70代夫の気管切開と今後の生活、経済的不安への対応

主人73歳が胸部大動脈瘤破裂で人工血管置換手術をしました。術後にコロナ陽性になり呼吸が悪く口に挿管する人工呼吸器がなかなか外せなく、約1ヶ月後にやっと外せたと思いきや、今度は誤嚥性肺炎になってしまいました。38度の熱と呼吸が悪くまた口から挿管する人工呼吸器をつけて一週間たちました。まだ熱が37度5部くらいあるのですが回復傾向です。担当医から痰を上手く出すことができないので誤嚥性肺炎を繰り返してしまうといわれました。そして気管切開の人工呼吸器を装着した方が本人も楽になると私いわれ、明日気管切開します。また今後について長い闘いになるともいわれ、どのくらい長いですかと問うと、一生です。といわれました。気管切開の人工呼吸器を装着して、自宅に帰ることはできるかを聞いたら、できないといわれました。一生療養型の病院に入ることになるようです。主人にはそれでも生きていてもらいたい、ですが経済的な不安で胸が一杯です。どこに相談するのが良いですか？また同じような方がいたら教えてください。毎月どのくらいの費用がかかるのか、気管切開人工呼吸器をつけると障害者になるのか、私は64歳、持ち家で一軒家です。私1人の生活費と主人の療養型病院の入院費が月にどれくらいかかるかが知りたいです。

この記事では、70代のご主人を介護されている60代女性の皆様に向けて、ご主人の重篤な病状とそれに伴う経済的不安への具体的な対応策を、複数の専門家の視点と事例を交えて解説します。 ご主人の状況、そしてご自身の不安な気持ちに寄り添いながら、解決策を探るための情報を提供します。 高齢者の介護、医療費、生活費、障害年金など、多角的な視点から、今後の生活設計を立てられるようサポートします。

1. ご主人の病状と今後の見通し

まず、ご主人の現在の状況を整理しましょう。大動脈瘤破裂という重篤な手術の後、コロナ感染、誤嚥性肺炎と、立て続けに困難な状況が続いています。気管切開という処置は、呼吸を確保し、肺炎の再発を防ぐための重要なステップです。しかし、医師から「一生の闘い」と告げられたこと、そして自宅への帰還が難しいと告げられたことは、ご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな衝撃でしょう。

医師の言葉の意味を理解する
「一生の闘い」とは、常に医療ケアが必要な状態が続くことを意味します。それは決して「残りの人生が短い」という意味ではありません。ご主人と、ご家族が共に歩む長い道のりを示唆しているのです。医師の言葉に動揺する気持ちは当然ですが、冷静に現状を受け止め、今後の生活設計を立てることが大切です。

誤嚥性肺炎を繰り返す原因は、痰の排出能力の低下です。気管切開は、痰の吸引を容易にし、呼吸状態を安定させる効果が期待できます。しかし、気管切開は、新たな課題も生み出します。 吸引や痰のケア、人工呼吸器の管理など、専門的な介護が必要となるため、自宅での介護は困難になるケースが多いのです。

2. 経済的な不安への対応策

経済的な不安は、介護において最も大きな負担の一つです。 ご主人の療養型病院の費用、そしてご自身の生活費、合わせてどれくらいの費用が必要になるのか、具体的に見ていきましょう。

2.1 療養型病院の費用

療養型病院の費用は、病院によって異なりますが、一般的に月額20万円～40万円程度とされています。 これは、医療保険と介護保険の適用後の費用です。 高額療養費制度の適用範囲を超える可能性もあります。 具体的な費用については、病院にご確認ください。

2.2 ご自身の生活費

64歳で持ち家にお住まいとのことですので、住宅ローンなどの負担はないものと仮定します。 生活費は、食費、光熱費、通信費など、生活水準によって大きく異なりますが、月額10万円～15万円程度を見込むのが現実的でしょう。

2.3 介護保険サービスの利用

介護保険サービスは、介護が必要な高齢者を支援するための制度です。 ご主人の状態であれば、要介護認定を受け、様々なサービスを利用できる可能性があります。 具体的には、訪問介護、通所介護、福祉用具貸与などです。 これらのサービスを利用することで、介護負担を軽減し、経済的な負担も減らすことができます。

2.4 障害年金

気管切開による人工呼吸器装着は、障害年金の支給対象となる可能性があります。 障害年金は、障害によって働けなくなった場合に支給される年金で、支給額は障害の程度によって異なります。 ご主人の状態を詳しく調べ、申請することで、経済的な支援を受けられる可能性があります。 社会保険労務士などの専門家に相談することをお勧めします。

2.5 その他の支援制度

その他にも、低所得世帯向けの生活支援制度、医療費助成制度など、様々な支援制度があります。 お住まいの自治体の福祉事務所に相談することで、利用できる制度の情報を得ることができます。

3. 相談窓口

経済的な不安を抱えている場合、一人で抱え込まずに、専門機関に相談することが大切です。

3.1 地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者の介護に関する相談窓口です。 介護サービスの利用方法、経済的な支援制度など、様々な相談に対応してくれます。

3.2 福祉事務所

福祉事務所は、生活保護などの福祉制度に関する相談窓口です。 経済的な困窮に陥っている場合、生活保護の申請についても相談できます。

3.3 社会福祉協議会

社会福祉協議会は、地域住民の福祉向上を支援する団体です。 介護に関する相談、経済的な支援、ボランティアの紹介など、様々なサービスを提供しています。

3.4 弁護士・司法書士

複雑な問題を抱えている場合、弁護士や司法書士に相談することも有効です。 特に、遺産相続や債務問題など、法律的な知識が必要な問題については、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

4. 同じような経験を持つ方との交流

同じような経験を持つ方と交流することで、孤独感を解消し、情報交換をすることができます。 インターネット上の介護に関するコミュニティサイトや、地域の高齢者支援団体などを活用してみてください。

5. まとめ

ご主人の病状は深刻ですが、諦める必要はありません。 適切な医療と介護を受けながら、ご家族で協力して、今後の生活を乗り越えていくことが可能です。 経済的な不安は、専門機関への相談によって解消できる可能性があります。 一人で抱え込まず、積極的に相談し、支援制度を活用することで、より良い生活を送ることができるでしょう。 まずは、地域包括支援センターや福祉事務所に相談することをお勧めします。