介護職の娘として、母との生活と特養入所の選択に悩む…後悔しない選択とは？

介護の難しさを感じています。私は一人っ子で父は亡くなっています。母にとって良かれと思ってしたことで、今とても後悔しています。私の考えが甘過ぎて、母にも辛い思いをさせてしまいました。母は有料老人ホームに入っていたのですが、数回入院した際せん妄が出て認知症が進み、ホームに戻っても入院が続いていると思っているようで、常に家に帰ろうと荷物を作ってそわそわしている状態でした。私が会いに行く度に、ちょうどよかった、今日帰るところなのと言って帰ろうとするので、「今準備してるから少し待ってね」とごまかし続けて１年くらい経ち、ウソをつくのが辛くなってきて、仕事を辞めたのをきっかけに３ヶ月悩んだ末に私の家に母を連れて来ました。もちろん母には「私の家に来てくれる？」と何度も確認しましたし、○○ちゃんちに行っていいの？と母の顔がパーっと明るくなったのを見て喜んでくれると思ったのです。しかし、帰って来たら娘の家と認識できないうえ、自分の家に帰らせろ(団地の４階なので無理)などの口撃がすごく、初日から胃が痛くてもどしそうになってしまいました。その後少しずつ落ち着いてはきましたが、いつ口撃が始まるかと思うとまた胃がキリキリします。反面、一緒に寝ようと言ってベッドに入れてくれて、親戚の話をしたり和やかな時間もあるにはあります。夜中なので寝られませんが笑　母は要介護3、立てなくて車椅子使用、テープ式のおむつ使用、きざみ食など手がかかりますが、デイサービスとショートステイを利用しながら、母の自宅近くの特養に入れるまでしばらく一緒に暮らそうと思っていました。しかし環境の変化にここまで弱いとなると、ショートステイの利用を繰り返すのは混乱を招くと思うので、この先の環境の変化を最低限にするためにすぐに入れる特養に入ってもらうのが一番良いのではと考え調べ始めています。特養を考えているのは、100歳超えなど長寿だった場合でも金銭的に安心だからです。(現在87歳) ケアマネさんにも相談していますが、経験のある方にご助言いただけたらと考え投稿しました。一人っ子なのですべて自分が決断しなければならないことが少し辛いです。長文お読みいただきありがとうございました。

この質問は、介護を担う一人っ子の娘さんが、認知症の母との生活に直面し、特養入所という大きな決断を迫られている状況を表しています。母への愛情と、自身の限界、そして将来への不安が複雑に絡み合い、強い葛藤を抱えている様子が伝わってきます。この記事では、介護職の娘さんとして、高齢の認知症の母との同居、そして特養入所の選択といった、まさに今まさに直面している問題に焦点を当て、具体的な解決策と、心構えについてご紹介します。

１．現状の分析：母の状態と娘さんの負担

まず、お母様は要介護3、認知症を患っており、自宅での生活は娘さんにとって大きな負担となっていることが分かります。常に「家に帰りたい」という思いを抱き、娘さんへの言葉の暴力が起こるなど、精神的なストレスも相当なものだと推測されます。一方で、穏やかな時間もあるとのこと。これは、お母様の状態が常に不安定であることを示唆しています。このような状況下では、ショートステイの利用を繰り返すことは、お母様の精神状態をさらに不安定にする可能性が高く、適切な対応とは言えません。

娘さんの負担についても考慮する必要があります。仕事をやめて介護に専念されているとのことですが、介護は肉体的にも精神的にも非常に負担の大きいものです。心身ともに疲弊し、自身の健康を損なう可能性も否定できません。介護疲れは、介護する側にも深刻な影響を及ぼすため、早急な対策が必要です。

２．特養入所：メリットとデメリット

特養入所は、お母様にとって、そして娘さんにとっても、一つの解決策となり得ます。特養では、専門のスタッフによる24時間体制の介護を受けることができ、娘さんの負担を大幅に軽減できます。また、認知症への専門的なケアも受けられるため、お母様の状態の安定にも繋がることが期待できます。

しかし、特養入所にはデメリットもあります。まず、入所までの待ち時間が長いことが挙げられます。地域によっては、何年も待つ必要があるケースもあります。また、費用についても考慮する必要があります。特養の費用は、収入や資産によって異なりますが、高額になる可能性もあります。さらに、お母様にとって、新たな環境への適応が難しい可能性も考慮しなければなりません。今まで慣れ親しんだ環境から離れることで、混乱やストレスが増加する可能性があるのです。

特養入所のメリットとデメリットを比較検討する表

項目	メリット	デメリット
介護負担	大幅軽減	なし
専門的ケア	充実	施設による差あり
費用	公費負担あり	高額になる可能性あり
待ち時間	なし	長い場合あり
環境変化	安定	適応困難な可能性あり

３．その他の選択肢と比較

特養以外にも、介護サービスは多様な選択肢があります。例えば、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどを組み合わせることで、お母様の状態に合わせた柔軟な対応が可能になります。また、地域包括支援センターなどに相談することで、最適な介護サービスの利用方法についてアドバイスを受けることができます。

しかし、現状を鑑みると、お母様の状態と娘さんの負担を考慮すると、特養入所が最も現実的な選択肢と言えるでしょう。短期的な負担は大きいかもしれませんが、長期的な視点で見れば、お母様と娘さん双方にとって、より良い生活を送ることができる可能性が高いと考えられます。

４．決断へのサポート

一人っ子として、すべての決断を一人で抱え込んでいる状況は、確かに辛いものです。しかし、あなたは決して一人ではありません。ケアマネージャーさん、そして地域包括支援センターなどの専門機関があなたのサポートをしてくれます。彼らに相談し、あなたの状況を共有することで、より良い解決策を見つけることができるでしょう。また、介護者向けの相談窓口や、サポート団体なども活用することをお勧めします。

５．後悔しない選択をするために

過去のことは変えられませんが、未来は変えることができます。あなたはすでに、お母様のために最善を尽くそうと努力されています。その努力は、決して無駄ではありません。今、あなたに必要なのは、冷静に現状を分析し、あなたと母にとって最適な選択をすることです。そして、その選択を後悔しないためには、専門家の意見を聞き、十分な情報を集め、時間をかけてじっくりと考えることが重要です。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。

具体的なステップ

• ケアマネージャーさんと相談し、特養入所の可能性について詳細に検討する。
• 他の介護サービスについても検討し、最適な組み合わせを考える。
• 介護者向けの相談窓口やサポート団体に相談する。
• 信頼できる友人や家族に相談し、心の支えを得る。
• 自分の感情を否定せず、適度な休息を取る。

６．まとめ

介護は、肉体的にも精神的にも負担の大きいものです。一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることをためらわないでください。あなたは、最善を尽くそうと努力している素晴らしい娘さんです。この経験を通して、あなたはきっと成長し、より強い人になるでしょう。そして、お母様も、あなたを誇りに思っているはずです。