高齢の父親の介護と仕事の両立：施設入所か在宅介護か、最適な選択とは？

この度、父親が完全房室ブロックで救急搬送され、心臓にペースメーカーを入れ、入院しています。76歳、要介護1、糖尿病でインスリンを注射していましたが、時々サボって血糖値のコントロールが上手く出来ていませんでした。父親本人から、日中1人で居るのが不安になったから老人ホームに入りたいと申し出があり、施設を探していました。でも、家に帰るのが一番だけど、今回倒れた時に見た私の心配そうな顔が忘れられないらしく、迷惑をかけるからと本人の意思は固そうです。担当のケアマネさんにも施設が良いのでは？と言われました。歩行は、ふらつきがあり歩行機の使用が安全と思われます。認知症は無いと思います。デイサービスは、合わない人が居たようで、行かなくなりました。こうなる前は、無気力で家でずっと寝たきりでテレビを見ていました。何事も面倒で、歯磨きや洗顔は外出時以外しません。父親に預貯金はありません。バリアフリーの賃貸(現在も賃貸)に引っ越して訪問看護やデイサービスの利用も良いかと思いますが、経済的に考えて仕事は辞められないため、毎日日中家に居ることは難しいです。サービス付き高齢者住宅で、同居出来れば一番ですが、そんな所はなく、、、サ高住で頻回に面会に行ったり、外出するのが良いのか、とても迷います。私自身が介護職で、病院で働いている中で、虐待のような光景を目にしてきたため、施設入所にとても抵抗があり、余計に判断が出来ません。皆さんなら、どう考えますか？アドバイスいただけたら有り難いです。

介護職としてご活躍されているあなたが、ご自身の父親の介護を巡り、深い葛藤を抱えている様子が伝わってきます。高齢の親の介護と仕事の両立は、多くの働く世代が直面する大きな課題です。特に、介護現場で働くあなたは、施設の現実を間近で見ているからこそ、施設入所への抵抗感が強いのではないでしょうか。この記事では、「高齢の親の介護」と「仕事の両立」というテーマに焦点を当て、あなたの状況に最適な選択を見つけるための具体的なアドバイスを提供します。 選択肢のメリット・デメリットを比較検討し、あなた自身の状況に合った、納得のいく結論を導き出すお手伝いをさせていただきます。

1. 現状の把握と課題の明確化

まず、ご父親の現状を改めて整理してみましょう。76歳、要介護1、糖尿病、心臓ペースメーカー装着、歩行困難、日中の不安感、そして経済的な制約。これらの要素が、介護方法の選択に大きく影響します。 特に、経済的な制約は重要な要素です。ご自身が仕事を辞めることができないという現実を踏まえた上で、最適な介護プランを検討する必要があります。

さらに、ご父親の意向も尊重しなければなりません。「老人ホームに入りたい」というご父親の意思は、単なる不安感の表れではなく、あなたへの負担を軽減したいという思いから来ている可能性が高いです。 この点を理解した上で、ご父親とじっくり話し合い、ご本人の希望と現実的な可能性のバランスを取ることが重要です。

2. 介護サービスの比較検討：施設と在宅のメリット・デメリット

介護サービスには、大きく分けて「施設」と「在宅」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットを比較検討することで、最適な選択が見えてくるでしょう。

2-1. 施設介護

• メリット：
  • 24時間体制の介護を受けられるため、安心感が高い。
  • 専門スタッフによる介護・医療ケアが受けられる。
  • 日中の不安感の軽減に繋がる。
  • あなた自身の負担を軽減できる。
• デメリット：
  • 費用が高い。
  • 施設選びが重要で、適切な施設を見つけるのが難しい場合もある。
  • 施設によっては、虐待リスクも存在する（あなたの懸念点）。
  • 面会頻度や時間などに制約がある場合がある。

2-2. 在宅介護

• メリット：
  • ご自宅で生活できるため、ご父親にとって安心感がある可能性が高い。
  • 費用を抑えられる可能性がある。
  • 自由に生活できる。
  • 頻繁な面会が可能。
• デメリット：
  • あなたの負担が大きくなる。
  • 24時間体制の介護は難しい。
  • 介護スキルが必要となる。
  • ご父親の不安感を解消するための工夫が必要。

3. 具体的な解決策の提案

あなたの状況を考慮すると、「サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）」と「訪問介護」の組み合わせが現実的な選択肢として考えられます。サ高住は、比較的費用を抑えつつ、一定の介護サービスを受けられるというメリットがあります。また、訪問介護を併用することで、日中の不安感を軽減し、ご父親の生活の質を向上させることが期待できます。

しかし、サ高住は全てが同じではありません。入居者の状況や提供されるサービス内容、費用など、施設によって大きく異なります。複数のサ高住を見学し、ご父親の状況やあなたの希望に合った施設を選ぶことが重要です。 見学時には、スタッフの対応や施設の雰囲気、他の入居者の様子などを注意深く観察しましょう。 また、介護サービスの内容や費用についても、しっかりと確認する必要があります。

さらに、「訪問看護」の利用も検討しましょう。特に、糖尿病の管理や心臓ペースメーカーの管理など、医療的なケアが必要な場合は、訪問看護師によるサポートは不可欠です。訪問看護師は、血糖値のコントロール方法や、ペースメーカーに関する注意点などを指導し、ご父親の健康状態を維持する上で重要な役割を果たします。

経済的な負担を軽減するためには、介護保険制度を最大限に活用することが重要です。介護保険サービスは、要介護度に応じて利用できるサービス内容や費用が異なります。ケアマネージャーと相談し、最適なサービスプランを作成してもらいましょう。

4. 虐待防止への取り組み

介護施設での虐待は、決して無視できない問題です。施設を選ぶ際には、虐待防止への取り組みについて、しっかりと確認することが重要です。施設のホームページやパンフレットを確認するだけでなく、実際に施設を見学し、スタッフの対応や施設の雰囲気などを観察することで、虐待リスクを低減することができます。 また、入居後に何か問題が発生した場合に、相談できる窓口があるかも確認しておきましょう。

5. ご父親とのコミュニケーション

ご父親とのコミュニケーションは、介護プランを決める上で非常に重要です。ご父親の気持ちを理解し、不安を取り除くための努力が必要です。定期的にご父親と話し合い、ご本人の希望や不安を聞き取り、可能な範囲で対応していくことが大切です。 また、ご父親の気持ちに寄り添いながら、現実的な選択肢を提示し、納得いくまで話し合うことが重要です。

まとめ

高齢の親の介護と仕事の両立は、非常に困難な課題です。しかし、適切な介護サービスを選び、ご父親とのコミュニケーションを密にすることで、あなたとご父親にとって最善の選択を見つけることが可能です。 この記事で紹介した情報が、あなたの意思決定の一助となれば幸いです。 それでも迷う場合は、専門機関やケアマネージャーに相談することをお勧めします。 また、一人で抱え込まず、周囲のサポートも活用しましょう。