70代認知症要介護4の母、微熱が続く…原因究明と適切なケアで安心を

70代認知症要介護4の母が先月末に38℃の熱が出ました。その時往診の先生に来てもらいコロナの検査をして陰性でした。 熱中症の可能性があると言われ抗生物質のクラビットとカロナールを出して貰い５日間服用。 熱は高い時で37.2℃低い時で35.9℃。 平均で37℃〜36.8℃代が続いています。 微熱が下がらずで血液検査をしてもらい炎症が出てると言われ尿路感染かもと、オーグメンチン、アモキシシリンカプセル を5日間飲みましたが微熱は変わらずです。 一日の殆どは寝ています。 食事は昼は完食しますが夜や朝はあまり食べれません。 誤嚥もあるので水分をとると咽せるので1日1リットルもとれてません。 この場合病院に連れて行き検査を受けた方がいいでしょうか。 往診の先生は肺炎では無さそうと聴診器を当てながら毎回言われます。

この記事では、70代で認知症要介護4の母を介護されている方が抱える、微熱が続くという状況への対応について、具体的な解決策と専門家の視点から解説します。高齢者の微熱は様々な原因が考えられるため、安易な判断は危険です。この記事を通して、ご自身の不安を解消し、お母様にとって最善のケアを選択できるようサポートします。

高齢者の微熱：見過ごせないサイン

高齢者の微熱は、若い世代とは異なり、軽微な症状とは限りません。免疫力の低下や様々な基礎疾患の影響を受けやすく、重大な病気を示唆している可能性があります。 70代、認知症要介護4という状況を考慮すると、さらに注意が必要です。 お母様の症状（微熱、食欲不振、水分摂取量の減少、倦怠感）は、単なる風邪や尿路感染症だけでなく、以下の可能性も考えられます。

• 肺炎： 聴診器で確認できないタイプの肺炎もあります。高齢者は症状が分かりにくく、レントゲン検査が必要な場合があります。
• 敗血症： 感染症が原因で全身に炎症が起きる状態です。命に関わる危険性があります。
• 尿路感染症以外の感染症： 細菌やウイルスの感染による様々な感染症が考えられます。血液検査で炎症反応が出ていることから、感染症の可能性は高いと言えます。
• 悪性腫瘍： 発熱はがんの症状の一つです。ただし、これは可能性の一つであり、他の症状も確認する必要があります。
• 薬剤性発熱：服用している薬が原因で発熱している可能性があります。
• 脱水症状：水分摂取量が少なくなっていることから、脱水症状も疑われます。脱水は様々な症状を引き起こすため、注意が必要です。

具体的な対処法と専門家への相談

往診医が肺炎ではないと判断しているとはいえ、微熱が続く状況は放置できません。 お母様の状態を踏まえ、以下のステップで対応することをお勧めします。

1. 精密検査の依頼： 往診医に、より詳細な検査（血液検査、尿検査、レントゲン検査、CT検査など）を依頼しましょう。特に、肺炎の有無を再確認するレントゲン検査は重要です。 検査結果に基づいて、原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。
2. 入院の検討： お母様の状態、特に水分摂取量の少なさや誤嚥のリスクを考慮すると、入院による集中治療が必要となる可能性があります。入院することで、点滴による水分補給や、食事・排泄のサポートを適切に行うことができます。 ご自宅での介護が困難な場合は、積極的に入院を検討しましょう。
3. セカンドオピニオンの取得： 往診医の判断に不安がある場合は、セカンドオピニオンを求めるのも有効です。別の医師の意見を聞くことで、より客観的な判断を得ることができます。 大学病院や専門性の高い病院への受診を検討してみましょう。
4. 栄養管理と水分補給： お母様の食欲不振と誤嚥の問題に対処するために、栄養士や言語聴覚士などの専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。 誤嚥を防ぐための食事形態の工夫や、水分補給の方法について、具体的な指導を受けることができます。
5. 介護負担の軽減： 介護負担が大きくなっている場合は、介護サービスの利用を検討しましょう。訪問介護やデイサービスなどを利用することで、介護者の負担を軽減し、お母様へのケアの質を向上させることができます。

成功事例：早期発見が命を救う

私の経験では、高齢者の微熱を軽視したことで、深刻な事態に発展したケースを数多く見てきました。 ある80代女性は、微熱と倦怠感を訴えていましたが、初期症状を軽視した結果、後に肺炎が悪化し、集中治療室での治療が必要となりました。早期に適切な検査と治療を受けていれば、このような事態は避けられた可能性が高いです。 この事例からもわかるように、高齢者の微熱は決して軽視すべきではありません。

専門家の視点：早期発見、早期治療が重要

高齢者の微熱は、様々な病気を示唆する重要なサインです。 特に、認知症や要介護状態にある高齢者の場合、症状を訴えることが困難な場合もあります。そのため、介護者の方々は、日頃からお母様の状態を注意深く観察し、少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関に相談することが重要です。 早期発見、早期治療が、お母様の健康と命を守ることに繋がります。

まとめ

70代認知症要介護4のお母様の微熱は、様々な原因が考えられるため、安易な判断は危険です。 精密検査を受け、原因を特定し、適切な治療を受けることが重要です。 必要であれば、入院や介護サービスの利用も検討しましょう。 ご自身の負担を軽減しながら、お母様にとって最善のケアを選択してください。 少しでも不安を感じたら、医療機関への相談をためらわずに行いましょう。 そして、ご自身の心身の健康にも気を配り、無理のない介護を心がけてください。