認知症の母との生活とキャリアの両立:仕事と介護のバランスをどう取る?
認知症の母との生活とキャリアの両立:仕事と介護のバランスをどう取る?
以下は、認知症の母親の介護と、自身のキャリアとの両立について悩んでいる方からのご相談です。
2、3年前より認知症を疑い始め、その時は念のため病院を受診しては軽くとすすめましたが、本人は断固拒否。仲の良い知人から電話で母の様子がおかしい、認知症ではないかと電話があり、娘の私が言っても本気にしないのでむしろ赤の他人から言ってもらった方がいいのでは?という事でお願いしましたが、かえって憤慨してしまいました。1週間後位に悪かったと言われましたが、それでも自分は認知症なんかになるはずがないと言い張る始末。認知症だったら働くなんてできないとかなんとか言い訳して。
現在62歳、1ヶ月前に突然眩暈で立てなくなり周りから病院を受診してはとすすめられCTスキャンを取りました。異常はとくになく、ただ周りの友人がこの2年で認知症のような症状が進行していたのでこっそりそれを先生に伝えてくれたようです。紹介状を書くので詳しく検査をしてもらった方がいいと言われました。
にもかかわらず、本人は癌なのかしら?とか微塵も認知症だなんて疑わず…私が認知症を疑われてるんだと言っても、頭に何かできているのかとか脳梗塞だったりしたらとか、現実をまるで受け止めようとしません。紹介された病院が認知症関係の病院だと知ると、先生を変人呼ばわり。呆れました。
そんなこんなで検査をして、やっぱり診断結果はアルツハイマー型認知症。まだ軽度とのことで、仕事も職場に話して理解あるなら続けても良いとのことでした。ただ、車は乗らないということになりました。
前置きがとても長くて申し訳ないのですが、今後どうしたら私や本人にとっていいんだろうと迷っています。
母は独り暮らし。私は結婚して旦那の実家のとなりに住んでます。夫の実家には離婚して戻ってきた義妹が いるため、夫の両親に何かあっても義妹やその子どもが協力してくれます。母のことを話したらこっちに連れてきて一緒に住んであげればと言ってくださってます。
しかし、母は生まれ育った町に、友人も周りに多く仕事も上司の好意で続けることが出来てます。
介護の申請も先日出して、独り暮らしを続けられるようにサポートしていく方向で話を進めました。
しかし、病院で認知症の診断を受けてから明らかに母の症状が進行しました。何をするにも曖昧なのか電話がきます。認知症なので少し前に言ったことも忘れていたり、勘違いしていたり。加えて自分が認知症という事実に大変ショックを受けたようで、今までの自信もやる気も低下。
耳鳴りで病院を受診するにもまず担当の先生に確認しないといけないのかとか、訳のわからないことで電話をしてくるようになりました。
病気のせいだとは思いつつも、こうした母の言動に苛立ちが隠せません。今日も電話が来たのですがイライラが電話で伝わったのか、機嫌悪いのね~とかボソボソつぶやいて切られました。
可哀想だとは思いつつも、慣れ親しんだ家や地域、友人とお別れして私たちの所へ来るより、先生や周りの友人や夫はまだ1人で住めるし、仕事も出来るなら今の環境でサポートする方がいいと言います。
ただ、サポートも本人は要らないと言うし、認知症の方や高齢者向けの集まりのイベントにも行きたがりません。
とにかく母は私に頼っているので、私が負担なんです。家のことや子どものこともあるし、仕事も朝9時から夜の9時まで週5日働いてます。正直呼び出されて仕事を抜けたり休んだり早退したりとそれも困りますし、往復だけで2時間なので疲れます。
何をするわけでもない、ただ病院に付き添って数時間待って…でも夕方家に帰るとやる気が無くなります。唯一仕事をしてるときが楽しいですけど、母が一緒に住みたいようなことを言ったり、周りの友人にもできるだけ週に数回とか顔を出してあげることがお母さんの病気の進行を和らげることになるとか言われ、それもどうしたものかと考えてます。
一緒に暮らしたいならそれならそれで良いんですけど、周りが病気が進むみたいな脅しを言うし、かといって休みの度に母のところへ通うのも辛いです。
みなさんならどうしますか?認知症の人にとって、仕事を辞めて知らない土地に来たりするのは病気の進行を早めるだけになるんでしょうか?
