認知症の祖母の異変…医師の対応に不安を感じています。セカンドオピニオンは必要？【専門家が解説】

この記事では、認知症の祖母の介護について、医師の対応に不安を感じているご家族からのご相談にお答えします。専門家としての視点から、セカンドオピニオンの必要性や、今後の対応について具体的なアドバイスをさせていただきます。

私の祖母は認知症を患っています。要介護1で認知症以外の持病は陳宮性脳梗塞・うつ病・橋本病・不整脈です。

現在、認知症クリニックに通院しており経過観察中です。

約1年前からクリニックに通院し始め、認知症を診断するためのテストなどを解いたりして、症状は 「これから進行するであろう、今なら防げる」と言われました。

本人はプライドがとても高く、自分が認知症であるとは認めたくないタイプです。

認知症にはアルツハイマー型.レビー型などあると思いますが、何のタイプなのか などは教えていただけていません。

11月の診察時に、2回目のテストを行い 家族のものが結果を医師から聞いた時に「ディケアに行くことをお勧めします」とだけを言われました。

そして家族のものが手早く行動し、ケアマネージャーを付けて近所のディケアに祖母を行かせ始めました。

ですが、プライドが高い分 ディケアに慣れることが出来ず、だんだん うつ状態が酷くなり始め、終いには 幻覚症状が現れるようになりました。

幻覚症状というのは、職員の方が暴言を吐く・ディケア施設が宗教関係だから到着したら拝む と言うのです。

(家族が不安になり、ディケア施設に調査を求め調べてもらいましたが そのような実態はありませんでした)

最近は、同じことを何度も繰り返し聞く・日付をすぐに忘れる・いきなり泣き出す・嘘を簡単につくようになり始めました。

↑11月から急に症状が進行し始めました。

そして昨日、認知症クリニックの診察日だったので医師に相談しました。

すると、ディケアを自ら勧めた医師が

「行きたくないなら行かなくていい」

「振り出しに戻って、自宅で生活すればいい」

「ヘルパーくらい雇えばいい」

と言われ、家族は唖然です。

医師からディケアを勧められて行っているにも関わらず、そのような言い方をされるのは いかがなものでしょうか？

その医師は 高齢者精神科も対応されてるので、うつ状態がひどいこと・幻覚が出ていること も相談したのですが、薬の変更もありませんでした。

そして家族がだんだん負担が大きくなってること、これから進行すると在宅での介護は難しいことも相談したのですが… 相手にされず。

「施設や病院に入ることは、僕(医師)ではなくケアマネージャーに相談すればよい」と言われました。

普通、医師が病院や施設に紹介するんじゃないですか？

そして最後に、次回の診察は4月に来ればいい と言われ家族は反対しました。

あまりにも認知症の症状やうつ病の症状が進行し始めてるのに、4月でいいのか？と…。

でも特に何も言われず、4月まで行かないことになりました。

昨日の診察で、その医師に不安を感じたのですが セカンドオピニオンで別の認知症クリニックに転院？するべきなのでしょうか？

もしセカンドオピニオンを試さないとしても、4月は妥当な時期なのでしょうか？

長くなりましたが、宜しくお願い致します。

はじめに

ご相談ありがとうございます。認知症の祖母様の介護について、様々な問題に直面され、大変ご心痛のことと思います。特に、医師の対応に対する不安は、介護の負担をさらに大きくしてしまうものです。この記事では、あなたの抱える疑問に対し、専門家としての視点から、具体的なアドバイスをさせていただきます。

1. 医師の対応に対する疑問

まず、現在の医師の対応について、いくつかの疑問点があります。

• 診断と情報開示の不足: 認知症のタイプや進行度に関する情報が十分に提供されていないことは、今後の対応を考える上で大きな障壁となります。
• 治療方針の不明確さ: うつ症状や幻覚症状に対する薬物療法の変更がないことは、症状の悪化を放置しているように感じられます。
• 相談への対応: 家族の負担や今後の介護に関する相談に、適切なアドバイスやサポートが得られていないことは、大きな問題です。
• セカンドオピニオンの勧め: 医師がセカンドオピニオンを勧めることは一般的ではありませんが、患者や家族が別の意見を求めることを妨げるものでもありません。

2. セカンドオピニオンの重要性

セカンドオピニオンは、現在の治療方針に対する別の専門家の意見を聞くことで、より適切な治療法を見つけるための重要な手段です。

• 客観的な評価: 別の医師の視点から、現在の症状や治療法に対する客観的な評価を得ることができます。
• 治療選択肢の拡大: 別の治療法や、より専門的な医療機関を紹介してもらえる可能性があります。
• 安心感の獲得: 複数の医師の意見を聞くことで、治療に対する納得感が高まり、不安を軽減することができます。

今回のケースでは、医師の対応に不信感があること、症状が進行していること、そして今後の介護に対する不安があることから、セカンドオピニオンを検討することは非常に有効な手段と言えるでしょう。

