家族の介護と発達障害、自分の人生… 50代からの「もう限界」を乗り越えるためのチェックリスト

この記事では、発達障害のあるご家族と、認知症の症状が出始めたご家族を同時に介護しながら、ご自身の人生にも悩み、疲弊しきっている50代の方に向けて、具体的な解決策と心のケアについて提案します。介護と自身のキャリア、そして将来の選択肢について、一緒に考えていきましょう。

発達障害の妹と痴呆症軽度の実母を抱えています。真剣にお伺いさせて頂きたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

妹は運動能力は無く幼い頃から周囲に取り残されていましたが家族や学校に守られていたのか、当時は発達障害と言う病名もなかったからなのか、現代、40代後半になってその病を患っていることに気づきました。毎日犬の話ばかりしていますが仕事はパートでしっかりしています。しかし毎日家では犬の話しかできません。

また母は20代から暴言怒り車は暴走クラクションなどの毒親でもあったのですが、その女性が初期痴呆症とのことです。

暴言と罵声また悪口がひどく、火もかけっぱなしで1時間、ATM暗証番号忘れ、多額のお金を一気に使ってしまう、いきなり練炭に火をつけてしまったり、苦しいことは全てこの質問者任せにしてしまいます。しかし要介護認定5級には決して届かない痴呆症軽度ですが幼い頃から全ての親族が彼女を守る育てて来たので社会的概念が大変乏しいのです。

また亡くなった父もアスペルガーや不安症 ADHDを抱えていました。夜中に大きな声で吠えたり泣き出したり、彼の人生は大変苦しかったけれど生き抜いたと今は思われますが大変な人でした。

わたしは会計業務法務関係や土建現場待機業務などもありこの亡くなった父を合わせて三人を支えて何十年になりますが、50を超えて最近 疲れ果ててしまいました。

この質問をご覧になってくださっている方々で、ご家族内に発達障害や痴呆症を抱えておられる、又はおられた方々、どのように毎日疲れておられましたか？

どのように未婚の家族を支えておられましたか？

わたしは今本当に苦しいです。逃げ出せるのなら全てを捨てて自分の人生を歩んでみたいです。しかし介護や発達障害の妹を見守って支えています。車での送り迎えももう限界が来ています。

皆さま、体験談をお聞かせいただけましたら大変有難く存じます。乗り越える方法、諦める方法、なんでも良いのでお聞かせください。どうか宜しくお願い申し上げます。

ご相談ありがとうございます。ご家族の介護とご自身の仕事、そして将来への不安を抱え、心身ともに疲弊されている状況、大変お辛いことと思います。この状況を乗り越えるために、まずは現状を整理し、具体的な対策を立てていくことが重要です。この記事では、あなたの抱える問題に対し、以下の3つのステップで解決策を提案します。

• ステップ1：現状の把握と問題の整理
• ステップ2：具体的な解決策の提案（介護、キャリア、メンタルヘルス）
• ステップ3：将来の選択肢と、より良い未来への道

これらのステップを通して、あなたの「もう限界」という気持ちを少しでも和らげ、前向きな一歩を踏み出せるよう、具体的なアドバイスをさせていただきます。

ステップ1：現状の把握と問題の整理

まずは、あなたの置かれている状況を客観的に把握し、問題を整理することから始めましょう。以下のチェックリストを使って、現状を可視化してください。

チェックリスト：現状の整理

以下の項目について、現在の状況をチェックしてください。

• 介護の状況
  • 妹の発達障害による日常生活への影響：
    毎日犬の話しかできない
    仕事はパートで安定している
    その他の影響（具体的な内容を記入）:
  • 母親の認知症による日常生活への影響：
    暴言・罵声・悪口
    火の始末、金銭管理の問題
    社会性の欠如
    その他の影響（具体的な内容を記入）:
  • 介護サービスの利用状況：
    利用している（具体的なサービス：）
    利用していない。利用を検討している
    利用を検討していない
• 仕事の状況
  • 現在の仕事内容：
  • 仕事の負担：
    肉体的負担が大きい
    精神的負担が大きい
    時間的制約がある
    その他（具体的な内容を記入）:
  • 仕事への満足度：
    満足している
    不満がある（具体的な内容を記入）:
• 経済状況
  • 収入：
  • 支出：
  • 貯蓄：
  • 経済的な不安：
    ある
    ない
    どちらとも言えない
• 健康状態
  • 心身の健康状態：
    疲労感がある
    睡眠不足
    ストレスを感じる
    その他（具体的な内容を記入）:
  • 医療機関への受診状況：
    受診している（診療科：）
    受診していないが、検討している
    受診する予定はない
• 精神的なサポート
  • 相談できる相手：
    家族
    友人
    専門家（例：カウンセラー、ソーシャルワーカー）
    誰にも相談できない
  • 精神的なサポートの必要性：
    必要
    不要
    どちらとも言えない