母は孫を可愛がってよく会いたいと言っているので、どちらかの家にお泊まりを週に1,2回とかすればとも思いましたが、私が休みが不定期ですし母も仕事を継続しているのでなかなか都合が合いません。
何か良い方法ありますか?
長々とすみませんでした。
この度は、お母様の認知症と、ご自身の仕事との両立について、大変な状況の中、ご相談いただきありがとうございます。お母様の介護と、ご自身の仕事、そしてご家族のことと、本当に多くのことを抱え、心身ともに疲労が蓄積されていることと思います。この問題は、多くの人が直面する可能性のあるものであり、あなただけが抱えている悩みではありません。この記事では、あなたの状況を深く理解し、具体的な解決策を提示することで、少しでもあなたの負担を軽減し、より良い方向へ進むためのお手伝いをしたいと考えています。
1. 現状の整理と問題点の明確化
まず、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。あなたの置かれている状況は、以下の点が主な問題点として挙げられます。
- お母様の認知症の進行:診断後の症状の悪化、現実の受け入れの困難さ。
- 介護と仕事の両立の難しさ:仕事の拘束時間、呼び出し、通院の付き添いによる時間的・精神的負担。
- 生活環境の選択:実家での同居、現在の自宅でのサポート、どちらを選ぶかの葛藤。
- 本人の意向とのずれ:本人の自立への強い希望と、介護が必要な状況とのギャップ。
- 周囲からのアドバイス:様々な意見があり、判断に迷う状況。
これらの問題点を踏まえ、一つ一つ丁寧に解決策を検討していくことが重要です。
2. 認知症の理解と対応の基本
認知症の方への対応は、病状の進行度合いや個々の性格によって異なりますが、基本的な考え方があります。まずは、認知症について正しく理解し、適切な対応を心がけましょう。
2-1. 認知症の理解
認知症は、脳の病気によって認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態です。主な症状には、記憶障害、見当識障害、理解力・判断力の低下、感情の不安定さなどがあります。アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多いタイプであり、徐々に症状が進行します。
認知症の方の言動は、本人の意思ではなく、病気によるものと理解することが重要です。感情的にならず、落ち着いて対応することで、本人との関係を良好に保つことができます。
2-2. コミュニケーションのコツ
認知症の方とのコミュニケーションは、以下の点を意識しましょう。
- ゆっくりと話す:話すスピードを遅くし、分かりやすい言葉で話しかけましょう。
- 具体的に伝える:抽象的な表現は避け、具体的な指示や説明を心がけましょう。
- 肯定的な言葉を使う:否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉で励ますようにしましょう。
- 落ち着いた態度で接する:焦らず、穏やかな表情で接することで、安心感を与えましょう。
- 相手のペースに合わせる:急かしたり、せかしたりせず、相手のペースに合わせて話しましょう。
これらのコミュニケーションのコツを実践することで、お母様との信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
3. 仕事と介護の両立を成功させるための具体的な対策
仕事と介護の両立は、困難を伴いますが、適切な対策を講じることで、両立を実現することができます。ここでは、具体的な対策をいくつかご紹介します。
3-1. 職場の理解と協力体制の構築
まずは、職場に介護の状況を伝え、理解と協力を得ることから始めましょう。上司や同僚に、お母様の病状や、介護のために必要な時間などを説明し、理解を求めます。具体的に、以下のようなことを伝えてみましょう。
- 介護の状況:お母様の病状、通院の頻度、緊急時の対応など。
- 必要な時間:通院の付き添い、連絡対応、急な呼び出しなど、介護のために必要な時間。
- 希望する働き方:時短勤務、在宅勤務、休暇の取得など、希望する働き方。
職場によっては、介護休業制度や、勤務時間の調整、在宅勤務制度など、介護と仕事を両立するための制度が設けられています。これらの制度を利用することで、仕事の負担を軽減することができます。
また、同僚との連携も重要です。困ったときには、同僚に相談したり、助けを求めたりすることで、孤立感を解消し、負担を分担することができます。
3-2. 介護サービスの活用
介護サービスを積極的に活用することで、介護の負担を軽減することができます。利用できる介護サービスには、以下のようなものがあります。
