パーキンソン病の母を持つあなたへ贈る、介護と仕事の両立支援ガイド

母親がパーキンソン病です。現状①某病院に入院中（長期入院対応の病院）②特別養護老人ホームへ入所申請済（入所の連絡待ち）③自力で歩行することが困難です（立ち上がることやベッド回りは何とかなる）④現在、病院内や外出は車椅子移動となっています（最悪、転倒！と言う可能性が極めて高いため）⑤介護認定は「要介護3」。来月早々に再度の介護認定を受ける予定です。一時的に、自宅介護を検討しましたが、止めようと思います。想像以上に介護が大変な気がしてきました。介護を検討した理由は、上記にあるように今後、自宅へ戻ることはないので、これが最後という思いで考えたのですが、様々な人からの忠告で、方針転換しようと思います。質問①所謂、裏工作じゃないですが、特別養護老人ホームへ優先的に入る手段はありますか？（施設の相談員の方から、優先順位の話は聞きましたが、別の意味で！）②自宅を改造するならどれくらいの費用がかかりますか？※具体的な金額でなく過去の事例で概算でこれくらいという表記がいただけると助かります。③パーキンソン病の進行具合として、現状、どの程度進行していると解釈すればよろしいですか？末期状態なのか？末期だったら、次はこうなるだろう！という過去の病気の例でもいいです。3点、よろしくお願いいたします。以上

この記事では、ご自身の介護問題と仕事の両立に悩む、パーキンソン病の母親を持つ方を対象に、具体的な解決策を提案します。特に、特別養護老人ホームへの入所、自宅改修、そしてパーキンソン病の進行状況に関する不安を解消し、今後のキャリアプランを見据えるための情報を提供します。 仕事と介護の両立は、想像以上に大きな負担となるため、現実的な選択肢を検討し、適切なサポートを受けることが重要です。

1. 特別養護老人ホームへの優先的入所について

「裏工作」という言葉を使われていますが、特別養護老人ホームへの入所は、公平な審査に基づいて行われます。しかし、待機期間が長い現状では、少しでも入所を早めるための戦略は必要です。 優先順位を上げるための手段としては、以下の点が考えられます。

• 介護度の上昇： 介護認定において、より高い要介護度を取得することで、優先順位が高まる可能性があります。来月予定されている再認定に向けて、現状の介護状況を正確に伝え、適切な評価を受けることが重要です。医師やケアマネージャーと連携し、必要な情報を提供しましょう。
• 施設との良好な関係構築： 担当の相談員の方と継続的にコミュニケーションを取り、ご自身の状況や希望を丁寧に伝えることで、理解と協力を得やすくなります。定期的な面会や連絡を通じて、信頼関係を築くことが大切です。
• 医療的ケアの必要性の明確化： ご自身の母親の状況を正確に伝え、医療的ケアが必要な点を強調することで、優先順位が高まる可能性があります。主治医からの意見書などを活用し、施設側に理解を促しましょう。
• 複数の施設への申請： 複数の特別養護老人ホームへ同時に申請することで、入所が早まる可能性があります。各施設の状況や特徴を比較検討し、最適な施設を選択することが重要です。

ただし、これらの手段は、必ずしも入所を保証するものではありません。公平な審査を前提に、できる限りの努力をすることが重要です。 焦らず、冷静に一つずつ対応していくことが大切です。 もし、これらの方法を試しても思うように進まない場合は、専門機関に相談することも検討しましょう。

2. 自宅改修にかかる費用について

自宅を介護しやすい環境に改修する費用は、改修内容によって大きく異なります。 過去の事例を参考に、概算費用を以下に示します。

• 手すり設置： 1箇所あたり数万円～数十万円
• 段差解消： 数万円～数百万円（範囲によって大きく変動）
• バリアフリー化（トイレ・浴室改修）： 数十万円～数百万円
• 車椅子対応の玄関改修： 数十万円～数百万円

これらの費用は、あくまでも概算であり、実際の費用は、家の構造や改修内容、使用する資材などによって大きく異なります。 正確な費用を知るためには、複数の業者に見積もりを依頼することが重要です。 また、介護保険制度を利用することで、一定の費用負担軽減が期待できます。 ケアマネージャーに相談し、最適な改修計画と費用負担についてアドバイスを受けることをお勧めします。

3. パーキンソン病の進行状況について

パーキンソン病の進行状況は、個人差が大きく、一概に判断することはできません。 ご質問にある症状（自力歩行困難、車椅子移動）から判断すると、中等度から高度の進行と考えられますが、末期かどうかは断定できません。 パーキンソン病は、徐々に症状が進行していく病気ですが、進行速度は個人によって大きく異なります。

末期症状としては、以下の様な症状が現れる場合があります。

• 強い震えや硬直：日常生活に支障をきたすレベルの症状
• 歩行困難の悪化：転倒リスクの増大
• 嚥下障害：食事や水分摂取が困難になる
• 認知機能障害：記憶力や判断力の低下
• 自律神経症状：便秘、起立性低血圧など

しかし、これらの症状が現れたとしても、必ずしも末期とは限りません。 適切な治療やケアによって、症状の進行を遅らせることが可能です。 主治医とよく相談し、適切な治療やケアを受けてください。 また、パーキンソン病の専門医に相談することで、より詳細な情報を得ることができます。

4. まとめ：仕事と介護の両立、そして未来への展望

パーキンソン病の母親の介護と仕事の両立は、非常に困難な課題です。しかし、適切な情報とサポートを得ることで、状況を改善し、未来への展望を開くことができます。 この記事で紹介した情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。

まずは、ご自身の状況を冷静に把握し、優先順位を明確にしましょう。 そして、専門機関や周りの人に相談し、適切なサポートを受けながら、一歩ずつ進んでいきましょう。 介護保険サービスの活用や、地域の介護支援サービスの利用も検討してみてください。

一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。 そして、ご自身のキャリアについても、改めて見直す機会にしてみてください。 柔軟な働き方や、キャリアチェンジなども選択肢として検討することで、より充実した生活を送ることができるかもしれません。