このチェックリストの結果をもとに、あなたの抱える問題点を具体的に洗い出しましょう。例えば、「介護負担が大きい」「仕事の負担が大きい」「経済的な不安がある」「精神的なサポートが不足している」といった問題点が明確になるはずです。問題点が明確になれば、それに対する具体的な対策を立てやすくなります。

ステップ2：具体的な解決策の提案

次に、ステップ1で明らかになった問題点に対して、具体的な解決策を提案します。ここでは、介護、キャリア、メンタルヘルスの3つの側面からアプローチします。

2-1 介護に関する解決策

介護に関する問題は、あなたの心身に大きな負担を与えていると考えられます。以下の対策を検討しましょう。

• 介護サービスの積極的な利用

  軽度の認知症であっても、専門家のサポートを受けることで、介護者の負担を軽減できます。例えば、

  • 訪問介護：食事の準備、入浴、排泄の介助など、日常生活をサポートします。
  • デイサービス：日中の活動やレクリエーションを提供し、日中の介護を代行します。
  • ショートステイ：短期間の入所サービスで、介護者のレスパイトケア（休息）を確保します。

  これらのサービスを利用することで、あなたの負担を軽減し、休息時間を確保できます。地域包括支援センターに相談し、利用できるサービスを調べてみましょう。

• 家族との連携

  一人で抱え込まず、他の家族と協力して介護にあたりましょう。役割分担を明確にし、負担を分散することで、あなたの負担を軽減できます。家族間で話し合い、協力体制を築くことが重要です。

• 専門家への相談

  介護に関する悩みや疑問は、専門家（ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなど）に相談しましょう。専門家は、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。地域包括支援センターや、市区町村の窓口で相談できます。

• 情報収集

  介護に関する情報を積極的に収集しましょう。インターネット、書籍、セミナーなどを活用し、介護に関する知識を深めることで、より適切な対応ができるようになります。介護保険制度や、利用できるサービスについても詳しく調べておきましょう。

2-2 キャリアに関する解決策

現在の仕事が負担になっている場合、キャリアを見直すことも検討しましょう。以下の選択肢があります。

• 働き方の見直し

  現在の仕事内容や労働時間を調整できないか、上司や会社に相談してみましょう。例えば、

  • 時短勤務：労働時間を短縮し、介護と仕事の両立を図ります。
  • テレワーク：在宅勤務を導入し、通勤時間を削減します。
  • 部署異動：負担の少ない部署への異動を検討します。

  会社によっては、介護と仕事の両立を支援する制度を設けている場合があります。人事部に相談してみましょう。

• 転職・キャリアチェンジ

  現在の仕事がどうしても合わない場合、転職やキャリアチェンジも選択肢の一つです。あなたのスキルや経験を活かせる仕事を探し、より働きやすい環境を見つけましょう。例えば、

  • 介護関連の仕事：介護の経験を活かし、介護施設や訪問介護事業所で働く。
  • 在宅ワーク：パソコンスキルを活かし、在宅でできる仕事を探す。
  • パート・アルバイト：自分のペースで働ける仕事を探す。

  転職エージェントや、求人サイトを活用し、あなたの希望に合った仕事を探しましょう。

• スキルアップ

  現在の仕事でキャリアアップを目指す、または転職に有利になるように、スキルアップも検討しましょう。例えば、

  • 資格取得：介護福祉士、社会福祉士などの資格を取得する。
  • オンライン講座の受講：プログラミング、Webデザインなどのスキルを習得する。
  • セミナーへの参加：キャリアアップに関するセミナーに参加する。

