90歳のおばあ様の物忘れ…介護と仕事の両立を乗り越えるためのチェックリスト

この記事では、90歳になるおばあ様の物忘れが認知症の始まりなのかどうか不安に感じているあなたへ、介護と仕事の両立を支援するための具体的な情報を提供します。物忘れの原因を理解し、適切な対応策を講じることで、おばあ様とあなたの生活の質を向上させることを目指します。また、介護と仕事の両立を成功させるためのチェックリストを用いて、現状の課題を整理し、具体的な対策を立てる方法を解説します。

私にはまもなく90才を迎える祖母がいます。結婚して10年も立たないうちに旦那(祖父)が他界してしまい、子供2人を女手ひとつで育て、私達孫の面倒も、従兄弟の兄弟含め4人を共働きの両親に代わり、育てて来たパワフルな祖母です。リウマチを持ってからも、腰は曲がることはなく、現に今も、家事をしてくれています。しかし、今年に入ってから、物忘れが激しくなりました。母は出張だからご飯はいらない、父は今日は仕事、私は部活がないから早く帰ってくる…などなど。その日朝に伝えたはずのことを忘れていたりします。1番酷かったのは今日で、私が昨日から、明日のお昼過ぎに映画見に行くね、と3回ほど言って、朝にも言ったはずなのに、今日はどこか出かけるの？と、尋ねてくるのです。今までとは比べ物にならないくらい、心配になりました。単にちゃんと聞いてなかっただけならいいのですが…。今日から母が1週間、家を開けます。夕飯の支度もまとめてしてあるのですが、夕飯なに作ればいいの？となるだろうと思います。冷蔵庫に、今日はこれ！と私が書いておこうとは思いますが…。これは、認知症の始まりに繋がるのでしょうか。物忘れだけで判断するのはあまり良くないと聞いたこともあり、どうしたらいいのかわからなくて、投稿していただきます。

物忘れの原因を理解する

おばあ様の物忘れについて心配されているのですね。加齢に伴う物忘れと認知症の初期症状を見分けることは難しいですが、いくつかのポイントを理解することで、適切な対応を取ることができます。物忘れの原因は多岐にわたるため、まずはその可能性について見ていきましょう。

1. 加齢による物忘れ

年齢を重ねると、脳の機能が徐々に低下し、物忘れが起こりやすくなります。これは生理的な現象であり、日常生活に大きな支障をきたさないことが多いです。例えば、人の名前を思い出せない、置き場所を忘れてしまう、といったことが挙げられます。

2. 認知症の初期症状

認知症は、脳の病気によって記憶力や判断力、思考力などが低下する状態を指します。初期症状としては、最近の出来事を忘れやすい、同じことを何度も言う、物事の理解に時間がかかる、といったことが見られます。今回のケースのように、何度も伝えたことを忘れてしまう場合は、注意が必要です。

3. その他の原因

物忘れの原因は、認知症だけではありません。うつ病や不安障害、睡眠不足、薬の副作用なども物忘れを引き起こす可能性があります。また、脳血管疾患や甲状腺機能低下症なども、物忘れの原因となることがあります。

認知症の可能性を判断するためのチェックリスト

おばあ様の物忘れが認知症の初期症状であるかどうかを判断するために、以下のチェックリストを活用してください。このチェックリストは、あくまでも目安であり、専門的な診断に代わるものではありません。気になる点があれば、専門医に相談することをお勧めします。

• 記憶力
  • 最近の出来事を思い出せないことが増えた
  • 同じことを何度も言ったり、質問したりする
  • 約束や予定を忘れる
• 判断力
  • 金銭管理ができなくなった
  • 以前はできていた料理や家事ができなくなった
  • 物事の判断に時間がかかるようになった
• 見当識
  • 時間や場所、人がわからなくなる
  • 道に迷うことが増えた
• 言語能力
  • 言葉が出てこない、または言い間違えることが増えた
  • 話の内容が理解しにくくなった
• 注意・集中力
  • 集中力が続かない
  • 物事に気が散りやすい
• 行動・性格の変化
  • 怒りっぽくなった、または落ち込みやすくなった
  • 以前はしなかった行動をするようになった
  • 疑い深くなった

