要介護1の母の「飲み歩き」問題…認知症の可能性と家族の葛藤｜専門家による具体的な解決策

外で飲み歩きたがる要介護１母について　ほぼ愚痴ですが読んで頂けたら幸いです。未診断ですがおそらく認知症（最短で数分前の記憶が無く耳も遠い、足腰はまあまあ）介護認定は受けていて要介護１の母のことについてです。お酒が好きで毎日缶ビール500mlを１〜２本飲んでいます。飲んで暴れたりはしませんが脂肪肝です。以前から外に飲みに行ってはいたようですが、私と夫と同居をはじめたのをきっかけに行かなくなったようです。理由は「私達に気を遣うから」とのこと。行くのは知り合いのバーなどのようです。要介護１ではありますが、世間話などは普通にできてしまうので普段の様子を知らないお店の人は認知症とは気づかないと思います。私は貴重品を無くしたり転倒などが心配なので（あと前回の記憶が無いからいいカモですよね）正直行って欲しくないと思っていますが、そのことを言うと不機嫌を撒き散らす行為が1週間ほど続くので夫婦で気が滅入ります。あと確固たる証拠はありませんがホストにも行っていたようです（営業LINEが来ていたのを見てしまった）78にもなるのにホストだなんて、呆れと恥ずかしさと怒りが込み上げました。以前、母の親友から飲み歩くことについて忠告されたこともあったのですが、それでもやめないのでよっぽど行きたいのだと思います。そのお友達とは今は疎遠です。夫と話し合った結果、外に飲みに行くのを止めることは難しいという結論になったのでしばらく様子を見ていますが、夫が泊まりで不在の時などは今日飲みに行こうと言ってきます（大抵予定や翌日の仕事もあり、そもそも行きたくないので断りますが）お酒を家で飲むのは良いとして、外に飲みに行くのをやめてもらいたいのですが、本人は認知症という自覚がないので心配されるのが迷惑なようです。いつか何か大きな出来事があれば諦めてくれると思うのですが、最近は物騒だしそれまで放置しておいてよいものか…無理に止めて不機嫌を受け止めるしかないのか…と悩んでいます。長々と読んで頂きありがとうございました。

この記事では、要介護1の母親の外出による飲酒問題に悩むご家族に向けて、認知症の可能性、安全面への配慮、そしてご家族の精神的な負担軽減のための具体的な解決策を提案します。高齢者の介護、特に認知症を伴う場合の外出制限や、家族間のコミュニケーションの取り方について、専門家の視点から丁寧に解説していきます。 ご自身の状況と照らし合わせながら、最適な対応を見つけていきましょう。

1. 母親の行動の背景を探る：認知症の可能性と心理的な側面

まず、ご母親の行動の背景を理解することが重要です。質問文からは、認知症の可能性が示唆されています。記憶障害、耳の遠さ、そしてホストへの接触といった行動は、認知症の症状と関連している可能性があります。 しかし、ご本人は認知症を自覚しておらず、心配されることを嫌がっている点も重要なポイントです。

認知症の初期段階では、本人が症状を自覚していないケースが多く見られます。そのため、直接「認知症だ」と指摘するのではなく、まずはご本人の気持ちに寄り添い、穏やかなコミュニケーションを心がけることが大切です。 「最近、ちょっと疲れていませんか？」といったように、健康状態へのさりげない心配を伝えることから始めてみましょう。

また、外で飲酒する行為は、ご母親にとって、社会との繋がりや、日々の生活における楽しみ、あるいはストレス解消の手段となっている可能性があります。長年培ってきた人間関係や、日々の生活のリズムが、同居によって変化したことで、ご母親は心の支えを失っているのかもしれません。