  スキルアップすることで、仕事の幅が広がり、キャリアの選択肢も増えます。

2-3 メンタルヘルスに関する解決策

介護と仕事の両立は、精神的な負担も大きくなります。メンタルヘルスを維持するために、以下の対策を実践しましょう。

• 休息時間の確保

  十分な休息時間を確保し、心身を休ませましょう。睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとることも重要です。休息時間を確保するために、介護サービスや家事代行サービスなどを利用することも検討しましょう。

• ストレス解消法の実践

  自分なりのストレス解消法を見つけ、実践しましょう。例えば、

  • 趣味に時間を費やす：好きな音楽を聴いたり、映画を観たりする。
  • 運動をする：ウォーキング、ジョギング、ヨガなどを行う。
  • リラックスできる時間を作る：入浴、アロマテラピー、瞑想などを行う。

  ストレスを溜め込まず、こまめに解消することが大切です。

• 相談できる相手を見つける

  誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。家族、友人、カウンセラーなど、信頼できる人に相談しましょう。専門家への相談も有効です。

• 専門家のサポートを受ける

  精神的な負担が大きい場合は、専門家（カウンセラー、精神科医など）のサポートを受けましょう。専門家は、あなたの心の状態を把握し、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。必要に応じて、医療機関を受診することも検討しましょう。

ステップ3：将来の選択肢と、より良い未来への道

現状の解決策を実行しつつ、将来の選択肢についても考えていきましょう。あなたの希望や状況に合わせて、様々な選択肢があります。

• 介護体制の見直し

  介護サービスの利用状況や、家族との連携について見直しを行いましょう。より負担の少ない介護体制を構築することで、あなたの心身の負担を軽減できます。定期的に、介護の状況を見直し、必要に応じてサービスや体制を変更することも重要です。

• キャリアプランの再検討

  現在の仕事の継続、転職、キャリアチェンジなど、あなたのキャリアプランを再検討しましょう。あなたのスキルや経験、希望する働き方などを考慮し、最適なキャリアプランを立てましょう。キャリアコンサルタントに相談することも有効です。

• 住まいの選択

  現在の住まいでの生活が難しい場合、住まいの選択肢についても検討しましょう。例えば、

  • 自宅のバリアフリー化：自宅を改修し、介護しやすい環境にする。
  • 介護施設への入居：介護施設に入居し、専門的な介護サービスを受ける。
  • サービス付き高齢者向け住宅への入居：生活支援サービスを受けながら、自立した生活を送る。

  あなたの状況や希望に合わせて、最適な住まいを選びましょう。

• 経済的な計画

  将来の経済的な不安を解消するために、経済的な計画を立てましょう。収入と支出を把握し、貯蓄計画や資産運用について検討しましょう。ファイナンシャルプランナーに相談することも有効です。

• 自分の人生を大切にする

  介護や仕事に追われる毎日でも、自分の人生を大切にすることを忘れないでください。趣味や興味のあることに時間を費やし、自分の心を満たす時間を持ちましょう。自分を大切にすることで、前向きな気持ちで毎日を過ごすことができます。

これらの選択肢を検討し、あなたにとって最適な未来を描きましょう。焦らず、一つずつ問題を解決していくことで、必ずより良い未来を切り開くことができます。

まとめ

今回の相談内容から、あなたが抱える問題は多岐にわたることがわかりました。介護、仕事、経済的な不安、そして精神的な負担。これらの問題を解決するためには、現状を把握し、具体的な対策を立て、将来の選択肢を検討していく必要があります。

まずは、チェックリストで現状を整理し、問題点を明確にしましょう。次に、介護サービスの利用、働き方の見直し、メンタルヘルスのケアなど、具体的な解決策を実行に移しましょう。そして、将来の選択肢を検討し、あなたにとって最適な未来を描きましょう。

一人で抱え込まず、周囲の人々や専門家のサポートを受けながら、一歩ずつ前進していくことが大切です。あなたの「もう限界」という気持ちが少しでも和らぎ、前向きな気持ちで未来に向かって歩んでいけることを願っています。

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