遠方介護とパートの両立は可能？60歳目前の私が抱える介護と仕事のジレンマ

遠方の一人暮らしの母を介護しています。要介護4で、家の中でも歩行器で移動、トイレは一人でできます。行政のサービスを毎日入れています。比較的元気で食欲もあり、認知にも問題はないのですが、若い頃から思い込んだら我を忘れてしまう気力のある性格で、買い物に行きたいと思うと風邪気味でも出かけてしまったりで、その都度入院になります。今の時代は、ヘルパーさんやデイサービスの職員の方がすぐ病院に運んでしまうんですよね。少し調子が悪くて血圧が下がっただけで、熱もないのに。最近ではひと月ごとに入院している感じです。その度に電話がかかり、いろいろやることが増えて私の日常は遠方にいても母のことで支配されています。母と私は昔から折り合いが悪く、結婚してからも出産後の手伝いもしてもらったことがありません。今も毎月実家に帰って通院や食事作りや、母の喜ぶことをしても、普段の鬱憤を私で晴らそうとしているのか、暴言がひどいです。精神的にも毎回参って、帰宅してもしばらく鬱っぽくなってしまいます。今は専業主婦ですが、物価も上がりパートにも出たいのですが、実家はドアtoドアで8時間以上かかります。自分の家の家事もあります。私も還暦に近づき、遠方介護しながらパートもし、普段の生活を体を壊さずにしていく自信がありません。もともと線が細い方で虚弱です。兄妹や親戚もなく、私は一人しか面倒を見る者がいないので不安です。入退院の時にどうしても行けずケアマネに頼んで同行してもらったことがあるのですが、あまり良い顔をされていない気がしました。ご助言お願いします。

この記事では、60歳目前で遠方に住む要介護4の母親の介護をしながら、パート勤務を検討されている方の悩みに寄り添い、具体的な解決策を探ります。 経済的な不安、介護負担の軽減、そして何よりご自身の心身の健康維持という、複数の課題を抱えている状況を理解した上で、現実的なアドバイスと、専門家としての視点から、将来への展望を提示していきます。

1. 介護と仕事の両立：現状の分析と課題整理

まず、ご相談内容を整理してみましょう。あなたは、要介護4の母親の遠方介護をしながら、経済的な理由からパート勤務を希望されています。しかし、往復8時間以上の移動時間、母の突発的な入院、そして母との関係性の悪さなど、多くの困難に直面しています。 さらに、ご自身の健康面への不安も抱えています。これは、多くの介護する家族が経験する、非常に複雑で難しい状況です。

具体的な課題を箇条書きにしてみましょう。

• 時間的制約：往復8時間以上の移動時間と家事、介護、パート勤務の両立が困難。
• 経済的不安：物価上昇による生活費増加と、パート勤務による収入確保の必要性。
• 精神的負担：母の暴言や突発的な入院による精神的ストレス、介護疲れ。
• 身体的負担：ご自身の健康状態への不安と、介護による身体的負担。
• 社会的なサポート：ケアマネジャーとの関係性、周囲からの支援の不足。

これらの課題を一つずつ解決していくための戦略を立てていきましょう。

2. 現実的な解決策：時間管理、経済的支援、メンタルヘルスの確保

(1) 時間管理の工夫：

往復8時間という移動時間は、現実的にパート勤務を続ける上で大きな障壁です。まず、勤務時間や勤務形態を柔軟に調整できるパートを探しましょう。例えば、週1回、または短時間勤務のパート、リモートワーク可能な仕事などです。また、家事や介護の効率化も重要です。家事代行サービスの利用や、冷凍食品などを活用して調理時間を短縮する工夫も有効です。

(2) 経済的支援の活用：

介護には多額の費用がかかります。介護保険サービスの利用はもちろんのこと、介護に関する各種助成金や給付金制度を積極的に活用しましょう。自治体によって制度が異なりますので、お住まいの地域の役所に相談することをお勧めします。また、パート勤務による収入に加え、もし可能であれば、国民年金やその他の年金制度についても確認してみてください。生活費の負担軽減に繋がる可能性があります。

(3) メンタルヘルスのケア：

母の暴言や介護によるストレスは、あなたの精神的な健康を大きく損ないます。まずは、信頼できる友人や家族に話を聞いてもらう、または専門機関（精神科医やカウンセラー）に相談することをお勧めします。介護者支援団体なども存在しますので、情報収集し、積極的に利用しましょう。 定期的な休息も大切です。無理せず休む時間を取り、趣味やリフレッシュできる活動を取り入れることで、精神的な負担を軽減できます。

(4) 介護サービスの見直し：

現在の介護サービスの内容を見直すことも検討しましょう。デイサービスの利用頻度を増やす、またはショートステイ（短期入所）を利用することで、一時的に介護の負担を軽減できます。また、ケアマネジャーとのコミュニケーションを改善し、あなたの状況を正確に伝え、より適切な介護プランの作成を依頼しましょう。 ケアマネジャーとの関係性が良好でない場合は、別のケアマネジャーへの変更も検討する価値があります。 また、訪問介護サービスの利用時間を調整することで、あなたの負担を軽減できる可能性があります。

(5) 母との関係性の改善：

これは非常に難しい課題ですが、母との良好な関係を築く努力も必要です。母の気持ちを理解しようと努め、穏やかなコミュニケーションを心がけましょう。必要に応じて、家族療法などの専門家のサポートを受けることも有効です。 しかし、無理強いはせず、まずはあなたの精神的な健康を第一に考えてください。

3. 具体的な行動計画：ステップバイステップで進めていきましょう

上記の解決策を踏まえ、具体的な行動計画を立ててみましょう。以下は、ステップバイステップで進めるための提案です。

1. ステップ1：地域包括支援センターへの相談：まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、介護サービスや経済的な支援制度について詳しく聞きましょう。
2. ステップ2：ハローワークや求人サイトの活用：時間や勤務形態の調整が可能なパートを探しましょう。wovieなどの求人サイトも有効活用してください。
3. ステップ3：ケアマネジャーとの連携強化：現在の介護サービスの内容を見直し、あなたにとって最適なプランを作成してもらいましょう。必要であれば、ケアマネジャーの変更も検討しましょう。
4. ステップ4：精神科医やカウンセラーへの相談：介護によるストレスや精神的な負担を軽減するために、専門家のサポートを受けましょう。
5. ステップ5：家事代行サービスなどの検討：家事の負担を軽減するために、家事代行サービスなどの利用を検討しましょう。

4. 成功事例と専門家の視点

多くの介護者は、あなたと同じような困難を抱えています。しかし、適切な支援を受けながら、介護と仕事の両立を成功させている方も多くいます。 例えば、地域包括支援センターや介護支援専門員（ケアマネジャー）の的確なアドバイス、そして家族や友人からのサポートによって、介護と仕事のバランスをうまく取っているケースがあります。 また、時間管理術を習得し、効率的に家事や介護を行うことで、パート勤務の時間を確保している方もいます。

専門家として、あなたに伝えたいことは、決して一人で抱え込まず、周囲の力を借りることです。 あなたの状況を理解し、適切なアドバイスをしてくれる人が必ずいます。 勇気を出して、相談することをお勧めします。

5. まとめ：希望を捨てずに、一歩ずつ進んでいきましょう

遠方介護とパートの両立は、確かに困難な道のりです。しかし、不可能ではありません。 この記事で紹介した解決策を参考に、一つずつ課題をクリアしていくことで、必ず希望の光が見えてきます。 そして、何よりも大切なのは、あなたの心身の健康です。無理をせず、周囲の力を借りながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

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