借金を作られそうで怖いです…!! 認知症の親を持つあなたが抱える不安と、今すぐできる対策
借金を作られそうで怖いです…!! 認知症の親を持つあなたが抱える不安と、今すぐできる対策
この記事では、認知症の親の介護をしながら、将来への不安を抱えるあなたに向けて、具体的な対策と心の支えとなる情報を提供します。特に、親御さんの金銭管理に関する問題、そして、ご自身のキャリアや将来設計への影響について焦点を当てて解説します。
73歳のアルツハイマーを患う父のことです。アルツハイマーか正常かどうかはギリギリらしく、介護認定などは受けられておりません。しかし、娘である私のお茶碗やお箸を使ったり、歯磨き用のコップを使ったり、もう自分と人の物の区別が出来なくなっているようなので大分進行しているものと思われます。
その父なのですが、4年前3.11の大震災のあと私が「築30年の古い我が家は東海地震がきたら絶対倒壊するから建築課に相談した方がいいのではないかな」とちらっと言いましたところ、「建築課なんてどんどん人間が変わるし。…それに倒壊したって別にどうでもいい」とボソッと言いましたので、これは全く当てにはできない、私がしっかりしないとと思ってきました。昭和56年以前に作られた家屋には助成金が出るとのことで、時期をずっと待っていました。
ところが先月の熊本地震後、何を思ったのか「うちも補強をしないとな」と私の知らない間にあちこちの業者に見積もりを頼んでいるようなのです。先日下の部屋に降りていったときにたまたま父が業者と電話で話しているのを聞いたのですが、呆け老人特有の訳の分からない口調で話していて、聞くに耐えないものでした。「ですからね~ぇ、あのねえ~。ね~。こちら○○に住んでるんですよ~ぉ。○○ぅ~。き、基盤がね。地盤。見て欲しいんですよ~ぉ」などと言っていて、(これはいいカモにされる)と強い危機感を抱きました。
私は過去に父から虐待を長期間受けており、アルツハイマーになってからは更に凶暴性が増したので恐ろしくて自室にいることが多くなりました。そんな訳で母ともあまり込み入った相談などができない状況なのですが、普通に「家の補強のことであちこちに電話をしていることを知っていたなら私にもきちんと話して欲しかった」と母に伝えると、「だってあんたほとんど二階にいるじゃないの!そんなん言うなら下にいればいいのよ!」とヒステリックに言われて、母(67歳)もアルツハイマーまではいかずとも呆け気味ですので(この人のことも決して当てにはできない)と改めて思い知らされました。
誰にも相談できる人がおらず、借金でも作られたらどうしようと今から不安で怖くて仕方ないです…!! 私たちは全員細々と年金暮らしをしており、余計なお金など一切かけられません。私が助成金が出るまで家の補強工事は待っていたのもそのためです。もし余裕があったなら3.11の直後にきちんとしたところに工事を依頼していたと思います。
アルツハイマーの者が借金を作った場合、一体どうなってしまうのでしょうか? ただでさえ老親と暮らしていることに疲れているのに、借金まで作られてはもう自殺するしかないと考えています。
ご相談ありがとうございます。73歳のお父様がアルツハイマー病を患い、金銭管理に不安を感じているとのこと、心中お察しいたします。過去の虐待経験や、ご家族とのコミュニケーションの難しさも加わり、非常に孤独で心細い状況かと存じます。この状況を打開するために、法的・金銭的な対策、そして心のケアについて、具体的に解説していきます。
1. 現状の把握とリスクの可視化
まず、現状を正確に把握することが重要です。お父様の認知機能がどの程度進行しているのか、客観的な評価が必要です。また、現在、どのような業者に見積もりを依頼しているのか、契約はまだ締結されていないかなど、具体的な状況を整理しましょう。
- 認知機能の評価: 介護保険サービスを利用していないとのことですが、まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、専門家による認知機能の評価を検討しましょう。これにより、お父様の判断能力がどの程度なのかを把握し、今後の対策を立てる上で役立ちます。
- 契約状況の確認: 業者との契約がまだの場合は、契約内容を詳細に確認し、不審な点がないか弁護士などの専門家に相談しましょう。すでに契約が締結されている場合は、契約の有効性や、解約が可能かどうかを検討する必要があります。
- 財産状況の把握: お父様の預貯金や不動産などの財産状況を把握しましょう。これにより、万が一、不当な契約を結んでしまった場合の損失額を推測し、対策を講じることができます。
2. 法的な対策
お父様の判断能力が低下している場合、法的な支援が必要となる場合があります。成年後見制度の利用を検討しましょう。
- 成年後見制度: 成年後見制度は、認知症などにより判断能力が低下した方の財産管理や身上監護を支援する制度です。家庭裁判所に申し立てを行い、成年後見人を選任してもらいます。成年後見人は、お父様の財産を管理し、不当な契約から守ることができます。
- 任意後見制度: お父様の判断能力がまだある程度残っている場合は、任意後見制度も選択肢となります。あらかじめ、ご自身で後見人となる人を決め、公正証書で契約を結んでおくことができます。
