身体障害者となった夫との離婚…本当に限界を感じているあなたへ。後悔しないためのチェックリストと、再出発への道標

この度は、ご心痛のこととお察しいたします。4年前に大病を患い、重度の障害を負った夫との離婚について悩んでいらっしゃるのですね。介護と仕事の両立、そして将来への不安…本当に大変な状況だと思います。

4年前に大病を患い緊急手術で一命はとりとめたものの重度の障害（両下肢麻痺・人工肛門）を負った夫との離婚について質問いたします。

長い入院期間を経て在宅介護になり、ヘルパーさんやソーシャルワーカーさん訪問医療の方々のお力を借りて、私自身仕事を継続できており大変感謝しています。

在宅介護になってからも急な体調不良での入退院を数度繰り返したり、慣れない介護の疲れは正直大きい物でした。

朝、夫の下の世話（尿、便、おむつ交換）をし、朝食を出し、仕事に行き、帰宅してからは、家族の夕飯、夫の朝食と昼食も同時に作り、寝る前も下の世話をし、落ち着くのはほんの2時間程度の毎日です。

幸い、私の実母と同居していることもあり家事や介護を手伝ってもらえているので何とかやってこられてきたのが正直なところです。

夫の口癖は、『子供の将来に迷惑は絶対かけないようにする』『〇〇（私の名前）が面倒みるから大丈夫』です。子供の将来に迷惑になりたくない気持ちは私にも理解できます。しかし、私が介護するのが当然のような言い方をしたのを目の当たりにしたときに何かがはじけてしまった気がします。

また、高齢の私の母が色々とやってくれているのも、感謝はしているものの当然のことのような態度も見受けられます。

そんな時に、ひょんな事から入社以来とても私の事を気にかけて面倒を見てくださっていた会社の役員（バツイチ・子供は自立・一人暮らし）の方とお付き合いをすることになりました。（経緯は割愛します）

罪悪感は多少なりともあります。ただ、二回りも年上で私が欲しかった安らぎと安心感をもらえる事で別れるという選択肢はありません。

彼は私が離婚できないならパートナーという関係を継続していくのも良いし、離婚できたなら籍を入れようと言ってくれています。

しかし、障害を負って要介護の夫と離婚はできるものなのでしょうか？

人でなしとののしられても構いません。慰謝料も私が死ぬまで支払い続けてもいいと思っています。本当にもう限界なんです。

こんな経験をされた方、または周りにこのような経験をされた方の意見やアドバイスをいただけたらと思い質問いたしました。

回答、よろしくお願いします。

この文章を読んでいるあなたは、今、出口の見えないトンネルの中にいるように感じているかもしれません。毎日、介護と仕事の両立で疲れ果て、精神的にも追い詰められていることでしょう。そして、将来への不安、罪悪感、様々な感情が入り混じり、本当に苦しい状況だと思います。

この記事では、あなたの抱える問題が法的・倫理的にどう扱われるのかを解説し、離婚という選択肢を検討する上で必要な情報を提供します。また、離婚後の生活をどのように再構築していくか、具体的なステップと、あなたの心のケアについても触れていきます。あなたの人生を前向きに進むための羅針盤となるような、そんな記事を目指します。

1. 離婚を決意する前に：あなたの気持ちを整理する

離婚という決断は、人生における大きな転換点です。感情的な負担も大きく、後悔のない選択をするためには、まずご自身の気持ちを整理することが重要です。以下のチェックリストを使って、あなたの心の状態を客観的に見つめ直してみましょう。