- 訪問介護:ヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介護を行います。
- デイサービス:日中に、食事、入浴、レクリエーションなどのサービスを提供します。
- ショートステイ:短期間、施設に入所し、介護サービスを受けます。
- 訪問看護:看護師が自宅を訪問し、健康管理や医療処置を行います。
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム):認知症の方が少人数で共同生活を送る施設です。
これらの介護サービスを組み合わせることで、お母様の状態に合わせた適切な介護を提供し、ご自身の負担を軽減することができます。介護保険の申請を行い、利用できるサービスを確認しましょう。
3-3. 家族との連携
家族との連携も、仕事と介護の両立を成功させるために不可欠です。ご自身の状況を家族に伝え、協力体制を築きましょう。具体的には、以下のようなことを話し合いましょう。
- 役割分担:介護の役割を分担し、負担を軽減します。
- 情報共有:お母様の状況や、介護に関する情報を共有します。
- 定期的な話し合い:定期的に集まり、介護の進捗状況や、今後の対応について話し合います。
特に、夫の実家との関係は重要です。夫の両親や義妹に、お母様の状況を伝え、協力を仰ぎましょう。同居や、週末の訪問など、具体的なサポートを検討することもできます。
3-4. 専門家への相談
介護に関する悩みや不安は、一人で抱え込まず、専門家に相談しましょう。専門家は、あなたの状況に合わせて、具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。相談できる専門家には、以下のような人たちがいます。
- ケアマネジャー:介護保険の申請手続きや、介護サービスの利用に関する相談に乗ってくれます。
- 医師:お母様の病状や、治療に関する相談に乗ってくれます。
- 社会福祉士:介護保険制度や、福祉サービスに関する相談に乗ってくれます。
- 弁護士:成年後見制度や、財産管理に関する相談に乗ってくれます。
- 精神科医やカウンセラー:ご自身の精神的な負担や、ストレスに関する相談に乗ってくれます。
これらの専門家に相談することで、適切なアドバイスを受け、問題解決の糸口を見つけることができます。
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4. 生活環境の選択:同居 vs. 現状維持
お母様の生活環境をどうするかは、非常に重要な問題です。同居と、現在の自宅での生活を継続することには、それぞれメリットとデメリットがあります。それぞれの選択肢について、詳しく見ていきましょう。
4-1. 同居のメリットとデメリット
メリット
- 介護の負担軽減:常にそばにいることで、介護の負担を軽減できます。
- 安心感の向上:お母様も、あなたも、お互いに安心感を得られます。
- 医療機関へのアクセス:緊急時や通院の際に、すぐにサポートできます。
- 経済的負担の軽減:介護サービスの利用料を減らすことができます。
- 家族の絆の強化:家族が一緒に過ごす時間が増え、絆が深まります。
デメリット
- 生活環境の変化:お母様にとって、慣れない環境での生活は、ストレスになる可能性があります。
- プライバシーの喪失:お互いのプライバシーが侵害される可能性があります。
- 家族間の摩擦:介護に関する考え方の違いや、役割分担の不公平感などから、家族間の摩擦が生じる可能性があります。
- 仕事への影響:介護に時間を取られ、仕事に集中できなくなる可能性があります。
- 物理的な負担:介護スペースの確保、生活用品の準備など、物理的な負担が生じます。
4-2. 現状維持のメリットとデメリット
メリット
- 慣れ親しんだ環境:お母様にとって、慣れ親しんだ環境で生活できることは、安心感につながります。
- 自立心の維持:自立した生活を送ることで、自立心を維持することができます。
- 仕事への影響の軽減:介護に時間を取られることなく、仕事に集中できます。
- 経済的負担の軽減:同居に必要な費用を抑えることができます。
- 自由な時間の確保:自分の時間を確保しやすくなります。
デメリット
- 介護の負担:介護の負担が、あなたに集中する可能性があります。
- 孤独感:お母様が孤独を感じる可能性があります。
- 緊急時の対応:緊急時に、すぐに駆けつけられない可能性があります。
- 症状の悪化:適切な介護を受けられない場合、症状が悪化する可能性があります。
- 精神的負担:遠距離介護による精神的負担が生じる可能性があります。
4-3. 選択のポイント
同居と現状維持のどちらを選ぶかは、お母様の病状、ご自身の状況、家族の協力体制などを総合的に考慮して決定する必要があります。以下の点を参考に、最適な選択肢を見つけましょう。
