サ高住は本当に大変？介護福祉士が直面する現実と、より良い働き方を見つけるヒント

この記事では、介護福祉士としてサ高住（サービス付き高齢者向け住宅）での働き方に戸惑い、将来に不安を感じているあなたに向けて、具体的なアドバイスと解決策を提示します。特に、離職率の高さ、入居者の質の変化、労働環境の課題といった、あなたが抱える悩みに焦点を当て、より良い働き方を見つけるためのヒントを提供します。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)ってこんなに大変な職場でしょうか？、、、戸惑いが隠せません。介護福祉士です。

特別養護老人ホームで正社員として三年間働いたのち、サ高住にパートとして再就職し、現在二年弱になるのですが、離職者が絶えず、開所してから四年目の施設ですが、開所当初からの職員はパートさんが一人のみ。副施設長も私が来てから三人変わっていますし、何より現場の正社員、昼間のパートさん、夜勤パートさんがとにかく次々と辞めていきます。

介護福祉士やヘルパー二級を持っている正社員はいません。看護師はいます。

常に、あちこちに求人を出していてたまに面接に来ますが、無資格でも、年齢が70歳を越えていても雇用します。その為なのか、結局長続きせず、辞めていってしまう人が多いです、、。

特養で働いていた頃も、人手不足ではありましたが、こんな悲惨な状況は、本当に初めてで、とにかく疑問です。

こんな毎日でも、どんどん新しい入居者が入ってきて、入浴も、今までは週二回だったのに、週三回になり、もう、とにかくパンパンです。経営の為なのでしょうが、最近は、サ高住では明らかに無理だろうという利用者ばかりが入居してきて、それも、職員が辞めていく理由になっています。でも、こうなってくると、上の人達は、金儲けの事しか考えていない気がします。

あと、MRSA保菌者や他にも感染症を持った方がいるのに、職員の衣類は自宅で洗濯です。その点もありえないと思っているのですが、珍しい事ではないのでしょうか？、、

私ももう、限界なので辞めようと思っているのですが、サービス付き高齢者向け住宅とは、こんなに大変なところなのでしょうか？

介護の世界に詳しい方、又はサービス付き高齢者向け住宅で働いている方等のご意見が聴けたらとても嬉しいです。よろしくお願いします。

サ高住の現状と、あなたが感じる「大変さ」の背景

ご相談ありがとうございます。介護福祉士として、特養での経験を経てサ高住に転職されたものの、現状の職場の状況に戸惑い、将来に不安を感じているのですね。特に、離職率の高さ、入居者の質の変化、労働環境の課題など、多くの問題を抱え、限界を感じているとのこと。まずは、あなたが直面している状況が、決して珍しいものではないことを理解してください。そして、その背景にある要因を理解することで、今後の対策を立てやすくなります。

1. 離職率の高さ：なぜ人が定着しないのか？

サ高住における離職率の高さは、多くの施設で共通する問題です。その原因は多岐にわたります。

• 労働環境の悪化: 慢性的な人手不足、過重労働、十分な人員配置の不足、そして、それらに起因する精神的・肉体的負担の増加は、離職の大きな要因です。
• 給与や待遇への不満: 介護業界全体で給与水準が低い傾向にあり、特に経験や資格に見合った給与が得られない場合、不満につながりやすいです。また、昇給やキャリアアップの機会が少ないことも、モチベーションの低下を招きます。
• 経営側の姿勢: 利益優先の経営方針、職員の意見が反映されない、コミュニケーション不足なども、不満の原因となります。
• 入居者の質の変化: 医療依存度の高い入居者の増加は、業務の負担を増やし、専門的な知識や技術を必要とします。

2. 入居者の質の変化：対応の難しさ

サ高住の入居者の質の変化も、現場の負担を増大させる要因です。具体的には、

• 医療依存度の高い入居者の増加: 医療処置の増加、急変時の対応など、看護師だけでなく介護職員にも高いスキルが求められます。
• 認知症の入居者の増加: 認知症ケアの専門知識や対応スキルが必要となり、精神的な負担も大きくなります。
• 入居者の多様化: 様々な疾患や状態の入居者に対応するため、個別のケアプランの作成や、臨機応変な対応が求められます。

3. 労働環境の課題：感染症対策と安全管理

感染症対策の不備や、安全管理の甘さも、大きな問題です。特に、

• 感染症対策の不備: MRSAなどの感染症に対する対策が不十分な場合、職員の健康リスクが高まります。
• 安全管理の甘さ: 転倒事故や、入居者の急変など、リスク管理が徹底されていない場合、事故のリスクが高まります。
• 自宅での洗濯: 感染症のリスクがある衣類を自宅で洗濯することは、感染拡大のリスクを高める行為であり、早急な改善が必要です。

あなたが「辞めたい」と感じる理由を深掘りする

あなたが「もう限界だ」と感じ、辞めたいと考えている理由は、これらの複合的な要因が重なり合っているからです。具体的に、あなたの状況を整理してみましょう。

• 精神的・肉体的疲労: 慢性的な人手不足による過重労働、入居者の状態の変化への対応、そして、それらに伴う精神的なストレスは、心身ともに疲弊させます。
• 将来への不安: このままの状況が続くと、自分のキャリアや健康に悪影響が出るのではないかという不安を感じているかもしれません。
• 職場への不信感: 経営側の姿勢や、感染症対策の不備など、職場への不信感が募り、モチベーションが低下している可能性があります。

