介護職の悩み：始業前申し送り問題と改善策｜残業代と働き方改革

始業時間前の申し送りについて 現在介護職をしております 申し送りが始業時間前にあります 1人体制で交代時間にかぶる時間がないのが原因です 遅番と夜勤の交代など 夜勤入りが20分前〜30分前などに出勤し、申し送り、二名介助の業務を行っています 遅番は定時に帰れますが、夜勤入りは前残業です 早番も同じです。早番が20分前〜30分前に出勤するのでその時は明けは定時で帰れます 特に決められたことではありませんが 先輩がみなそうしているのでそうしています もちろん管理者もしっています 誰もこの事についておかしいとも言いません。 上司に掛け合おうと思っています 改善点やアドバイスいただきたいです 乱文にて申し訳ありません。

この記事では、介護職で働くあなたが抱える「始業時間前の申し送り」という問題について、具体的な改善策と、上司への交渉方法を解説します。一人体制での勤務による時間的な制約、そして、それが習慣化している職場環境の中で、どのように働き方改革を進めていくべきか、具体的なステップを踏まえてご説明します。残業代の問題や、あなたのメンタルヘルスにも配慮しながら、より良い職場環境を実現するための方法を探っていきましょう。

1. 現在の状況の整理と問題点の明確化

まず、あなたの現状を整理してみましょう。あなたは介護職として、一人体制で勤務しているため、申し送りが始業時間前に開始されているとのこと。遅番・夜勤・早番、いずれのシフトでも、20～30分程度の始業前出勤が当たり前になっているようです。これは、事実上の残業であり、労働基準法に抵触する可能性があります。さらに、誰もこの状況を問題視していないという点も、深刻な問題です。先輩職員や管理者も黙認している状況は、組織全体の問題意識の低さを示唆しています。

問題点は以下の通りに整理できます。

• 違法な残業：始業時間前の業務は、残業として認められ、適切な残業代が支払われるべきです。
• 安全性の問題：一人体制での勤務に、申し送り時間を含めた時間的余裕がないことは、安全面でのリスクを高めます。万が一の事故発生時の対応が困難になる可能性があります。
• 労働環境の悪化：長時間労働や、残業代未払いは、労働者のモチベーション低下や、メンタルヘルスの悪化につながります。
• 組織風土の問題：誰も問題視しない状況は、組織風土の改善が必要であることを示しています。

2. 上司への交渉：効果的な伝え方と具体的な提案

上司への交渉は、感情的にならず、冷静かつ論理的に行うことが重要です。感情的な訴えは、相手を反発させる可能性があります。まずは、現状の問題点を客観的に説明し、改善を求めることが大切です。

具体的な交渉ステップは以下の通りです。

1. 事実の提示：「現在、始業時間前に20～30分程度の申し送りを行っており、事実上の残業となっています。」と、具体的な時間や状況を明確に伝えましょう。
2. 問題点の指摘：「一人体制での勤務のため、申し送り時間を確保できず、安全面でのリスクも高まっています。また、残業代の未払いも労働基準法違反です。」と、問題点を簡潔に指摘します。
3. 具体的な解決策の提案：「申し送り時間を勤務時間内に確保するため、人員配置の見直しや、申し送り方法の改善（例えば、記録システムの導入など）を検討してはいかがでしょうか。」と、具体的な解決策を提案します。具体的な改善案を提示することで、上司も対応しやすくなります。
4. 改善状況の確認：交渉後、改善状況の確認を定期的に行いましょう。改善が見られない場合は、再度交渉する必要があるかもしれません。

提案例：

• 申し送り時間を短縮するためのフォーマット作成
• 記録システムの導入による効率化
• 人員配置の変更による交代時間の確保
• 申し送り内容の精査による不要な情報の削減

3. 労働基準監督署への相談

上司との交渉がうまくいかない場合、労働基準監督署への相談も検討しましょう。労働基準監督署は、労働者の権利を守るための機関であり、残業代の未払いなどの問題について、適切な指導や助言を行ってくれます。相談は匿名で行うことも可能です。

4. メンタルヘルスのケア

長時間労働や、職場環境の問題は、あなたのメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。ストレスを感じている場合は、一人で抱え込まず、同僚や上司、または専門機関に相談しましょう。会社の産業医や、地域の相談窓口などを活用することも有効です。早期に相談することで、適切なサポートを受けることができます。

5. 成功事例：他の介護施設での取り組み

他の介護施設では、申し送り時間の短縮や、記録システムの導入、人員配置の改善などによって、始業時間前の申し送りを解消しています。これらの事例を参考に、あなたの職場でも改善策を検討してみましょう。例えば、ICTツールを活用した申し送りシステムの導入は、時間短縮と記録の正確性の向上に繋がります。また、チーム全体で申し送り内容を見直し、本当に必要な情報だけを共有する体制を作ることも有効です。

6. まとめ

始業時間前の申し送りは、違法な残業であり、あなたの健康と権利を侵害する可能性があります。まずは、上司に現状を伝え、具体的な改善策を提案しましょう。それでも改善が見られない場合は、労働基準監督署への相談も検討してください。一人で抱え込まず、同僚や上司、専門機関に相談することも大切です。あなたの働きやすい職場環境の実現に向けて、積極的に行動を起こしましょう。