- お母様の意向:お母様の意向を尊重し、本人が望む生活環境を選択しましょう。
- 病状の進行度合い:病状の進行度合いに合わせて、必要な介護のレベルを考慮しましょう。
- 介護サービスの利用状況:利用できる介護サービスを最大限に活用し、負担を軽減しましょう。
- 家族の協力体制:家族の協力を得ながら、無理のない範囲で介護を行いましょう。
- ご自身の心身の状態:ご自身の心身の状態を考慮し、無理のない範囲で介護を行いましょう。
どちらの選択肢を選ぶにしても、お母様とよく話し合い、お互いに納得した上で決定することが重要です。また、状況は変化する可能性があるため、定期的に見直しを行い、柔軟に対応することが大切です。
5. 仕事を続けることの重要性と、キャリアへの影響
お母様の介護をしながら、仕事を続けることは、あなたにとって大きな意味があります。仕事は、経済的な安定をもたらすだけでなく、あなたの自己肯定感を高め、社会とのつながりを維持する上で重要な役割を果たします。
5-1. 仕事を続けることのメリット
- 経済的な安定:安定した収入を確保し、生活の基盤を築くことができます。
- 自己肯定感の向上:仕事を通して、自分の能力を発揮し、達成感を得ることができます。
- 社会とのつながり:職場での人間関係や、社会との関わりを維持することができます。
- 心身の健康維持:適度な緊張感や、目標を持つことで、心身の健康を維持することができます。
- キャリアアップの機会:スキルアップや、キャリアアップの機会を得ることができます。
5-2. キャリアへの影響と対策
介護と仕事を両立することは、キャリアに影響を与える可能性があります。例えば、残業や出張が難しくなる、キャリアアップの機会が減る、といったことが考えられます。しかし、適切な対策を講じることで、キャリアへの影響を最小限に抑え、キャリアアップを目指すことも可能です。
- キャリアプランの見直し:介護の状況に合わせて、キャリアプランを見直しましょう。
- スキルアップ:現在の仕事に必要なスキルを磨き、専門性を高めましょう。
- 資格取得:キャリアアップに役立つ資格を取得しましょう。
- 情報収集:業界の動向や、キャリアに関する情報を収集しましょう。
- 人脈形成:同僚や、業界関係者との人脈を広げましょう。
- 転職:介護と両立しやすい職場への転職を検討しましょう。
介護と仕事を両立しながら、キャリアアップを目指すことは、決して不可能ではありません。自分の目標に向かって、積極的に行動することが重要です。
6. 精神的な負担への対処法
介護と仕事を両立することは、精神的な負担が大きくなる可能性があります。イライラしたり、落ち込んだり、無気力になったりすることもあるでしょう。精神的な負担を軽減するために、以下のことを試してみましょう。
6-1. ストレス管理
- 休息:十分な睡眠を取り、心身を休ませましょう。
- 気分転換:趣味や、好きなことに時間を使い、気分転換を図りましょう。
- 運動:適度な運動をすることで、ストレスを解消しましょう。
- 瞑想:瞑想や、深呼吸をすることで、心を落ち着かせましょう。
- アロマテラピー:アロマオイルの香りなどで、リラックスしましょう。
6-2. 感情のコントロール
- 感情を表現する:自分の感情を言葉で表現し、溜め込まないようにしましょう。
- 日記をつける:日記に、自分の気持ちや、出来事を書き出すことで、感情を整理しましょう。
- 専門家への相談:精神科医や、カウンセラーに相談し、専門的なアドバイスを受けましょう。
- サポートグループへの参加:同じような境遇の人たちと交流し、悩みや不安を共有しましょう。
6-3. ポジティブな思考
- 感謝の気持ちを持つ:周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、感謝の言葉を伝えましょう。
- 自分の良いところを見つける:自分の長所や、得意なことを認識し、自己肯定感を高めましょう。
- 目標を持つ:小さな目標を設定し、達成感を味わいましょう。
- 楽観的に考える:物事をポジティブに捉え、前向きな気持ちで過ごしましょう。
精神的な負担は、一人で抱え込まず、積極的に対処することが大切です。必要に応じて、専門家のサポートを受けながら、心身の健康を保ちましょう。
7. まとめ:あなたと、お母様にとって最善の選択を
お母様の認知症と、ご自身の仕事との両立は、非常に困難な問題です。しかし、適切な対策を講じることで、より良い方向へ進むことができます。今回の記事でご紹介した内容を参考に、お母様と、あなたにとって最善の選択をしてください。
最後に、あなたが一人で悩まず、周りの人に相談し、助けを求めることを願っています。あなたの努力が、必ず実を結ぶことを信じています。
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