介護の現場での葛藤:個性的な介護は「虐待」なのか?同僚との対立を乗り越え、利用者さんの笑顔を守るために
介護の現場での葛藤:個性的な介護は「虐待」なのか?同僚との対立を乗り越え、利用者さんの笑顔を守るために
この記事では、介護の現場で働くあなたが直面している、倫理観とプロ意識の間での葛藤に焦点を当てます。利用者さんのために創意工夫を凝らした介護を提供することと、同僚からの批判や「虐待」というレッテルを貼られることへの恐れ。この二つの間で揺れ動くあなたの心情を理解し、具体的な解決策と、より良い介護を提供するためのヒントを提示します。
私は介護の仕事をしています。
働きだして2年でようやく仕事にも慣れ、職場の人や仕事にも慣れはじめてきたのですが、最近、少し職場の人とトラブルがあったので、質問をさせていただきます。
私は働きだした当初は、あまり利用者さんと声をかけたり話したりすることもありませんでした。しかし、介護は慣れていくと会話もたくさんするようになり、利用者さんと親しみやすい関係になります。私も徐々に親しみをもって接するようになりました。
そんなある日、私はどんなに上手な親しみやすい介護をしても通用しない人がでてきまして、食事介助をしてもうがいをし、吐き出し、そして、顔を真っ赤にして、怒りだしたり、手でお茶碗をどかしたり、投げたりする人が現れたんです。私の今までの介護が通用しないと思いました。また、そういうことをされるとまじめにやってるぶん、人間ですから腹がたち、手を押さえて介護をしたりもしました。このままだと介護じゃなく虐待につながると思い、何日も考えてました。
私はこの利用者さんは日頃、ベッドでしか誰ともしゃべれないから御飯を食べる時、どうしてもじゃれあいたいと思うし、歯ぎしりもしたくなるんだと思いました。それから今までの自分をもっと壊し、その人にはもっと喜んでもらう介護をしたらいいんだと思い、
私は普段絶対しない介護をしたんです。それは笑ってもらう介護です。眼鏡を反対にしてかけたり、動物の鳴き真似をしたり、食べているものがものすごくおいしいように感じるために嘘をついたり、ほんとはいけないことだと思いました。けど、すぐに結果が出たんです。それは笑ってくれてしかもその人が食べてくれるんです。私はいけないことだと思いましたが、こんなに喜んでもらえるならこの介護は間違いじゃないと思い、その人にそういう喜んでもらうなら良いと思った介護をしたんです。
すると、ある日、その介護をしていたとき、
ある職員さんが、
「おまえなにやってんの、きしょい、そんな介護なんか誰もしてないでしょ、この人の利用者さんの子供さんがみたらどう思うかわかってんの?」といわれたんです。
私はこの人の介護のために何度も模索した結果、こういう介護をしたのに、少ししか働いていない人に言われたくないと思い、ケアマネの人にも相談しました。すると、悪い介護だと思わない、私たちもたまにそういう介護をしてるし、その人が大変なのを知っているからと言いました。実際に他の職員さんも、そういう介護を試みてしてるんです。私も決して間違いじゃないと思いました。確かに私の介護は少し度が過ぎてるかもしれません。けど、そういった介護も必要だと他の職員さんもわかってくれています。みなさんはこういう介護をみて虐待だと思いますか?それともたまには必要だと思いますか?できれば介護にたくさん関わってきたひとに聞きたいです。
長くなりましたが、みなさんの回答を
お待ちしております。否定は別に構わないです。私も人からみられて悪い介護だというのはわかってるんです。けど、そういう介護もこれから絶対に必要でと信じています。
どうかアドバイスお願いします。
きしょいと言われてその介護をしなくなるのは今後、私自身、介護の仕事をやめるべきだと感じなければいけないと思ってます。
あなたの葛藤:利用者の笑顔と、同僚からの批判
介護の仕事は、心身ともに大変な仕事です。その中で、あなたは利用者さんのために、試行錯誤を重ね、独自の介護方法を編み出しました。しかし、その方法が同僚から理解されず、批判を受けるという状況は、非常に辛いものです。特に、「虐待」という言葉が頭をよぎるような状況は、あなたを深く悩ませていることでしょう。
あなたの抱える問題は、大きく分けて二つあります。
- 倫理観とプロ意識の葛藤: 利用者さんの笑顔のために、従来の介護の枠を超えた方法を模索することへの迷いと、その方法が本当に正しいのかという自問自答。
- 人間関係の悩み: 同僚からの批判や理解不足、そして「虐待」という疑念を抱かれることへの不安。
これらの問題に対し、具体的な解決策と、より良い介護を提供するためのヒントを提示していきます。
1. あなたの介護は「虐待」なのか?:客観的な視点と法的根拠
まず、あなたの行っている介護が「虐待」に該当するのかどうかを、客観的に判断する必要があります。介護における虐待は、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト、経済的虐待の5つに分類されます。
あなたが提供している介護は、利用者さんに笑顔になってもらうためのものであり、身体的な危害を加えているわけではありません。しかし、度が過ぎた言動や、利用者さんの尊厳を傷つけるような行為は、心理的虐待に該当する可能性があります。具体的には、以下のような点が重要になります。
- 利用者さんの意思確認: 利用者さんがあなたの介護を本当に喜んでいるのか、本人の意思を確認することが重要です。表情や反応だけでなく、言葉でのコミュニケーションも試みましょう。