現状を打破するためにできること

現状を打破するために、いくつかの選択肢があります。すぐに全てを解決できるわけではありませんが、一つずつ、できることから取り組んでいきましょう。

1. 職場とのコミュニケーション

まずは、職場の責任者や同僚と積極的にコミュニケーションを取りましょう。具体的には、

• 問題点の共有: 離職率の高さ、入居者の質の変化、労働環境の課題など、あなたが感じている問題点を具体的に伝えましょう。
• 改善策の提案: 感染症対策の強化、人員配置の見直しなど、具体的な改善策を提案しましょう。
• 上司との面談: 定期的に上司との面談を行い、あなたの悩みや希望を伝えましょう。

ただし、コミュニケーションを取る際には、感情的にならず、冷静に、客観的な視点から伝えることが重要です。また、相手の意見にも耳を傾け、建設的な話し合いを心がけましょう。

2. 労働条件の見直し

給与や労働時間など、労働条件を見直すことも重要です。具体的には、

• 給与交渉: 経験や資格、貢献度などを考慮し、給与交渉をしてみましょう。
• 労働時間の調整: 労働時間や休憩時間について、見直しを交渉してみましょう。
• 休暇の取得: 有給休暇や、その他の休暇を積極的に取得し、心身のリフレッシュを図りましょう。

労働条件について交渉する際には、事前に、自分の希望や要求を明確にしておくことが重要です。また、交渉の際には、根拠となる資料やデータを用意しておくと、より効果的です。

3. 専門家への相談

一人で悩まず、専門家に相談することも有効です。具体的には、

• キャリアコンサルタント: あなたのキャリアプランや、今後の働き方について相談できます。
• 労働問題専門の弁護士: 労働環境の問題や、不当な扱いについて相談できます。
• 精神科医やカウンセラー: 精神的なストレスや、メンタルヘルスについて相談できます。

専門家に相談することで、客観的なアドバイスを得ることができ、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。

4. 転職を視野に入れる

現状の職場での問題が解決しない場合、転職を視野に入れることも選択肢の一つです。転職を検討する際には、以下の点に注意しましょう。

• 自己分析: 自分の強みや弱み、キャリアプランを明確にしましょう。
• 情報収集: 介護業界の現状や、求人情報を収集しましょう。
• 求人選び: 労働条件、職場の雰囲気、キャリアアップの機会などを考慮して、自分に合った求人を選びましょう。
• 面接対策: 面接対策を行い、自己PRや志望動機を明確に伝えられるようにしましょう。

転職活動は、時間と労力がかかるものですが、あなたのキャリアにとって、大きな転換点となる可能性があります。

より良い働き方を見つけるための具体的なステップ

現状を打破し、より良い働き方を見つけるためには、具体的なステップを踏むことが重要です。

ステップ1：自己分析と目標設定

まずは、自己分析を行い、あなたの強みや弱み、興味関心、キャリアプランを明確にしましょう。そして、どのような働き方をしたいのか、具体的な目標を設定します。例えば、「給与アップ」「キャリアアップ」「ワークライフバランスの実現」など、あなたの希望を具体的に言語化しましょう。

ステップ2：情報収集と選択肢の検討

介護業界の現状や、求人情報を収集し、あなたの希望に合った働き方を検討します。具体的には、

• 求人情報の収集: 転職サイト、ハローワーク、人材紹介会社などを活用し、求人情報を収集しましょう。
• 施設の比較検討: 施設の規模、サービス内容、労働条件、職場の雰囲気などを比較検討しましょう。
• 働き方の多様性: 正社員、パート、派遣、フリーランスなど、様々な働き方を検討しましょう。

ステップ3：行動計画の策定と実行

自己分析、情報収集の結果を踏まえ、具体的な行動計画を策定し、実行します。例えば、

• 求人への応募: 興味のある求人に応募し、面接対策を行いましょう。
• 職場見学: 実際に施設を見学し、職場の雰囲気や、働く人たちの様子を確認しましょう。
• 情報収集と学習: 介護に関する知識やスキルを向上させるために、研修やセミナーに参加しましょう。

ステップ4：振り返りと改善

行動計画を実行し、結果を振り返り、改善点を見つけましょう。そして、目標達成に向けて、継続的に努力を続けましょう。

サ高住で働くことのメリット・デメリット

サ高住で働くことは、特有のメリットとデメリットがあります。これらを理解することで、あなた自身のキャリアプランをより具体的に検討することができます。

メリット

• 入居者との距離の近さ: 特養と比較して、入居者との距離が近く、個別のケアにじっくりと取り組むことができます。
• 多様な働き方: パートや夜勤専従など、働き方の選択肢が豊富です。
• 新しい知識やスキルの習得: 認知症ケアや、看取りケアなど、専門的な知識やスキルを習得する機会があります。

デメリット

• 人手不足: 多くの施設で人手不足が深刻であり、一人当たりの負担が大きくなる傾向があります。
• 入居者の質の変化: 医療依存度の高い入居者の増加により、業務負担が増加する可能性があります。
• 経営側の姿勢: 利益優先の経営方針の場合、労働環境が悪化する可能性があります。

まとめ：あなたの未来を切り開くために

サ高住での働き方に戸惑い、将来に不安を感じているあなたへ。現状は大変かもしれませんが、決して絶望することはありません。あなたの経験、資格、そして何よりも、あなたの「辞めたい」という気持ちは、より良い働き方を見つけるための第一歩です。

まずは、現状を客観的に分析し、問題点を明確にしましょう。そして、職場とのコミュニケーション、労働条件の見直し、専門家への相談、転職など、様々な選択肢を検討し、あなたにとって最適な解決策を見つけましょう。あなたのキャリアは、あなた自身で切り開くことができます。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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