3. セカンドオピニオンを受ける際のステップ

セカンドオピニオンを受けるためには、以下のステップを踏むことが重要です。

1. 情報収集: 信頼できる認知症専門医を探し、セカンドオピニオンを受けられるか確認します。
2. 準備: 現在の診断書や検査結果、服用中の薬などを準備します。
3. 相談: セカンドオピニオンの医師に、現在の状況や疑問点を伝えます。
4. 比較検討: セカンドオピニオンの医師の意見と、現在の医師の意見を比較検討し、今後の治療方針を決定します。

4. 4月までの診察間隔について

認知症の症状が進行し、うつ症状や幻覚症状も現れている状況では、4月までの診察間隔は長すぎる可能性があります。

• 症状の悪化: 認知症の症状は、放置すると急速に悪化することがあります。
• 合併症のリスク: うつ症状や幻覚症状は、本人のQOLを著しく低下させるだけでなく、身体的な合併症を引き起こすリスクもあります。
• 早期介入の重要性: 早期に適切な治療やケアを行うことで、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することができます。

セカンドオピニオンを受ける前に、現在の医師に症状の悪化について伝え、早急な対応を求めることをお勧めします。必要であれば、緊急での診察や、専門医への紹介を依頼することも検討しましょう。

5. 介護保険サービスの活用

在宅介護を続けるためには、介護保険サービスの活用が不可欠です。

• ケアマネージャー: ケアマネージャーは、介護に関する相談や、適切なサービスの利用を支援してくれます。
• 訪問介護: ヘルパーによる訪問介護は、食事や入浴、排泄などの介助を行います。
• デイサービス: デイサービスは、日中の活動の場を提供し、家族の介護負担を軽減します。
• ショートステイ: 短期入所生活介護は、一時的に施設に入所し、介護を受けることができます。
• 施設入所: 症状が進行し、在宅介護が困難になった場合は、施設入所も検討する必要があります。

ケアマネージャーに相談し、祖母様の状態に合った介護保険サービスを検討しましょう。また、地域包括支援センターも、介護に関する相談や情報提供を行っています。

6. コミュニケーションの重要性

認知症の祖母様とのコミュニケーションは、介護において非常に重要です。

• 傾聴: 祖母様の言葉に耳を傾け、気持ちを理解しようと努めましょう。
• 共感: 祖母様の感情に共感し、安心感を与えましょう。
• 分かりやすい言葉: 短く、分かりやすい言葉で話しかけましょう。
• 非言語的コミュニケーション: 笑顔やアイコンタクトなど、非言語的なコミュニケーションも大切です。

コミュニケーションを通じて、祖母様の不安を軽減し、良好な関係を築くことが、介護を円滑に進めるために重要です。

7. 家族のサポート体制

介護は、家族だけで抱え込むと、心身ともに大きな負担となります。

• 情報共有: 家族間で情報を共有し、協力して介護を行いましょう。
• 役割分担: 介護の役割を分担し、負担を軽減しましょう。
• 休息: 定期的に休息を取り、心身の健康を保ちましょう。
• 相談: 困ったことがあれば、専門家や家族、友人などに相談しましょう。

家族のサポート体制を整えることで、介護の負担を軽減し、長く介護を続けることができます。

8. 今後の行動計画

今回の相談を踏まえ、以下の行動計画を立てましょう。

1. セカンドオピニオンの検討: 信頼できる認知症専門医を探し、セカンドオピニオンを受けられるか確認しましょう。
2. 現在の医師との相談: 症状の悪化について伝え、早急な対応を求めましょう。
3. 介護保険サービスの活用: ケアマネージャーに相談し、祖母様の状態に合った介護保険サービスを検討しましょう。
4. 家族のサポート体制の強化: 家族間で情報を共有し、協力して介護を行いましょう。

9. まとめ

認知症の祖母様の介護は、様々な困難を伴うものです。医師の対応に不安を感じ、今後の介護に悩むことは当然のことです。しかし、セカンドオピニオンの検討、介護保険サービスの活用、家族のサポート体制の強化など、できることはたくさんあります。この記事で得た情報を参考に、祖母様とご家族にとってより良い介護生活を送れるよう、一歩ずつ進んでいきましょう。

10. 専門家からのアドバイス

今回のケースでは、医師とのコミュニケーション不足、治療方針の不明確さ、そして症状の進行に対する対応の遅れが問題点として挙げられます。セカンドオピニオンを受けることで、より専門的な意見を聞き、適切な治療法を見つけることが重要です。また、介護保険サービスを積極的に活用し、家族だけで抱え込まず、専門家や周囲のサポートを得ながら、無理のない介護を続けていくことが大切です。

認知症の介護は、長期にわたる可能性があります。焦らず、一つ一つ問題を解決していくことが、祖母様とご家族の幸せにつながります。

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