離婚を決意する前のチェックリスト

• 現在の生活状況：
  • 介護と仕事の両立で、心身ともに疲労困憊している。
  • 夫の介護に対する感謝の気持ちが薄れている。
  • 夫とのコミュニケーションが減り、会話が苦痛に感じる。
  • 自分の時間や自由がほとんどない。
• 夫との関係性：
  • 夫の言動に不満を感じることが多くなった。
  • 夫との将来を想像することができない。
  • 夫に対して愛情を感じなくなっている。
  • 夫の障害を「受け入れられない」と感じることがある。
• 将来への不安：
  • 離婚後の経済的な不安がある。
  • 離婚後の生活を具体的にイメージできない。
  • 周囲からの批判が怖い。
  • 孤独になるのではないかと不安を感じる。
• 新しい関係性：
  • 別の異性と親密な関係にある。
  • その異性との将来を真剣に考えている。
  • 夫との関係を続けることに強い抵抗を感じる。

このチェックリストは、あなたの気持ちを整理するためのものです。チェックの数が多いからといって、必ずしも離婚しなければならないわけではありません。しかし、あなたの心の奥底にある感情を認識し、今後の選択肢を検討するための材料となります。

このチェックリストの結果を踏まえ、あなたの置かれている状況を客観的に分析しましょう。もし、多くの項目にチェックが入った場合、離婚という選択肢を真剣に検討する時期かもしれません。しかし、焦りは禁物です。次のステップに進む前に、専門家への相談も検討しましょう。

2. 離婚の法的側面：知っておくべきこと

離婚を決意した場合、法的な手続きや権利について理解しておく必要があります。ここでは、離婚に関する基本的な知識と、あなたの状況に特有の注意点について解説します。

2-1. 離婚の種類

離婚には、協議離婚、調停離婚、裁判離婚の3つの種類があります。それぞれの特徴を理解し、あなたの状況に合った方法を選択しましょう。

• 協議離婚： 夫婦間の合意のみで成立する最もシンプルな離婚方法です。離婚届を役所に提出することで成立します。
• 調停離婚： 夫婦間で離婚の合意が得られない場合、家庭裁判所の調停委員を交えて話し合いを行う方法です。調停で合意に至れば、調停調書が作成され、離婚が成立します。
• 裁判離婚： 調停でも合意が得られない場合、裁判官が離婚の可否を判断する方法です。離婚原因（民法770条）が必要となります。

2-2. 離婚原因

裁判離婚をするためには、民法770条に定められた離婚原因のいずれかに該当する必要があります。あなたの状況で問題となる可能性のある離婚原因は以下の通りです。

• 不貞行為： 夫があなた以外の異性と肉体関係を持った場合。今回のケースでは、あなたが別の異性と親密な関係にあることが該当する可能性があります。
• 悪意の遺棄： 夫婦としての義務を放棄し、相手を捨てた場合。夫があなたに対して介護を当然のこととし、精神的な負担を与えている場合、該当する可能性があります。
• 婚姻を継続し難い重大な事由： 夫婦関係が破綻し、修復の見込みがない場合。介護疲れ、精神的な苦痛、夫婦間のコミュニケーション不足などが複合的に重なり、婚姻関係の継続が困難な場合、該当する可能性があります。

2-3. 財産分与

離婚時には、夫婦で協力して築き上げた財産を分与する必要があります。財産分与の対象となるのは、現金、預貯金、不動産、有価証券などです。介護保険金や年金なども、財産分与の対象となる場合があります。あなたの状況では、以下の点に注意が必要です。

• 夫の障害による収入減： 夫が障害を負ったことで収入が減少した場合、財産分与の割合に影響が出る可能性があります。
• 介護費用： 介護にかかった費用は、財産分与の際に考慮される場合があります。
• 将来の生活費： 夫の今後の生活費についても、考慮する必要があります。

2-4. 慰謝料

離婚原因を作った側に、慰謝料を請求することができます。あなたの状況では、夫の不貞行為が原因で離婚する場合、夫に対して慰謝料を請求することができます。また、夫の悪意の遺棄や、婚姻関係を破綻させた責任がある場合にも、慰謝料請求が可能です。慰謝料の金額は、離婚原因、婚姻期間、精神的苦痛の度合いなどによって異なります。

