寝たきりのお父様の訪問介護における暴言問題と契約継続：薬物療法と介護継続の可能性

訪問介護について。先月から要介護3(申請し直し中で4になるかもです)の寝たきりの父の訪問介護をお願いしています。持病であまり長くないと言われているので、近々訪問診療も開始し数日後に初診です。夜遅くまで家の者が不在なので、1日朝昼晩の排泄と食事の配膳をしてもらっています。初日こそ「そんな事してもらわなくていい！」と拒否反応がありましたが、すぐに受け入れ日中１人な事もありヘルパーの方が来るのが楽しみと話したりしていたみたいです。しかし最近訪問の看護師の方から、ヘルパーの方に度々暴言や怒鳴ったかと思えば帰り際は穏やかになる事があるので、精神を落ち着かせる薬を先生に処方して貰って欲しいと言われました。恐らく昔脳梗塞をやっているので、高次脳機能障害の影響かと思われるとの事です。お恥ずかしい話、日中は立ち会っていない為、私達家族は言われるまで気付かずヘルパーの方と上手くやっていると思っていたので申し訳ない気持ちでいっぱいです。介護が始まる前も元々短気ですぐ怒鳴る事は昔からあったのですが、家族はまた言ってるよと受け流し生活していました。今度の訪問診療初診の日に先生に相談し、薬を処方してもらおうと思うのですが本当に薬で落ち着くのでしょうか？訪問介護の契約をする際に、ハラスメント等あった際は契約解除させて頂きますとの説明があり、私もサービス業をしているのでその事は理解した上でお願いしました。しかしまさかすぐにそれに当てはまる可能性がある事が起きるとは思わず、焦っています。今、訪問介護を打ち切られたらと思うと不安で眠れません。この場合薬の効果が出なければすぐに契約解除になるでしょうか？直接ケアマネの方に聞けばいいのでしょうが、父の行いの恥ずかしさと申し訳なさで気まずいのと核心を言われたらと思うと怖くて聞けなくて…。

ご心配ですね。寝たきりのお父様の訪問介護における暴言問題、そしてそれが契約継続に影響する可能性について、ご不安な気持ちはよく分かります。ご自身もサービス業に従事されているとのことですので、ハラスメント問題の深刻さを理解されているからこそ、なおさら不安が募るのも当然です。この記事では、まずお父様の状況を整理し、薬物療法の効果、そして訪問介護契約継続の可能性について、具体的なアドバイスを交えながら解説していきます。

1. お父様の状況と高次脳機能障害の可能性

お父様は要介護3（申請中で要介護4の可能性もある）の寝たきり状態であり、脳梗塞の既往歴があるとのこと。訪問看護師の指摘から、高次脳機能障害の可能性が示唆されています。高次脳機能障害とは、脳の損傷によって、記憶力、判断力、注意集中力、感情のコントロールなど、日常生活に重要な高次機能に障害が生じる状態です。怒りっぽくなったり、感情の起伏が激しくなったりするのは、高次脳機能障害の症状としてよくあることです。 お父様の暴言は、単なる短気ではなく、脳の機能障害による可能性が高いと言えるでしょう。

2. 薬物療法の効果と期待

医師から精神を落ち着かせる薬の処方が提案されていますが、「本当に薬で落ち着くのか？」というご不安は当然です。薬の効果は、お父様の状態、処方される薬の種類、そして服用方法などによって大きく異なります。必ずしも全てのケースで劇的な効果が期待できるわけではありません。しかし、高次脳機能障害による感情のコントロールの困難さを軽減する効果は期待できます。薬物療法は、お父様の症状を改善するための手段の一つであり、必ずしも万能ではありませんが、ヘルパーさんやご家族の負担軽減にも繋がります。医師とよく相談し、薬の効果と副作用について丁寧に説明を受けることが重要です。

3. 訪問介護契約継続の可能性

訪問介護契約解除の懸念は、ご家族にとって大きなストレスでしょう。契約書に「ハラスメント等があった際は契約解除」と記載されていることは事実ですが、それはあくまでも「悪意のある行為」や「継続的な重大な問題」を想定している場合が多いです。お父様のケースは、高次脳機能障害による症状である可能性が高く、悪意のある行為とはみなされにくいでしょう。ケアマネージャーとよく話し合い、お父様の状態を正確に伝え、薬物療法による改善への取り組みを説明することで、契約継続の可能性は十分にあります。

具体的な対応策として、以下の点をケアマネージャーと相談することをお勧めします。

• 医師の診断書：医師の診断書をケアマネージャーに提出することで、お父様の状態を客観的に説明できます。高次脳機能障害の診断と、薬物療法の必要性、そしてその効果を期待できることを明確に示すことができます。
• ヘルパーさんとの連携：ヘルパーさんに対して、お父様の症状を理解してもらうための情報共有が大切です。ヘルパーさんへの研修や、対応方法の指導などをケアマネージャーに依頼することも可能です。例えば、お父様の気分を落ち着かせるための具体的な対応方法（声かけの仕方、環境調整など）をヘルパーさんと共有することで、暴言の発生頻度を減らす努力ができます。
• 記録の保持：お父様の言動や、ヘルパーさんとのやり取りを記録しておくことは重要です。記録があれば、ケアマネージャーや医師との相談の際に客観的な状況説明が可能になります。記録は、日付、時間、状況、対応などを具体的に記載しましょう。
• 家族のサポート：ご家族がヘルパーさんと連携し、状況を共有し、サポートし合う体制を作ることも重要です。日中の様子をヘルパーさんと共有し、改善策を一緒に考えることで、より良い介護サービスの提供につながります。

4. ケアマネージャーへの相談

ケアマネージャーへの相談をためらわれているとのことですが、ご自身の不安や申し訳なさよりも、お父様の介護の質を維持し、ご家族の負担を軽減することが最優先です。ケアマネージャーは、介護サービスの専門家であり、このような問題解決に豊富な経験を持っています。正直にお父様の状況を説明し、相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。もし直接話すのが難しい場合は、電話やメールで相談してみるのも良いでしょう。 まずは一歩踏み出してみることが重要です。

5. まとめ

お父様の暴言問題は、高次脳機能障害の可能性が高いことから、薬物療法による改善が期待できます。契約解除の心配はありますが、医師の診断書、ヘルパーさんとの連携、そしてケアマネージャーとの積極的なコミュニケーションによって、訪問介護の継続は十分に可能です。まずは、ケアマネージャーに相談し、具体的な対応策を検討することをお勧めします。 ご自身の不安や罪悪感を抱え込まず、専門家の力を借りながら、お父様とご家族にとって最善の解決策を見つけていきましょう。

重要なのは、問題を一人で抱え込まず、専門家や周りの人に相談することです。