- 弁護士への相談: 専門的な知識が必要となるため、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。弁護士は、成年後見制度の手続きや、契約の無効を主張するための交渉など、様々なサポートをしてくれます。
3. 金銭的な対策
借金のリスクを回避するために、金銭的な対策も講じましょう。
- 口座の管理: お父様の預貯金口座を管理し、不必要な出金を防ぎましょう。成年後見制度を利用する場合は、後見人が口座を管理することになります。
- 業者との交渉: 不審な業者との契約を解除するために、弁護士を通じて交渉を行いましょう。また、契約内容に問題がないか、専門家の意見を聞くことも重要です。
- 生活費の見直し: 借金のリスクに備え、ご自身の生活費を見直しましょう。無駄な出費を削減し、万が一の事態に備えておくことが大切です。
4. 家族間のコミュニケーションと協力体制の構築
ご家族とのコミュニケーションを密にし、協力体制を築くことが重要です。特にお母様との関係改善は、今後の介護生活を円滑に進めるために不可欠です。
- 情報共有: お父様の状況や、今後の対策について、ご家族間で情報を共有しましょう。
- 役割分担: 介護や金銭管理について、ご家族で役割分担を決めましょう。
- 専門家との連携: 介護に関する悩みや不安は、一人で抱え込まず、専門家(ケアマネージャー、医師、弁護士など)に相談しましょう。
5. 介護サービスの活用
介護保険サービスを積極的に活用し、ご自身の負担を軽減しましょう。
- ケアマネージャーへの相談: ケアマネージャーは、介護に関する様々な相談に乗ってくれ、適切なサービスを紹介してくれます。
- 訪問介護: 訪問介護サービスを利用することで、お父様の身の回りの世話をサポートしてもらうことができます。
- デイサービス: デイサービスを利用することで、お父様の社会参加を促し、ご自身の休息時間も確保できます。
6. あなた自身の心のケア
ご自身の心の健康を保つことも非常に重要です。長期間にわたる介護は、心身ともに大きな負担となります。一人で抱え込まず、積極的に心のケアを行いましょう。
- 相談窓口の利用: 地域の相談窓口や、精神科医、カウンセラーなどに相談し、心の悩みを聞いてもらいましょう。
- 休息時間の確保: 介護から離れ、自分の時間を確保しましょう。趣味に没頭したり、友人との交流を楽しんだりすることで、ストレスを解消できます。
- サポートグループへの参加: 同じような境遇の人たちと交流できるサポートグループに参加し、情報交換や悩みの共有を行いましょう。
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7. 事例紹介:成年後見制度を利用し、詐欺被害を未然に防いだAさんのケース
Aさんは、80代の父親が認知症を患い、高額なリフォーム契約を結ぼうとしていることに気づきました。父親の判断能力が低下していることを懸念し、成年後見制度を利用することを決意。弁護士に相談し、家庭裁判所に成年後見開始の申し立てを行いました。裁判所の審判により、Aさんが成年後見人に選任され、父親の財産管理を行うことになりました。Aさんは、父親が契約しようとしていたリフォームについて、弁護士に相談し、契約の無効を主張。結果、詐欺被害を未然に防ぐことができました。Aさんは、成年後見制度を利用したことで、父親の財産を守り、安心して介護生活を送ることができています。
8. 専門家からのアドバイス
弁護士のB氏: 「認知症の高齢者が不当な契約を結んでしまうケースは少なくありません。成年後見制度は、このような被害から高齢者を守るための有効な手段です。早めに専門家に相談し、適切な手続きを進めることが重要です。」
ケアマネージャーのC氏: 「介護保険サービスを積極的に活用し、ご家族の負担を軽減することが大切です。ケアマネージャーは、介護に関する様々な相談に乗ってくれ、適切なサービスを紹介してくれます。一人で抱え込まず、専門家を頼ってください。」
9. まとめ:未来への希望を捨てないために
今回のケースでは、認知症のお父様の金銭管理の問題と、それによって生じるご自身の不安について解説しました。成年後見制度の利用、専門家への相談、介護サービスの活用など、様々な対策を講じることで、借金のリスクを回避し、安心して介護生活を送ることが可能です。そして、何よりも大切なのは、ご自身の心のケアです。辛い状況ではありますが、決して一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながら、未来への希望を捨てずに、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
この記事が、少しでもあなたの不安を和らげ、前向きな一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
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