介護職のデイサービスで「カス扱い」…私、介護職に向いてない?経験を活かす働き方とは
介護職のデイサービスで「カス扱い」…私、介護職に向いてない?経験を活かす働き方とは
今回は、介護の仕事に関するお悩みにお答えします。以下は、ご相談者様から寄せられた質問です。
私は素人からヘルパー2級を取り、約5年程特養等の施設で働いてきました。
しかし出産&育児により、夜勤が出来なくなったので5ヶ月前にデイサービスに異動いたしました。
本題はここからです。
5年程特養で介護職をしてきたんだからデイサービスでも大丈夫だろうと楽観視していたのですが、実際勤務してみたら今までの経験がほとんど役に立たず、カス扱いされています・・・
利用者の方がしっかりしているので、こちらの対応が悪いとクレームになり何度怒られ泣いたことか・・・
正直、デイサービスは介護職じゃない。サービス業だ!って思いました。
だって一番大事なのは、コミュニケーション能力と対人配慮の能力だから。
私は上記二つが壊滅的にダメなんです。
利用者に対しても
「自分でやれることは自分でやって下さい。ここは高級ホテルじゃないんです。私達職員は、あなた達の出来ない所をお手伝いするんです。」
と思ってしまいます。
私は、介護職に向いてないんでしょうか・・・?
特養時代は、便まみれになっても噛まれても、入居者の方の笑顔で癒されていました。
でも今は、ストレスが溜まってしまい爆発しそうです。
ただ単にデイサービスが合わないだけなのか、元々介護職に向いていなかったのか悩んでいます。
まとまりの無い文章で申し訳ありませんが、何かアドバイス頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。
この度はご相談ありがとうございます。5年間もの間、介護の現場でご活躍されてきたとのこと、本当に頭が下がります。出産・育児というライフイベントを経て、働き方を変えられたものの、新たな職場で戸惑い、悩まれているのですね。今回の記事では、あなたの抱える悩みに対し、デイサービスという働き方、そして介護職という仕事そのものについて、多角的に考察し、今後のキャリアを考える上でのヒントをお届けします。あなたのこれまでの経験を無駄にせず、活かせる道を探るために、一緒に考えていきましょう。
デイサービスでの「カス扱い」…その原因を紐解く
まず、現在の状況を詳しく見ていきましょう。特養での5年間の経験があるにも関わらず、デイサービスで「カス扱い」されていると感じる原因は何でしょうか?
- 業務内容の違い: 特養とデイサービスでは、利用者の状態や求められるサービス内容が異なります。特養では、生活全般のサポートが中心ですが、デイサービスでは、利用者の自立支援や機能訓練に重点が置かれる傾向があります。そのため、これまでの経験が活かしきれないと感じることがあるかもしれません。
- コミュニケーション能力への要求: デイサービスでは、利用者とのコミュニケーションが非常に重要です。レクリエーションの企画・運営や、他者との交流を促すなど、高いコミュニケーション能力が求められます。これが苦手だと感じている場合、ストレスを感じやすいでしょう。
- サービス業としての側面: デイサービスは、介護サービスを提供するだけでなく、利用者の方々に「楽しんでいただく」という側面も持ち合わせています。そのため、接遇やホスピタリティも重要視されます。この点が、これまでのあなたの価値観と合わない可能性があります。
- 職場環境: 新しい職場に馴染むには時間がかかるものです。人間関係や職場の雰囲気に慣れないことで、孤立感を感じ、自信を失ってしまうこともあります。
これらの原因を理解することで、なぜあなたが今、このような状況に置かれているのかが見えてきます。そして、それは決して「あなたが介護職に向いていない」ということだけを意味するものではありません。
介護職に向いていない?自己分析のススメ
「介護職に向いていないのではないか」という不安は、誰もが一度は抱くものです。しかし、安易に結論を出す前に、自己分析をしてみましょう。あなたの強みと弱みを客観的に見つめ直すことで、今後のキャリアを考える上での指針が見えてきます。
1. 自分の価値観を明確にする
介護の仕事を通して、あなたは何を大切にしたいのかを考えてみましょう。例えば、
- 利用者の生活を支えることに喜びを感じる
- 専門的な知識や技術を活かしたい
- 利用者との深い人間関係を築きたい
- 自分のペースで働きたい
など、人それぞれ価値観は異なります。あなたの価値観を明確にすることで、どのような働き方が自分に合っているのかが見えてきます。
2. 自分の強みと弱みを把握する
自己分析には、客観的な視点が必要です。これまでの経験を振り返り、自分の強みと弱みを具体的に書き出してみましょう。
例えば、
- 強み: 5年間の経験、専門知識、的確な処置、責任感、真面目さ
- 弱み: コミュニケーション能力、対人配慮、サービス精神
弱みは、改善の余地がある部分です。克服するために、どのような努力ができるかを考えてみましょう。
3. 周囲の意見を聞く
一人で悩まず、信頼できる人に相談してみましょう。同僚、上司、家族など、あなたのことをよく知る人に、あなたの強みや弱みについて意見を求めてみましょう。客観的な意見を聞くことで、自己認識とのギャップを埋め、新たな発見があるかもしれません。
デイサービスが合わないだけ?働き方の選択肢を広げる
デイサービスでの働き方が合わないと感じている場合、必ずしも「介護職に向いていない」ということではありません。働き方を変えることで、あなたの経験を活かし、やりがいを感じられる可能性は十分にあります。