上記のチェックリストで、複数の項目に当てはまる場合は、専門医への相談を検討しましょう。早期に適切な診断と治療を受けることで、症状の進行を遅らせることが可能です。

介護と仕事の両立を成功させるためのチェックリスト

介護と仕事の両立は、多くの人にとって大きな課題です。以下のチェックリストを活用して、現状の課題を整理し、具体的な対策を立てましょう。

• 現在の状況
  • おばあ様の介護に必要な時間はどのくらいですか？
  • あなたの仕事の勤務時間は？
  • 周囲のサポート体制（家族、親族、友人、地域サービスなど）は？
• 仕事への影響
  • 介護のために、仕事に遅刻や早退、欠勤はありますか？
  • 仕事のパフォーマンスに影響はありますか？
  • 上司や同僚に介護の状況を伝えていますか？
• 経済的な状況
  • 介護費用はどのくらいかかっていますか？
  • 介護保険サービスを利用していますか？
  • 仕事と介護の両立による収入への影響は？
• 心身の健康
  • 睡眠不足や疲労を感じることが多いですか？
  • ストレスを感じていますか？
  • 自分の時間を確保できていますか？
• 今後の計画
  • 今後、介護の状況はどのように変化すると思いますか？
  • 仕事と介護の両立について、どのような目標を持っていますか？
  • どのようなサポートが必要ですか？

このチェックリストの結果をもとに、具体的な対策を立てていきましょう。

具体的な対策

介護と仕事の両立を成功させるためには、以下の対策を講じることが重要です。

1. 介護保険サービスの活用

介護保険サービスを利用することで、専門的な介護サービスを受けることができます。これにより、あなたの負担を軽減し、おばあ様の生活の質を向上させることができます。

• 訪問介護（ホームヘルプサービス）: 介護ヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの介護を行います。
• 通所介護（デイサービス）: 日中に介護施設に通い、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けます。
• 短期入所生活介護（ショートステイ）: 短期間、介護施設に入所し、介護サービスを受けます。
• 認知症対応型共同生活介護（グループホーム）: 認知症の方が少人数で共同生活を送る施設です。

2. 家族や親族との連携

家族や親族と協力し、介護の分担や情報共有を行うことが重要です。

• 役割分担: 誰がどの介護を担当するかを明確にします。
• 情報共有: 介護の状況や変化を共有し、連携を密にします。
• 定期的な話し合い: 定期的に集まり、介護に関する問題点や改善策を話し合います。

3. 職場の理解と協力

上司や同僚に介護の状況を伝え、理解と協力を得ることで、仕事と介護の両立がしやすくなります。

• 相談: 上司に介護の状況を相談し、勤務時間や休暇の調整について話し合います。
• 情報共有: 同僚に介護の状況を伝え、協力できることがあればお願いしましょう。
• 制度の活用: 育児・介護休業法に基づく制度（介護休暇、介護休業など）を活用します。

4. 地域のサポート体制の活用

地域には、介護に関する様々なサポート体制があります。積極的に活用しましょう。

• 地域包括支援センター: 介護に関する相談や情報提供、関係機関との連携を行います。
• NPO法人やボランティア団体: 介護に関する様々なサポートを提供しています。
• 介護教室やセミナー: 介護に関する知識や技術を学ぶことができます。

5. 自分の心身の健康管理

介護と仕事の両立は、心身ともに負担が大きくなります。自分の健康を維持するために、以下のことに取り組みましょう。

• 休息: 十分な睡眠を取り、疲労を回復させましょう。
• ストレス解消: 趣味やリラックスできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。
• 健康的な食生活: バランスの取れた食事を心がけましょう。
• 運動: 適度な運動を行い、心身の健康を維持しましょう。

専門家への相談

物忘れや認知症に関する不安や悩みは、一人で抱え込まずに専門家に相談しましょう。

• かかりつけ医: まずはかかりつけ医に相談し、専門医への紹介を受けましょう。
• 精神科医や神経内科医: 認知症の診断や治療を行います。
• ケアマネジャー: 介護保険サービスの利用に関する相談や手続きをサポートします。
• 社会福祉士: 介護に関する様々な相談に対応します。

まとめ

90歳のおばあ様の物忘れについて、心配されていることと思います。物忘れの原因を理解し、早期に適切な対応を取ることが重要です。チェックリストを活用して、現状を把握し、具体的な対策を立てましょう。介護と仕事の両立は大変ですが、周囲のサポートや専門家の力を借りながら、おばあ様とあなたの生活の質を向上させていきましょう。

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