合わせて、柔軟に対応しましょう。

介護は、長期にわたる可能性があります。焦らず、一歩ずつ、より良い介護生活を目指しましょう。

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