- 記録の重要性: どのような介護を行い、どのような効果があったのかを記録に残すことで、第三者にもあなたの意図を理解してもらいやすくなります。
- 専門家への相談: ケアマネージャーや、必要であれば医師や弁護士などの専門家に相談し、客観的な意見を聞くことも大切です。
介護保険法や関連法規を理解することも重要です。虐待に関する定義や、通報義務など、知っておくべき情報はたくさんあります。地域の介護保険課や、社会福祉協議会などで情報を収集しましょう。
2. 同僚とのコミュニケーション:理解を求めるために
同僚からの批判を乗り越えるためには、コミュニケーションが不可欠です。まずは、なぜあなたの介護方法が理解されないのか、その原因を分析しましょう。
- 情報共有の不足: あなたの介護方法について、同僚に十分に説明していない可能性があります。なぜその方法を選んだのか、どのような効果があったのかを具体的に伝えましょう。
- 価値観の違い: 介護に対する価値観は人それぞれです。あなたの熱意が、同僚には「やりすぎ」と映ることもあります。互いの価値観を尊重し、建設的な対話を目指しましょう。
- 誤解: あなたの介護方法が、誤解されている可能性があります。例えば、「ふざけている」と捉えられているかもしれません。真剣に取り組んでいることを伝え、誤解を解きましょう。
具体的なコミュニケーション方法としては、以下のようなものが考えられます。
- 定期的な情報交換: チーム内で、定期的に情報交換の場を設けましょう。あなたの介護方法について説明し、質疑応答の時間を設けることで、理解を深めることができます。
- 記録の共有: 利用者さんの状態や、あなたの介護方法の効果を記録し、同僚と共有しましょう。客観的なデータを示すことで、説得力が増します。
- ロールプレイング: あなたの介護方法を、ロールプレイングで体験してもらうのも効果的です。実際に体験することで、同僚はあなたの意図を理解しやすくなります。
- 第三者の意見: ケアマネージャーなど、第三者を交えて話し合うのも良いでしょう。客観的な視点からのアドバイスは、対立を和らげる効果があります。
3. 介護の質の向上:さらなるステップへ
あなたの介護の質をさらに向上させるためには、以下の点を意識しましょう。
- 専門知識の習得: 認知症や、利用者の状態に関する専門知識を深めることで、より適切な介護を提供できるようになります。
- 技術の向上: 介護技術に関する研修や、セミナーに参加し、スキルアップを目指しましょう。
- 多職種連携: 医師、看護師、理学療法士など、多職種と連携し、チームとして利用者さんを支える体制を築きましょう。
- 自己研鑽: 常に学び続ける姿勢を持ち、自己研鑽に励みましょう。
また、あなたの介護方法をさらに発展させるために、以下のような工夫も可能です。
- 個別ケアプランの作成: 利用者さん一人ひとりの状態やニーズに合わせた、個別ケアプランを作成しましょう。
- 記録の活用: 介護記録を詳細に記録し、振り返りを行うことで、改善点を見つけ、より良い介護につなげることができます。
- 他者からのフィードバック: 同僚や、上司からのフィードバックを積極的に受け入れ、改善に活かしましょう。
4. メンタルヘルスのケア:自分を大切に
介護の仕事は、精神的な負担が大きいものです。同僚との対立や、利用者さんの状態によっては、強いストレスを感じることもあります。メンタルヘルスのケアも、非常に重要です。
- 休息: 十分な休息を取り、心身ともにリフレッシュしましょう。
- 趣味: 自分の好きなことや、趣味に時間を使い、ストレスを解消しましょう。
- 相談: 悩みや不安を、信頼できる人に相談しましょう。
- 専門家のサポート: 必要であれば、カウンセリングや、精神科医のサポートを受けましょう。
自分を大切にすることは、質の高い介護を提供するためにも不可欠です。心身の健康を保ちながら、長く介護の仕事を続けていきましょう。
5. 介護の仕事への向き合い方:未来への展望
今回の経験を通して、あなたは介護の仕事に対する様々な感情を抱いたことと思います。同僚からの批判、虐待という言葉への恐怖、そして、それでも利用者さんの笑顔を見たいという強い思い。これらの葛藤を乗り越えるためには、自分自身の価値観を明確にし、介護の仕事に対する情熱を再確認することが重要です。
あなたの介護に対する情熱は、利用者さんの笑顔という形で実を結んでいます。その情熱を大切にし、これからも、より良い介護を提供するために努力を続けてください。そして、同僚とのコミュニケーションを通して、あなたの想いを伝え、理解を深めていく努力も怠らないでください。
もし、今の職場でどうしても理解が得られない場合は、転職という選択肢も視野に入れることもできます。あなたの個性的な介護を評価してくれる職場は、必ず存在するはずです。
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まとめ:あなたの介護は、きっと誰かの希望になる
介護の現場で働くあなたは、利用者さんの笑顔のために、日々努力を重ねています。同僚からの批判や、虐待という言葉への恐れを感じながらも、あなたの介護への情熱は消えることはありません。今回の記事が、あなたの抱える悩みに対する解決策を見つけ、より良い介護を提供するための一助となれば幸いです。
あなたの個性的な介護は、きっと誰かの希望になります。自信を持って、これからも介護の仕事を続けてください。
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