2. 安全面への配慮：具体的な対策とリスク管理

ご母親の飲酒による転倒や、貴重品紛失のリスクは無視できません。要介護1の状態であることを踏まえ、具体的な対策を講じる必要があります。

• 外出時の付き添い： 可能な限り、ご母親が外出する際には付き添うようにしましょう。付き添いが難しい場合は、信頼できる友人や近隣の方にお願いする、またはデイサービスなどの利用を検討するのも有効です。
• 貴重品の管理： 現金やクレジットカードなどの貴重品は、ご母親が持ち出せないように管理しましょう。必要最低限の現金だけを持たせる、またはICカード式の交通手段を利用するなどの工夫が必要です。
• 携帯電話の利用： 位置情報を確認できる機能付きの携帯電話を持たせることで、ご母親の居場所を把握し、緊急時の連絡手段としても活用できます。
• 転倒防止対策： 靴底の滑りにくい靴を選ばせたり、杖の使用を促したりするなど、転倒防止のための対策を講じましょう。
• 健康状態の把握： 定期的に健康診断を受けさせ、特に肝機能の検査は重要です。飲酒量についても医師に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

これらの対策は、ご母親の安全を守るだけでなく、ご家族の不安軽減にも繋がります。

3. 家族間のコミュニケーション：共感と冷静な話し合い

ご家族間のコミュニケーションも非常に重要です。ご母親の行動を非難するのではなく、まずご自身の気持ちを理解し、夫と共感し合う時間を持つことが大切です。

• 感情の共有： ご自身の不安やストレスを、夫と率直に共有しましょう。お互いの気持ちを理解し合うことで、協力体制を築きやすくなります。
• 冷静な話し合い： ご母親と話し合う際には、感情的にならず、冷静に状況を説明することが重要です。 「心配だから…」と始めることで、母親の気持ちを傷つけずに、自分の気持ちを伝えることができます。
• 代替案の提示： 外出を完全に禁止するのではなく、「週に○回まで」「○時までには帰宅する」など、具体的なルールを提示し、代替案を提案してみましょう。例えば、ご自宅で楽しめる趣味を見つけたり、デイサービスを利用したりするなど、代替案を提案することで、ご母親の外出欲求を満たす方法を探ることも可能です。
• 専門家のサポート： 介護支援専門員（ケアマネジャー）や、精神科医、認知症専門医などに相談することで、客観的なアドバイスや、専門的なサポートを受けることができます。専門家の力を借りながら、ご家族皆で対応していくことが重要です。

4. 具体的な行動計画：ステップバイステップで解決へ

上記の点を踏まえ、具体的な行動計画を立ててみましょう。

1. 医療機関への受診： まずは、ご母親の認知症の診断を受けることをお勧めします。早期診断・早期治療は、病状の進行を遅らせる上で非常に重要です。
2. ケアマネジャーへの相談： 介護サービス計画の作成や、介護サービスの利用方法について、ケアマネジャーに相談しましょう。デイサービスの利用や、訪問介護の活用などを検討できます。
3. 家族会議の開催： ご家族で話し合い、ご母親への対応について、具体的なルールや役割分担を決めましょう。 全員が納得できる計画を立てることが重要です。
4. 定期的な見守り： ご母親の状態を定期的にチェックし、変化があればすぐに対応できるようにしましょう。 記録を残すことで、変化に気づきやすくなります。
5. ご自身のケア： 介護は負担が大きいため、ご自身のメンタルヘルスにも気を配りましょう。 必要であれば、介護者支援サービスを利用するのも有効です。

5. まとめ：専門家への相談と継続的なサポート

要介護1の母親の飲酒問題への対応は、ご家族にとって大きな負担となるでしょう。 しかし、適切な対策と継続的なサポートによって、安全を確保しながら、ご母親とご家族の生活の質を向上させることが可能です。

この記事で紹介した対策が、全てのご家庭に当てはまるわけではありません。 ご自身の状況に合わせて、柔軟に対応していくことが重要です。 そして、一人で抱え込まず、専門家や支援団体に相談することをお勧めします。 ご家族皆が安心して暮らせるよう、共に解決策を探していきましょう。 困難な状況の中でも、希望を捨てずに、一歩ずつ進んでいきましょう。