2-5. 親権と養育費

未成年の子供がいる場合、親権者を決定する必要があります。親権者は、子供の監護・教育を行う権利を持ちます。また、親権を持たない親は、養育費を支払う義務があります。養育費の金額は、両親の収入、子供の年齢などによって決定されます。あなたのケースでは、子供が20歳ということですので、親権や養育費の問題は発生しません。

これらの法的側面を理解した上で、弁護士などの専門家に相談し、あなたの状況に合った具体的なアドバイスを受けることが重要です。専門家は、あなたの権利を守り、最善の解決策を見つけるためのサポートをしてくれます。

3. 離婚後の生活設計：再出発への第一歩

離婚後の生活は、経済的にも精神的にも大きな変化を伴います。しかし、それは同時に、あなたの人生を再構築し、新たな一歩を踏み出すチャンスでもあります。ここでは、離婚後の生活をスムーズにスタートさせるための具体的なステップを解説します。

3-1. 経済的な自立

離婚後の生活を安定させるためには、経済的な自立が不可欠です。以下の点を考慮し、具体的な計画を立てましょう。

• 就労： 現在の仕事を継続するか、転職を検討するかを考えましょう。あなたのスキルや経験、希望する働き方などを考慮し、最適な選択肢を見つけましょう。
• 収入の確保： 離婚後の生活費を計算し、必要な収入を確保するための計画を立てましょう。養育費や慰謝料、財産分与なども考慮に入れましょう。
• 生活費の見直し： 家賃、食費、光熱費など、生活に必要な費用を見直し、無駄を省きましょう。
• 資産の有効活用： 財産分与で得た資産を有効活用し、将来の生活に備えましょう。

3-2. 住居の確保

離婚後の住居は、あなたの生活の基盤となります。以下の点を考慮し、最適な住居を見つけましょう。

• 現在の住居： 現在の住居に住み続けるか、引っ越しを検討するかを考えましょう。
• 賃貸or購入： 賃貸と購入、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、あなたの状況に合った選択肢を選びましょう。
• 場所： 仕事や子供の学校、生活の利便性などを考慮し、最適な場所を選びましょう。
• 初期費用： 引っ越し費用、敷金、礼金など、初期費用を事前に確認しておきましょう。

3-3. 心のケア

離婚は、心に大きな傷を負わせる出来事です。心のケアを怠ると、心身の健康を損ない、新たな生活を始めることが難しくなる可能性があります。以下の点を意識し、心のケアを行いましょう。

• 専門家への相談： 精神科医、カウンセラー、セラピストなどに相談し、心のケアを受けましょう。
• 友人や家族との交流： 信頼できる友人や家族に話を聞いてもらい、支え合いましょう。
• 趣味やリフレッシュ： 自分の好きなことや、リフレッシュできる時間を持ちましょう。
• 新しい出会い： 新しい趣味や活動を通して、新しい出会いを求めましょう。

離婚後の生活設計は、あなたの人生を再構築するための重要なステップです。計画的に進め、困難な状況にも積極的に立ち向かいましょう。

4. 離婚を乗り越えるために：心のサポートと具体的な行動

離婚は、人生における大きな試練です。一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながら、前向きに進んでいくことが大切です。ここでは、離婚を乗り越えるための心のサポートと、具体的な行動について解説します。

4-1. 周囲のサポートを活用する

離婚を乗り越えるためには、周囲のサポートが不可欠です。一人で抱え込まず、積極的に周囲に頼りましょう。

• 友人や家族： 信頼できる友人や家族に、あなたの気持ちを打ち明け、話を聞いてもらいましょう。
• 専門家： 弁護士、カウンセラー、ソーシャルワーカーなど、専門家からのアドバイスやサポートを受けましょう。
• 地域のサポート： 地域の相談窓口や、離婚に関する情報を提供する機関などを活用しましょう。

4-2. 罪悪感との向き合い方

離婚を考える中で、罪悪感を感じることは自然なことです。しかし、罪悪感に囚われすぎると、前向きに進むことが難しくなります。以下の点を意識し、罪悪感と向き合いましょう。