1. 職場を変える
デイサービスにも、さまざまな形態があります。例えば、
- 大規模デイサービス: レクリエーションやイベントが豊富で、活気のある職場です。
- 小規模デイサービス: 利用者との距離が近く、アットホームな雰囲気です。
- 医療特化型デイサービス: 医療的なケアが必要な利用者が多く、専門知識を活かせます。
あなたの価値観や強みに合ったデイサービスを探すことで、今の悩みが解決するかもしれません。転職を検討する際には、職場の雰囲気や理念、業務内容などを事前に確認するようにしましょう。
2. 職種を変える
介護職といっても、さまざまな職種があります。例えば、
- 訪問介護: 利用者の自宅を訪問し、生活援助や身体介護を行います。
- 特別養護老人ホーム(特養): 入居者の生活全般をサポートします。
- 有料老人ホーム: 自立した高齢者向けの施設で、生活支援が中心です。
- グループホーム: 認知症の高齢者向けの施設で、少人数制でケアを行います。
- 介護老人保健施設(老健): 在宅復帰を目指す高齢者のための施設で、リハビリテーションに力を入れています。
あなたの経験やスキル、そして今後のキャリアプランに合わせて、最適な職種を選びましょう。
3. 働き方を変える
出産・育児との両立を考えると、働き方を見直すことも重要です。例えば、
- 時短勤務: 育児と両立しやすい働き方です。
- パート・アルバイト: 自分のペースで働けます。
- 夜勤専従: 夜勤のみの勤務で、高収入を得られます。
- フリーランス: 経験を活かして、訪問介護やコンサルティングなど、柔軟な働き方ができます。
- 副業: 介護関連の資格を活かして、別の仕事と掛け持ちすることも可能です。
あなたのライフスタイルに合わせて、最適な働き方を選びましょう。
コミュニケーション能力を磨くには?
デイサービスでの業務で、コミュニケーション能力が課題だと感じている場合、意識的にスキルアップを図ることで、状況を改善することができます。
1. コミュニケーションスキルを学ぶ
コミュニケーションに関する書籍を読んだり、セミナーに参加したりすることで、基本的なスキルを学ぶことができます。例えば、
- 傾聴力
- 共感力
- 質問力
- アサーション
といったスキルを習得することで、利用者との良好な関係を築きやすくなります。
2. 実践を通してスキルを磨く
学んだスキルを、積極的に実践してみましょう。例えば、
- 利用者の話をよく聞き、共感する
- 相手の気持ちを理解しようと努める
- 自分の意見を、相手に分かりやすく伝える
など、日々の業務の中で意識することで、徐々にスキルが向上していきます。
3. 周囲の協力を得る
同僚や上司に、コミュニケーションに関する悩みを相談してみましょう。アドバイスをもらったり、ロールプレイングをしたりすることで、客観的なフィードバックを得ることができます。また、積極的に他の職員のコミュニケーションスキルを参考にすることも有効です。
4. 専門家への相談
必要に応じて、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。キャリアコンサルタントやカウンセラーに相談することで、あなたの課題に合わせた具体的なアドバイスを受けることができます。
介護職のキャリアパスを考える
介護職のキャリアパスは、多岐にわたります。あなたの経験やスキル、そして今後の目標に合わせて、キャリアプランを立てましょう。
1. スキルアップを目指す
介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取得することで、専門性を高め、キャリアアップを目指すことができます。また、認知症ケア専門士や、リハビリテーションに関する資格など、専門分野に特化した資格を取得することも有効です。
2. 役職を目指す
リーダーや主任、施設長など、役職に就くことで、マネジメント能力を活かし、キャリアアップを目指すことができます。役職に就くためには、リーダーシップやマネジメントスキルを磨く必要があります。
3. 独立・起業する
経験を積んだ後、独立して訪問介護事業所やデイサービスを立ち上げることも可能です。独立するためには、経営に関する知識やスキル、そして資金が必要となります。
4. 介護以外の分野へ進む
介護の経験を活かして、福祉用具販売や、介護保険に関するコンサルティングなど、介護関連の分野で活躍することも可能です。また、医療事務や医療ソーシャルワーカーなど、医療関連の職種に転職することもできます。
まとめ:あなたのキャリアを切り開くために
今回の相談を通して、あなたが抱える悩みは、決して珍しいものではないことが分かりました。デイサービスでの経験が活かせない、コミュニケーション能力に課題を感じる、介護職に向いていないのではないかと悩む…これらの問題は、自己分析、働き方の選択肢、そしてスキルアップによって解決できる可能性があります。
まずは、自己分析を通して、あなたの価値観や強み・弱みを明確にしましょう。そして、デイサービス以外の働き方や、介護職以外の職種も視野に入れ、あなたの経験を活かせる道を探りましょう。コミュニケーション能力の向上を目指し、スキルアップを図ることも重要です。そして、あなたのキャリアプランを立て、目標に向かって一歩ずつ進んでいきましょう。
あなたのこれまでの経験は、必ず今後のキャリアに活かされます。焦らず、じっくりと自分と向き合い、最適な道を見つけてください。応援しています。
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