認知症介護の理想と現実：未経験から介護職へ飛び込んだ私が直面した葛藤と解決策

認知症介護の理想と現実。私は日々なんの目的もなくフリーターで数年を過ごしてきたのですが、あるきっかけで介護という仕事に魅力を感じ完全未経験で介護の世界に飛び込みました。グループホームに就業したのですが、1ユニット9人入居者様の介護度は1～5と幅広いです。そんな中で一日でも早く業務を覚え、利用者様とも信頼関係を築きたいと日々邁進しています。そんな中で先輩職員の言動行動に違和感を覚えてしまいます。業務優先というか、その為に利用者様への物言いもこれはキツすぎるのでは？と感じます。「認知症だから、どうせ分かってないから、」と相手にするなと言われた事もあります。そんな理由で利用者様がリビングにいるにもかかわらず夜中に起きてきて黙って立っているあの利用者は気持が悪いだのあの利用者は可愛げがないから腹が立つだの先輩職員同士が言いあっているのをよく耳にします。私は例え認知症になってしまって他人が何を言っているのかよく分からなくなったとしても負の感情は伝わっていると考えます。実際に利用者様が先輩職員を睨みつけていたり少し沈んだような表情の時があるような気がします。認知症で身の回りの事ができなくなったとしても対人間です。自分がされて、言われて嫌な事を他人にしてはいけないというのは介護云々以前に人として当たり前であり幼稚園児でも分かることではないでしょうか？日々の業務に追われて忙しいのはわかりますが慣れてしまえばそうなってしまっても仕方ないのでしょうか？まだまだ新人の私がとてもじゃないですが先輩職員にこんな事を言うのはできませんが正直それは間違っていると思ってしまいます。私の考えは綺麗事でしょうか？現役の方、介護職経験のある方のご意見お聞きしたいです。

介護職、特に認知症介護は、想像以上に大変な仕事です。未経験で飛び込んだあなたは、理想と現実のギャップに直面し、葛藤を抱えていることでしょう。先輩職員の言動に疑問を感じ、自分の考えが「綺麗事」ではないか、と悩んでいる気持ち、よく分かります。

ケーススタディ：あなたの葛藤と、解決への道筋

あなたは、利用者様への敬意と、業務効率化を両立させる理想的な介護を目指しています。しかし、現実には、業務優先で利用者様への言葉遣いがきつい先輩職員や、利用者様を軽視する発言を耳にするなど、理想と現実の大きな乖離を感じているのではないでしょうか。これは決して珍しいことではありません。多くの介護現場で、人材不足や業務の多忙さから、このような問題が発生しています。

あなたの状況を整理してみましょう。

• 問題点：先輩職員の利用者様への言葉遣い、軽視する発言、業務優先によるケアの質の低下。
• あなたの感情：違和感、疑問、怒り、不安。
• あなたの価値観：利用者様への敬意、丁寧なケア、倫理的な介護。

このような状況で、あなたはどのように行動すべきでしょうか？まず、自分の感情を否定しないことが大切です。あなたの感じる違和感は、決して綺麗事ではありません。それは、利用者様への真摯な思い、そしてプロとしての倫理観に基づいたものです。

解決策として、以下のステップを踏んでみましょう。

1. まずは自分自身のスキルアップに励む：介護技術の向上は、業務効率化に繋がり、余裕を持って利用者様と向き合う時間を生み出します。資格取得を目指したり、研修に参加したりすることで、自信と専門性を高めましょう。スキルアップは、あなた自身の精神的な安定にも繋がります。
2. 信頼できる先輩や上司を見つける：あなたの考えに共感し、相談に乗ってくれる先輩や上司は必ずいます。まずは、職場環境をよく観察し、信頼できる人物を探してみましょう。相談する際には、具体的な事例を挙げ、感情的にならず、冷静に説明することが重要です。例えば、「〇〇さんの発言で、少し戸惑いました。利用者様への接し方について、どのように考えたら良いでしょうか？」といったように、質問形式で相談することで、建設的な議論を進めやすくなります。
3. 記録を残す：先輩職員の言動で、倫理的に問題があると感じた場合は、詳細な記録を残しましょう。日付、時間、場所、発言内容、状況などを具体的に記述します。これは、後々の証拠として役立つだけでなく、自分の感情を整理する上でも有効です。記録は、客観的な事実を記述し、感情的な表現は避けましょう。
4. 施設の相談窓口を活用する：多くの介護施設には、相談窓口が設置されています。倫理的な問題や、職場環境に関する悩みを相談することで、適切な対応策を講じてもらえる可能性があります。相談窓口が利用しにくい場合は、外部機関への相談も検討しましょう。例えば、地域の介護相談センターや、労働組合などが相談窓口として機能しています。
5. 自分自身のケアを怠らない：介護の仕事は、精神的な負担が大きいため、自己ケアは非常に重要です。休日はしっかりと休息を取り、趣味や友人との交流など、ストレス発散の時間を確保しましょう。また、必要であれば、メンタルヘルスケアの専門家への相談も検討しましょう。

成功事例：私の経験から、多くの介護職員が、あなたと同じような葛藤を抱えています。しかし、積極的に問題解決に取り組むことで、職場環境を改善し、より良い介護を提供できるようになった事例も多くあります。例えば、研修を通してスキルアップした職員が、他の職員に良い影響を与え、チーム全体で利用者様への接し方が改善されたケースなどがあります。重要なのは、諦めずに、一歩ずつ行動していくことです。

専門家の視点：認知症介護における倫理と実践

認知症介護においては、利用者様の尊厳を尊重することが何よりも重要です。認知症だからといって、感情を持たない存在として扱うことは許されません。たとえ言葉で理解できなくても、表情や行動から感情を読み取り、寄り添うケアが必要です。これは、介護の専門家としての倫理観に基づいた、当然の行為です。

忙しい業務の中で、どうしても利用者様への対応が雑になってしまう場面もあるかもしれません。しかし、それは「仕方ない」と諦めるのではなく、業務改善や人員配置の見直しなどを検討すべき問題です。施設側にも、適切なケアを提供するための責任があります。

あなたの考えは決して綺麗事ではありません。それは、プロとしての倫理観と、利用者様への深い愛情に基づいた、正しい考え方です。自信を持って、あなたの考えを貫いてください。

まとめ

認知症介護の現場では、理想と現実のギャップに悩むことは珍しくありません。しかし、あなたの抱える葛藤は、決してあなただけのものではありません。多くの介護職員が、同じような悩みを抱え、それでも日々奮闘しています。スキルアップ、信頼できる人の確保、記録の保持、相談窓口の活用、そして何より自分自身のケアを怠らないことで、あなたはより良い介護職として成長し、充実した仕事人生を送ることができるでしょう。

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