• 自分の気持ちを認める： 自分の気持ちを否定せず、まずは認めることが大切です。
• 過去にとらわれない： 過去の出来事にとらわれず、未来を見据えましょう。
• 自分を責めない： 自分を責めるのではなく、自分を大切にしましょう。
• 新しい一歩を踏み出す： 罪悪感を乗り越え、新しい一歩を踏み出すことが、あなた自身の成長につながります。

4-3. 離婚後の生活を楽しむ

離婚後の生活は、新たなスタートです。過去にとらわれず、未来を楽しみましょう。自分の好きなことを見つけ、新しい趣味に挑戦したり、新しい人間関係を築いたりすることで、人生を豊かにすることができます。

• 自己成長： 自分のスキルアップや、新しい知識を学ぶことに挑戦しましょう。
• 趣味： 自分の好きなことを見つけ、趣味に時間を使いましょう。
• 旅行： 旅行に出かけ、新しい景色や文化に触れましょう。
• 人間関係： 新しい出会いを求め、人間関係を広げましょう。

離婚は、決して終わりではありません。それは、あなたの人生を再構築し、より豊かな人生を送るための、新たなスタートなのです。

5. 専門家への相談：あなたのためのサポート

離婚問題は、複雑で専門的な知識を必要とします。一人で悩まず、専門家への相談を検討しましょう。弁護士、カウンセラー、ファイナンシャルプランナーなど、それぞれの専門家が、あなたの状況に合わせたサポートを提供してくれます。

5-1. 弁護士

離婚に関する法的問題を解決するためには、弁護士への相談が不可欠です。弁護士は、離婚の手続き、財産分与、慰謝料請求など、法的な側面からあなたをサポートしてくれます。

• 離婚協議： 弁護士は、あなたに代わって相手方と交渉し、離婚条件を決定します。
• 調停・訴訟： 弁護士は、調停や裁判の手続きをサポートし、あなたの権利を守ります。
• 法的アドバイス： 弁護士は、あなたの状況に合わせた法的アドバイスを提供します。

5-2. カウンセラー

離婚による精神的な負担を軽減するためには、カウンセラーへの相談が有効です。カウンセラーは、あなたの心の悩みを聞き、心のケアを行います。

• カウンセリング： カウンセラーは、あなたの話を聞き、共感し、心のサポートを行います。
• 感情の整理： カウンセラーは、あなたの感情を整理し、心の安定を取り戻すためのサポートを行います。
• 問題解決： カウンセラーは、あなたの抱える問題の解決をサポートします。

5-3. ファイナンシャルプランナー

離婚後の経済的な問題を解決するためには、ファイナンシャルプランナーへの相談が有効です。ファイナンシャルプランナーは、あなたの資産状況を分析し、将来の生活設計をサポートします。

• 資産管理： ファイナンシャルプランナーは、あなたの資産を管理し、有効活用するためのアドバイスを提供します。
• 生活設計： ファイナンシャルプランナーは、あなたの将来の生活設計をサポートします。
• 保険の見直し： ファイナンシャルプランナーは、あなたの保険を見直し、最適なプランを提案します。

専門家への相談は、あなたの問題を解決するための第一歩です。一人で悩まず、積極的に専門家を活用し、あなたの未来を切り開きましょう。

6. まとめ：あなたの未来を切り開くために

この記事では、身体障害者となった夫との離婚について、あなたの抱える悩み、法的側面、離婚後の生活設計、心のケア、専門家への相談について解説しました。離婚は、決して簡単な決断ではありません。しかし、あなたの人生をより良くするための、新たなスタート地点でもあります。

あなたの置かれている状況は、非常に困難なものです。しかし、あなたは決して一人ではありません。周囲のサポートを受けながら、前向きに進んでいくことができます。あなたの未来は、あなたの手の中にあります。この記事が、あなたの再出発への道標となり、あなたの人生がより豊かになることを心から願っています。

最後に、あなたの心が少しでも軽くなり、前向きな気持ちで未来に向かって歩んでいけるよう、心から応援しています。

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