93歳認知症の家族の通院と薬の受け取り：介護申請前の対応と今後の展望

９３歳の家族が認知症です。膝も痛くてほぼ歩けません。以前、狭心症の手術をして、現在、心臓にステントが入っていて、一生、飲み薬が欠かせません。２月に一回、かかりつけ医に私が数年、車で何とか送って、一緒に診察していましたが、最近、認知症や膝の悪化が進み、本人が泣き叫んで通院を拒否するようになったのと、ほぼ自分で２本足で立つことが無理になったため、明日、私が、一人で薬だけを頂くために通院する予定です。２ヶ月前も私が一人で薬だけ頂いているので、今回も薬を頂けるか不安です。医者からは、介護申請を勧められていますが、事情があり、まだ介護申請しておりません。この医師は、もう１０年以上、診て頂いているお医者さんです。家族は他にも認知症、知的障害者がいて、協力を得られる家族、相談できる相手はいません。どうしたらいいのか、わかりません。

この記事では、ご高齢で認知症を患い、身体機能も低下しているご家族の通院と薬の受け取りについて、具体的な解決策を提案します。特に、介護申請を検討できない状況下での対応に焦点を当て、医師との円滑なコミュニケーション、薬の確保方法、そして今後のケアプランについて、具体的なステップを踏まえて解説していきます。ご自身も抱えるご負担を軽減し、ご家族に最善のケアを提供するための方法を一緒に考えていきましょう。

１．明日の通院：医師への事前連絡と状況説明が重要

明日、ご自身だけで薬を受け取りに行く予定とのことですが、事前にかかりつけ医に電話連絡をすることを強くお勧めします。現状を正確に説明することで、スムーズな対応が可能になります。

• 連絡事項例：「93歳の母が認知症と膝の痛みで通院が困難になり、本日は私一人で薬だけを受け取りに伺いたい」
• 補足事項：母の症状、通院困難になった経緯、前回の薬の受け取りについて触れることで、医師の理解を深めます。
• 具体的な言葉：「前回も同様の状況で薬だけを頂戴した経緯があり、今回も可能かどうか確認させて頂きたい」と伝えることで、医師の過去の対応を想起させ、スムーズな対応を促せます。

医師の理解を得ることができれば、薬の受け取りは問題なく進む可能性が高いです。しかし、万が一、医師が薬の受け渡しに懸念を示す場合は、今後の通院方法について相談しましょう。訪問診療や薬剤師による自宅への薬の配送などの可能性を探ることもできます。

２．今後の通院と薬の確保：複数の選択肢を検討する

現状の通院方法が困難なため、より現実的な代替案を検討する必要があります。いくつか選択肢を挙げ、メリット・デメリットを比較検討してみましょう。

• 訪問診療：医師がご自宅に訪問して診察を行うサービスです。移動の負担が軽減され、ご家族の負担も減らせます。ただし、医師の都合や地域によっては利用できない可能性があります。
• 薬剤師による薬の配送：かかりつけ薬局によっては、自宅への薬の配送サービスを提供している場合があります。医師と薬剤師に相談し、可能性を探りましょう。定期的な薬の受け取りが容易になります。
• 訪問看護：看護師がご自宅に訪問し、健康状態のチェックや医療処置を行います。薬の管理や服薬指導なども行ってもらえる可能性があります。介護保険サービスを利用する必要性も検討しましょう。
• 在宅医療連携室への相談：地域包括支援センターや在宅医療連携室などの専門機関に相談することで、最適な医療・介護サービスの提供体制を構築できます。複数の機関との連携がスムーズになります。

３．介護申請に関する課題と解決策：段階的なアプローチ

介護申請を検討できない事情があるとのことですが、現状維持がご家族にとって負担が大きすぎる場合は、段階的にアプローチすることを検討しましょう。

• まずは相談：介護保険サービスに関する相談窓口（地域包括支援センターなど）に相談し、現状を説明し、具体的な課題と解決策について専門家の意見を聞きましょう。介護申請以外の支援策についても相談できます。
• ケアマネージャーとの連携：介護保険サービスを利用する際には、ケアマネージャーが中心となり、適切なサービス計画を作成します。ケアマネージャーに相談することで、ご家族の状況に合わせた柔軟な対応が可能になります。
• 具体的な支援策：介護保険サービス以外にも、地域によっては様々な支援サービスがあります。例えば、福祉タクシーの利用、デイサービスの利用、ホームヘルパーの派遣など、ご家族の状況に合わせて検討できます。

４．医師との継続的なコミュニケーション：信頼関係の維持が重要

10年以上も診てもらっているかかりつけ医との良好な関係を維持することは、今後のケアにおいて非常に重要です。定期的に現状を報告し、相談することで、医師からの適切なアドバイスや支援を受けることができます。

• 定期的な連絡：定期的に電話や訪問で状況を報告し、医師の意見を聞きましょう。些細なことでも相談することで、医師との信頼関係を深めることができます。
• 疑問点の解消：薬の服用方法や副作用など、疑問点があれば積極的に医師に質問しましょう。不明な点を解消することで、安心してケアを進めることができます。
• 感謝の気持ち：医師への感謝の気持ちを伝えることで、より良好な関係を築くことができます。感謝の気持ちは、医師のモチベーション向上にも繋がります。

５．その他の相談窓口：一人で抱え込まず、支援を求める

ご家族の状況から、一人で抱え込まず、専門機関に相談することをお勧めします。相談することで、新たな解決策が見つかる可能性があります。

• 地域包括支援センター：高齢者の介護に関する相談窓口です。介護サービスの利用方法や介護保険制度に関する相談ができます。
• ケアマネージャー：介護サービス計画の作成や調整を行います。介護サービスの利用を検討する際に、非常に重要な役割を果たします。
• 福祉事務所：介護保険や生活保護などの福祉サービスに関する相談窓口です。経済的な支援についても相談できます。
• 精神科医・精神保健福祉士：ご自身の精神的な負担を軽減するために、専門家のサポートを受けることも重要です。

６．まとめ：現状を把握し、段階的に対応を進める

93歳のご家族の通院と薬の受け取り、そして介護申請に関する課題は、非常に複雑で、ご自身だけで抱え込むのは困難です。まずは、現状を正確に把握し、医師や専門機関に相談しながら、段階的に対応を進めていくことが大切です。焦らず、一つずつ課題を解決していくことで、ご家族にとって最善のケアを実現できるはずです。そして、ご自身の精神的な負担を軽減することも忘れずに、必要なサポートを受けながら、この困難な状況を乗り越えていきましょう。

※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療や介護に関する専門的なアドバイスではありません。具体的な対応については、必ず医師や専門家にご相談ください。